永世定番。ベックマンを知らずにレッド・ウィングのブーツは語れない!

永世定番。ベックマンを知らずにレッド・ウィングのブーツは語れない!

ブーツの名門『レッド・ウィング』のなかでも、「ベックマン」は代名詞的な存在。その魅力を改めて知ることで、相棒として長く付き合っていきましょう。

2022.03.17
SHARE
記事をお気に入り
山崎 サトシ

執筆者

TASCLAPでの執筆本数NO.1ライター

山崎 サトシ
アフロ歴15年のファッションライターで、趣味はヴィンテージモノの収集とソーシャルゲーム。メンズファッション誌を中心として、WEBマガジンやブランドカタログでも執筆する。得意ジャンルはアメカジで、特にデニム・スタジャン・インディアンジュエリーが大好物! 記事一覧を見る
...続きを読む

創業者の名を冠するブーツ。「ベックマン」は定番にふさわしい

創業者の名を冠するブーツ。「ベックマン」は定番にふさわしい

Relaaax

Relaaax

お気に入り追加

『レッド・ウィング』の創業者であるチャールズ・H・ベックマン氏の名を冠した「ベックマン」といえば、「アイリッシュセッター」と並んでブランドを代表するマスターピース。20世紀初頭より存在する同社の6インチラウンドトゥブーツをベースに、現代的な素材&テイストを落とし込んで製作されています。質実剛健な作りと完成されたルックスを兼ね備えており、アメカジ好きの大人たちにとっては欠かせない定番ブーツです。

「ベックマン」のルーツはドレスシューズ。だから、佇まいの美しさはブランド随一

「ベックマン」のルーツはドレスシューズ。だから、佇まいの美しさはブランド随一

THREE WOOD 楽天市場店

THREE WOOD 楽天市場店

お気に入り追加

開拓時代の面影を残す約100年前の米国西部では、シンプルな6インチ丈ブーツがドレスシューズとして履かれることが多かったそう。実は「ベックマン」の原型となる6インチラウンドトゥブーツも、ワーカー用ではなくドレスシューズとして履けるよう開発されたモノなのです。1920年の『レッド・ウィング』のカタログにおいても、原型モデルはフォーマルな用途を想定し“for General Wear”として紹介されています。そんな出自を持つ「ベックマン」だけに、佇まいはワーク然とし過ぎずシャープで紳士的。すっきりした形状&上質な素材感ゆえ、ジーンズからスラックスまで幅広いパンツとマッチします。

「ベックマン」のルーツはドレスシューズ。だから、佇まいの美しさはブランド随一 2枚目の画像

THREE WOOD 楽天市場店

THREE WOOD 楽天市場店

お気に入り追加

しかし、その耐久性は一線級のワークブーツにもまったく引けを取りません。堅牢なグッドイヤーウェルト製法を駆使して作り上げられ、アウトソールにはブランド独自のベックマン・ソールを採用(一部モデルを除く)。端正なレザーソールにグリップ力&耐久性に秀でるラグソールを半貼りした仕様となっているベックマン・ソールは、上品さと実用性を兼備しています。悪天候だってナイーブになる必要がない頑丈な作りですから、日常でのヘビロテも余裕! もちろんソール交換もOKです。

「ベックマン」のアッパー素材といえばフェザーストーンレザー

「ベックマン」のアッパー素材といえばフェザーストーンレザー

Relaaax

Relaaax

お気に入り追加

「ベックマン」の大半で使われているレザーといえば、オリジナルで開発されたフェザーストーンレザー。牛1頭からわずか5%しか取れない最高品質の牛革を使い、自社が所有するタンナリーにてなめされるプレミアムなレザーは、極上の透明感と強靱な耐久性を両立しています。また、オイル&ワックスをたっぷりと含んでいるので履くほどに深い色合いへと育っていき、やがて自分だけの1足に仕上がるのです。

「ベックマン」のアッパー素材といえばフェザーストーンレザー 2枚目の画像

お宝家和泉中央WEB店

お宝家和泉中央WEB店

お気に入り追加

こちらはブラウンのモデルを履き込んだのがもの。トゥなど擦れる箇所は白っぽくなり、逆に履きジワ部分やタン部分などはより深い色調へと変化しているのがわかります。また、初めは透明感のある光沢をたたえていたアッパーの表面もマットな見た目へとシフト。アッパーとソールをつなぐウェルト部分も変化し、重厚なイメージを強めています。ブーツに詳しくなくても目を奪われるこの渋い経年変化こそ、フェザーストーンレザーのブーツを持つ醍醐味でしょう。

