
アウターブランド25選。定番の三大タイプ別に人気銘柄を完全網羅
ダウンやコート、ブルゾンなど、毎シーズン欲しくなるアウター。トレンドも気になりますが、まず押さえるべきは定番です。ここで王道ブランドの人気アウターを一挙ご紹介!
アウターのトレンドよりも、まず押さえるべきは永世定番
トレンドが目まぐるしく変化する時代だからこそ、アウター選びは悩ましいもの。しかし、流行は短いスパンで変化しますから、手当たり次第に旬のアウターを買い足すのは非効率。もちろんトレンドも気になるところですが、長く着られる“正解”のアウターを探してみませんか?
大人にとっての正解アウターとは、時代・流行が変化しても愛用していけるもの。となれば、知るべきは王道ブランドが手掛ける永世定番モデルでしょう。永世定番と呼ばれる名品はどれもベーシックかつ完成度の高いアイテムですから、主役としての安定感は抜群! トレンドに流されることなく着られますし、作りも実に良質です。
本記事ではダウン・コート・ブルゾンという3つのカテゴリで、それぞれ王道ブランド&名作アウターを厳選。「永世定番と言われても、どんなものがあるがピンとこない……」という方でも、この中からチョイスすれば安心です。どれも一生モノ級の良き相棒となるはず。
▼PART1:定番ダウンブランドが誇る人気アイテム9選
まずは暖かさで頭1つ抜けたダウンアウターからご紹介。いずれも優れた機能性と高い汎用性を兼ね備え、冬のヘビロテアイテムとなるのは確実です。どのブランドも実力派だけに決して安価ではありませんが、値段以上の価値があります。
アイテム1
『ザ・ノース・フェイス』ヌプシジャケット
『ザ・ノース・フェイス』きっての売れ筋ダウンである「ヌプシジャケット」。オリジナルの登場は1996年で、このモデルは発売当時のデザインを再現した復刻版となっています。ボディには破れに強いリップストップナイロンを使っていてタフに着用可能。シルエットは程良くボリューミーですが、着丈が短めの設定なので野暮ったく映りません。
アイテム2
『ナンガ』オーロラダウンジャケット
滋賀県を本拠地とするダウン専業ブランドが手掛ける定番の1着。防水性に優れたオリジナル素材“オーロラテックス”のおかげで、悪天候下でも問題なく着用できます。そして、羽毛には高品質なスパニッシュダウンをピックアップ。大ぶりのポケットを備えているので手ブラ派のアウターとしてもぴったりです。
アイテム3
『デサント オルテライン』水沢ダウン アンカー
岩手県奥州市(旧水沢市)の水沢工場で作られる「水沢ダウン」シリーズから推奨したいのは、人気定番モデルの「アンカー」。機能とデザインの融合を掲げる『デサントオルテライン』だけあり、ミニマル顔ながら機能面はかなりハイスペックです。熱接着ノンキルト加工&シームテープ加工で防水性を確保しているほか、表地の“ダーミザクスマイクロ ストレッチ”によって伸縮性も担保。さらに裏地には光を熱へと変換する“ヒートナビ”を採用しています。
アイテム4
『カナダグース』ジャスパー
MADE IN CANADAを今も貫く名門ブランド『カナダグース』。特に人気モデルとして名高いのがこちらの「ジャスパー」です。定番型の「シャトー」を基盤として、日本人体型に合わせてシルエットがモディファイされているのですっきりと着こなせます。表地は高強度素材の“アークティックテック”で、封入されるダウンはカナダ・アルバート州産です。
アイテム5
『ウールリッチ』アークティック パーカー
1830年に設立されたアメリカ最古のアウトドアブランドが誇る代表作。そのデザインは、1970年代にアラスカのパイプライン作業員用に考案されたジャケットがベースとなっています。表地にはテフロン加工を施した強度&撥水性に秀でる60/40クロスを使い、中には最上級の羽毛をたっぷりと充填。
アイテム6
『タトラス』ドミツィアーノ
ミラノを拠点に置く『タトラス』は、スマート&ラグジュアリーなダウンウェアが人気。なかでもロロ・ピアーナ社のウール生地で仕立てた「ドミツィアーノ」は、ブランドでも屈指の売れ筋です。上品なイメージを損なわないよう、ジップすべてにシルバーメタルを使っているのも『タトラス』らしいこだわり。しかも、羽毛は最高級のホワイトグースです。
アイテム7
『ワイルドシングス』デナリジャケット
「デナリジャケット」は米国アウトドア界の重鎮『ワイルドシングス』が1983年に発表した名作ダウンで、現在も最高峰モデルに位置付けられています。現行品は防水透湿性素材“イーベント”が使われており、耐候性は極めてハイレベル。中綿には保温性が高く水濡れにも強い人工ダウン“プリマロフト”を用いています。
アイテム8
『デュベティカ』ディオニシオ
