
多肉植物を育てる前に。知っておきたい人気の種類や育て方のコツ
そのおしゃれなルックスから、部屋のインテリアとしても人気を集めている多肉植物。これから育てたいと思っているあなたに、人気の種類や育て方のコツをご紹介します。
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部屋のインテリアとしても人気の多肉植物
多肉植物の主な原産地は南アフリカ、北アフリカ、メキシコ。砂漠のような乾燥地帯に多く生育しています。葉や茎に水を蓄えているため毎日水やりをしなくても枯れにくく、忙しくてこまめに面倒を見られない、うっかり水やりを忘れがち……そんな方でも扱いやすいと人気を集めています。また個性的なルックスも魅力的。サボテンのようにトゲがあるモノ、丸みのあるぷくぷくしたモノ、樹木のようなモノなど種類も豊富なんです。おしゃれなデザインのポットも多く揃っているので、部屋の雰囲気に合わせて植物とポットを選び、インテリアとして取り入れられています。
個性的なルックスが勢揃い。人気の多肉植物はこの12種類
ひと口に多肉植物といっても種類はさまざま。属性や種類によって、春秋、夏、冬の3つの型に分類されます。それぞれ成長期と休眠期が異なり、育てるうえで重要になるので最初にチェックしておきましょう。ここでは人気の12種類をご紹介します。
種類1
ユーフォルビア・ホワイトゴースト
多肉植物やサボテンなど、植物はグリーンという印象が強い中、白い多肉植物もあるんです。その名も「ホワイトゴースト」。名前のようにおばけのような姿はインパクトがあり、他の植物の中に混ざったときの存在感は大。育て方は、日当たりの良い場所に置き、土が乾いてから水をたっぷり与えます。寒さには強くはないので冬場は暖かい場所で管理し、水やりの回数を減らしてください。
種類2
カランコエ・ファング
ずっと触っていたくなるようなモフモフの葉。その裏には、ゴツゴツとした牙のような突起があるのが「ファング」です。ちなみに突起部分は痛くはないのでご安心を。ファングは上へと伸びて成長するにつれて、下の葉は落ちていき、茎が木質化します。冬場は暖かい場所での管理が良いでしょう。大きく育ったら切って仕立て直し、挿し木で増やすこともできます。
種類3
ユーフォルビア・オベサ
丸く、滑らかなシルエットにマットな質感。とりわけ派手でもないそのシンプルな姿がかっこいい「オベサ」。株が成長すると下部が木質化し茶色くなり、ヴィンテージ感のある風合いに変化します。黄色い花が咲きますが、小ぶりで控えめ。夏型なので冬は休眠します。水分を蓄えているので、成長期でも水やりは少なくてOK。
種類4
クラッスラ・ゴーラム
街中でもよく見かける金のなる木の変種が「ゴーラム」。縦長でぷっくりとした葉の先端がくぼんでいる姿が特徴的です。別名は「宇宙の木」で、名前も見た目もユニーク。丈夫で育てやすい多肉植物なので、初めての1鉢としてもおすすめです。寒さには強いですが、霜が降りそうな場合は暖かい場所へ移動させて管理をしましょう。
種類5
アエオニウム・黒法師
ツヤやかな黒い葉が特徴的な「黒法師」。モダンでおしゃれな雰囲気漂う多肉植物です。春は日光をたっぷり当てることで黒さが増します。冬型の多肉植物なので梅雨時期の雨ざらしや、夏の高温は苦手。夏は涼しく風通しの良い半日陰で水は控えめに管理しましょう。寒さには強いほうですが、気温が低い日は屋内の暖かい場所へ取り込むほうが安全です。
種類6
クラッスラ・キムナッキー
マットな質感の葉がタワー状に積み重なった姿が印象的。均一に積み上げられ、真上から見ても対称的な姿は自然が生み出したアート作品のようです。この美しい姿を保つためには日光が大事。春~秋は屋外で育てるのがおすすめです。冬も日当たりの良い場所で管理をしましょう。脇芽で増やすことができます。春先にはクリーム色の花を咲かすことも。
種類7
サンスベリア フランシー
筒状の細めの葉でシャープな印象な「サンスベリア フランシー」。耐陰性があるため、室内で楽しみたい人や、日当たりの確保がどうしても難しい場合でも育てることができます。とはいえ、日光は好みますので、日当たりの良い場所で管理するのが望ましいでしょう。真っ暗で日が当たらなすぎる場所や風通しの悪い場所での管理は避けてください。
