
大人が欲しいブルゾン15選。5つのタイプ別におすすめや着こなしを解説!
秋から冬、そして春にかけてのメンズコーデにおいて、ブルゾンの存在は必要不可欠! その中から今どきな大人のカジュアルスタイルと好相性な5タイプを厳選して紹介します。
まず確認。ブルゾンの定義とその利便性
“ブルゾン”と“ジャケット”の違いがよくわからない……という人も多いかと思いますので、アイテム紹介の前にまずはその疑問から解決していきましょう。結論からいってしまうと、両者の違いに明確な定義はありません。フランス語で“裾を絞った服”を意味するblouse(ブルーズ)に由来するブルゾンに関しては、主に着丈の短い上着を指すことが多いようです。例えば、MA-1やスイングトップなどがその代表格。一方のジャケットは前開きのアウター全般(コートを除く)を指す言葉となっています。他にも着丈の短い上着を指す呼称として“ジャンパー”もありますが、これは本格的な作業着やスポーツウエア系のアウターに使われる傾向が強いようです。
ブルゾンの魅力といえば、短丈ならではのすっきりとしたフォルム。どんなボトムスとも合わせやすいうえ、アイテム次第ではコートなどロングアウターと組み合わせることも難しくありません。極めて汎用性が高いアウターなので、何着持っていても困らないはずです。手持ちのワードローブと相談しつつ、以下の5タイプから好みのものを選んでください。
大人におすすめしたいブルゾンはこの5種類。人気ブランドやコーデ例も解説!
ではここからは、数あるブルゾンの中でも大人のスタイリングにハマりやすい5タイプをピックアップしてお披露目。それぞれが異なった魅力・特性を持っているので、コーデ例も参考にしながらチョイスすると良いでしょう。
▼種類1:旬なミリタリーテイスト満開な「MA-1」
1950年代初頭にアメリカ空軍で採用されたMA-1は、ミリタリーアイテムの象徴的な存在。旬度のアピールに効果的なのはもちろん、着回し力にも優れているので1着は押さえておくべきアイテムといえるでしょう。ガツンとワイルドに着こなすというよりは、リラックスしたアイテムと組み合わせて気負わず取り入れるのが今季流。
MA-1のおすすめ1
『アルファ インダストリーズ』MA-1 コアスペック
米国軍のコンストラクターとして60年以上の実績を持つ『アルファ インダストリーズ』は“キング・オブ・ミリタリー”とも呼ばれる王道中の王道ブランド。こちらの1着は地厚なヘビーナイロンが採用され、男らしい雰囲気を振りまきます。ただし、シルエットはすっきりとしているので、野暮ったさは感じさせません。
MA-1のおすすめ2
『シップス』ストレッチツイル MA-1 リブブルゾン
余計なディテールを極力そぎ落としたミニマルな顔立ちのMA-1。ボディカラーはクリーンなライトグレーで、スラックスなど品良いボトムスとも合わせやすくなっています。なお、シルエットはややゆったりめの設定で、ストレッチ感あるポリエステルツイル生地とも相まって着心地は実にコンフォート!
MA-1のおすすめ3
『ジャーナル スタンダード』カラーリバーシブル MA-1
クールなブラックと鮮やかなブルーの両A面仕様となった、1着で2度おいしいアウター。表地にはナイロンツイル、裏地にはポリエステルツイルが用いられています。ボリュームのある身幅×コンパクトな着丈という、メリハリの効いたシルエットも印象的な要素。豊富に用意されたカラバリも魅力です。
MA-1の着こなし1
ゆるめのサイジングでさりげなく抜け感を
MA-1をはじめ、Tシャツもスラックスもゆったりとしたシルエットのものをチョイス。タフなミリタリーアウターを使いつつも、ほんのりとリラクシングなムード感に仕上げています。ダークトーンを基調にスタイリングすることによって、都会的な印象にも隙なくアプローチ!
