
カシオのプロトレックが冒険を切り開く。機能から人気モデルまでその実力を再発掘
アウトドアのビッグウェーブはファッションだけでなく、時計の世界にも。カシオが誇るアウトドアウォッチの名門『プロトレック』が今再び熱い視線を浴びているのです。
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アウトドアウォッチの名門。カシオの『プロトレック』とは?
ここ数年、クライミングやトレッキング、フィッシングなど、アウトドアアクティビティを楽しむ人が急増。そんなブームの高まりとともに、時刻や方位、気圧、高度などが計測できる本格アウトドアウォッチのニーズが急速に高まっているのです。なかでもアウトドアマンたちのウォッシュリストの上位に来るブランドといえば、やはりカシオの『プロトレック』でしょう。
その礎を築いたのは、1994年にデビューした初号機「プロトレック ATC-1100」です。カシオ独自のトリプルセンサーによって、方位・気圧・高度・温度の計測が可能になったリストウォッチは、アウトドアを楽しむ一般ユーザーだけでなく、プロの登山家や山岳ガイドの間でも大ブレイク。その人気を受けて、翌年カシオは『プロトレック』を正式にブランド化しました。その後、ブランドは進化を続け、定期的な電池交換を必要としないタフソーラーや、電波によって正確な時刻合わせを行う電波ソーラーを装備するなど、機能性をブラッシュアップさせていったのです。
ちなみに……
同じカシオの『G-SHOCK』とはどう違う?
カシオといえば、『Gショック』を思い浮かべる人も多いでしょう。もちろん『Gショック』はアウトドアシーンでも使える腕時計ですが、そのコアテクノロジーはあくまで耐衝撃性。対して『プロトレック』はクライミング、トレッキング、ハイキング、フィッシングといったアウトドアスポーツをサポートとするブランドとして定義され、方位や気圧、高度の計測など、アウトドアフィールドで必要なテクノロジーが重視されています。また、各情報が見やすく表示される視認性の高さや動きを妨げにくいコンパクトなサイズ感、軽い設計もこのブランドの強みです。
トリプルセンサーあっての『プロトレック』。3つの計測機能が冒険をサポートする
『プロトレック』のアイデンティティともいうべき代表的な機能といえば、トリプルセンサー。その名の通り3つのセンサーが、冒険者に現在位置や環境の変化を知らせてくれます。
センサーその1
地磁気を感知することで正確な方位を計測する「磁気センサー」
MI素子(磁気インピーダンス素子)によって地磁気を感知し、方位を計測するテクノロジー。正確な真北を計測することで、地図と実際の方向を合わせる整置を行うことができます。霧や木々で視界が悪いときは、目標地点の方位を確認しながら進めるベアリングメモリー機能が役立ちます。
トリプルセンサーその2
登山に欠かせない気圧・高度の計測は「圧力センサー」におまかせ
シリコーン基板上の拡散抵抗がゆがむことで起こる抵抗値の変化を利用して気圧を計測する圧力センサー。この圧力センサーで計測した気圧の変化量をもとに現在の高度を計測します。正確な高度がわかる場所で高度計を合わせてから登ることで、より正確な高度を計測することが可能に。
トリプルセンサーその3
防寒対策に真価を発揮。山頂の気温も予測できる「温度センサー」
温度に敏感なファインセラミック半導体・サーミスタを利用した温度センサー。一般的に、高度が1000m上がれば気温は約6.5度下がるといわれているため、高度と温度の双方を計測することによって、目的地の気温を予測することができます。登山の際の防寒対策にも役立ちます。
デジアナかデジタルか。『プロトレック』の表示形式は、見やすいほうをチョイスしよう
『プロトレック』のラインアップは、デジアナかデジタルの2タイプに大別することができます。モデルを選ぶ際の決め手にもなる要素なので、それぞれのメリットをチェックしましょう。
表示形式1
山のプロが好むのは時間をイメージしやすい「デジアナタイプ」
登山家や山岳ガイドの間では、デジアナタイプが人気です。理由は、12分割された文字板と2本の針の角度によって、瞬時に時刻が読み取ることができ、かつ時間をイメージしやすいから。目標到達時間までの残り時間を把握したり、今後の移動のペースや時間配分を考えたり、さまざまなメリットがあります。なお、『プロトレック』のデジアナには、デジタル表示が見やすいよう針を移動させる針退避機能も備わったモデルも。
表示形式2
計測した数値をひと目で把握できるのが「デジタルタイプ」の強み
『プロトレック』は単なる時計ではなく、高度なセンサー技術が駆使された計測機器でもあります。高度や気圧、気温といった計測した数値をすばやく知りたい場合、または表示を次々と切り替えてチェックしたい場合は、デジタル表示のほうがわかりやすいでしょう。また、気圧の傾向といったグラフ表示に関してもデジタルタイプのほうに一日の長があります。登山家の中にもデジタルタイプを選ぶ人はいるので、それぞれのメリットを押さえたうえで、自分に合ったタイプを選びましょう。
