
スエードブーツを探すなら。タイプ別に人気ブランドを押さえよう
足元に投入することで大人らしい風情を醸す革靴。なかでもスエードブーツは守備範囲が広く、ありがたい相棒となる。そんなスエードブーツのおすすめを紹介する。
スエードブーツがメンズコーデにもたらす恩恵とは?
カジュアル派の大人にスニーカーは欠かせないが、合わせ方次第では「いい年して……」なんて後ろ指を指されかねない。かといって表革の短靴だと堅苦しく感じることもある。そこで活用したいのが、スエードブーツ。凛とした佇まいの中に、カジュアルさも覗かせるルックスは、多彩なコーディネートと気が合い、程良い抜け感を演じてくれる。「ブーツ熱再燃」と言われる今だからこそ、ぜひとも手持ちの1足に加えたい。
スエードブーツを選ぶなら、品良く真面目なルックスを
ひとえにブーツといってもタイプはさまざま。渋カジ世代のオジさまたちや、90年代のストリートにファッション原体験のある方なら、ワークやミリタリーといった男らしい1足に親近感を抱くことだろう。パンク好きの音楽少年だった大人なら、英国生まれのロングブーツに心を踊らせるはずだ。歳を重ねた今、懐かしさに駆られてそれをそのまま履くのはナンセンス。ポイントはずばり、エレガントさである。その条件を満たす1足が何かを、以下で紹介しよう。
スエードブーツのおすすめは? タイプ別人気アイテム15選
スエードブーツといっても種類はさまざま。しかしそんな中から、汎用性の高さを考えてレースアップにサイドゴア、チャッカの3タイプを筆頭に据えつつ、そこにモンクストラップがあればもう怖いものはない。この4タイプそれぞれにチェックいただきたいラインアップを整理した。
▼タイプ1:レースアップタイプのスエードブーツ
古き良きワークブーツやミリタリーブーツに後ろ髪を引かれる思いもよくわかる。しかし、一歩間違えればコスプレにもなりかねない。ワークやミリタリーといった背景がありながら、品の良い表情も携えた1足ならば、あらゆるシーンに対応してくれる。
アイテム1
『レッド・ウィング』8167プレーントゥブーツ
ワークブーツの代名詞的存在ではあるが、さりげなく上品さも覗かせる『レッド・ウィング』のベージュのプレーントゥ。ならではの力強さもほのかに匂わせつつ、やさしい印象のカラーリングに微起毛のスエードも相まって大人っぽさを漂わせている。
アイテム2
『ブッテロ』サイドジップレースアップブーツ
ベースとしたのは、同ブランドの定番レースアップブーツ「BROKE B-1011」。その名残は、程良い7ホールの筒丈や、オイル加工を施しながら丁寧に出した色ムラからも垣間見える。今作は、サイドへジップをあしらい着脱しやすいようにアップデート。
アイテム3
『トリッカーズ』カントリーブーツ
現存するノーサンプトン最古のグッドイヤーウェルテッド製法工場であり、英国王室御用達ブランドでもある『トリッカーズ』。その代表作といえばこちら。熟練工が丁寧に仕上げる美しいメダリオンとウイングチップデザインは、今もなお色褪せることはない。
アイテム4
『ジュンハシモト』ブーツ
ワークブーツではあるが佇まいはどこか優雅。それもこれもラストを細身にし、毛足短めのスエード生地で仕上げられているため。ソールにはスポンジ製のビブラムソールを採用し、履き心地はいたって軽量。見た目は本格派ながらもスニーカーのような歩きやすさだ。
▼タイプ2:サイドゴアタイプのスエードブーツ
ビジネスコーデの緩和化は足元にも波及。その急先鋒ともいえるのがサイドゴアタイプだろう。スラックスから覗く様はまるでプレーントゥの革靴のような佇まい。起源は英国女王のために作られた1足と聞けば、それも合点がいくはず。
アイテム5
『チャムラ』ブーツ
メキシコの熟練職人の手で一点一点作られる『チャムラ』の靴。伝統に基づいて作られるその普遍的な美しさと、手作り&天然素材ならではの温もりが足元をさらに輝かせる。甲部にあしらったネイティブ調の刺繍デザインも見どころ。
アイテム6
『ソロヴェアー』サイドゴアブーツ
1881年創業の老舗靴ブランドは、当時から英国王室よりアーミーブーツの製作を依頼されるなど技術力の高さに定評があった。その遺伝子はこちらの1足にも。オリジナルのソールは堅牢で、やわらかなスエードレザーが足をやさしく包み込む。
アイテム7
『シモン フルニエール』ロングサイドゴアブーツ
