
コードバンの財布は唯一無二の存在感。失敗しない選び方とおすすめ15選
一目でわかる高級感と使うほどに増すツヤ感が魅力のコードバン。なかでも人気の財布にフィーチャーし、その特徴からお手入れ法、おすすめのブランドまでご紹介します。
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革のダイヤモンドといわれるコードバン
レザーマニアならずとも男なら誰もが魅了されるコードバンの財布。そもそもコードバンは馬の臀部の革のことで、丁寧に裏側から削り出して手間隙かけて仕上げられたレザーです。1頭から採れるのはごくわずかで、かつ生産量も極端に少なく、牛革などに比べると入手困難なレザーでもあります。その独特の美しさと採取方法が宝石の発掘のようであることから「革のダイヤモンド」や「キングオブレザー」とも称されています。
大人がこぞって虜になるコードバンの魅力
レザーの種類は数あれど、大人がコードバンの虜になるのには理由があります。その理由を読み解きつつ、コードバンの魅力を詳しく解説。
魅力1
コードバンならではの美しく凛とした表情
あらゆるレザーの中でもっともキメ細かく、抜群の輝きを放つコードバン。そんなコードバンの最大の魅力は、風合いの美しさにあります。他のレザーとは一線を画す力強さと気品を備えており、その凛とした佇まいはコードバンにしか出せないといっても過言ではないのです。
魅力2
強度が高く、使い込むほどに輝きを増す
コードバンは非常に頑丈で耐久性が高いレザーとしても知られています。しかもその強度は、なんと牛革の約3倍ともいわれているんですよ。さらに使えば使うほど独特の光沢が生まれて味わい深く変化。つまり、エイジングを楽しみながら長年愛用することができ、使い込むほどに魅力が増すレザーといえるのです。
一方でデメリットもあるので知っておきましょう
大人の男性を虜にする魅力が満載のコードバンにもデメリットはあります。それが水や汗に弱い点。濡れても水を弾かないレザーゆえ、そのままにしているとシミができてしまいます。塩分とアンモニアを含む汗は変色の原因になることも。また、キメ細かくスムースな質感なので、シボのあるレザーに比べるとキズがつきやすいことも覚えておきましょう。
選ぶ際のポイントに。コードバンの4つの種類
牛革にカーフやキップスキンなどがあるように、コードバンにも種類があります。風合いの違いに加え、どのコードバンを使用しているかで財布の値段も変わってくるので早速チェックしてみましょう。
種類1
現在展開している中で最高級のシェルコードバン
アメリカで100年以上の歴史を誇る老舗タンナー、ホーウィン社が開発。昔ながらのベジタブルタンニンなめしでなめしたコードバンに長時間かけてオイルを染み込ませているので、手触りが良く、エイジングするほどに鈍く輝いていきます。ちなみに、シェルコードバンという名前はホーウィン社が商標登録しているので、それ以外のメーカーは使えません。さらに革靴用として優先的に卸されているようで、シェルコードバン製の財布はかなり貴重です。
種類2
水染めコードバンは日本製コードバンの最上級
姫路のタンナー、新喜皮革が主に作っている水染めコードバン。アニリンと呼ばれる染料を使った水染め(通称アニリン染め)が施された雰囲気あるコードバンで、自然な表情はそのままに深い透明感と光沢を楽しめます。海外製よりも安く手に入るものの、シェルコードバンに勝るとも劣らない品質を誇ります。
種類3
独特な風合いとエイジングが楽しめるオイルコードバン
なめし加工の工程で、革繊維の中にたっぷりと天然オイルを浸透させているオイルコードバン。それゆえに通常のコードバンよりも手触りが良く、しなやかな風合いを味わうことができます。水染めコードバンの均一的な美しさとは対照的に、表情のムラ感が楽しめるのも魅力。ちなみにホーウィン社のシェルコードバンもオイルコードバンの一種で、オイルシェルコードバンとも呼ばれています。
種類4
コードバン財布を安価に手に入れるなら顔料染めコードバン
“ペンキで塗ったような感触”と表現される顔料染めコードバン。表面を顔料でコーティングしているため、のっぺりとした表面が特徴です。コードバンながらもエイジングは期待できませんが、丈夫で水に強く、ずっときれいな状態で使えるというメリットも。上記のコードバンに比べるとリーズナブルなのもポイントです。
コードバンのお手入れ方法は?
購入してしばらくは、柔らかい布で乾拭きする程度でOK。なぜなら手の脂分がコードバンに移り、潤った状態を保てるからです。逆にクリームやワックスを入れると、ツヤ感を落とすことになってしまうのでご注意を。ただ、表面がかさついてきたら、ロウ・油脂の栄養補給を目的としたクリームを使うようにしましょう。柔らかい布でクリームをとり、できるだけ均等に、かつ極薄く塗り込んでいくのがポイントです。
日本の実力派15ブランドを厳選!