MA-1の着こなし2
パーカーとのレイヤリングでラフにコーデ
インナーにパーカーを合わせれば、肩肘張らない今っぽいミリタリースタイルに帰結。MA-1以外のアイテムをモノトーンで揃えて、アウターの存在感を引き立てているのもポイントです。足元には端正なレザーブーツをピックし、全体を大人っぽく引き締めています。
▼種類2:スポーティさときれいめ感を両得できる「スイングトップ」
ハリントンジャケットとも呼ばれるスイングトップは、もともとゴルフ用のブルゾンとして誕生したアイテム。それゆえにほんのりとスポーティなテイストを漂わせます。また、“紳士のスポーツ”で着られるだけあってどことなくきれいめな雰囲気を備えているのも特徴。こなれたスポーツMIXスタイルにはおあつらえ向きです。
スイングトップのおすすめ1
『バラクータ』×『ビームスプラス』別注G9 クラシックモデル
スイングトップの原型とされる『バラクータ』の名作「G9」に『ビームスプラス』が別注をかけた1品。裏地を赤いフレーザータータンチェックから、落ち着きのあるブラックウォッチへと変更しています。ゆったりとしたクラシックフィットだったり、風合いの良いコットン100%ボディだったりと、レトロ感あるルックスでも大人を魅了。完成されたベーシックデザインですから、使い勝手も申し分ありません。
スイングトップのおすすめ2
『ラコステ』2.5レイヤースイングトップジャケット
古き良きスイングトップを思わせるルックスの1着ながら、2.5レイヤーの高機能ナイロン生地を使うことでハイレベルな防水性を確保。雨の日だって憂いなく着用できます。胸元にはブランド十八番のワニロゴが鎮座し、さりげないアクセントとして作用。フォルムは『ラコステ』らしくやや細身の設定になっています。
スイングトップのおすすめ3
『トゥモローランド』レーヨンポリエステル ハリントンジャケット
スイングトップでは珍しいレーヨン×ポリエステル生地。やさしげでモダンな表情に加えて、シワになりにくいという機能的なメリットも併せ持っています。フロントのダブルジップ仕様や裾のアジャスターといった、シルエットのアレンジに役立つ各所のディテールも高評価です。
スイングトップの着こなし1
トラッド×スポーツの小粋なテイストMIX
シャツやニット、ローファーなどトラッド感あるアイテムでコーデを作りつつ、スイングトップを羽織ることでスポーティさにもアプローチ。ハイセンスなテイストMIXスタイルへと導いています。上半身のアイテムをブルー系カラーで連動させて、一体感を出すテクニックもさすがの一言。
スイングトップの着こなし2
モノトーンでまとめた洗練カジュアル
スポーツが出自ながらもどこか上品なスイングトップは、洗練されたモノトーンスタイルとも相性抜群! 足元にスニーカーを持ってきたり、スウェット素材のタートルネックを合わせたりと、ただ上品なだけでなくちゃんとスポーツテイストを意識しているのもGOODです。
▼種類3:着こなしに風格を持たしてくれる「レザーブルゾン」
上質感たっぷりなレザーブルゾンは、値段こそ張るもののコーディネートの格上げに効果テキメン! 着込むほどに味わいが増幅するという点も、レザー素材ならではの強みといえるでしょう。他のブルゾンと比べてやや薄手なので、真冬にはインナー使いするのも◎。盛夏以外の全シーズンで活躍してくれます。
レザーブルゾンのおすすめ1
『ショット』シングルブレスト ライダース
ライダースといえばココ、な米国の実力派ブランド。定番で展開しているこちらのシングルライダースは、腕周りのパターンを見直すことで締め付け感のない快適な着こなしを実現しています。ボディ素材には、厳選されたハイクラスな羊革を起用。表面にはたっぷりとオイルを塗布し、美しい光沢感を描き出しています。
レザ―ブルゾンのおすすめ2
『エンメンティ』×『ブリッラ ペル イル グスト』別注 ポンペイ スエード フーデット ブルゾン
イタリアのラグジュアリーアウターブランドと『ビームス』のオリジナルラインによる共作。ディテールを極力削ぎ落としたシンプルなフード型ブルゾンだからこそ、最上級ゴートスエードならではのエレガンスが際立っています。普段のカジュアルコーデも、これを羽織るだけで見違えること間違いなし!
