ときに大人っぽく、ときにカジュアルに。ユナイテッドアローズが提案する春の肖像
国内外の人気ブランドを揃えながら、トレンドを反映させたオリジナルレーベルを展開し、カジュアルからドレスまでを取り扱う。そんな懐の深さが魅力の、セレクトショップという業態。今回はその最大手のひとつ「ユナイテッドアローズ」の最新コレクションをフィーチャーしたい。
1989年に設立された「ユナイテッドアローズ」は、現在17種類にも及ぶブランド&レーベルを擁している。総店舗数も200を超え、老若男女を問わず幅広い層から支持を獲得。なかでもとくにTASCLAP読者諸兄におなじみなのが、本家『ユナイテッドアローズ』と、今もっとも勢いのある『ビューティ&ユース』の2レーベルだろう。
大人に向けたドレス軸のライフスタイルを提案している『ユナイテッドアローズ』は、今季、トラディショナルなアイテムを、春夏らしい素材と色使い、そして適度にゆとりのあるシルエットでモダンに表現。ここで紹介したコーディネートサンプルのように、ドレープ感やドライ感のある素材を使い、スマートで上品な大人のための軽快なスタイルを提案している。
一方、『ビューティ&ユース』の2019年春夏コレクションでは、“(Dad’s) BLUE SHIRTS”や“(Nard) CHECK JACKETS”といった特徴的なキーワードを掲出している。トラディショナルなアイテムを、キーワードに沿ってリ・デザイン&リ・スタイリング。カジュアルで品があるコンサバスタイルを、今の空気感に乗せて提案する。
今シーズンの『ビューティ&ユース』を象徴するスタイリングをいくつかピックアップしてみると、その色はより濃く見えてくる。例えば、ドレスシャツとワイドスラックス、オーバーコートとスウェットパーカーのような組み合わせから生まれる装いは、コンサバ×ストリートのMIXスタイルを象徴するものだ。そのほかにも、新しい気分やトレンドの軽快な気分をストレートに味わえるいわゆる“アガる”服を数多く取り揃えている。もちろんコラボレーションや別注モデルも続々とリリースされる予定だ。
今回ピックアップした『ユナイテッドアローズ』と『ビューティ&ユース』以外にも、多くのストアブランドを展開する「ユナイテッドアローズ」。いずれのショップにも、行けば必ず自分の好みに合う新しい発見が待っている。この春夏のファッションも、また「ユナイテッドアローズ」に頼ってしまいそうだ。
Text_Yasuyuki Ouchi
ビューティ&ユース渋谷公園通り店
03-5428-1893
東京都渋谷区神南1-19-11 パークウェースクエア2 B1F~2F