
お値段以上! “安いのに使える”スーツ選びのコツとおすすめ7ブランド
価格が安い=質が悪いというのは今や昔。最近は低価格でも見た目や着心地の良いスーツが増えています。ここでは失敗しない選び方のポイントやおすすめブランドをご紹介。
アンダー3万円で入手可能。安いのに良質なスーツがある
安さに釣られて低価格のスーツを購入したけど、すぐヨレヨレになるし、安っぽく見えてしまう……。そんな経験ってありませんか? それは単純に選び方を間違えているのが原因。というのも、最近はアンダー3万円(税抜)でも見た目と着心地に優れたスーツが増えているんです。つまり、選び方さえ間違わなければ、低価格でも良質なスーツを手に入れられるのです。
低価格でも失敗しないスーツ選びのポイント
スーツはビジネススタイルのベースになるだけに、安っぽく見えるものだといくらVゾーンがおしゃれでもマイナスのイメージを与えてしまいます。そこで低価格でも安っぽく見せない選びのポイントをご紹介。
ポイント1
スーツはサイズ感が命。自分の体に合ったものを選ぶ
価格の安い・高いにかかわらず、スーツ選びでもっとも重要なのがサイズ感です。なかでも”スーツは肩で着る”といわれるほどに、肩は重要なパーツ。大きすぎても小さすぎてもかっこ悪く、ジャケットの肩山と自分の肩のトップ位置がちょうど合っているのがジャストフィットになります。ボタンを閉めた状態で前後に余計なシワが入るのは、体に合っていない証拠なので要注意。また、スーツは袖丈や着丈なども重要なので、購入して終わりではなく、きちんとお直しに出して体にぴったり合ったスーツを手に入れましょう。
ポイント2
立体的に仕立てられているか否かをチェック
スーツの仕立ては見た目だけでなく、着心地にも影響します。理想といえるのは、体のラインに自然に沿う立体的な仕立てであること。ラペルがふんわり仕上がっているか、袖が前方に少しカーブした前肩仕様になっているか……etc。低価格だからと妥協せず、仕立てもきちんとチェックしましょう。
ポイント3
ボディとフラップの柄がきちんと合っているか確認
これは柄が入ったスーツに限ったことですが、ボディとフロントポケットのフラップの柄が合っているかどうかも重要なポイント。柄が合っていないと見た目の美しさが損なわれます。シャドーストライプのような主張が控えめの柄だとしてもチェックを怠らず、きちんと確認するようにしましょう。
大人も納得。高コスパのスーツブランド7選
低価格ながらも縫製や仕立てがきちんとしているスーツブランドとおすすめを厳選。どれもアンダー3万円(税抜)とは思えない出来栄えなので、スーツを新調する際のリストに加えてみては?
ブランド1
『ザ・スーツカンパニー』
“スーツ販売数世界No.1”の実績をもつ青山商事が手がけるブランド。低価格ながらも生地や縫製、デザインにもとことんこだわっており、品質の高さもトップクラスです。さらにトレンドもしっかり押さえているので、スタイリッシュなスーツを探している人にもおすすめ。価格帯は幅広いですが、狙うべきは19,000円(税抜)と28,000円(税抜)のスーツです。
アクティブなビジネスシーンでも頼りになる機能派スーツを展開する「コミューテックスーツ」シリーズの1着。伝統技法を踏襲しつつ、日本人のボディにフィットするよう仕立てられた細身でモダンなシルエットが特徴です。ウール×タフマックスを混紡した生地は、ウールの上質な風合いをキープしつつ、スーパーストレッチ性や摩擦強度、吸水速乾性などの高機能を装備。
ブランド2
『スーツセレクト』
日本屈指のクリエイティブディレクター、佐藤可士和氏がトータルプロデュースしている『スーツセレクト』。ファッションと機能性を融合させた都会的で洗練されたスーツを発信しています。なかでもトレンドを柔軟に取り入れ、細身ながらも立体的な仕立てで快適な着心地を実現した「ブラックライン」が人気です。価格は18,000円(税抜)、28,000円(税抜)が中心。
