その温もりが心地良い。ムートンジャケットのやさしさが今、必要だ

その温もりが心地良い。ムートンジャケットのやさしさが今、必要だ

ボリューミーなアウターが主役に躍り出た今季。新戦力になってくれそうなのがムートンジャケットです。見た目にもウォーミーで、時代感にもピタリとハマります。

遠藤 匠

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2020.12.16

自然由来の温かさ。ムートンジャケットにくるまれたい

自然由来の温かさ。ムートンジャケットにくるまれたい

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ダウンやフリースといった、見た目からして温かみのある高機能なアウターが好まれるようになった昨今。ボア襟のGジャンやダッフルコートといったボリューミーなアイテムを街で見かける頻度が増したのも、おそらくそんな時代を反映しての現象でしょう。その流れにハマるアウターとして、この冬の主役になる可能性を秘めているのがムートンジャケット。どちらかというとアメカジ色が強い服なのでノームコア以降しばらく続いたクリーンなトレンドの中で影を潜めていましたが、あの独特のほっこり感は今の気分にスッと馴染んでくれるんです。

自然由来の温かさ。ムートンジャケットにくるまれたい 2枚目の画像

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シープスキン(生後1年以上経過した羊の革)と呼ばれることもあるムートン。1平方センチあたり約3,000本も生えている毛を伸ばして染色を施したもので、革も毛も非常にやわらかです。しかしその密度から、もっちりしっとりとした体をやさしく包むような着用感を発揮してくれます。フカフカと弾力があり空気を逃がさない構造となっているため、高い保温力が期待できます。

ムートンジャケットは、毛足の長さで印象が変化

ムートンジャケットは、毛足の長さで印象が変化

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一口にムートンジャケットといっても、その表情と風合いは、毛足の長さによって大きく変化。毛を短く刈り込んだものは、毛の密度が高いことからボンバージャケットやランチコートといった機能性に重きを置いたアウターによく使われています。そのイメージもあって、男らしさを印象付けるにはうってつけの選択肢となっています。

ムートンジャケットは、毛足の長さで印象が変化 2枚目の画像

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これに対し、毛足の長いムートンの場合は、毛皮本来の高級感が際立ち、リッチさや色気を感じさせるアウターに仕上がります。羊の品種によってそれほど強くない縮れ毛のものや、直毛に近いものあり、そのニュアンスによっても多彩な印象を楽しむことができます。

環境にもお財布にも配慮。フェイクムートンだって、侮れない

環境にもお財布にも配慮。フェイクムートンだって、侮れない

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フェイクムートンというとかつてはリアルムートンの代用品や廉価版という立ち位置でしたが、昨今はエシカル消費の流れがファッションの世界にも浸透。今では時代感にマッチした選択肢の1つとして迎えられています。人工皮革によって限りなくリアルに近い風合いを再現する技術も確立されつつあるので、着用感や見た目は申し分のない出来栄え。本物の毛皮の持ち味である吸湿性においては劣るもところもあるかも知れませんが、汚れても気軽に洗濯ができるというお手入れ面でのメリットは計り知れません。

そのボリュームをどう攻略する? 洒落者に学ぶ着こなし術

ムートンジャケットの持ち味は、ほっこりボリューミーな佇まい。ですが、それを味方につけられるかどうか……というと、いまいち自信がないという声もちらほら。そこで“ならでは”なボリューム感を攻略し、強みに変えたスタイルサンプルをご紹介しましょう。パンツのシルエットや色使いを生かした、バランス調節のヒントを見つけてください!

