
スエードブーツを探すなら。タイプ別に人気ブランドを押さえよう
足元に投入することで大人らしい風情を醸し出す革靴。なかでもスエードブーツは守備範囲が広く、ありがたい相棒となる。そんなスエードブーツのおすすめを紹介する。
スエードブーツがメンズコーデにもたらす恩恵とは?
カジュアル派の大人にスニーカーは欠かせないが、合わせ方次第では「いい年して……」なんて後ろ指を指されかねない。かといって表革の短靴だと堅苦しく感じることもある。そこで活用したいのが、スエードブーツ。凛とした佇まいの中に、カジュアルさも覗かせるルックスは、多彩なコーディネートと気が合い、程良い抜け感を演じてくれる。「ブーツ熱再燃」と言われる今だからこそ、ぜひとも手持ちの1足に加えたい。
スエードブーツを選ぶなら、品良く真面目なルックスを
ひとえにブーツといってもタイプはさまざま。渋カジ世代のオジさまたちや、1990年代のストリートにファッション原体験のある方なら、ワークやミリタリーといった男らしい1足に親近感を抱くことだろう。パンク好きの音楽少年だった大人なら、英国生まれのロングブーツに心を踊らせるはずだ。歳を重ねた今、懐かしさに駆られてそれをそのまま履くのはナンセンス。ポイントはずばり、エレガントさである。その条件を満たす1足が何かを、以下で紹介しよう。
スエードブーツのおすすめは? タイプ別人気アイテム17選
スエードブーツといっても種類はさまざま。しかしそんな中から、汎用性の高さを考えてレースアップにサイドゴア、チャッカの3タイプを筆頭に据えつつ、そこにモンクストラップがあればもう怖いものはない。この4タイプそれぞれにチェックいただきたいラインアップを整理した。
▼タイプ1:レースアップタイプのスエードブーツ
古き良きワークブーツやミリタリーブーツに後ろ髪を引かれる思いもよくわかる。しかし、一歩間違えればコスプレにもなりかねない。ワークやミリタリーといった背景がありながら、品の良い表情も携えた1足ならば、あらゆるシーンに対応してくれる。
アイテム1
『ドクターマーチン』101 スエード 6ホールブーツ
ブランドの定番「101 6ホールブーツ」を、チャールズ F.ステッド社の最高級スエードでモディファイ。滑らかな風合いとほんのりとした光沢を兼ね備え、足元にこなれ感を呼び込んでくれる。また、履き口のヒールループやウェルトのイエローステッチといった、ブランドお得意のディテールがささやかなデザインアクセントに。
アイテム2
『ビームス』レースアップブーツ
MADE IN EUROPEのハイクオリティな1足。リアルスエードならではのコク深い見た目とは裏腹に驚くほど軽量な点がポイントで、長時間履いてもストレスフリー。シンプルで使い勝手の良いデザインも大きな持ち味となっており、カジュアルからきれいめまでジャンルレスな活躍が見込めるだろう。
アイテム3
『トリッカーズ』カントリーブーツ
現存するノーサンプトン最古のグッドイヤーウェルテッド製法工場であり、英国王室御用達ブランドでもある『トリッカーズ』。その代表作といえばこちら。熟練工が丁寧に仕上げる美しいメダリオンとウイングチップデザインは、今もなお色褪せることはない。
アイテム4
『ソレル』カーソンシックス WP
スエード、フルグレインレザー、キャンバスを巧妙に組み合わせた意欲作。複数の素材を使いながらもワントーンカラーなので主張しすぎることはなく、大人の着こなしと違和感なく調和してくれる。しかも、アッパー素材はいずれも防水加工で仕上げられているため、悪天候にも強さを発揮。ミッドソールはEVAを内蔵し、軽快な履き心地も堪能できる。
アイテム5
『ステファノロッシ』ヌビ
ヨーロッピアンテイストのワークブーツなので、男らしさの中に洗練された雰囲気も感じさせる。リアルスエードをベースに履き口とヒールを切り替えることで、メリハリあるルックスを描き出しているのも特筆点。内側には着脱を楽にするジップがセットされている。
▼タイプ2:サイドゴアタイプのスエードブーツ
ビジネスコーデの緩和化は足元にも波及。その急先鋒ともいえるのがサイドゴアタイプだろう。スラックスから覗く様はまるでプレーントゥの革靴のような佇まい。起源は英国女王のために作られた1足と聞けば、それも合点がいくはず。
アイテム6
『マノヴィエ トスカーネ』×『ビームスライツ』別注 サイドゴアブーツ
イタリア製を頑なに貫くトスカーナのシューズブランド『マノヴィエ トスカーネ』に別注。同社がインラインで展開するモカ縫いサイドゴアブーツをベースに、従来のフラットソールをヒール付きソールに変更している。しかも、スエードの色もこの別注作だけのスペシャルカラー。周囲との差別化をセンス良く演出してくれそうだ。
アイテム7
『ブランドストーン』ローカット BS1605009
サイドゴアブーツ人気の火付け役として知られる、オーストラリア生まれの老舗『ブランドストーン』。特に看板シリーズの「オリジナルス」は大人世代から揺るぎない支持を獲得している。同シリーズからリリースされるこちらのローカットモデルは、日本限定で展開。丈が短いぶん、スリッポンに近い感覚で気楽に着用できる。優れた耐久性&クッション性も見逃せないメリット。
アイテム8
『コンバース』オールスター クップ WR WV スエード サイドゴア
上質なレザー素材とミニマルなワントーンカラーで人気を誇る「オールスタークップ」のサイドゴアモデル。厳密にはスニーカーのカテゴリだが、そのルックスはブーツさながら。アッパーには高品質で知られるウルヴァリン社のスエードを採用。表面に撥水加工が施されており、多少の雨であれば苦にしない。
アイテム9
『モールシューズ』スクエアトゥ サイドゴア ブーツ スエード
ドレッシーなスクエアトゥを取り入れたスマートなルックスのサイドゴアブーツ。スラックスのような上品顔のボトムスとはとりわけ好相性。ウォータープルーフ加工のスエードだったり、耐久&軽量性に長けたビブラムソールだったりと、機能面の充実っぷりも心強い限り。
アイテム10
『ユナイテッドアローズ』サイドゴアブーツ
言わずと知れた人気セレクトショップのオリジナルブーツ。アッパー、ソール、サイドゴア、ヒールループをすべて同系色でまとめたデザインのため、その顔立ちは非常にシック。さらに、コバの張り出しを極力抑えたすっきり美麗なフォルムも見どころだ。カジュアルはもちろん、ビジネススタイルともマッチング良好。
アイテム11
『ダナー』スキッドモア サイドゴア SD