2002年にイタリアで始動した『デュベティカ』は、歴史こそ浅いもののすでにプレミアムなダウンブランドとして地位を確立。しかも、フランスの規格協会から最高品質ダウンの証しである “キャトルフロコン”のマークも取得しています。ショート丈ダウン「ディオニシオ」は毎シーズン展開されている鉄板モデル。生地にはソフィレタ社製のウルトラシャイニーナイロンが使われ、美麗な光沢を放ちます。
アイテム9
『ロッキー マウンテン フェザーベッド』クリスティベスト
1960年代に米国で生まれ、現在は日本で復刻されているリバイバルブランド。人気NO.1アイテムである「クリスティベスト」は、アメリカ原皮を使用したムートン襟やヨークの1枚革仕様など贅沢な作りを特徴としています。加えて、艶やかな高密度ナイロンも大人っぽさを好演。ヨーロッパ産の撥水ダウンを使うことで、十分な機能性を持たせています。
▼PART2:定番コートブランドが誇る人気アイテム8選
続いて紹介するのはコートブランド。ステンカラーやダッフル、ピーコートなどさまざまなデザインがありますので、自分の好みと相談しながら品定めしましょう。基本的にどのコートも品の良いルックスなので、着こなしの格上げにはうってつけ。
アイテム10
『マッキントッシュ』ダンケルド
1823年に創立した英国を代表するコートブランドで、ゴム引きコートの生みの親としても有名。ロングセラーモデルの「ダンケルド」は天然ゴムの代わりに透湿防水フィルムを挟み込んだ機能生地“レインテック”を使い、高次な耐水性を実現しています。必要最低限のディテールのみを配した、奇をてらわないベーシックデザインも大人好み!
アイテム11
『グローバーオール』512
ダッフルコート界のビッグブランドである『グローバーオール』は1951年にイギリスで設立。今も英国メイドの質実剛健なダッフルを作り続けています。TASCLAP世代におすすめしたいのは軍用ダッフルコートをタウンユース向けにアレンジした「512」。1954年から作られている由緒正しきモデルです。生地は風をシャットアウトする肉厚メルトンで、水牛トグルや本革ループなど高級感あるパーツも◎。
アイテム12
『グレンフェル』ケンジントン2
1890年に英国で創業し、ロイヤルワラントの称号も与えられているコートブランド。クラシックスタイルとモダンなシルエットを融合したトレンチコート「ケンジントン2」は、大ヒットモデルとして名を馳せています。生地に使用しているオリジナルの“グレンフェルクロス”は、コットン100%でありながら防水性&防風性に特化。
アイテム13
『バブアー』ニューバーレー
「ビデイルジャケット」がベストセラーとして浸透している『バブアー』ですが、コートの定番型として「ニューバーレー」もハズせません。ビデイルと同じく、もともとは乗馬用に開発されたモデルです。素材はブランドの象徴ともいえるワックスドクロスで、耐候性に長けるうえ着込むほどに味わいが深まります。
アイテム14
『ラベンハム』デンストン3S
言わずと知れた、キルティングアウターの大定番『ラベンハム』。創業50周年を迎えた老舗ですが、その人気は今なお健在です。「デンストン3S」は不動のマスターピース「デンストン」をモダンに改良したモデルで、オン・オフ両用できる万能デザインが強み。高密度に織り上げられたポリエステル生地はマットな質感で、装いの品良さを格上げしてくれます。ジャケットとしてもコートとしても着られる絶妙な丈感もキモ。
アイテム15
『ショット』753
ピーコートやライダースジャケットで数多くのマスターピースを世に送り出している、米国ブランド『ショット』。とりわけ大人の日常着としてイチ押しなのがこちらの「753」です。ピーコートの定番型「740」を細身&ショート丈にアップデートしたモデルで、都会的な着こなしを叶えてくれます。USメイドという生産背景もオトコ心をくすぐるポイント。
アイテム16
『テアトラ』デバイスコート
“ワークチェアで戦うクリエーターのためのワークウェア”を指針に、2013年にデビューした日本ブランド『テアトラ』。ビッグシルエットの「デバイスコート」は都市生活に順応した機能性で人気を博しています。最大の特徴は腰部の大型ポケットで、なんとタブレットをまるっと収納可。内側には充電器のポートとして使用できるチャージャーポケットも装備します。自在に持ち運べるパッカブル仕様も高評価の理由。
アイテム17
『トラディショナルウェザーウェア』セルビー
ステンカラーコートの「セルビー」はシャープな形状と3レイヤー素材による優れた防水透湿性を両立した快作。手掛けるのは『マッキントッシュ』から派生したデイリーカジュアルブランド『トラディショナルウェザーウェア』です。内側にはキルティングライナーを装備しており、気温に応じて自在に着脱できます。
▼PART3:定番ブルゾンブランドが誇る人気アイテム8選
最後にお見せするのはメンズファッションシーンを彩ってきた名作ブルゾン。ここではショート丈のジャケットをブルゾンと定義して、珠玉の逸品たちを紹介します。着回し力の高さは全品共通!
