ヘリーハンセンのアウター。マウンテンパーカー、ダウンを中心に人気作をお届け

ヘリーハンセンのアウター。マウンテンパーカー、ダウンを中心に人気作をお届け

セーリングを出自とするノルウェー発の『ヘリーハンセン』。今やそのフィールドを海辺からバックカントリーまで広げている同ブランドの魅力とおすすめアウターをご紹介。

那珂川廣太

2020.02.13

ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)
アウター

『ヘリーハンセン』の魅力とは

『ヘリーハンセン』は、ノルウェーの商船隊の船長だったヘリー・J・ハンセン氏が1877年に設立。1920年には防水性に優れつつも油のべとつきがなく、美しい光沢を備えた新素材"LINOX"を開発し、話題となりました。さらに、1950年にはウェルダー縫製による世界初の完全防水ウェアの商品化に成功するなど、『ヘリーハンセン』は常に防水テクノロジーを追求してきたのです。設立当初から現在に至るまで、独自の素材やテクノロジー開発を通じ、洋上で活動するヨットマンを中心に、プロユースの優れた製品を提供しています。

「街着として本当に必要な機能か否か」という点はさておき、男はハイスペックなギアに惹かれるもの。今なお第一線で活躍するプロから選ばれ続けている『ヘリーハンセン』は、そんな“ギア好き”な大人にはうってつけなんです。もちろん実用性は十分以上。同ブランドが誇る防水テクノロジーが込められたウェアは、洋上はもとより雨の日のタウンユースにも最適なスペックを誇ります。

例えば、透湿・防水性に優れるヘリーテックパフォーマンス2.5レイヤーや、防寒性に優れたファイバーパイルなど、独自で開発された素材をアイテムに採用しているのも同ブランドの特徴です。

30代後半以降の方の中には、90年代のストリートやヒップホップシーンを代表する懐かしのブランドとして『ヘリーハンセン』をご存じの方もいるかもしれません。一説には当時の黒人たちが寒さの厳しい冬を過ごすために『ザ・ノース・フェイス』のヌプシジャケットや『ヘリーハンセン』のアノラックを着はじめたといわれています。ラッパーのBIG Lをはじめ、当時のミュージシャンが着用する姿は今見ても新鮮。90年代ストリートのスタイルが注目を浴び、ヌプシジャケットが大人気の今こそ、あえて『ヘリーハンセン』を選ぶのも当時のシーンをリアルタイムで知る大人らしいトレンドのピックアップ方法ではないでしょうか。

まず押さえておきたい。『ヘリーハンセン』で人気のセーリングジャケット

セーリングジャケットとは、山系ブランドでいうところのマウンテンパーカーです。考えるまでもないのですが、洋上で活用するためのジャケットなので“マウンテン”ではなく“セーリングジャケット”として親しまれています。透湿防水性はもとより水に濡れた際の防寒性まで確保された作りは、さすがヨットウェアの老舗。もちろんヨットだけでなく、野外でのアクティビティ全般に活躍してくれることは言うまでもありません。

アイテム1オーシャン フレイ プロジャケット

表地は防水透湿性に優れたヘリーテックパフォーマンス2.5レイヤーを使用し、中綿は水に濡れた際にも保温性を保ちやすいプリマロフトを採用。着用したままで作業や運動ができるよう薄めの中綿に仕上げられているのも、タウンユースにはうれしいポイントです。

アイテム2オーシャン フレイ インシュレーションジャケット

先程のオーシャンフレイプロジャケットをベースに、中綿としてポリエステルとダウン、フェザーを使用してアップデート。補強が施された後ろ裾や内側に起毛トリコットをあしらったハンドウォーマーポケットなど、よりヘビーデューティな作りになっています。

アイテム3アルヴィース ライトジャケット

防水透湿性に優れた2レイヤーの防水生地は、加水分解が起こりにくく高耐久性のポリカーボネート膜を採用。肌側の素材にはドライライナーを採用し、着用感も良好です。随所に施されたネオンイエローは落水時の視認性を高めて救助率を高める工夫でもあります。

アイテム4ベルゲンジャケット

クルージングやトレッキングなどのアウトドアスタイルからタウンユースまで、幅広く活躍するパッカブル仕様のウインドブレーカー。コットン風のドライタッチな生地感のため肌触りも良好です。Tシャツの上にさらっと羽織るだけで風からしっかりと体を守ってくれます。