アウトドアブランド界の雄が手掛けた1品。屈曲性の高さと締め付けの少なさを特性とするステッチダウン製法で仕立てているため、その着用感は実にリラクシング。悪路でもスイスイ進める、グリップ力の高いオリジナルラバーソールを用いているのもポイントだ。アッパーにはイタリア製の良質スエードを駆使しており、極上のエイジングも楽しめる。
▼タイプ3:チャッカタイプのスエードブーツ
ポロ競技用の靴として誕生したチャッカブーツ。その起源からもわかるように、とにかく履きやすい。さらに、スエードならではの品の良さを醸し、あらゆるコーデと足並みを揃える器量も持ち合わせる。カジュアルからフォーマルと、その守備範囲は抜群に広い。
アイテム12
『ジャラン スリウァヤ』98322
流行不問のベーシックデザインと、ロングノーズの美しいシルエットが印象的な逸品。ソールの縫い付け以外を手作業で行うハンドソーンウェルテッド製法を取り入れるなど、手間暇かかった仕立ても特筆すべきポイント。同製法は履き心地が良いうえ、ソール交換が容易に行えるという美点もある。ダイナイトソールの起用によって、高次な耐久性も確保。
アイテム13
『クラークス』デザートブーツ
根強い人気を誇る『クラークス』。なかでもデザートブーツは、これまでにも足を通してきた大人たちはきっと多いはず。こちらは、チャールズ・F・ステッド社による高級感溢れるスエードレザーを採用。スタイリッシュなフォルムも今の気分にもマッチしている。
アイテム14
『ロックポート』ベレンジャー
極めて屈曲性の高いアウトソールを用いており、そのコンフォートさはスニーカー級。歩行時の安定感を高める独自の衝撃吸収テクノロジー「トゥルーテック(R)」も、快適性アップの一因となっている。アッパーには肌触りの良いソフトタッチなリアルスエードを起用。
アイテム15
『バーウィック 1707』チャッカブーツ
革靴の名産地として世界的に有名なスペイン・アルマンサで1991年に誕生したブランド。クラシックでありながらどこか洒落感のあるデザインで人気を集めている。こちらのチャッカブーツでは、キメの細かい牛スエードをアッパーに抜擢。クレープソールを組み合わせて、ほのかに抜け感を出しているのもカギ。
▼タイプ4:モンクストラップのスエードブーツ
もともとは修道士が履いていた靴を起源とするモンクストラップシューズ。ゆえに、普段からラフに履いてももちろん良い。ただ、そのエレガントな佇まいは、ドレスシーンにおいても許容範囲。フォーマルの場においても通用する“ひもなし”靴である。
アイテム16
『バッファローボブス』フラテ カウレザー モンクショート ブーツ
厳選したカウスエードで仕立てた本作は、職人が1足ずつ手染めすることで透明感ある風合いを生み出している。チャッカブーツ×モンクストラップシューズのハイブリッドなデザインも目を引く要素で、着こなしのキャラ出しにもうってつけ。サイドジップが付属するのもうれしく、着脱はいたってイージー。
アイテム17
『ラブハンター』ジョッパーブーツ
ロングノーズな木型&高めのヒールが都会的な足元を描出。脱ぎ履きのしやすいファスナー付きというのも高評価。そして、人工スエードを使うことでリーズナブルなプライスを実現しているのも見逃せない。リアルレザーほどデリケートに扱う必要がないという点も、人工皮革ならではの強みといえるだろう。
この記事の掲載アイテム一覧(全17商品)
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『ドクターマーチン』 101 スエード 6ホールブーツ
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『ビームス』 レースアップブーツ
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『トリッカーズ』 カントリーブーツ
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『ソレル』 カーソンシックス WP
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『ステファノロッシ』 ヌビ
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『マノヴィエ トスカーネ』×『ビームスライツ』 別注 サイドゴアブーツ
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『ブランドストーン』 ローカット BS1605009
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『コンバース』 オールスター クップ WR WV スエード サイドゴア
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『モールシューズ』 スクエアトゥ サイドゴア ブーツ スエード
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『ユナイテッドアローズ』 サイドゴアブーツ
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『ダナー』 スキッドモア サイドゴア SD
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『ジャラン スリウァヤ』 98322
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『クラークス』 デザートブーツ
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『ロックポート』 ベレンジャー
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『バーウィック 1707』 チャッカブーツ
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『バッファローボブス』 フラテ カウレザー モンクショート ブーツ
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『ラブハンター』 ジョッパーブーツ
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