着こなし1

上下ともにボリューミーな旬のスタイルは、淡色で重さを中和

上下ともにボリューミーな旬のスタイルは、淡色で重さを中和

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ワイドパンツを合わせてトップもボトムスもどっしりさせた、今どき感を前面に押し出したコーディネート。この手のスタイリングに、ボリューミーなムートンはまさしくうってつけです。上下がダークな渋色では印象が重過ぎてしまうので、この着こなしのようにパンツやインナーはやわらかな配色にするのが良いでしょう。ムートンならではのほっこり感も、際立ちます。

着こなし2

細めパンツとの合わせで、重厚過ぎない黒ムートンコーデに

細めパンツとの合わせで、重厚過ぎない黒ムートンコーデに

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こちらのコーデは、男らしさと都会的な印象を加速できる黒ムートンが主役。印象が軽快でこなれて見えるのは、ボトムスにスキニージーンズを選んでシュッと引き締めているから。上下のメリハリも際立つため、黒ムートンのボリューム感と男っぽさが中和されてより都会的に仕上がっています。足元も細身の黒革ブーツにより、すっきり感を加速!

着こなし3

淡色ムートンは黒で締めて、膨張色を回避

淡色ムートンは黒で締めて、膨張色を回避

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ムートン自体が淡色の場合は、パンツやインナーも同じ系統の色にしてしまうと、膨張色であることも手伝って印象がぼんやりしがち。そのため、アウター以外を黒に徹した色使いで引き締め効果を演出すると、ムートンのアメカジっぽさが緩和されてモダンなスタイリングに落とし込めます。黒使いで重たくなってしまった分は、ランニングシューズなどで軽快さを加味してあげると好バランスに。

リアルムートンからフェイクまで。今選びたいムートンジャケット

新戦力としての期待の高まりもあってか、この冬はリアル、フェイクを問わずムートンジャケット自体の選択肢が豊富になっています。冷え込む時期の即戦力になってくれるであろう秀作をずいっと披露!

アイテム1

『ショット』257S B-3ボマージャケット

『ショット』257S B-3ボマージャケット

上野アメ横 Jalana(ジャラーナ)

上野アメ横 Jalana(ジャラーナ)

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アメカジをかじった世代なら、ムートンといってパッと思い浮かぶのが、『ショット』のB-3ジャケットでしょう。かつては米軍に納入していた実績のある同社だけあって、その作り込みは本格的です。高度の高い上空を飛ぶ航空隊パイロットを寒さから守るための防寒着ゆえ、非常に密度が高く毛並みの揃ったムートンを採用しており、圧巻の温かさを誇ります。MADE IN USAを頑なに守る老舗ならではのスタンスもたまりません。

アイテム2

『デニム』ムートン フーデッドブルゾン

『デニム』ムートン フーデッドブルゾン

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パッと見はボアフリースに見えますが、実はこれ、ムートンの毛の面を表側にして使った贅沢極まりないボアジャケット。この『デニム』は、海外メゾンの製品を手がけるイタリアの名門ファクトリーが、『トゥモローランド』とタッグを組んで手がけているブランド
ゆえに、品質の高さは折り紙付きです。左胸の切り替えポケットでアウトドアテイストを加味したデザインにより、『トゥモローランド』らしい上品さの中に潜むさりげない遊び心が感じられます。

アイテム3

『エンメティ』ムートンダウンジャケット

『エンメティ』ムートンダウンジャケット

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こちらは、前身頃の一部と後ろ身頃をダウンで切り替えた、ハイブリッド型のムートンジャケット。フードと袖口のふわふわとした毛はじんわりとした温かさを提供してくれるだけでなく、見た目にもリッチなムードを漂わせます。フロントは、ボタンではなくトグルで留めるショートダッフル的な作りに。フィレンツェ郊外にレザーと毛皮専門の工房を構える、老舗の技が冴え渡ります。

アイテム4

『アルファ インダストリーズ』B-3 フェイクムートン

『アルファ インダストリーズ』B-3 フェイクムートン

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1959年にテネシー州で創業し、数々のミルスペックアウターをアメリカ国防総省の依頼で納入してきた『アルファ インダストリーズ』。数多くの“本物”を世に送り出してきた老舗だけあって、フェイクムートンで仕立てた民生用B-3ジャケットも存在感たっぷりです。合皮であることを感じさせない味わい深さとやわらかなタッチを再現する一方、着心地はすこぶる軽やかに。