数あるコードバンの財布を扱うブランドの中から、おすすめのブランドとモデルをピックアップ。今回はクオリティの高さに定評がある日本ブランドにフォーカスしたので、購入時の参考にしてみてください。
ブランド1
『アーツ アンド クラフツ』
現代的な感性と伝統的な職人技の融合を目指した レザーグッズ中心のブランド『アーツ アンド クラフツ』。定番品の1つが長財布で、コードバンを使ったタイプも展開しています。原皮は、ポーランドを始めとする東ヨーロッパで採れた大型農耕馬の臀部。鎧のように硬い高密度な真皮層(コードバン層)を長野県の老舗タンナーが南アルプスの伏流水と植物タンニンでなめし、美しい表情に仕上げています。薄い皮膜を塗るラッカー仕上げのため、水分に強いのが特徴的。高級ファスナーを採用するなど、細部まで凝った作りです。
■サイズ:W20×H10.5×D2㎝
ブランド2
『ガンゾ』
ベーシックながらも丁寧な作りに定評がある『ガンゾ』。ホーウィン社のシェルコードバンと新喜皮革のコードバンを使ったシリーズがあり、この長財布はシェルコードバンを採用したもの。しかも内装にも同素材が用いられた贅沢な仕様で、カードスロット部分にはホーウィン社の刻印が施されています。切り目仕上げによる美しいコバにも注目を。
■サイズ:W19×H9×D1.5cm
ブランド3
『ラルコバレーノ』
イタリアの大手ブランドの生産を手掛けているファクトリーと、イタリアを拠点しているデザイナーとのコラボで誕生した『ラルコバレーノ』。イタリアの革文化をリスペクトし、イタリア製にこだわっています。こちらは日常的な使い勝手を考慮したコンパクトな財布。こぶりながら片マチのジップポケットにコインが収納できます。素材は、世界でも屈指のコードバンを生み出している老舗タンナー『ホーウィン』謹製。
■サイズ:W11×H8.4×D2.2㎝
ブランド4
『K.T.ルイストン』
ホーウィン社のコードバンを取り扱ってきたラコタが手掛ける『K.T.ルイストン』。コードバンをはじめとする選りすぐりの素材を使い、熟練職人による細部までこだわり抜かれた丁寧な作りはうなるほどの出来栄えです。それは表面に大判の1枚革を贅沢に使った、この長財布もしかり。斜めに入った美しいステッチや切り目で仕上げたコバなども同ブランドのこだわりの1つ。
■サイズ:W18.5×H10cm
ブランド5
『ソメスサドル』
『ソメスサドル』は日本で唯一の馬具メーカーで、競馬騎手の鞍や宮内庁の馬車具など、さまざまなレザーアイテムをハンドメイドで製作しています。「ハノーバー」はコードバンを使った定番シリーズ。内装にはバッファローカーフが使われ、柔らかでしっとり馴染む肌触り。取り出しやすさも考えられたやさしくカーブしたカードスロットも特徴的です。
■サイズ:W11×H9.5×D3cm
ブランド6
『フライングホース』
1937年に創業した国内屈指の実力派タナリーである宮内産業によるブランド。顔料仕上げのコードバンを中心としたコレクションを発信しています。ラウンドファスナーのフォルムが美しい長財布は、12枚のカードが収納できる抜群の収納力。バーガンディの発色も絶妙で、コードバンのツヤ感と相まって大人にふさわしい品格あるルックスに仕上がっています。
■サイズ:W20.5×H10.5×D2.5cm
ブランド7
『革蛸』
日本の熟練職人が集う篠崎製作所が発信する「革蛸(カワタコ)」。財布のラインアップの豊富さが圧倒的で、国内外でセレクトした上質なレザーに定評があるブランドです。ゴールドカラーのロゴが引き立つ長財布は、カジュアルシーンに活躍する台形フォルムが特徴。外装にホーウィン社のシェルコードバン、内装にブライドルレザーを採用しています。
■サイズ:W16×H9.5cm
ブランド8
『タイドウェイ』
妥協のない実直なモノ作りに定評のある『タイドウェイ』。MADE IN JAPANの安心できる品質で天然皮革の醍醐味が堪能できるブランドです。この長財布には、最高峰のクオリティを誇る『新喜皮革』のオイルコードバンを起用。内装には栃木レザーを採用し、細部までこだわって仕上げています。スタンダードなデザインに加え、深みのある色味も大人にぴったり。
■サイズ:W29.5×H9.5cm
ブランド9
『イッカ』
“一人ひとりの日常にトキメキを”というコンセプトのもと、長く付き合っていけるファッションを提案する『イッカ』。こちらは日本製にこだわった上質なコードバンを使用した長財布です。オイル仕上げの光沢感が美しく、革本来の魅力が際立っているのが見て取れます。ポケットが豊富なのでカード類の整理が楽なところも高ポイント。
■W19.7×H9.8×D2cm
ブランド10
『フジタカ』
大切に伝承されてきた職人の技術とデザイナーの感性を融合させたバッグや革小物を発信。レザーから副資材まで国産にこだわり、一つひとつ丹精込めて丁寧な手作業で仕上げています。希少なオイルコードバンを使ったこちらは、通常の長財布よりも大きめでスマホも収納可能。内装のアニリンレザーはネイビーというのもしゃれています。
■サイズ:W20×H10.4×D3.2cm
ブランド11
『イッチ』
レザープロダクトを展開してきた東京発のブランド『イタダキ』が、名前を『イッチ』に変更してリスタート。ファッション目線で気の利いた革小物を提案しています。このミディアム財布はスマートフォンサイズの定番品。使い勝手の良い大きさで人気を集めています。国内外からセレクトしたさまざまな素材を採用していますが、こちらは『レーデルオガワ』製のコードバンを使用。グレーディング加工(ツヤ出し)技術は、世界最上位の美しさで、どこかモードなムードも感じさせます。