ちなみに、「ベックマン」は2017年から2種類存在している

ちなみに、「ベックマン」は2017年から2種類存在している

ブランド古着 ライフ楽天市場店

ブランド古着 ライフ楽天市場店

お気に入り追加

「ベックマン」のラインアップには、2017年より「ベックマン フラットボックス」という新型が加わっています。パッと見は非常に似ている両者ですが、最大の違いはトゥ部分に硬い先芯が入っていない点です。この“先芯無し”の仕様は、現代のブーツにおいてはかなり少数派。1960年代までは一定数存在し、かつて『レッド・ウィング』でも先芯無しのブーツは製造されていましたが、時代の変化とともに徐々に見る機会はなくなっていきました。そんなオーセンティックなディテールを再現したモデルというワケです。

ちなみに、「ベックマン」は2017年から2種類存在している 2枚目の画像

ブランド古着 ライフ楽天市場店

ブランド古着 ライフ楽天市場店

お気に入り追加

トゥに入った先芯は強度を高める役割を担うため、長期間履き続けてもつま先は変形しません。しかし先芯がない「ベックマン フラットボックス」は、耐久性こそ先芯入りブーツに劣るものの、その分つま先の革が足に馴染むため履き心地が極めて快適なんです。経年変化により革の膨らみは落ち着き、写真のようにシャープなルックスとなります。なお、アウトソールは定番のベックマン・ソールから変更。柔らかくて反りの良いグロコード・メダリオン・ソールを用いて、着用感を一段と快適なものにしています。また、一部のモデルではブラック・クロンダイクと呼ばれる、茶レザーを黒い塗膜でコーティングした“茶芯”のレザーを使用しています。

先人に倣う。「ベックマン」ラバーたちはこう履きこなしている

最後は、「ベックマン」を取り入れた着こなしサンプルをお届け。王道のジーンズを筆頭として、その他にもさまざまな好相性ボトムスが存在するので、ここでチェックしておきましょう。

▼チェック1:王道中の王道。「ベックマン」×ジーンズの黄金律を3賢人に見る

やはり「ベックマン」と相思相愛のボトムスといえばジーンズ。いたって簡単に、こなれたアメカジスタイルに仕上げられます。街のファッショニスタたちの間でも、ジーンズ×ベックマンの組み合わせは定番化しています。

コーデ1

きれいめ感を注入したワーク感溢れるコーデ

きれいめ感を注入したワーク感溢れるコーデ

WEAR

WEAR

お気に入り追加

濃紺のデニム生地を使ったカバーオールに、テーパードを効かせたカーゴパンツを組み合わせれば、男らしさの中に品格を感じさせるコーデが完成。足元のすらりとした「ベックマン」もボトムズのシルエットを邪魔せず、着こなしのクリーンさを加速させる一因となっています。

コーデ2

ミリタリーアメカジにブーツであか抜け感をひとさじ

ミリタリーアメカジにブーツであか抜け感をひとさじ

WEAR

WEAR

お気に入り追加

刺繍によるカスタマイズが目を引くヴィンテージのミリタリージャケットに、90’sの『リーバイス』を合わせたミリタリー×アメカジの古着MIXスタイル。足元には履き込んでくたり感の出た「ベックマン」をピックアップし、あか抜けた印象を注入しています。赤茶とインディゴブルーの色味もベストチョイスですが、カーキカラーとの相性も抜群なんです。

コーデ3

アクティブな印象のダウンをベックマンで街っぽく着こなす

アクティブな印象のダウンをベックマンで街っぽく着こなす

WEAR

WEAR

お気に入り追加

ダウンジャケットは本来、アクティブな雰囲気の色濃いアイテム。ですが、程良く褪せたジーンズと細身の「ベックマン」の投入によりタウンコーデっぽく料理することに成功しています。被りものにキャップではなくハットをプラスすれば、装いの都会感はさらにアップします。