アイテム5

『ユナイテッドトウキョウ』ムートンライダース

『ユナイテッドトウキョウ』ムートンライダース

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こちらの1着に採用したムートンは、世界三大タンナーの1つであり、メゾンブランド御用達でもあるインペルサ社のもの。革も毛も非常にやわらかい品種として知られるメリノ種の子羊から採った原皮を贅沢に使い、とろけるような風合いとやさしい着心地を実現しています。デザイン面はB-3型のように見せつつも、ダブルのライダース仕様というのが都会的で新鮮です。

アイテム6

『センス オブ プレイス バイ アーバンリサーチ』ムートンCPOジャケット

『センス オブ プレイス バイ アーバンリサーチ』ムートンCPOジャケット

アーバンリサーチオンラインストア

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こちらは、ありそうでなかったCPOジャケット型。表面にはエシカルなエコスエードを採用しており、裏面は密度が高く短めに刈り込んだモコモコ感強めのボア仕様。ポケットのフラップ裏や、断ち切り風に仕上げた生地の端からボアがチラ見えする作り込みもリアルで味があります。シルエットは、ドロップショルダーがサマになるボックス型。

アイテム7

『ビームスプラス』ムートンジャケット

『ビームスプラス』ムートンジャケット

Amazon.co.jp

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『ビームスプラス』がオリジナルのムートンジャケットを製作するパートナーに選んだのは、西海岸を代表するライダースジャケットブランド『ジョンソンレザー』。東海岸の『ヴァンソン』と双璧をなす老舗として、アメカジファンの間では有名です。サンフランシスコの工房で肉厚なムートンを使って仕立てた1着は、グレーに染色されたボアやウインドフラップ付きのフロントで武骨さ漂う仕上がり。お尻が隠れるちょっぴり長めの着丈で、大きめのハンドウォーマーポケットに手を入れる仕草も絵になります。

アイテム8

『アヴィレックス』×『ワイパー』別注 シープスキン N-1デッキジャケット

『アヴィレックス』×『ワイパー』別注 シープスキン N-1デッキジャケット

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米海軍で採用されていたN-1デッキジャケットといえば、タフさみなぎるヘビーピケ素材でお馴染み。こちらは、同素材をしなやかなシープスキンに乗せ替えた1着です。福岡のミリタリーショップ『ワイパー』の別注によって実現したモノで、短く刈り込んだムートン襟は、チンフラップで首元を閉じると保温力が向上。脇下のベンチレーションやスラッシュポケットといったN-1オリジナルのディテールも、しっかり盛り込まれています。

アイテム9

『ラブレス』フェイクムートン ボアライダース

『ラブレス』フェイクムートン ボアライダース

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襟と袖口のみならず、身頃もボアという新鮮なデザインが印象的な1着。使用されたフェイクムートンは、ソフトな手触りに加えて表面のラフながらしっとりとした質感さえもリアルに再現。アウター自体のデザインはレギュラーカラーのライダースをベースにしており、B-3のようなミリタリー系とはまた違った男らしさを印象付けられます。

アイテム10

『アルマーニ エクスチェンジ』フェイクムートン ライダースジャケット

『アルマーニ エクスチェンジ』フェイクムートン ライダースジャケット

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ジップ付きの両袖まで再現したダブルライダースらしいデザインが目を引くこちらは、いわれなければリアルレザーに見えそうな密度の高いフェイクムートンの味わいが出色。上襟と下襟の黒ボアによってライダース特有の男っぽさが緩和されており、上品さを感じる佇まいに仕上がっています。内側もボア仕様なので、保温力も申し分なしです。

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那珂川廣太

2021.03.31

注目編集者
遠藤 匠

紺ブレもビーサンも守備範囲。雑食系服飾ライター

遠藤 匠
モノ雑誌と男性ライフスタイル誌の編集を経て、現在はフリーライターとしてメンズファッション誌、ライフスタイル誌、WEBを中心に執筆。ファッション遍歴は、渋カジから英国系テーラードを経て、再びアメカジに回帰。現在は無国籍状態に。
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