フランスを代表する革靴の産地、リモージュを拠点に、今や世界各地で愛される『シモン フルニエール』。得意分野のブーツは、シャープなフォルムとポインテッドトゥの端正な顔立ちが特徴で、高めのヒールが脚を長く見せてくれる。
アイテム8
『ポルペッタ』サイドゴアブーツ
2013年に誕生した新進気鋭のブランド。ただ、袋状に仕上げたライニングが特徴のボロネーゼ製法によるふんわりとやさしい履き心地は、すでに多くの業界人を虜にしている。その上、丸みを抑えたスマートなフォルムがクラス感を足元に添えてくれる。
▼タイプ3:チャッカタイプのスエードブーツ
ポロ競技用の靴として誕生したチャッカブーツ。その起源からもわかるように、とにかく履きやすい。さらに、スエードならではの品の良さを醸し、あらゆるコーデと足並みを揃える器量も持ち合わせる。カジュアルからフォーマルと、その守備範囲は抜群に広い。
アイテム9
『チャーチ』スエードチャッカブーツ
英国の靴造りの街、ノーザンプトンでも指折りのブランドで知られる『チャーチ』。その永遠の定番といえばこのチャッカブーツである。こちらでは、同ブランドのカジュアルモデルによく見られる“ラスト81”を使用。クレープソールならではの軽快な履き心地もクセになる。
アイテム10
『クラークス』デザートブーツ
根強い人気を誇る『クラークス』。なかでもデザートブーツは、これまでにも足を通してきた大人たちはきっと多いはず。こちらは、チャールズ・F・ステッド社による高級感溢れるスエードレザーを採用。スタイリッシュなフォルムも今の気分にもマッチしている。
アイテム11
『サンダース』×『ソフ』別注ブリットチャッカ
英国の老舗シューズブランド『サンダース』に、今もなお日本のストリートシーンをけん引する『ソフ』が別注をかけたスペシャルな1足。ブランドのヘリテージともいえる「ブリットチャッカ」をベースに、ヒールタブを切り替えるなど、ユニークなアレンジを追加した。
アイテム12
『クロケット&ジョーンズ』チャッカ
1879年の誕生より、英国革靴シーンをリードする由緒正しき名門。そのチャッカブーツといえば「チャートシー」だが、アンライニング仕様のこの「チャッカ」もぜひお見知りおきを。ボリューム感のある335ラストを使用したこの別注作は、抜群の履き心地。
▼タイプ4:モンクストラップのスエードブーツ
もともとは修道士が履いていた靴を起源とするモンクストラップシューズ。ゆえに、普段からラフに履いてももちろん良い。ただ、そのエレガントな佇まいは、ドレスシーンにおいても許容範囲。フォーマルの場においても通用する“ひもなし”靴である。
アイテム13
『パラブーツ』ミカエルブリッド
「ミカエル」は『パラブーツ』を世に浸透させた功労者だが、そのモンクタイプが「ミカエルブリッド」。長らく廃盤となっていたが2016年に復活。今作は『ビームス』別注によりカーフスエードとラビットファーを使用したインパクト大なルックスに仕上げられている。
アイテム14
『NPS』×『ヒステリックグラマー』モンクストラップブーツ
『NPS』は、英国陸軍からもブーツ製作の依頼を受けるなど、質実剛健なモノ作りで知られ、警察や消防庁などへも納入を行う実力派。そこへ『ヒステリックグラマー』が別注。デザートブーツをモンクストラップ仕様にアレンジし、クレープソールを厚めに作った。
アイテム15
『バックボーン』ジョッパーズブーツ
“普遍的な男らしさと価値観”をテーマにアイテムを展開する『バックボーン』。こちらは、乗馬用として履かれてきたブーツをモダンにアレンジした異色作である。コバの張り出しを抑えてリフトにくびれを出したセクシーさに、グッドイヤー製法による屈強さも兼備。

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池田 やすゆき
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髙須賀 哲
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遠藤 匠
2020.10.19
無類のスポーツ好き。得意ジャンルは革靴
菊地 亮KEYWORD関連キーワード
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