
高級時計界の登竜門。タグ・ホイヤーについてとことん詳しくなる
『ロレックス』『オメガ』と並び、スイスの名門ブランドとして知られる『タグ・ホイヤー』。高級時計の登竜門ともいえる同ブランドの魅力を徹底的に掘り下げます。
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高級時計の入り口としても押さえておきたい、スイスの名門『タグ・ホイヤー』
高級時計の本場であるスイス時計ブランドの中で、『ロレックス』や『オメガ』と並び3本の指に入る知名度を誇る『タグ・ホイヤー』。その歴史は古く、エドワード・ホイヤー氏によって1860年に創業されました。以降、クロノグラフを中心に高い技術力でスイスの時計業界をリード。1980年代にはクォーツショックによる経営難や社名変更も経験しましたが、現在まで創業当時のスピリットを受け継ぐ時計作りを続けています。
※1985年にTAGグループの資本を受け入れ、社名が『ホイヤー』から『タグ・ホイヤー』へと変更されました。この記事では1985年以前の『ホイヤー』時代の記述も『タグ・ホイヤー』で統一しています。
ここ日本では1980年代から比較的安価なクォーツ時計が人気を博したこともあり、スイス時計の入門ブランドという位置付けが拭えませんでしたが、2000年代に超複雑時計やコネクテッドウォッチなど、時計ツウをうならせる商品を連発。先進技術を開拓し続ける名門というイメージが強まっています。
スタイリッシュな見た目で、フォーマルスタイルにも似合うモデルが揃う
高級時計に分類される『タグ・ホイヤー』は、モータースポーツと縁が深くスポーティなデザインが特徴。立体的なインデックスや針のモデルが多いため、シャープな印象やフレッシュで若々しい雰囲気を持ち、特に20代や30代が着けるとアクティブで清々しい印象を与えられます。さらに『タグ・ホイヤー』は近年、ポリッシュとサテンの磨き分けなど大人っぽい仕上げにもこだわっており、スポーティさに色気と品格を加えた時計へと進化。スーツスタイルに合わせれば、安心感のあるデキるビジネスマンを演出することが可能です。
150年以上の歴史あり。『タグ・ホイヤー』のこれまでを知る
『タグ・ホイヤー』は160年近い歴史を持つ老舗ブランドです。そんな『タグ・ホイヤー』のブランドのキャラクターがわかるトピックを3つご紹介します。
トピック1
創業から27年で実現した“振動ピニオン”の開発
時計ツウの中には、『タグ・ホイヤー』といえばクロノグラフ、というイメージを持っている人も多いでしょう。創業者のエドワード・ホイヤー氏は「振動ピニオン」という機構を開発し、1887年に特許を取得しました。この振動ピニオンは、スタートボタンを押したときに時計として時間を刻んでいる歯車と時間を計る機構の歯車をつなぐ、クロノグラフにとって極めて重要な発明でした。このように『タグ・ホイヤー』には古くからクロノグラフのDNAが刻まれていたのです。現在でも特許取得年にちなんだ「キャリバー1887」、そこからアップデートを図った「ホイヤー01」などに振動ピニオンを採用しています。
トピック2
“マイクログラフ”の開発により、スポーツ界との蜜月が始まる
『タグ・ホイヤー』の時間計測への情熱はその後も衰えることはありませんでした。1916年には、1/100秒まで計測できるストップウォッチ「マイクログラフ」を世に生み出します。時間計測の分野で高い評価を得た『タグ・ホイヤー』は、1928年にはアムステルダム・オリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務めるまでになりました。また、精密な計測が不可欠な自動車レースでも引く手数多となり、レーシングウォッチ=『タグ・ホイヤー』というイメージが定着。レース界の頂点であるF1では、フェラーリやマクラーレンなどのメーカーやアイルトン・セナ氏をサポートし、1992年から2003年までF1の公式タイムキーパーも担当しました。
トピック3
名だたるブランドとの、世界初の自動巻きムーブメントの共同開発
1969年、『タグ・ホイヤー』は高い技術力で有名な『ゼニス』との激しい開発競争の末に世界初の自動巻きクロノグラフ「クロノマティック キャリバー11」を完成させます(『ブライトリング』『ハミルトン』、ムーブメントメーカー『デュボア・デプラ』との共同開発)。この「クロノマティック」を搭載したもっとも有名なモデルといえば、角型時計の代名詞「モナコ」。スティーブ・マックイーン氏が映画『栄光のル・マン』で身に着けたことで、人気を不動のものとしました。「クロノマティック」自体はすぐに生産終了になりましたが、後世のムーブメントに大きな影響を与えたのです。
技術革新を忘れない姿勢が、腕時計初心者から玄人までを惹きつける
2016年、時計業界に衝撃が走りました。搭載すれば500万円は当たり前、1,000万円超えでも驚かれない超絶機構「トゥールビヨン」が100万円台で登場したのです。
