サイジングと柄使いで魅せる、いい塩梅の脱力感|大人のMY定番

サイジングと柄使いで魅せる、いい塩梅の脱力感|大人のMY定番

ファッションシーンをリードする洒落者の定番服にフィーチャー。売れっ子スタイリストの青木さんが、自身のこだわりや偏愛アイテムについて語ってくれました。

山崎 サトシ

2019.02.12

MY定番連載
インタビュー記事

抜け感を意識したスタイル提案で支持を集める、スタイリスト青木紀一郎さん

キメキメなコーデではなく、程良く抜け感があってこなれている……。そんな肩肘張らないスタイリングを真骨頂としている青木紀一郎さんは、その感度の高さからタレントやアーティストからの支持も厚い人気スタイリスト。大人っぽさと個性を両立させた自身のコーディネートも注目の的です。アイテムの選び方にもコーデにも独自のこだわりを持つ青木さんの“定番”とは?

“ゆるさ”は自分の中で絶対条件。でも子供っぽくは見せたくない

“ゆるさ”は自分の中で絶対条件。でも子供っぽくは見せたくない

若い頃から好みのスタイルはほとんど変わっていないと話す青木さんですが、年齢とともにアップデートは重ねているそう。

「10代の頃から一貫して古着のようなゆるっとしたスタイリングが好きなんですよね。そこの軸は30代になった今でもブレてないです。着こなしは基本的にオーバーサイズで、上下ビッグシルエットでまとめることもあれば、上はルーズ、下はタイトにとメリハリをつける場合もあります。好みの面でもう一つ言うと、脱力感を出せる柄モノには昔から目がないので、着こなしのどこかに取り入れています」

“ゆるさ”は自分の中で絶対条件。でも子供っぽくは見せたくない 2枚目の画像

「“オーバーサイズ&柄が好き”というMY定番は昔から変わっていないのですが、単純にその2つの要素を組み合わせると、着こなしが幼く見えてしまいやすいのでその辺は気をつけています。具体的な対策としては、上下をネイビーやブラックなど落ち着いたワントーンでまとめること。そうするだけで印象がピリッと引き締まって大人っぽく見えますから。あとは、時計やメガネ、靴など小物使いで品の良さを出すようにしています」

参考商品も掲載! 売れっ子スタイリストの定番スタイル

コーデ1:端正なネイビーのワントーンコーデに柄でアクセントを

コーデ1:端正なネイビーのワントーンコーデに柄でアクセントを

「最近はネイビーのワントーンスタイルで過ごすことがしばしば。ただ、シンプルすぎるのはあまり好みではないので、コートの下から総柄パンツを覗かせてアクセントをつけてみました。これくらいの柄の見せ方なら子供っぽく映ることもないので、比較的誰でも挑戦しやすいんじゃないでしょうか」。ネイビー単色の装いながらも、柄を効かせることで表情豊かに帰結しています。大人感を意識してスニーカーはレザー素材で。

コート/ディマレウ 
ニット/エディションズ・エムアール
パンツ/レインメーカー
スニーカー/ニューバランス
メガネ/サヴィルロウ
腕時計/カルティエ

MY定番1シックなネイビーのロングコート

「ネイビーコートはサラッと着るだけでシックに見せられるので重宝します。ジャストサイズよりゆとりのあるほうが好みですね。僕の場合は柄パンツと合わせることを前提に考えるので膝丈がベスト。それより短いとボトムスの柄が主張しすぎてしまうので」

(参考商品)
『バブアー』のコートはゆったりとしたクラシカルなサイズ感が魅力。

MY定番2品行方正な顔立ちのハイゲージニット

「室内でアウターを脱いだ際にもワントーンコーデをキープしたいので、中に着るニットも同じくネイビー。着こなしのリラックス感を高められるローゲージも良いですが、僕は大人っぽさを損なわないハイゲージを愛用していますね」

(参考商品)
シンプルなデザインでオン・オフ使える『ビームス』のニット。

MY定番3アイキャッチとして活躍する総柄パジャマパンツ

柄モノのパジャマパンツは着こなしのアクセントとして好適なアイテム。「見た目もはき心地もリラックス感満点なパジャマパンツは昔からの変わらないスタンダード。最近はネイビー×総柄のモデルを愛用しています。きれいめアウターを着崩したいときに最適」

(参考商品)
『シップスジェットブルー』の1本は、派手すぎないストライプ柄で大人カジュアルともマッチ!

小物に関してはあくまでも上品に徹するのが青木さんのMYルール。「服装をゆるっとさせることが多いので、大人っぽいイメージを演出するには小物使いがカギになりますね。シューズはカジュアルすぎないレザー素材が絶対条件。ほかにも、着こなしに知的な印象を与えられるアイウェアや格上げを狙えるハイブランドの腕時計もよく投入します」

MY定番4顔まわりに変化を与えてくれるコンビ素材のアイウェア

セル×メタルのコンビフレームが好みという青木さん。「コンビ素材のメガネって適度に主張があるから、ワントーンスタイルのような淡白になりがちな着こなしに合わせるのにはうってつけ。ベーシックなウェリントン型やボストン型ならどんな着こなしにもハマるので、持っておいて損はないですよ」