種類8
アガベ 雷神
ワイルドな姿が人気な「アガベ」。葉はギザギザとしていて、鋭いトゲがあります。ロゼット状(放射状)に広がるように成長していくのも特徴です。寒さにはそこまで強くないため、冬は日の当たる風通しの良い室内で管理するのがベター。かっこいい姿は室内で愛でていたいところですが、春~秋は屋外で日光にたっぷりと当てて育てたほうが◎。
種類9
ユーフォルビア・ラクティア
1鉢でも存在感大な「ユーフォルビア・ラクティア」。サボテンの接ぎ木と間違われがちですが、こちらは多肉植物なんです。「マハラジャ」という名称でも流通しています。扇状に広がっている部分がラクティアがてっか(成長点が帯状になる)したものです。個性的でキャッチーな見た目ですが、育て方は難しいことはなく他の多肉植物と同様です。冬は水を控えめにして暖かい場所で管理をしましょう。
種類10
アデニウム
ぽってりとした姿に、鮮やかなピンク色の花が咲く「アデニウム」は夏型の多肉植物です。夏は屋外でたっぷりと日に当てて育て、雨ざらしでもOKです(長雨が続く場合は、屋根の下へ入れるなど適宜行いましょう)。気を付けたいのは冬~春。秋に葉が落ちてきたら休眠のサインなので、水やりを止めて春まで暖かい室内の窓辺などで管理します。休眠期も日光に当てるのがポイントです。春になり寒暖差がなく、気温が安定してきた頃から水やりを徐々に再開してください。
種類11
アロエ・ディコトマ
マットな青磁色の葉が美しいアロエの1つである「ディコトマ」。上へ上へと成長していき、成長するにつれて下葉は枯れ落ちます。成長したときの幹はスベスベなのでずっとなでていたくなるほど。春~秋は屋外でたっぷりと日に当てて育てると◎。冬の寒さには弱いので、気温が低い時期は屋内へ取り込んでください。
種類12
「ハオルチア・オブツーサ」
ハオルチア属にはさまざまな種類がありますが、定番といえばこの「オブツーサ」。ふっくらとした葉は先端がクリアで、光に照らすとキラキラ輝く姿に魅せられます。成長すると脇から子が吹いて株分けで増やすこともでき、そのまま群生させて大きく育てることもできます。春秋型なので夏は風通しの良い涼しい場所で管理し、水は控えめに。
初めてだけど大丈夫? 多肉植物を育てる3つのポイント
手軽とはいえ、本当に育てられるのか不安に思う方もいますよね? 多肉植物を育てるうえで重要なのは、「日光」「水」「風」の3つです。
ポイント1
日光をたっぷりと
多肉植物は日光が足りていない場合、先端がひょろっとしたり、葉と葉の間が開いたり、姿形が崩れ間延びした印象になります。できるかぎり日当たりの良い場所で管理をしましょう。庭やベランダに並べてたっぷりと日光を当てるのがおすすめ。初夏、真夏の強すぎる日光は葉焼けの原因になるので、適宜移動をお忘れなく。
ポイント2
水やりは土が乾いたら。やりすぎはNG
水やりの基本は、土が乾いたら鉢底の穴から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。水のやりすぎは根腐れや徒長(ひょろひょろと弱々しい株)の原因になりますので要注意。多少水が足りなくても枯れはしません。
土が乾いているかよくわからないときは、竹串や割り箸を土に挿して確認するのがおすすめです。抜いたときに土がついていたらまだ湿っている、ついてなかったら乾いているといえます。また画像のような植物専用の水やりチェッカーもありますので取り入れてみるのも良いでしょう。
ポイント3
風通しを良く
風通しの悪い室内での管理は、害虫の発生や徒長の原因にも。家にいるときは定期的に窓を開けて新鮮な風を取り入れたり、外出中はベランダや庭に出してたっぷりと風を当ててあげたりするのがベストです。とはいえ、難しい場合もありますよね。そんなときはサーキュレーターを使うのも1つの手段です。ただし直接風を当てるのはNG。また暖房やクーラーの風も同様なので、直接当たらない場所に置きましょう。
どこに置く? 最適な配置とおしゃれな飾り方
早速多肉植物を買ってみたものの、どこに置こう……? 多肉植物は置物ではないのでどこでも良いというわけではありません。育てやすい場所に置くことで元気に育ち長く楽しめます。環境に合わせたおしゃれな飾り方もご紹介!
