大人っぽく、でも気軽に。モカシンシューズでおすすめしたい名門10ブランド

大人っぽく、でも気軽に。モカシンシューズでおすすめしたい名門10ブランド

革靴なのに、どこか力の抜けたカジュアルな雰囲気を醸し出せるモカシンシューズ。コーディネートを格上げしてくれること間違いなしの、定番ブランドをご紹介します。

須賀 哲

2019.05.20

レザーシューズ
モカシン・デッキシューズ

革靴だけどカジュアルに。大人のオフにフィットするモカシンシューズ

モカシンシューズは、北米のネイティブアメリカンに伝わる甲と底を一枚革で成形したスリッポン状の靴をルーツとしています。甲部分をUチップ状に縫いつける製法が特徴で、その独特なU字のステッチによりプレーントゥといったほかのレザーシューズに比べてカジュアルな雰囲気が演出できます。それでいてスニーカーよりも落ち着いた印象にまとまるため、「オフでも大人っぽく見せたい」という方にはもってこいのアイテムといえるでしょう。

“モカシン”の定義って? Uチップやローファーとは違うの?

単純に甲部分にモカシン縫いが施された靴であることを定義とするなら、Uチップの短靴やローファーといった靴もその一種に含まれることになります。しかしローファーは、モカシンをルーツとしているという説があるものの、成立した背景やディテール、製法に及ぶまでまったく異なる進化を遂げた靴。Uチップシューズも同様です。現代においてはこのように、製造上の工程は同じでもひとくくりにできないアイテムが存在するのです。

また、ひと口にモカシンと言ってもさまざまなバリエーションがあります。モカシンと聞くと写真のように、モカシン縫いが施されたアッパーに靴ひもが通されたモノを想像するかもしれません。しかし、例えば『アトランティックワークス』というブランドではシューレースのないスリッポンタイプのモカシンが定番です。こちらはベネシャンローファーとも呼ばれますが、ブランドがモカシン製造をルーツとしているためモカシンシューズに分類されます。また、デッキシューズはボートモカシンという別名があることから、こちらもモカシンの一種に含まれるという説もあります。

名門ブランド勢揃い。モカシンといえばここ、という10ブランドをピックアップ

発祥の地とされているアメリカのブランドをはじめ、現在ではさまざまなブランドがモカシンシューズを手掛けています。そのなかでも、王道かつ確かな品質とデザイン性を兼ね備えたブランドによる逸品を厳選してご紹介します。

ブランド1『ラッセルモカシン』スポーティングクレーチャッカ

『ラッセルモカシン』は1898年にアメリカのウィスコンシン州で創業した老舗シューズブランド。良質な素材を使い、ハンドメイドでモカシンシューズを作り続けています。写真はブランドを代表する3アイレットの「スポーティングクレーチャッカ」。周囲をレザーで取り囲むダブルモカシン仕様により防水性を高めつつ、武骨で重厚感のある表情に仕上げています。

ブランド2『ランコート』レンジャーモカシン

『コールハーン』にいた職人が1964年にアメリカのメーン州で立ち上げた、モカシン専門のファクトリーが『ランコート』です。同工場では著名なブランドのシューズ製造も請け負うなど、クオリティの高さは折り紙付きです。こちらは4アイレットの「レンジャーモカシン」。ホーウィン社製のクロムエクセルレザーを用いた堅牢な作りが魅力です。

ブランド3『ティンバーランド』スリーアイ クラシック ラグ

1952年にアメリカのボストンで創業した『ティンバーランド』。イエローブーツの愛称で知られる防水ブーツが有名ですが、こちらの「スリーアイ クラシック ラグ」も定番アイテムとして君臨するブランドの顔です。甲部分のステッチはナイロン糸を使って手縫いされており、耐久性は抜群。モカシンシューズには珍しい、分厚いラバーアウトソールを採用することで歩行性能も高めています。

ブランド4『ミネトンカ』キャンプモカシン

1946年にギフトショップとしてスタートした『ミネトンカ』は、質の高いモカシンシューズが人気となり瞬く間に有名ブランドへと成長。フリンジやビーズワークなど、ルーツであるネイティブアメリカンのテイストを取り入れたスタイルが特徴的です。写真は、太番手の糸によるラフなステッチがアクセントになった「キャンプモカシン」。

なぜ人気?ミネトンカのモカシンが愛される理由

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素朴で温もりにあふれたルックスとハンドメイドによる伝統的な製法へのこだわりに共感するファンも多い『ミネトンカ』。秋にぴったりな1足の魅力を改めて考えたい。

菊地 亮

ブランド5『アローモカシン』リングスポーツモカシン

1951年にマサチューセッツ州で創業した『アローモカシン』は、ネイティブアメリカンの伝統を色濃く残した独自のデザインと製法で知られています。写真の「リングスポーツモカシン」は同ブランドの定番モデルで、リング付きのストラップでフィット感を調節する仕様が特徴的。足元を個性的に演出してくれます。

ブランド6『ユケテン』ギリーモック

LA在住の日本人デザイナー、ユキマツダ氏が手掛けるシューズブランド。メーン州の老舗ファクトリーで熟練の職人が手作業で作り上げています。写真はアイルランドのダンスシューズを源流とする、ギリーシューズをモチーフとした「ギリーモック」というモデル。クッション性に優れたビブラム社のスポンジソールを採用しており、履き心地も快適です。

アメリカのもの作りと独自の感性。ユケテンのモカシンが履きたい

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アメリカの伝統的スタイルをベースにしたモカシンシューズで名高い『ユケテン』。違いがわかる大人にふさわしい完成度の高さが魅力です。

平 格彦

ブランド7『パラブーツ』バース

1919年にフランスで創業した『パラブーツ』といえば、防水性と耐久性に優れたノルウェイジャンウェルト製法が有名。ですがこちらの「バース」というモデルは、底と側面のU字状のパーツを靴の内部で出し縫いするブレイク製法(日本とアメリカではマッケイ製法とも)で作られています。シンプルなデザインは着こなしに取り入れやすいうえ、オリジナルの専用アウトソールが濡れた地面でも抜群のグリップ力を発揮してくれます。

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山崎 サトシ

ブランド8『アトランティックワークス』ベネシャンモカシン

メーン州を拠点とする『アトランティックワークス』は、優れた技術でモカシンを作り続けるファクトリーブランド。写真は日本のセレクトショップ『ビームス プラス』が長年製作を依頼している「ベネシャンモカシン」というシューレースのないスリッポンタイプのモカシンです。シンプルなデザインと上質なクロムエクセルレザーが、モカシン縫いのステッチを際立たせています。

ブランド9『クラークス』ウィーバー

『クラークス』は、190年以上の長い歴史を持つ英国の老舗シューメーカー。「デザートブーツ」や「ワラビー」が有名ですが、このモカシンタイプの「ウィーバー」も隠れた人気モデルです。アッパーには肉厚でソフトなペブルドレザーを使い、ソールには『クラークス』ならではのクレープソールを採用することで快適な履き心地を実現しています。

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大中 志摩

ブランド10『アグ』チェスター

1978年にカリフォルニアで立ち上げられた『アグ』は、保温性の高いシープスキンブーツでサーファー御用達のブランドとなっています。こちらはデッキシューズタイプのモカシンで、アッパーに柔らかなスエード素材を採用。レザーとウールの2種類のインソールが付いているため、季節を問わず履くことができます。

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ふかふかの履き心地が魅力の『アグ』の靴。サーフカルチャーで支持されたアイテム群は、日本でもレディースから火が付きメンズにおいてもその人気を高めています。

ai sato

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編集フカザワ

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