(参考商品)
メタルのサイドフレームを組み合わせたのが今季らしい『カネコオプティカル』の一品。

MY定番5スポーティさの中に上品さも宿すレザースニーカー

「スニーカーは動きやすいので仕事でもオフでも頻繁に履きます。ただし、着用するのはラフに見えないレザーアッパーが大半。パジャマパンツのような太さのあるボトムスをはく場合は、それに負けないボリュームのあるデザインを選びますね」

(参考商品)
レザーの上品さに加えて、ボリューム感も兼ね備えた『ニューバランス』1500。

スポーティさの中に上品さも宿すレザースニーカー 2枚目の画像

「30歳を超えてからは柄の使い方もガラッと変わりました。若い頃は柄モノをこれ見よがしにスタイルの主役にしていたんですが(笑)、今は“ちょい見せ”するぐらいのバランスがしっくりきますね。トップスで柄モノを使う場合には、無地×柄のコンビデザインを選んでうるさくならないようにするのが僕の中でのルール。”オーバーサイズ&柄”という昔からの軸を変えることなく、いかに年相応にアップデートしていくかは個人的に一番こだわっている部分です」

コーデ2:モノトーンの装いにチェック柄を効かせて

コーデ2:モノトーンの装いにチェック柄を効かせて

黒を基調にコーデをまとめあげて、アウターのチェック柄を効果的に引き立てることに成功。「ブラックのアイテムを中心にスタイリングしつつ、柄投入でメリハリを出しました。無地×柄のコンビモデルなら、柄が悪目立ちしないのでモノトーンコーデともすんなり溶け込んでくれるんです。ややオーバーサイズのジャケットに対してボトムスは細身を選択して、リズム良いシルエットに仕上げたのもポイント」

シャツジャケット/エーアイイー
スウェットシャツ/リップラップ
ジーンズ/リーバイス
シューズ/クロケット&ジョーンズ 
腕時計/ロレックス

MY定番6存在感がありつつも装いに馴染みやすい切り替えジャケット

「年齢を重ねてからは、ポップに見えがちな全面柄入りのアウターは着なくなりました。コーデ全体との親和性を考えると、無地と切り替えデザインのほうが過度に主張せず落とし込みやすいんです」

(参考商品)
デニム地をベースに前身頃のスナップボタンを外すとタータンチェックがお目見えする『ファセッタズム』のコーチジャケット。

MY定番7楽ちんかつ大人顔な黒のスウェットシャツ

「できるだけインナーは楽ちんなモノを選びたいから、スウェットシャツはつい手に取ってしまいますね。ブラックだったらあまりスポーティに見えないので、ジーンズからスラックスまでどんなボトムスともすんなりフィット。かなり重宝しています」

(参考商品)
シンプルながら胸元のロゴが程良い存在感を放つ、『フリークス ストア』が『グラミチ』に別注をかけた1枚。

MY定番8ゆるめのスタイルにシャープさを加えられるスリムジーンズ

「ボトムスはトップスと同様にワイドシルエットを合わせるケースが大半。ですが、モノトーンコーデのような都会的なスタイルにはバランスを考慮して細身のジーンズを合わせます。愛用モデルは『リーバイス』の511」

(参考商品)
ストレッチ性に優れているため、スキニーシルエットでもストレスフリーな履き心地の『ジョンブル プライベート ラボ』の1本。

「黒ベースのコーデが持つスマートさを損なうことなく、華やかさを嫌味なく加えられるドレスウォッチはハズせない定番。時計に視線を呼び込めるよう、トップスの袖はロールアップする場合が多いです。足元はスエード素材のシューズをピックアップして、ワントーンコーデに季節感を演出しました」。チェック柄特有のカジュアル感を小物で上手く中和するテクニックはさすがの一言。

MY定番9スタイルに温かみを出せるスエードシューズ

「黒を多用した着こなしはどうしても季節感がなくなりがち。そんなときに役立つのが、起毛感があるスエードシューズです。冬の時期に必要な温かみをコーデに注入できます」

(参考商品)
重厚感漂う『バーウィック』のスエードブーツは、足元をカチッと引き締めたいときに適役。

MY定番10クラス感を腕元にもたらすドレスウォッチ

「機能的なデジタルウォッチも捨てがたいですが、最近はもっぱらエレガントなドレスウォッチを愛用中。クラス感を簡単に高められるうえ、コーデのテイストも選ばないから手放せません。着こなしのカラーと文字盤の色をリンクさせると、スタイルの一体感がアップするのでおすすめです」

(参考商品)
『スカーゲン』の人気作「アンカー」は極薄シルエット&無駄を省いたコンパクトデザインが魅力。

青木紀一郎/スタイリスト

青木紀一郎/スタイリスト

1985年生まれ、奈良県出身。ファッション系専門学校を卒業後、2006年よりスタイリストの徳永貴士氏に師事し2010年にフリーランススタイリストとして独立。メンズ・レディースどちらもこなすマルチプレイヤーとして、雑誌・TV・広告など幅広く活躍中。毎週のフットサルと月一のゴルフを欠かさないなど、アクティブ派の一面も。今季はワークスタイルとストライプ柄に注目中。

Photo_Yuta Kono
Text_Satoshi Yamasaki

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