サンプル1
シェルフやラックで高さ確保
植物にもうれしい環境の窓辺にシェルフを置いて並べた例。あえて種類の異なる植物を並べ、メリハリを出すとこなれた感じに仕上がります。こまめに窓を開けて換気をし、風に当てることができる点もメリットです。西日が当たったり日当たりが良すぎたりする場合は、レースカーテン越しにするなど、日の当たり具合を調整しましょう。
サンプル2
吊るして飾るハンギング
葉が垂れるように育つ種類は、ハンギングで飾るのもおすすめです。窓辺のシェルフがいっぱいでもう置けないなど置き場所が見当たらない場合にも便利な飾り方です。ハンギングで飾る場合は、鉢選びに注意。重たい陶器の鉢は避けるべし。おしゃれなプラスチックの鉢もあるのでできるかぎり軽いものを選びましょう。
サンプル3
近しい種類ごとにワンコーナーにまとめて置く
多肉植物は成長期がそれぞれ異なります。成長期が同じ種類ごとにまとめておけば水やり時に休眠している多肉植物に水やりすることを防げます。
育てる楽しみのほかに、増やしていくのも多肉植物の魅力!
多肉植物の楽しみ方は育てるだけではないんです。増やしていくのを楽しむ方も。種類ごとに増やし方は異なりますが、葉を使った「葉挿し」、切って挿して増やす「挿し木」、株を分ける「株分け」などがあります。種類によっては交配させて種を採るということもできますが、種から育てるのは非常に時間もかかります。
増やし方1
葉を使って増やす「葉挿し」
多肉植物の葉から、増やすことができます。植え替え時に取れた葉っぱを使ってもOK。清潔な土の上に並べ、半日陰に置き、根が出るまでは触らず待ちます。根が出てきたら、根の部分に軽く土をかぶせ、水やりはわずかに霧吹きをする程度に。「エケベリア」「セダム」「グラプトペタルム」は葉挿しに適しています。向いていない種類もあるので、始める前に葉挿しできる種類かどうかを確認すると良いでしょう。
増やし方2
挿し木
挿し木は、伸びすぎた株や脇から出てきた部分を切って行います。切った後はすぐに植えないで、切り口をしっかりと乾かします。空き瓶などに立てておくと数週間で根っこが出てきますので、それから新しいきれいな土で植え付けましょう。水やりは1週間後くらいにたっぷりと。ちなみに、多肉植物を切るときは園芸用のハサミを使うことをおすすめします。多肉植物は水分を含むので、ハサミを使った後は刃を拭いて乾かしましょう。
増やし方3
株分け
株分けは、子株ができたときに行います。無理矢理むしり取ったり、ちぎったりしないよう、園芸用のハサミで切り分けます。すぐには植えないで、切り口を乾かしてから植え付けること。直射日光を避けた風通しの良い場所で管理し、水やりは1週間後くらいに行います。
この記事の掲載アイテム一覧(全12商品)
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ユーフォルビア・ホワイトゴースト
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カランコエ・ファング
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ユーフォルビア・オベサ
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クラッスラ・ゴーラム
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アエオニウム・黒法師
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クラッスラ・キムナッキー
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サンスベリア フランシー
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アガベ 雷神
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ユーフォルビア・ラクティア
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アデニウム
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アロエ・ディコトマ
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ハオルチア・オブツーサ
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