▼チェック2:美しい出で立ちで汎用性抜群。「ベックマン」はこんなパンツとも好マッチ

ほんのりと上品さを感じさせるブーツは汎用性に秀でていて、合わせるパンツはジーンズに限りません。特にチノパンツ・ワイドパンツ・コーデュロイパンツとは抜群の好相性を発揮。着こなしをワンランク上へ導けます。

コーデ1

クールなモノトーンコーデを赤茶のブーツで味付け

クールなモノトーンコーデを赤茶のブーツで味付け

WEAR

WEAR

お気に入り追加

グレーチノパン×ブラックレザージャケットによる、クールなモノトーンスタイルがベース。すっきりした装いですが、足元にはコクのある色味を纏うフェザーストーンレザーを使った「ベックマン」を取り入れ、さりげなく味を出しています。

コーデ2

今っぽいオーバーサイズな着こなしとも難なくマッチ

今っぽいオーバーサイズな着こなしとも難なくマッチ

WEAR

WEAR

お気に入り追加

必ずしもほっそりとしたパンツに合わせなくてはいけないかというと、そんなこともありません。例えばこちらは、ワイドシルエットのイージーパンツ&カバーオールにより抜け感漂うオーバーサイズで仕上げたコーデ。ボリュームを抑えた「ベックマン」は、ゆるい着こなしの引き締め役としても作用します。全体的に落ち着いた色味を意識したのも高ポイント。

コーデ3

安定感あるボトムス×シューズなら、トップスや小物で遊べる

安定感あるボトムス×シューズなら、トップスや小物で遊べる

WEAR

WEAR

お気に入り追加

秋冬らしいほっこり顔のコーデュロイパンツも、奥深い表情の「ベックマン」と親和性の高いアイテム。安定感ある組み合わせのため、ジャケットやインナー、被りもので色や柄を取り入れてもバランス良く見せられます。

コーデ4

ジャケットとの合わせが、大人の余裕を生み出す

ジャケットとの合わせが、大人の余裕を生み出す

WEAR

WEAR

お気に入り追加

本来はドレスブーツだった、という出自を思い起こさせてくれるのがジャケットスタイルとのマッチング。遊び心のある金ボタンのブレザーとブーツをリンクさせるコーデュロイパンツのセレクトで、全体を巧みにまとめ上げています。フォーマルすぎるスーツではミスマッチにもなるでしょうが、こんなジャケパンスタイルなら「ベックマン」の重厚さもよく似合います。大人になったからこそ試したい、上級者スタイルです。

10年愛するために。「ベックマン」はマメにお手入れを

10年愛するために。「ベックマン」はマメにお手入れを

PLUS USP

PLUS USP

お気に入り追加

きちんとメンテナンスすればずっと愛用できる「ベックマン」。特にホコリや汚れを落とすためのブラッシングは、履くたびに実施したほうが良いでしょう。そして定期的にオイルやコンディショナー、クリームなどでレザーのケアを行うこともお忘れなく。ケア製品は『レッド・ウィング』が自社で出しており、そちらを使用するのがベターです。ホームページやYouTubeの公式チャンネルでケアの方法が紹介されているので、ぜひそちらも参考に!

10年愛するために。「ベックマン」はマメにお手入れを 2枚目の画像

WEAR

WEAR

お気に入り追加

なお、基本は無色のクリームを使用しておけばOKですが、ブーツ愛好家の中には赤茶のレザーのメンテにブラックのクリームを使用することで重厚な色味に仕上げている方もいます。陰影がはっきりするため、より男らしくラギッドなスタイルに似合う顔立ちに変化するのです。ただ、あくまで自己責任なので試してみる前に先人たちのエイジングサンプルはチェックしておきましょう。