レザーブルゾンのおすすめ3
『ティーケー タケオキクチ』ラムレザーシングルライダースジャケット
ミニマルに仕上げられたシングルライダースブルゾンは、クリーンな面持ちできれいめに着られる1着。柔らかく程良い肉感のラムレザーを使用しており、着込むほどに体に馴染み、経年変化も楽しめる点も魅力です。カラーバリエーションが豊富な点も注目すべきポイントで、ブラックの他に、ブラウン、ベージュ、ダークグリーンなど計6色展開。
レザーブルゾンの着こなし1
シンプルコーデでレザーの存在感を生かす
白Tシャツ×ウールパンツというシンプルな着こなしだからこそ、レザーブルゾンのリッチな存在感がより鮮明に! ジャストなサイズ感のアウターに対してゆるっとしたボトムスを合わせることで、トレンド感あるAラインシルエットを生み出しているのも見どころです。
レザーブルゾンの着こなし2
インナーで使えば着こなしのコクがアップ!
ボリューム控えめなレザーブルゾンは、ヘビーアウターのインナーとしても適役。例えば、トレンチコート&ベージュパンツというクラシックなスタイリングも、レザーを1枚挟むことでグッとコク深い表情へと変化します。全体的に重くなりすぎないよう、革靴はあえて素足履きで!
▼種類4:アメカジなニオイを漂わせる「スタジャン」
野球選手などが競技場(スタジアム)でユニフォームの上に着ていた防寒用アウターがスタジャン。アメカジスタイルの定番アイテムで、日本では90年代に大ブームを巻き起こしました。ちなみにスタジャンとは和製英語で、米国では主にアワードジャケットと呼ばれています。ややカジュアル度の高いアイテムなので、大人が取り入れるなら色・デザインがシックに仕上げられたものを選びましょう。
スタジャンのおすすめ1
『スクーカム』×『ビーミング by ビームス』別注 レザー コンビ スタジャン
スタジャンを得意とする米国発ブランド『スクーカム』とのジョイントワーク。素材&デザインともに『ビーミング by ビームス』による完全別注となっています。胸元にはアーカイブから選んだクラシカルなロゴをサガラワッペンにより再現。フォルムはボリュームのあるバルーンシルエットで、厚みのあるインナーともレイヤード可能です。
スタジャンのおすすめ2
『アーバンリサーチ』ウール/レザー アワードジャケット
シャギータッチなメルトンと、柔らかなシープスキンによるコンビネーション仕様。ブラックワントーンのシックなデザインですが、素材使いの妙で抑揚を付けています。大人っぽさを重視してスタジャンの象徴であるワッペンを排除しているのもカギ。中綿入りなので防寒性にも秀でています。
スタジャンのおすすめ3
『ループウィラー』×『ロウワケース』別注 ツリアミウラケ スウェット スタジャン
スウェットシャツに定評のある『ループウィラー』と『ロウワケース』のスペシャルモデル。『ループウィラー』オリジナルの「LWライト吊り裏毛」を採用した本アイテムは、肌触りの良さはもちろん、季節を選ばず着られる汎用性の高さが魅力。全体をネイビーのワントーンでまとめているため、スタジャンにありがちな子供っぽい雰囲気は皆無です。
スタジャンの着こなし1
大人感を落とし込んだネオアメカジ
メルトン×レザーのコンビスタジャンにGジャンとカーゴパンツをセットし、アメカジ感漂うスタイリングを生み出しています。一方、シャツやレザーシューズなど品行方正なアイテムを織り交ぜ、大人っぽさにも訴求。カジュアルさときれいめ感を好バランスで共存させました。
スタジャンの着こなし2
単色スタジャンなら“引き立て役”としても奏功!