さらにプロ仕様を求めるなら。この2つの機能が搭載されているかをチェック
『プロトレック』が誇るテクノロジーはトリプルセンサーだけではありません。「タフソーラー」と「マルチバンド6」という2つの機能もまた、山のプロたちに信頼されている理由です。
機能1
バッテリー問題を強力サポートするソーラー充電システム「タフソーラー」
山で用心しなくてはならないのは、不意の電池切れ。特にバッテリーを消費するセンサーが搭載されたモデルならなおさら。そこで『プロトレック』にはカシオ独自のソーラー充電システムであるタフソーラーを搭載。蛍光灯の光でも発電するソーラーパネルと内蔵した二次電池を組み合わせることで、それぞれの機能を安定駆動させます。暗所に置くと、一時的に表示を消すパワーセービング機能もスタミナ面でプラスに。
機能2
世界6局の標準電波を受信して、時刻を自動的に修正する「マルチバンド6」
正確な時刻の把握は登山の生命線。『プロトレック』は、テレビやラジオの時報などに使われる日本標準時をのせた電波をキャッチして時刻修正を行い、正確な時刻を刻み続ける電波受信機能を搭載しています。さらに日本(2局)のほか、中国、北米、英国、ドイツの世界6局の標準電波を高感度受信し、時刻を自動修正するマルチバンド6で、世界中どこにいても正確な時刻を把握できます。
6種のカテゴリでラインアップ。今、手に入る『プロトレック』はコレ
誕生から29年が経つ『プロトレック』だけあって、さまざまな派生モデルが存在します。ハイコスパを実現した多岐にわたるモデルとバリエーションをご紹介します。
▼シリーズ1:まず知っておくべきは“最高峰”。極限を切り拓く「マナスル」
ヒマラヤ山脈に連なる標高8,163mの名峰・マナスル。世界中の登山家から崇敬を集めるこの山の名が冠されたコレクションが「マナスル」です。日本人として初めて8,000m峰14座の完全制覇を成し遂げたプロ登山家、竹内洋岳氏の協力のもと開発されたこのモデルの最大の特徴は高度な視認性にあります。高所での登山は濃霧や吹雪に見舞われることも多く、加えて酸素が希薄なため、意識が朦朧としてしまうことも。そんなとき、腕時計から得られる情報は生存のカギを握ることになります。そのため、「マナスル」ではいかなる環境下でも瞬時に情報を読み取れるよう黒ダイヤル×白インデックス&針で設計されているのです。
さらにトリプルセンサーの進化版である“トリプルセンサーVer.3”やタフソーラー、世界6局の電波を受信するマルチバンド6といったフィールドで役立つ機能を装備。そんな高スペック時計にもかかわらず、「マナスル」のデザインはじつにスマート。各パーツの色数が絞られ、かつ余分な装飾性がそぎ落とされた姿には機能美という言葉がしっくりきます。
1本目
PRX-8000T-7BJF
『プロトレック』の最上位モデル「マナスル」は、過酷な本格登山を志向するモデルだけあってとにかくタフです。主要な金属部分には強度と軽量性に優れたチタン素材を使用しています。さらにチタンカーバイト処理によって耐摩耗性も高められています。また、サファイアガラスの風防や、耐摩耗性を高めるDLCコーティングが施されたステンレスベゼルなどタフさが徹底的に追求されている点にも注目しましょう。10気圧防水、樹脂×チタン×SSケース、サイズ59.7×52.5mm、クォーツ式。
2本目
PRX-8000YT-1JF
ブラックの文字盤に映える大型の白いインデックスと針も「マナスル」の特徴のひとつです。他のパーツはあえて目立たないようレイアウトと配色を工夫することで、時刻と計測データが把握しやすくなっています。こちらのモデルはベゼルだけでなく、バンドやリューズ、ボタン、裏蓋などにもDLCコーティングを施すことでさらに耐摩耗性を向上させた1本となっています。10気圧防水、樹脂×チタン×SSケース、サイズ59.7×52.5mm、クォーツ式。
▼シリーズ2:多彩な状況を打開する。マルチに活躍する「マルチフィールドライン」
「マナスル」では8,000m級の登山をコンセプトにしていましたが、「マルチフィールドライン」は、山や海、川と幅広いフィールドでの使用が想定されたコレクションです。重視されたのは、防水性。不意の豪雨はもちろん、ラフティングやカヤック、釣りといった水場でのアクティビティでも使用できるよう、ブランド最高クラスとなる20気圧の防水性能が搭載されています。また、『プロトレック』のスタンダードな機能というべきトリプルセンサーに加え、潮の満ち引きを示すタイドグラフ、釣りに適した時刻を計測するフィッシングタイム機能を装備。さらにマルチバンド6やタフソーラーなども搭載されるなど機能性もマルチなコレクションとなっています。
3本目
PRW-3510Y-8