素材開発の研究を重ねることで、スーパー100’Sながらもシワになりにくくて摩擦に強い生地を実現。さらに丈夫でストレッチ性があるので、スマートなシルエットでも着心地は快適です。フラップが細めのスラントポケットは、細身のシルエットを視覚的に強調する効果も。
ブランド3
『オリヒカ』
AOKIが手掛ける『オリヒカ』は、20~30代向けのスーツブランド。それゆえにシャープでスタイリッシュなシルエットが多く、さらにはパンツが自宅で洗濯可能など、優れた機能を装備したスーツを展開しています。また、着丈はやや短めに設定されており、ジャケットを単品使いできるのも魅力。高コスパのスーツなら、18,000円(税抜)・28,000円(税抜)あたりがおすすめ。
耐久性に優れ、シワにもなりにくいウール×ポリエステルの混紡素材を使用したシャドーストライプスーツ。日本人の骨格に合わせた前肩縫製になっているので、細身ながらも動きやすいのも見逃せない特徴です。ソフコン仕立ての軽い着心地にも注目を。
ブランド4
『ワークトリップ アウトフィッツ グリーンレーベル リラクシング』
“よりスマートに、おしゃれを楽しめるデイリービジネスウェア”をコンセプトにした、『グリーンレーベル リラクシング』発のブランド。汎用性の高いデザインながらもトレンドが程良く加味され、さらには優れた機能性を併せ持つアイテムを発信しています。また、幅広いサイズ展開も特徴の1つ。スーツはセットアップ提案になっており、ジャケット19,000円台、パンツは9,000円台で提供。
洒脱なスーツスタイルを構築するオーバーペーン柄が印象的。ボディとフラップの柄合わせも完璧で、仕立ての良さが伺えます。それでいてシワになりにくく、かつストレッチ性に富んだ素材を使用しているのもポイント。自宅で洗濯可能なウォッシャブル機能を備えている点も優秀です。
ブランド5
『ザ ショップ ティーケー』
『タケオキクチ』から派生した『ザ ショップ ティーケー』。”こだわりと遊び心で、心地良い毎日を”をモットーに、カジュアルからビジネスまで幅広いアイテムを展開しています。スーツは基本的にセットアップ提案で、ジャケットは1万円台前半、パンツは1万円以下という価格設定。自宅での洗濯が可能など、優れた機能を装備しているのも魅力のブランドです。
ポリエステル100%とは思えない、ウールタッチの生地感がポイント。それでいて自宅での洗濯も可能で、シワになりにくいのも優秀です。内側の脇部分にストレッチ素材のパワーネットを採用しているので腕が上げやすく、快適な着心地が味わえるのも特筆すべき点。
ブランド6
『コナカ』
“すべては品質から”をスローガンにしている紳士服量販店。原料の調達から縫製にいたるまで独自の生産ルートを作り上げているため、高品質なスーツながらもリーズナブルな価格を実現しています。なかでも素材の特徴やパターンの良さを生かした、縫製へのこだわりが『コナカ』の支持されている要因。ネット限定価格もあるので購入はネットがおすすめ。
ベーシックな黒無地のスーツは、ビジネスから冠婚葬祭まで活躍する優れモノ。ジャケットは形態安定加工によって型崩れしにくく、パンツはクリースが消えにくいシロセット加工が施されているので、いつでもビシッと着こなすことができます。
ブランド7
『洋服の青山』
『ザ・スーツカンパニー』同様、“スーツ販売数世界No.1”の実績をもつ青山商事が手掛けている『洋服の青山』。スーツ量販店業界のパイオニアでもあります。全年齢層をターゲットとしたラインアップやセット割引など、消費者にうれしい商品の取り揃えが魅力。価格は19,000円(税抜)が中心。
ダークネイビーにブルーのピンストライプをあしらった1着。ウールのやわらかな風合いとポリエステルの耐久性を兼備した生地を採用しています。パンツは形状記憶プリーツを施しているので、プリーツラインをきれいにキープできるのもうれしいポイント。

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