■サイズ:W15×H9×D2cm
ブランド12
『土屋鞄』
革好きの間で知らない人のいない『土屋鞄』。ランドセルなどが有名ですが、レザーウォレットの出来栄えも極上です。この二つ折り財布に使っているのは水染めコードバン。自然な表情を最大限に生かすため、あえて防傷加工を省略。通常では隠れてしまうシワや血筋、”ピンホール”と呼ばれる毛穴痕まで残り、無地なのに表情が豊かです。傷がつきやすいため使う人を選びますが、唯一無二の味感が楽しめます!
■サイズ:W11.5×H9.7×D2.8cm
ブランド13
『ドゥベージュ』
フランス産の原皮をイタリアでなめし、日本の職人が丁寧に縫製して仕上げている『ドゥベージュ』。国境を越えたクラフトマンシップを結集し、持つ人の個性に寄り添うレザープロダクトを提案しています。こちらは、フランス語でガラスを意味するシリーズ「ヴェレ」の長財布。ガラスで磨き上げたツヤやかで透明感のあるコードバンを使っているのが特徴です。手作業で丹念に色を塗り込んで仕上げる奥深い色味も魅力。
■サイズ:W19.5×H9.5×D3cm
ブランド14
『ピー・アイ・ディー』
『P.I.D(ピー・アイ・ディー)』の原点は、”使う人の個性、人格、ライフスタイルを、バッグを通して表現したい”という想い。使うほどに愛着が深まり、機能性や耐久性まで考え抜いたレザーグッズにも定評があります。このコンパクトウォレットは、内部が蛇腹式で見た目以上の収納力。背面には、交通系IDカードが出し入れしやすいポケットまで装備しています。使用している素材は、コードバン一筋の国内タンナーがなめしたもの。手に馴染む滑らかな触感がラグジュアリーな印象です。
■サイズ:W11×H7.5cm
ブランド15
『プレリー』
デサインから縫製までこだわり抜いた高級レザープロダクトをリリースしている『プレリー』。希少価値の高い素材やこだわりの皮革を世界中から厳選していて、当然ながらコードバンを使った財布も展開しています。最高峰の素材をふんだんに使ったロングウォレットは、旅行用としても重宝する大容量。あえて装飾的なディテールを省いたシンプルなデザインで、コードバンならではのツヤ感や表情が存分に楽しめます。
■サイズ:W19.5×H9.5×D2cm
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『アーツ アンド クラフツ』 ラウンドジップロングウォレット
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『ガンゾ』 シェルコードバン2 長財布
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『ラルコバレーノ』 別注 コードバン スマート カードウォレット
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『K.T.ルイストン』 コードバン ロングウォレット
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『ソメスサドル』 コードバン二つ折り財布 ハノーバー
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『フライングホース』 コードバンレザー ラウンドファスナー長財布
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『革蛸』 匠PREMIUM 台形ミドルワレット コードバン
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『タイドウェイ』 OIL CORDVAN LONG WALLET
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『イッカ』 オイルコードバン ロングウォレット
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『フジタカ』 オイルコードバン 長財布
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『イッチ』 CRISTY SMART MID WLT.5 / CARNO
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『土屋鞄』 コードバン 二折財布
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『ドゥベージュ』 ヴェレ ラウンドファスナー長財布
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『ピー・アイ・ディー』 コードバンコンパクトウォレット
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『プレリー』 コードバンレザーラウンドファスナー長財布
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