それが「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T」でした。『タグ・ホイヤー』は製造プロセスを徹底的に見直し、かつ合理的なデザインを追求してこのバーゲンプライスを実現したのです。使っている素材にもこだわり、ケースにはグレード5のチタン、ムーブにはチタンとカーボンを採用することで、部品の多いトゥールビヨン&クロノグラフの複雑モデルにもかかわらず非常に軽量に仕上げています。優れた精度を保証するスイスクロノメーター検定協会の認定も受け、日常使いできる「トゥールビヨン」が『タグ・ホイヤー』の技術力によって史上初めて誕生したのです。
現代の最新テクノロジーの採用についても『タグ・ホイヤー』は先駆者です。前時代的ないわゆるプレステージブランドが見向きもしないなか、2015年に『タグ・ホイヤー』は、『インテル』『Google』との共同開発によってAndroidウェアOSを搭載したスマートウォッチ「タグ・ホイヤー コネクテッド」を発表。2017年には、時計本体やブレスレットを自由に組み合わせられる「タグ・ホイヤー コネクテッド モジュラー」にアップデートされ、さらに魅力が増しています。もちろん電子デバイス化されたとはいえ、デザインやケースの作り込みはスポーティかつスタイリッシュな『タグ・ホイヤー』そのもの。そのDNAは、なお健在です。
覚えておきたい『タグ・ホイヤー』3つの名作
数多くの名モデルを輩出している『タグ・ホイヤー』。ここで必ず覚えておきたい代表モデルを3本ご紹介します。
名作1
カレラ
『タグ・ホイヤー』の代表モデルといえば「カレラ」でしょう。モータースポーツとともに歩んできた『タグ・ホイヤー』らしく、猛スピードで疾走するレース中でも視認性を確保するために大型のケースを採用。さらに耐衝撃性も備えたタフな時計として1963年に登場しました。モデル名は創業者一族である当時の社長ジャック・ホイヤー氏が、メキシコの伝説のロードレース「カレラ パンアメリカーナ」にちなんで名付けたものです。現在はオーセンティックなクロノグラフから、シンプルな3針、トゥールビヨン搭載のコンプリケーション、きらびやかなゴールドモデルまで、多種多様なラインアップを誇っています。
名作2
モナコ
アイコニックな角型をしているのが「モナコ」です。前述したように、初代モデルは1969年に世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント「キャリバー11」を搭載して登場しました。オリジナルは構造上、リューズが9時位置にセットされているのが特徴です。もちろんスティーブ・マックイーン氏が『栄光のル・マン』で着用したのも9時位置リューズモデルです。現行モデルには、3時位置リューズのモノも9時位置リューズもモノもあり、操作性に目をつむってでもオリジナルを再現した9時位置モデルを選ぶというのも一興です。ちなみに画像のモデルは、1970年代製造のアンティークだとか。『タグ・ホイヤー』ではなく、『ホイヤー』時代の貴重な一本です。
名作3
アクアレーサー
『タグ・ホイヤー』のダイバーズモデルが「アクアレーサー」です。ダイバーズといえば、回転ベゼルやリューズガード、防水性を確保するための分厚いケースなど、武骨なイメージがありますが、この「アクアレーサー」は、ケースとベゼル、文字盤とベゼルを同配色に揃えることで主張を抑えたり、文字盤に爽やかなストライプを入れたりと都会的なムードを持つモデルが多いんです。そのためマリンルック以外のアイテムにも合わせやすく、カジュアルはもちろん、スーツにもよく似合います。なにより、『タグ・ホイヤー』の入門機としてクォーツなら20万円以下で買えるのも大きな魅力。初めての高級腕時計としても自信を持っておすすめできます。
知れば知るほど欲しくなる。『タグ・ホイヤー』のおすすめモデル15選
次は、魅力的なモデルを多数ラインアップする『タグ・ホイヤー』の中から、今おすすめの15本をピックアップしてご紹介しましょう。
1本目
アクアレーサー プロフェッショナル200
まずは手に入れやすいエントリーモデルから。タフさを前面的に押し出すモデルが多いダイバーズウォッチにあって、こちらの「アクアタイマー」はシンプルなデザインに徹したエレガンスさ香る潜水時計。針とインデックスには腐食に強く、シャイニーにきらめくロジウムを採用することで高級感を高めています。200m防水を誇るほか、ブレスレットにはエクステンションリンクを装備、ダイバーズウォッチとしての機能も本格的です。ムーブメントは使い勝手の良いクォーツを採用、憧れの『タグ・ホイヤー』でありながら定価が20万円台で手に入ります。
2本目
アクアレーサー プロフェッショナル200
上でご紹介した「アクアレーサー」同様、こちらも2022年の最新作。ケース径40mmとサイズも同じですが、機械式ムーブメントを搭載し、6時位置にデイト表示を配置しているのが特徴です。横縞模様の文字盤は「アクアレーサー」の代表的なディテールで、光の当たり方によって表情を変えるブルーのサンレイダイヤルが非常に優美。回転ベゼルや200m防水を備えたダイバーズウォッチでありながら、オンスタイルにも難なくマッチします。