身頃&袖とも同色で統一されたミニマルなスタジャンをアウターに抜擢。主張しすぎない控えめなデザインのおかげで、鮮やかなカラーを纏ったインナーが一層引き立っています。プレーン顔なスタジャンを選べば、こんな風に脇役的に使うことも難しくありません。
▼種類5:防寒性抜群な「ダウンブルゾン」
羽毛がたっぷりと中に充填されたダウンブルゾンは、数あるブルゾンの中でもっとも防寒性に秀でたアイテム。インナーが薄着でも十分に暖かいので、ウインターシーズンの主役として縦横無尽に活躍してくれます。加えて、今シーズンも引き続きトレンドであるアウトドアテイストの演出にも効果的です。
ダウンブルゾンのおすすめ1
『ザ・ノース・フェイス』バルトロライトジャケット
毎年ニューカラーがラインアップされる、ブランドを代表するロングセラー。表地には「ゴアテックス インフィニアム ウインドストッパー」が起用され、厳しい冬風を防いでくれます。フィリングには優れた保温効果が持続する光電子リサイクルダウンを採用しており、防寒性に関しても折り紙付き。街映えする美しい発色もソソる要素です。
ダウンブルゾンのおすすめ2
『417 エディフィス』アライド ダウンブルゾン
米国有数の羽毛サプライヤー・アライドフェザー&ダウン社の手掛けた羽毛を封入。軽量で柔らかく、かつかさ高性に秀でた良質な羽毛なので、あらゆるシーンで快適な着心地を好演してくれます。そして、見ての通りのスマートなルックスも持ち味のひとつ。洒脱なアウトドアMIXスタイルを形成できます。
ダウンブルゾンのおすすめ3
『オーシバル』ライトキルトダウンブルゾン
さまざまなレイヤードスタイルを楽しめそうなノーカラータイプのダウンブルゾン。そのデザインはミリタリーライナーから着想を得ています。表地には丈夫でありながらライトウエイトなパーテックス素材が使われ、見た目以上に軽快な着心地です。カラバリではクールなブラックと旬度の高いグリーンがスタンバイ。
ダウンブルゾンの着こなし1
シャツでクラスアップしたダウンスタイル
ストライプシャツやトラウザーといったフォーマル感あるアイテムを投入し、ダウンコーデをクラスアップすることに成功しています。シャツをタックインして、印象をよりすっきりと見せているのも技アリ。全体をネイビーカラーでリンクさせれば、スタイリッシュなムードはさらに加速します。
ダウンブルゾンの着こなし2
各所のホワイト挿しでダウンを軽快に料理!
ブルゾン随一のボリュームを誇るダウンですが、着こなし次第では軽快なムードを描き出せます。特に有効的なテクニックのひとつが“白挿し”。このコーデではインナーのスウェットとスニーカーにホワイトを取り入れることで、上手く軽さを出しています。簡単でありながら効果絶大な手法なので、ぜひ真似してみましょう。
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『アルファ インダストリーズ』 MA-1 コアスペック
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『シップス』 ストレッチツイル MA-1 リブブルゾン
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『ジャーナル スタンダード』 カラーリバーシブル MA-1
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『バラクータ』×『ビームスプラス』 別注G9 クラシックモデル
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『ラコステ』 2.5レイヤースイングトップジャケット
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『トゥモローランド』 レーヨンポリエステル ハリントンジャケット
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『ショット』 シングルブレスト ライダース
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『エンメンティ』×『ブリッラ ペル イル グスト』 別注 ポンペイ スエード フーデット ブルゾン
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『ティーケー タケオキクチ』 ラムレザーシングルライダースジャケット
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『スクーカム』×『ビーミング by ビームス』 別注 レザー コンビ スタジャン
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『アーバンリサーチ』 ウール/レザー アワードジャケット
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『ループウィラー』×『ロウワケース』 別注 ツリアミウラケ スウェット スタジャン
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『ザ・ノース・フェイス』 バルトロライトジャケット
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『417 エディフィス』 アライド ダウンブルゾン
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『オーシバル』 ライトキルトダウンブルゾン
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