ブラックのケース&ディスプレイにカーキのバンドというミリタリーカラーが男心を刺激する1本。大型のダイレクトボタンは滑り止め加工されたメタル製で、グローブをしたままでもスムーズな操作が可能です。95%のダウンサイジング化を実現した小型方位センサーと計測精度を高めた圧力センサーを搭載したトリプルセンサーVer.3を搭載。20気圧防水、樹脂×SSケース、サイズ56.9×53.4mm、クォーツ式。
4本目
PRW-70Y-1JF
ブラックを基調に蛍光グリーンのパーツが映える人気モデル。蓄光処理された立体的なバーインデックスやネオンイルミネーターのライトによって夜間での視認性が高められています。5時位置には進むべき方向を示す扇形のインジケーターを搭載するほか、タフソーラー、マルチバンド6、タイドグラフ機能、フィッシングタイム機能と装備も充実。20気圧防水、樹脂×SSケース、サイズ51.1×47mm、クォーツ式。
5本目
PRW-3500T-7
ステンレススチール(SS)ケースや樹脂バンドが主流の『プロトレック』において、ケースやバンドに無垢のチタンをあしらった本作はレアな1本といえるでしょう。スタイリッシュなルックスもさることながら、もともと軽量な『プロトレック』が一層軽やかな着け心地に。トリプルセンサーVer.3をはじめ、タフソーラー、マルチバンド6、気圧蛍光表示機能も搭載。20気圧防水、チタン×アルミニウムケース、サイズ20mm、クォーツ式。
▼シリーズ3:トレッキングにもってこい。さまざまな計測を可能とする「クライマーライン」
『プロトレック』の使用は登山がメイン。そんな人におすすめのコレクションが「クライマーライン」です。気圧・高度・方位を計測できるトリプルセンサーやマルチバンド6、タフソーラーなどの『プロトレック』の名物機能を搭載しながらも、フィールドでの動きを妨げない小型&薄型の新構造を実現しています。通常レベルの登山に十分なスペックが備わっているものの、「マナスル」や「マルチフィールドライン」に比べて購入しやすい価格設定も魅力的。デザインも多彩で、アナログ、デジアナタイプまで、好みや目的に合わせて選ぶことができます。
6本目
PRW-30-1AJF
「PRW-30」のウリは“直感的な操作性”でしょう。右側に方位や気圧、高度、温度をワンプッシュで計測できるダイレクトボタンが配置され、計測結果をSTN液晶でデジタル表示してくれます。また、各ボタンの近くには方位・高度・気圧を示すアイコンが採用され、過酷なフィールドでも簡単かつ直感的に必要な情報を得ることができます。トリプルセンサー、タフソーラー、マルチバンド6などを装備。10気圧防水、樹脂×SSケース、サイズ51.6×45.2mm、クォーツ式。
7本目
PRW-60-2AJF
“動きを妨げない着けやすさ”で選ぶなら、断然「PRW-60」でしょう。リューズ内にあるバネのサイズの見直しや、ケースとバンドをつなぐカンと裏蓋の一体化を実現した新構造・クロス フレーム ストラクチャーによって大幅な小型化を実現しています。それでいてトリプルセンサーVer.3やマルチバンド6、タフソーラーといった『プロトレック』自慢の機能はばっちり搭載されている点も魅力的です。10気圧防水、樹脂×SSケース、サイズ50.5×47.2mm、クォーツ式。
▼シリーズ4:水場の心強い味方。20気圧防水を備えた「アングラーライン」
アングラー(釣り師)の名が冠された「アングラーライン」は、釣りに役立つ機能が満載されたコレクション。通常のトリプルセンサーに加速度センサーがプラスされたクワッドセンサーのほか、設定した場所に釣りに適した時刻を表示するフィッシュタイム機能、タイドグラフなど釣りで役立つ機能が充実しています。防水性能もブランド最高クラスの20気圧防水と心強いです。
8本目
PRW-73XT-1JF
カーボン製のベゼルはアングラーラインのアイコンというべきディテールです。軽量で耐摩耗性に優れたカーボンベゼルは、袖口でこすれることが多いフィッシングに対応するためのもの。デザインも秀逸で、文字盤には波を連想させるパターンがプリントされ、サファイアグラス外周に延着処理された質感の高いブルーはスピニングリールをイメージさせます。またレトログラードダイヤルもブルーで引き締められ、スタイリッシュなイメージが際立ちます。トリプルセンサー、マルチバンド6、タフソーラーなど実用性も高い1本です。20気圧防水、SSケース、サイズ51.1×47.0mm、クォーツ式。
▼シリーズ5:“スマウォ”の波はここにも。「プロトレック スマート」がアウトドアをサポート
Apple Watchが先鞭をつけたGPS機能付きのスマートウォッチブーム。その機能が存分に発揮されるジャンルといえば、なんといっても「登山」でしょう。そんな点に目をつけたカシオは、GPS機能付きのスマートウォッチ「プロトレック スマート」のファーストモデルを2016年にデビューさせました。登山での使用が想定された「WSD-F20」はGPS機能によって山頂など目的地までの距離や所要時間を計測できるほか、アプリを使えば雨雲の接近も知ることができるスマートウォッチ。肝心のタフさも超一級で、耐水性や耐衝撃性にも優れ、アメリカ国防総省が定めたミルスペック規格に準拠しています。また、時計型デバイス向けのWear OS by Googleを搭載しているため、メールやLINEといったさまざまなアプリが使用可能に。ギア然としたタフな面構えに多彩な機能を宿したスマートウォッチは、アウトドアマンだけでなく都市生活者にも多くの恩恵をもたらすでしょう。