3本目
カレラ キャリバー5 デイデイト
『タグ・ホイヤー』を代表するシリーズ「カレラ」に対して、レーシーでスポーティなイメージを持つ人が多いでしょう。しかし、3針モデルはスタンダードなドレスタイプ。2022年の新作は針が太くなった一方、デイデイトの窓枠が縮められたりケースサイドがサテン仕上げになったりと、より洗練さを増した印象で高級感は確実にアップしています。ムーブメントには安定感抜群のキャリバー5を搭載し、日常使いでも死角はありません。
4本目
カレラ スポーツクロノグラフ 160周年 リミテッドエディション
ブルーセラミックのタキメーター付きのベゼルが存在感抜群の「カレラ スポーツクロノグラフ」。こちらはブランド設立160周年記念モデルであり、ケースやムーブメントにさまざまな記念刻印が施されたスペシャルエディションとなっています。ムーブメントは、『タグ・ホイヤー』自社製の「キャリバー ホイヤー02自動巻ムーブメント」で、80時間のパワーリザーブを誇ります。「カレラ」にアクティブさを求めるなら、「スポーツクロノグラフ」が正解です。
5本目
カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ
スポーティなテイストは欲しいが、オンスタイルでも使いたい……。そんな「カレラ」をご所望なら、タキメーターベゼルレスの「カレラ クロノグラフ」がおすすめです。上の「スポーツクロノグラフ」とムーブメントは同じながら、細身のベゼルが見せるスタイリッシュさによりスーツにもしっかりとマッチしてくれます。とはいえ、立体的なインデックスやインダイヤル枠によって、クロノグラフらしいメカニカルな印象は健在。しっかりとアクティブさをアピールできます。
6本目
モナコ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ
『タグ・ホイヤー』でもっともアイコニックなモデル「モナコ」。オリジナルからほとんど姿を変えていないその存在感はまさに唯一無二のマスターピースです。ブレスレットはオリジナルならからインスピレーションを得たH型を採用、コマはサテンとポリッシュに磨き分けられており、程良い高級感も感じさせてくれます。ムーブメントは「タグ・ホイヤー」自社製の「ホイヤー02」。ルックスはレトロですが、中身は最新世代の機械が積まれています。
7本目
タグ・ホイヤー モナコ
バックグラウンドにこだわる人なら1969年に「モナコ」が誕生した当時の姿をしのばせる、左サイドにリューズが設置されたモデルはいかがでしょう。「モナコ」を一躍有名にしたスティーブ・マックイーン氏の腕にも左リューズタイプが装着されていました。搭載ムーブメントも世界初の自動巻きクロノグラフと名高い「キャリバー11」の名を冠したもの。カーフストラップはレーストラックのアスファルトをイメージした加工が施され、スポーティな味付けが施されています。
8本目
フォーミュラ1 クロノグラフ
世界最高峰のレースカテゴリをその名に持つレーシングウォッチ。レーシングスーツの上からでも装着できるように、ブレスレットにはエクステンションを装備、バックル部にはショックにも強いダブルセーフティフォールディングスバックル機構を採用しています。ムーブメントにはクロノグラフクォーツムーブを搭載。プッシュボタンにクールでタフなブラックPVC加工を施すことで、よりスポーツテイストを強めています。
9本目
フォーミュラ1
レーシーな雰囲気は味わいたいがクロノグラフ機能は使わない、という人には3針モデルがうってつけ。文字盤はアスファルトのような凹凸のあるテクスチャーが施され、レース感満点! また、オレンジは1980年代から90年代のモデルによく見られたカラーで、往年の「フォーミュラ1」へのオマージュにもなっています。ステッチがカラフルなナイロンストラップもポイントです。
10本目
タグ・ホイヤー フォーミュラ1
『タグ・ホイヤー』最安のモデルとしてぜひチェックしておきたいのが、こちらです。「フォーミュラ1」初期から見られるカラーパレットを採用しており、特にグリーンと赤からなるロゴは『タグ・ホイヤー』がスポンサードするレースで使われるもの。時計マニアやレース好きにはうれしい仕様です。スイス製のクォーツムーブメントを搭載し、防水性能も200mと申し分ありません。
11本目
リンク キャリバー5
「リンク」の前身モデルは「S/EL」といい、伝説のF1パイロット、アイルトン・セナ氏に愛された名品です。最大の特徴は、S字に連なるシャープなブレスレット。現行モデルは往年のモデルよりやや角ばったデザインになっているものの、曲線を強調して作られた独特な形状のブレスレットは人間工学に基づいた極上の着け心地を実現しています。見た目のインパクトもさることながら、このしなやかな着用感も多くのファンを生み出す要因となっています。
12本目
リンク キャリバー17 クロノグラフ