アイテム5ソルトライトジャケット

ラッパーのBIG Lが着ていた頃のヘリーハンセンを彷彿とさせるデザインなのが、こちら。トリコロールカラーのブルゾンやトラックジャケットは80~90年代のヒップホップシーンの定番アイテム。ビッグシルエット&ドロップショルダーのサイジングで着こなすのが今も昔も変わらぬストリートの作法です。

アイテム6スカンザライトジャケット

ブランドの定番である防水・透湿素材のジャケットは、ヘリーテックパフォーマンス2.5レイヤーにビスロンファスナーの上に面ファスナーで留められるフラップを付けた前立てを採用し、防水性を向上。立体裁断とゆったりめのシルエットによってレイヤードしやすく仕立てられています。

アイテム7ヴィグラ 3WAYジャケット

1986年に『ヘリーハンセン』が取り入れたレイヤーシステムの派生型がこちら。アウターシェルのみ、中綿入りインナーのみ、その両方を組み合わせて、と3種類の着用方法が可能で、アウターはコーティング加工の施されたナイロン素材のため、日常の降雨にも対応できます。

アイテム8エスペリジャケット

防風性のあるナイロン素材に膜面の強度に優れた防水コーティングを施して、ハードな着用シーンでの耐久性を確保。裏地には、肌あたりの良い起毛素材であるトリコットを採用。風による体温の低下を防ぎ、デッキでの作業に必要な保温力を備えています。

アイテム9ストラトス アノラック

シャリッとしたナイロンシェルに雨の侵入を防ぐパイピングリブを採用した、まさに90年代ストリートかつクラシックなヨットウェアといった風格を備えたナイロンアノラック。ちなみにこちらは90年代の新品未使用のデッドストック。大きめのサイズでざっくりと羽織るのがおすすめです。

セーリングジャケットだけじゃない。『ヘリーハンセン』の注目アウター

防水性能に優れるセーリングジャケットに焦点が当たりがちですが、それ以外にも興味深いアイテムが揃っているのが『ヘリーハンセン』。特に防寒ウェアは良品揃い。ここではまだこれからの季節に活躍するアウター類をご紹介します。

アイテム10ファイバーパイル フーディージャケット

元祖フリースとも言うべき素材が1961年に『ヘリーハンセン』が開発したファイバーパイル。もともと防水ジャケットとの組み合わせを想定して開発され、『ヘリーハンセン』にレイヤードという概念を持ち込んだエポックメイキングな素材でもあります。

アイテム11ファイバーパイル サーモジャケット

先程のジャケットにリブや切り替え生地の胸ポケットを配したブルゾンタイプのパイルジャケットは、いわば『パタゴニア』のレトロXと双璧をなす存在。「流行りすぎてレトロXを着るのはちょっと…」とためらっている御仁こそ、ワードローブに取り入れてみてはいかがでしょう。

アイテム12フォーミュラ ダウンジャケット

90年代の『ヘリーハンセン』をオマージュして配色の切り替えやヘリテージロゴを復活。パーテックス カンタムの表地と裏地を使用し、保温性と軽さに優れたダウンを封入したハイロフトな1着は当時らしさ満点。リサイクル糸やリサイクルダウンを使用し、今の時代にフィットさせています。

アイテム13キルト クルー

シンプルなグレー杢のスウェットにポリエステル綿を内蔵してキルティングを施した、見た目も着心地も暖かなスウェット。濡れても乾きやすいポリエステル100%素材ながら、ナチュラルな肌触りを備えており、スポーツユースだけでなく、タウンウェアとしても活躍してくれます。

アイテム14リファ バーサ ミッドレイヤージャケット

疎水性に優れていて繊維の中で最も熱伝導率が低いLIFA素材をベースに使用し、フリースに仕立てた1着はセーラーの陸上トレーニングやジムでのワークアウトを意識したもの。格子状の構造のため、汗をかいてもさらりとした着心地で、通気性と保温性に秀でているのが特徴です。

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TASCLAP編集部

バイク専門誌と男性向けライフスタイル誌で編集を約8年務めたのちに独立。ファッションはアメリカンカジュアルからトラッドまで幅広く執筆を行い、特にブーツやレザー、ジーンズ、古着など男臭いアイテムの知識が豊富。また乗り物やインテリア、フードまでライフスタイル全般にわたって「ラギッド」を切り口に執筆する。
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