ナイジェルケーボンの魅力とは? 気になる定番品と季節別のおすすめ18選

ナイジェルケーボンの魅力とは? 気になる定番品と季節別のおすすめ18選

ヴィンテージミリタリーやワークウェアへの偏愛と、ブリティッシュトラッドが融合したモノづくりを行う『ナイジェルケーボン』。その魅力と人気アイテムを解説します。

那珂川廣太

2020.01.27

ナイジェルケーボン(Nigel Cabourn)
ブランドまとめ

『ナイジェルケーボン』の魅力とは

1971年にデザイナーのナイジェル・ケーボン氏が学生時代に立ち上げた『クリケット』というブランドが元になり、『ナイジェルケーボン』は1981年にスタートしました。同氏はヴィンテージミリタリーやエクスペディションウェアのコレクターとしても知られており、それらの資料をもとに作り上げるアウターウェアは特に高い評価を得ています。

『ナイジェルケーボン』の魅力として挙げられるのが、「世の中にこんな服があったのか」と思わされるほどマニアックなヴィンテージウェアをもとに、現代のファッションとしてアップデートされていること。各部の仕様はヴィンテージを忠実に再現しつつ、現代の服装術にフィットするよう絶妙に仕上げられたアイテムは、単なるヴィンテージのレプリカではないしゃれっ気を生み出します。

また、クラシックな素材の扱いにも長けている点も『ナイジェルケーボン』の強み。英国空軍のために開発されたコットン製の機能素材であるベンタイル、あるいはジャケット類で用いられる肉厚なハリスツイードなどがその好例です。40年代~50年代のヴィンテージをもとにしたセーター1つとっても、当時の物と同じくヘビーオンスで油脂分がたっぷり含まれたウールを堅く重く編み立てています。袖を通せばデザイナーの素材への愛情を感じることができる、というのはファッションが好きな人ほどハマる要素かもしれません。

洒落者として知られる白州次郎氏は、「ツイードジャケットは軒先に3年干して脂が抜けた頃に着るもの」と言ったそう。『ナイジェルケーボン』のアイコンであるハリスツイードを使用したマロリージャケットも同様に、着込んでシワが出はじめてからその本領を発揮しはじめます。長年にわたって着続けることができる素材と作りの良さ、着込むほどに魅力を増す服作りもまた『ナイジェルケーボン』の特徴です。

まずは押さえたい、『ナイジェルケーボン』の定番アイテム

トレンドを追いかけるのではなく、あくまでヴィンテージピースを規範にタイムレスなモノづくりを行う『ナイジェルケーボン』。なかでも、定番として毎シーズンリリースされているスタンダードなアイテムを中心にご紹介します。

アイテム1マロリージャケット

1953年の英国のエベレスト遠征隊に同行したシェルパ族のポーターが着ていたツイードジャケットをもとにデザインされたのがマロリージャケット。最大の特徴は肩ヨークや肘部分が撥水性と耐擦性に優れるベンタイルで補強されていること。冬季は肉厚なハリスツイードを用い、夏季はこのジャケットのようにリネンツイードやシャンブレーなどさまざまな素材を用いて仕立てられています。

アイテム2アーミーカーゴパンツ

デザイナー自身が「これ以外のパンツは履かない」と公言してはばからないのが、カーゴパンツ。『ナイジェルケーボン』では年代や軍の違いに基づくさまざまなバリエーションのカーゴパンツをリリースしていますが、こちらは米軍のM-51をベースにオールシーズンで着用できるバックサテンを採用。ジャケットからTシャツまでトップスを選ばずにマッチする1本に仕上がっています。

アイテム3カメラマンジャケット

ヒラリー探検隊に同行したカメラマンの着ていたジャケットを元にデザインされたカメラマンジャケットも、『ナイジェルケーボン』の定番アイテム。上部にベンタイル&下部にツイードというツートーン構成や、海軍のデッキジャケットでも使用されているフック留めなど、同ブランドのアイコニックなデザインが盛り込まれています。