アイテム18
『バンソン』タイプB
ライダースジャケットのトップブランドで、展開するアイテムはどれも数十年単位で付き合っていけるものばかり。この「タイプB」はラインアップの中でもっともべーシックな、スタンドカラーのシングルライダースです。最上級のカウハイドレザーを使い、アメリカの工場にて生産されています。
アイテム19
『パタゴニア』メンズ・クラシック・レトロX・ジャケット
毎年売れに売れている『パタゴニア』の大ヒットアウター。保温効果の高い6mm厚のシェルパフリースを使っており、苛酷な野外シーンでも暖かさをキープしてくれます。モコモコとしたリラックス感ある見た目で、ファッションシーンでも大活躍。また、地球環境に配慮したモノ作りを徹底する『パタゴニア』らしく、フリース生地にはリサイクルポリエステルを活用しています。
アイテム20
『バラクータ』G9
英国の雄『バラクータ』といえば、1948年にリリースされたスイングトップの元祖「G9」があまりにも有名。映画『華麗なる賭け』でスティーブ・マックイーン氏が着用し、爆発的なヒットアイテムとなりました。現行品は昔ながらのディテールを引き継ぎつつ、シルエットを今日的にモダナイズ。完成されたシンプルデザインはもちろん、テフロン加工で撥水性に長けるのも利点です。
アイテム21
『ダントン』ウールモッサジャケット
フレンチブランドならではの洗練されたデイリーウェアを展開する『ダントン』。ふっくらと柔らかいウールモッサ素材で作り上げられるジャケットは、不動の定番シリーズとして多くのセレクトショップで取り扱われています。デザイン自体はいたってスタンダードですが、胸元に配されたブランドロゴマークが程良いアクセントに。
アイテム22
『アルファ インダストリーズ』MA-1 タイト
米軍のサプライヤーとして軍用ジャケットを4千万着以上生産してきた『アルファ インダストリーズ』。頑強なヘビーナイロンで仕立てられるMA-1ジャケットはブランドの顔ともいえるプロダクトです。このモデルは従来よりもタイトなシルエットにブラッシュアップされており、街着としてもおしゃれ!
アイテム23
『フィルソン』マッキーノクルーザー
米国を代表するワークブランド『フィルソン』が1914年に開発したロングセラージャケット。森林作業員用のアウターとして生まれ、今も当時と同じ製法で生産されています。マッキーノウールと呼ばれる厚手のウール素材で仕立てられていて、防寒性&防風性は申し分ナシ。背面には大容量のフラップポケットを搭載しています。
アイテム24
『アークテリクス』ベータSL
最高峰の素材・技術を駆使して、極上のアウトドアウェアを作り上げるカナダ発の『アークテリクス』。その代表シリーズの1つが、ゴアテックス使いのシェルジャケット「ベータ」です。末尾に付くSLとは“スーパーライト”の略で、その名の通り非常に軽量な作りに。なお、SLの他にも、SV(シビア)、AR(オールアラウンド)などがあり、見た目は同じでも末尾の違いで機能性が異なるのでご注意を。
アイテム25
『シエラデザイン』マウンテン・パーカー
ブランド設立3年後の1968年に発表された「マウンテン・パーカー」は、世にあるマウンテンパーカーの原型となっているアウトドア界のオリジン。米国製の頑強な60/40クロスを、今も昔も変わらず使い続けています。フロントにマチ付き大型ポケットが付属するほか背面にもマップポケットを装備し、収納性も実にハイレベル。
TASCLAPでの執筆本数NO.1ライター
山崎 サトシKEYWORD関連キーワード