どんなブランド? ピュアブルージャパンのジーンズが気になる

どんなブランド? ピュアブルージャパンのジーンズが気になる

日本製デニムは、トップメゾンも一目置くほどの質を備えていることは周知の事実。だからこそファンは多い。そんな大人たちに、ちょっと知っておいてほしいブランドがある。

菊地 亮

2019.06.25

ピュアブルージャパン(Pure Blue Japan)
ボトムス
ジーンズ

生まれも育ちも、岡山県倉敷市。『ピュアブルージャパン』とは?

『ピュアブルージャパン』というブランドをご存じだろうか。生まれはデニムの聖地である岡山県倉敷市児島で、1997年に創業した有限会社正藍屋(しょうあいや)が展開するオールジャパンメイドのデニムブランドである。ちなみに、ブランド名は、天然の藍が放つ美しい青への愛着を表しているという。

『ピュアブルージャパン』のジーンズは、ここが魅力

糸の染めに始まり、織り、縫製、加工とすべてのプロセスを国内で行う。日本が世界に誇る職人たちの繊細な技術をいかんなく注ぎ込み、微妙なタッチや風合いにまで気を配る。だからこそ、手間暇がおのずとかかってくる。手間やコストを考慮すれば、ややもすると前時代的と言われかねないが、仕上がった1本を手に取れば、彼らが頑なにこだわる理由をきっと実感するに違いない。

美しい青(藍色)への強い思いは、実物を目の当たりにすることで感じ取れることだろう。彼らは、撚った糸をロープ状に束ねて染料に漬け込むロープ染色という手法を用いて、先に糸を染める。その際に使われる染料は独自にブレンドしたモノで、アイテムに合わせて濃度を変えているためアイテムや着用年数ごとにさまざまな色落ちが楽しめるのだ。

まずは一度、手にとってその質感を味わっていただければ他のデニムとは異なることがわかるはずだ。それもこれも、同社が経験則に基づいてカスタムした織機や編み機を使って作られているため。中でも特徴的なのはセルビッチデニム。ザラッとした手触りが特徴で、独特な凹凸感は着ていくほどに魅力的なジーンズの風合いを育んでいく。

ライターが選ぶ『ピュアブルージャパン』のジーンズ。手にしたいのはこの6本

確固たる技術をベースに、経験に基づいたアレンジを加えながらジーンズの可能性を広げている『ピュアブルージャパン』。バリエーションの多さはその証左といえるが、中でも押さえておきたいモデルがある。

アイテム1XX-019

主要モデルの中では、もっとも裾幅が狭いXX-019。とはいえ、股上は深めに設定されており、もも周りには程良くゆとりがあるため過度な窮屈感は感じない。ブランドならではのザラッとした質感は重厚さを生み、14オンスながらも強い存在感は放つ。

アイテム2KS-013

独自の染色により、1本の糸に濃い青と淡い青がランダムに表れるというユニークな色味を表現。だから“イレギュラーダイテーパードスリム”。その糸をタテ糸に使用して織り上げた16.5オンスの生地は、表面にカスリ染めのような色ムラが縦方向に表れ、独特な表情を描く。

アイテム3XX-015

一般的にスリムフィットは、膝下から裾にかけて緩やかにテーパードさせるのが普通である。ただしこちらは膝から下をストレートに設定しているため、見た目はさらにすっきり。濃厚な色味はまるでリジッドを思わせるが、ワンウォッシュさせたことで脚馴染みも良い。

アイテム4XX-011

通常とは異なり、こちらは13.5オンスの左綾織りのデニムを使用。そのため、美しい縦落ちが見込める。タテ糸にインディゴ糸を、横糸にはグレーの糸を使っているため、その趣は実に落ち着いた印象。膝から裾に向かい緩やかにテーパードを効かせたシルエットも現代的だ。

アイテム5XX-003

シルエットはレギュラーストレートで、ブランドの中ではもっともワタリにゆとりのあるモデル。とはいえ、うっすらと先細った裾のお陰で野暮ったさは感じられない。強いザラつき感や点落ちが随所に出現しながら落ちる色味。そのブランドならではの醍醐味を存分に味わえる。

アイテム61038-2 used

「オーバーオールの腰から上がないやつを作ろう」というところから始まり、エプロンが邪魔になることもある、という観点から着脱式にしたイレギュラーペインターパンツ。しかし、ユーズド加工も相まって顔つきはワークウェアならではの気骨感に溢れている。10.5オンスのため見た目に反して動きやすいのもうれしい。

今、大人がはくべきデニムブランド20選。一生付き合える理想のジーンズに出会う

今、大人がはくべきデニムブランド20選。一生付き合える理想のジーンズに出会う

あらゆるボトムスのなかで、一度手に入れたらもっとも長い付き合いになるのがジーンズ。それゆえ、確かなモノ作りを行うブランドをしっかり押さえておくことが重要だ。

那珂川廣太

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