9本目
WSD-F20SC-BK
人気を博した「WSD-F20」をベースに、フィールドコンポジットバンドでアレンジした限定モデル。メタルとウレタン、ファインレジンを組み合わせたこのバンドは、高い質感と耐久性、そして軽さと快適な装着性を併せ持ちます。高級感あふれるルックスながら、米国国防省のミルスペックを満たす耐衝撃&防水仕様のため、アウトドアシーンでもガシガシ使えます。5気圧防水、SSケース、サイズ61.7×57.7mm。
▼シリーズ6:その他にも、続々。カジュアルに楽しみたい『プロトレック』
「上位機種は自分にとっては少々オーバースペック……」「予算がオーバー」。そんな人には2万~3万円台の『プロスペック』もおすすめです。手の届きやすい価格帯にもかかわらず、トリプルセンサーやタフソーラーが搭載された優秀モデルがずらり。『プロトレック』入門の1本としてもプッシュします。
10本目
PRG-30-1JF
「使い勝手の良さ」を重視するなら、2万円ちょっとで買えるライトユーザー向けの本作がおすすめです。トリプルセンサーやタフソーラーといったプロトレックの基本スペックをそのままに、ケースを従来の「PRG-330」より小型化し、さらに軽量化も実現。袖口に引っ掛かりにくいベゼル形状もポイントです。液晶表示には太く読み取りやすいフォントを採用。10気圧防水、樹脂ケース、サイズ51.6×45.2mm、クォーツ。
11本目
PRG-340
エコ素材が使われた「PRG-340」もまた、自然を愛するユーザーが多い『プロトレック』らしい1本といえるでしょう。ケースやバンド、裏蓋は環境に配慮したバイオマスプラスチック製。また、2万円台前半のフレンドリープライスや、方位表示と時刻表示の液晶を別にしたデュプレックスLCDによって視認性をアップさせるなどユーザーへの配慮も行き届いています。10気圧防水、樹脂ケース、サイズ54.7×51.7mm、クォーツ。
12本目
PRW-S3500-1
耐久性の高い本物の素材にこだわった「RM シリーズ」の1本はアウトドアでの使用に耐えるタフさがウリ。カーボンファイバーをバンドにインサートすることで耐久性を向上させたほか、風防にはキズがつきにくいサファイアガラスが採用されています。トリプルセンサーVer.3やタフソーラー、マルチバンド6、気圧傾向インフォメーションアラームなど装備も充実。10気圧防水、SS×樹脂ケース、サイズ56.9×53.4mm、クォーツ。
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『プロトレック』 PRX-8000T-7BJF
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『プロトレック』 PRX-8000YT-1JF
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『プロトレック』 PRW-3510Y-8
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『プロトレック』 PRW-70Y-1JF
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『プロトレック』 PRW-3500T-7
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『プロトレック』 PRW-30-1AJF
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『プロトレック』 PRW-60-2AJF
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『プロトレック』 PRW-73XT-1JF
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『プロトレック』 WSD-F20SC-BK
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『プロトレック』 PRG-30-1JF
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『プロトレック』 PRG-340
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『プロトレック』 PRW-S3500-1
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