「リンク」はクロノグラフモデルもラインアップしています。3針モデルと同様にダブルS字のリンクブレスレットに加え、細かい筋目のサテン加工がエレガントな空気をもたらすベゼルも、大きな特徴に。品のあるネイビー文字盤には、光を反射して美しい表情を見せるサンレイ加工が施されており、オン・オフ使えるスポーツモデルに仕上がっています。
13本目
タグ・ホイヤー オータヴィア
航空機や自動車用のダッシュボードクロックをその起源とし、1960年代に腕時計が発売されるや大人気を博した「オータヴィア」。2017年に復活を果たし、現在では『タグ・ホイヤー』の人気シリーズとしてすっかり定着しています。レトロなヴィンテージスタイルの文字盤やインデックスが目を引きますが、ベゼルはセラミックとすることでモダンなラグジュアリーさをプラス。COSC認定のキャリバー5を搭載し、ムーブメントの信頼性もピカイチです。
14本目
タグ・ホイヤー オータヴィア
「オータヴィア」の中で、もっともヴィンテージらしいルックスを持つモデルがこちら。ケースはブロンズで、文字盤のカラーはスモーキーチョコレートブラウン、夜光塗料はアイボリーのスーパールミノヴァ……とレトロ感満点の配色がなされています。肌に触れるケースバックにはアレルギーを起こしにくいチタン、ベゼルにはセラミックを採用しており、古き良きルックスにモダンなスペックが巧みなマッチングを見せています。
15本目
タグ・ホイヤー コネクテッド
先進性を社是とする『タグ・ホイヤー』は、黎明期からスマートウォッチに参入していました。新しい技術が次々と登場していくことから、ややもすると消耗品と捉えられがちなハイテクガジェット。しかし、高級ブランド『タグ・ホイヤー』のそれは一味違います。当然ケースの作り込みは通常の時計と同様に高級感満点。ウォッチフェイスは往年の名機の“顔”を収録するなど、ユーザーに高い所有感をもたらします。
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『タグ・ホイヤー』 アクアレーサー プロフェッショナル200
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『タグ・ホイヤー』 アクアレーサー プロフェッショナル200
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『タグ・ホイヤー』 カレラ キャリバー5 デイデイト
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『タグ・ホイヤー』 カレラ スポーツクロノグラフ 160周年 リミテッドエディション
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『タグ・ホイヤー』 カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ
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『タグ・ホイヤー』 モナコ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ
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『タグ・ホイヤー』 タグ・ホイヤー モナコ
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『タグ・ホイヤー』 フォーミュラ1 クロノグラフ
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『タグ・ホイヤー』 フォーミュラ1
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『タグ・ホイヤー』 タグ・ホイヤー フォーミュラ1
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『タグ・ホイヤー』 リンク キャリバー5
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『タグ・ホイヤー』 リンク キャリバー17 クロノグラフ
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『タグ・ホイヤー』 タグ・ホイヤー オータヴィア
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『タグ・ホイヤー』 タグ・ホイヤー オータヴィア
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『タグ・ホイヤー』 タグ・ホイヤー コネクテッド
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