アイテム4アーミークルージャージ

フラッグシップショップの名前が「アーミージム」と名付けられている通り、ミリタリー系のアスレチックウェアを得意とするのもブランドの特徴。こちらは右身頃が1930年代、左見頃が1940年代のヴィンテージをもとにデザインされたスウェットシャツ。袖リブやガゼットの有無、編み地の組織なども左右で変更されており、単なるヴィンテージレプリカではなくデザイナーの遊び心を感じることが可能です。

アイテム5アーミートレーナー ハイトップ スニーカー

もうひとつ、アーミー系のアスレチックウェアの定番品といえば、いわゆるアーミートレーナー。こちらも140年を持つ日本のシューズメーカー『ムーンスター』とともに開発された『ナイジェルケーボン』の定番モデルで、1940年代に士官学校や軍のトレーニング時に着用されていたスニーカーを製法からディテールに至るまで再現しています。

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TASCLAP編集部

アイテム6ブリティッシュ オフィサーズシャツ

英国軍の下士官が着用するシャツをもとに、1920年代のフレンチワークウェアで見られる毛羽が少なく光沢のあるブランドオリジナルのオックスフォード生地を採用。裾や前立ての処理はタックイン前提のデザインになっていますが、あえて裾を出して着用することでコーディネートのアクセントとしても機能してくれます。

アイテム7ホスピタルジャケット

第一次大戦中の英国陸軍病院で着用されていたホスピタルジャケットをベースに、トラディショナルなフランネル生地を採用。今ではブランドお馴染みとなった肩パッドや芯地などの副資材を用いないアンコン仕立てのため、シャツの延長線上で着用できる軽い着心地を楽しめるうえ、美しいパターンワークのおかげでかっちりとした英国的なシルエットにキマります。

アイテム8ベーシックヘンリー

『ナイジェルケーボン』ではアイテムによって日本の職人によって作り上げられるメインラインと英国伝統のファクトリーで仕立てるオーセンティックラインで、製品の特徴ごとに最適な生産背景を振り分けて作り上げられます。こちらのヘンリーTシャツは空紡糸を使用し丸胴で編み立てるなど、日本のニッティングミルならではの技術が込められています。

アイテム9ベーシックミリタリーチノパンツ

2015年から新たに素材を変更し、リニューアルが施されたチノーズは、双糸を使用し反染めを採用することで、前モデルよりも長く愛用し経年変化を楽しめるようにアップデート。トレンドに左右されることなく定番のモデルをリリースし続けながら、少しずつ改良を施してブラッシュアップしていくのも『ナイジェルケーボン』のモノづくりの特徴です。

即戦力。『ナイジェルケーボン』の秋冬アイテム

『ナイジェルケーボン』が最も得意とするのが、豊富なヴィンテージへの知識に裏打ちされたヘビーアウター。ギミックやストーリーがふんだんに盛り込まれたアウター類は冬のキラーコンテンツとしてスタイリングに役立ってくれます。

アイテム10マロリージャケット

先程紹介したマロリージャケットにハリスツイードを採用した秋冬バージョンであり、本来はこのツイード素材を使用したモデルが保守本流。非常に肉厚のツイードが使用されており、はじめは窮屈に感じられるかもしれませんが、着込んで体に馴染めばパジャマ兼毛布代わりに使えるほどストレスフリーな着心地へと変貌します。

アイテム11ドロップゾーン シープスキンジャケット

『ナイジェルケーボン』のオーセンティックラインの中でも最高峰にあたるのが、このシープスキンジャケット。背面のロゴは40年代のパラトルーパージャケットにペイントされていたものからインスピレーションを受け、スコットランドで縫製からペインティング加工まで1点ずつハンドメイドで作成されています。