レッド・ウィングがやっぱり好きだ。アメカジの定番が、今こそ気になります

スニーカー・シューズ

レッド・ウィングがやっぱり好きだ。アメカジの定番が、今こそ気になります

アメリカンワークブーツのスタンダード『レッド・ウィング』。ブランドの歴史や魅力について読み解きつつ、押さえておいて損のない5種類の定番モデルをご紹介します。

那珂川廣太

2021.11.19

定番だから着こなしで差を。レッド・ウィングのコーデ術

スニーカー・シューズ

定番だから着こなしで差を。レッド・ウィングのコーデ術

老舗ブーツメーカーとして世界的に名を馳せる『レッド・ウィング』。誰もが通るブランドだからこそ、その着こなし方で差を付けるべきだ。人気の5モデルにフォーカス。

牟田神 佑介

2021.01.05

そのデザインに理由あり。ポストマンもやっぱりレッド・ウィング

スニーカー・シューズ

そのデザインに理由あり。ポストマンもやっぱりレッド・ウィング

『レッド・ウィング』と聞くと名作「アイリッシュセッター」や「ベックマン」が思い浮かぶ。だが、「ポストマン」シリーズもまたコアなファンを抱え続ける人気銘柄だ。

牟田神 佑介

2022.03.01

8つの種類別にブーツの名品をレコメンド。“買い”の人気16ブランドはこれだ

スニーカー・シューズ

8つの種類別にブーツの名品をレコメンド。“買い”の人気16ブランドはこれだ

デザインや用途が多種多様なブーツを、エンジニアブーツやチャッカブーツ、サイドゴアブーツなど種類別に整理。それぞれ人気ブランドをピックアップした。

大中 志摩

2021.11.26

男の相棒。レッド・ウィングのアイリッシュセッターと、今一度向き合う

スニーカー・シューズ

男の相棒。レッド・ウィングのアイリッシュセッターと、今一度向き合う

ワークブーツの永遠の定番『レッド・ウィング』の「アイリッシュセッター」。あまりにも身近であるが故に見落としがちな名作ブーツの魅力を、今一度おさらいしましょう。

那珂川廣太

2022.03.15

メンズブーツブランド厳選20。国内外から名門メーカーばかりを選別

スニーカー・シューズ

メンズブーツブランド厳選20。国内外から名門メーカーばかりを選別

冬。それはブーツが輝きを放つ季節。存在感のある面構えに信頼に足るタフさ。コンフォートシューズばかりがもてはやされる今だからこそ、ブーツを履くことに意味がある。

押条 良太

2021.11.05

サイドゴアブーツもレッド・ウィング。力強い足元を演出できる2型をレコメンド

スニーカー・シューズ

サイドゴアブーツもレッド・ウィング。力強い足元を演出できる2型をレコメンド

ポスト・スニーカーの存在として勢力拡大中のサイドゴアブーツ。みんな大好きな『レッド・ウィング』にも、秀作があることをご存じでしょうか。気になる全貌をチェック!

遠藤 匠

2022.03.05

KEYWORD関連キーワード

PICK UP

編集部の注目

あのGA-2100シリーズがさらなる進化。ファッションのプロたちは話題のGショックをどう見るか?

『Gショック』のニュースタンダードとして誕生し、瞬く間に人気モデルとなった「GA-2100」がこの春、さらに進化。その出来栄えをファッションのプロはどう評価するのか?

SPONSORED by カシオ計算機株式会社

続きを読む

時刻を知る以上の価値を問いかける、ラドー。最先端素材で追求し続ける腕時計の“美”

腕時計に時刻を知る道具以上の価値を求めるなら、『ラドー』はいかがだろう? 独自のテクノロジーが生み出すデザインは、普遍的な“モノとしての美しさ”を教えてくれる。

SPONSORED by ラドー

続きを読む

日本の男にはアテッサがある。節目を迎えた名門が提案する、スタイルに効く腕時計

『アテッサ』は35年にわたり、独自のテクノロジーで時代のニーズに応え続けてきた。究極の実用時計は、日本の男たちの腕元に“スタイル”という恩恵をもたらしてくれる。

SPONSORED by シチズン時計株式会社

続きを読む

ポール・スミスと考える“腕時計とシャツ”の相性学。初夏コーデに映えるのはこんな4本

好デザインを誇る『ポール・スミス』の腕時計は、この夏人気再燃中のシャツコーデを格上げする最良の一手に。着こなしの魅力をより引き立てる、珠玉の4本をご紹介します!

SPONSORED by ポール・スミス

続きを読む

RELATED ARTICLES

あなたにおすすめの記事

ACCESS RANKING

アクセスランキング

ITEM RANKING

アイテムランキング

NEW

人気ショップスタッフの
最旬コーディネートをご紹介

人気ショップスタッフの
最旬コーディネートをご紹介

おすすめ記事
TOP