アイテム12ウールメルトンピーコート

1940年代のU.S.ネイビーのピーコートをベースに、収納式のチンストラップやテープ仕様の身頃など、英国のヴィンテージからサンプリングしたディテールをMIX。襟裏など随所にレザーの補強を施し、ハンドウォーマーポケット内にコーデュロイを貼り込むなど、見えないところにもしっかりと配慮がなされています。

アイテム13レスキューベスト

ヴィンテージの救命胴衣をモチーフに、シェル部分にはベンタイルをもとに糸の構造を変更して撥水性能を向上させたコールドウェザークロスを採用し、中の部材に浮力材ではなくダウンを採用することでタウンユースの防寒着としてアップデート。デザイナーのマニアックなミリタリー愛と独創的なモノづくりを堪能することができます。

春夏にそなえてチェックしたい、『ナイジェルケーボン』の注目アイテム

ベーシックなモノづくりが魅力の『ナイジェルケーボン』ですが、よりトレンドを加味したアイテムが欲しい方が狙うべきはコラボレーションアイテム。また、かつて英国軍にウェアを供給していた『ライブロ』をナイジェル氏自身が復刻させた『ナイジェルケーボン×ライブロ』ラインも注目です。

アイテム14『ナイジェルケーボン フォー エレメント』オルダーハンティングベスト

カリフォルニアのスケートブランド『エレメント』とコラボレーションしたカプセルコレクションのハンティングベストは、ミリタリーのモスキートネットからインスパイアされたメッシュ素材をパネルに採用。トレンドのフィッシングベストとの共通点を感じるディテールワークなど、オーセンティックさと今の空気感を巧みに融合させています。

アイテム15『ナイジェルケーボン』×『ライブロ』フーデッドチョアジャケット

かつて存在した英国のワークウェアメーカー『ライブロ』をナイジェル氏が実名復刻。U.S.アーミーのワークジャケットをベースにフードを取り付け、ブランドお得意の切り替えパターンで仕上げています。日本製のデニムとモールスキンを使用していて、共生地のダンガリーパンツとセットアップで着用するのもおすすめです。

アイテム16『ナイジェルケーボン』×『ペッツォール』ラバーシューズ

1951年創業のイタリアの老舗シューズメーカーと共同で石油関係の作業員向けに作られた安全靴をモデルに製作。傷や汚れに強いハイテクノロジーファイバーをアッパーに使用しており、ぽってりとしたキャップトゥが目を惹きます。スニーカーやサドルシューズの感覚で着用したい1足です。

アイテム17『ナイジェルケーボン』×リアム・ギャラガー ロングスモックパーカー

洒落者&スモック好きとして名高い元オアシスのリアム・ギャラガー氏とコラボレーションして仕立てられたロングスモック。1940年代のミリタリースモックをデザインソースに、トレンドのビッグシルエットに仕上がっています。ブランドが得意とするベンタイル素材を用い、生産は英国のマッキントッシュ社が担当するなど、英国服飾の魅力を存分に味わうことが可能です。

アイテム18『ナイジェルケーボン』×『タイメックス』レフェリーウォッチ

海外に出かける際は左手に英国の時間を表した腕時計をはめ、右手に現地の時間に合わせた腕時計をはめるなど、時計へのこだわりも独特なことで知られているナイジェル・ケーボン氏。こちらは『タイメックス』とコラボし、まだサッカーのレフェリーが懐中時計で試合の時間を計っていたころのヴィンテージウォッチの文字盤をサンプリング。12時位置には英国軍のブロードアローマークがさりげなく施されています。

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小林 大甫

バイク専門誌と男性向けライフスタイル誌で編集を約8年務めたのちに独立。ファッションはアメリカンカジュアルからトラッドまで幅広く執筆を行い、特にブーツやレザー、ジーンズ、古着など男臭いアイテムの知識が豊富。また乗り物やインテリア、フードまでライフスタイル全般にわたって「ラギッド」を切り口に執筆する。
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