
賢くおしゃれに。替えベルトでお気に入りの腕時計が見違える
新しい腕時計を買わずとも、使い慣れた腕時計を別物のように生まれ変わらせることができる替えベルト。その選び方のポイントとおすすめのアイテムをご紹介します。
ベルトを新調するほうが、腕時計を買うより安上がりです
普段使いの腕時計にちょっと飽きてきたなと思っても、しっかりした腕時計を買おうとすれば少なくとも数万円の出費がかかるもの。しかし、替えベルトを活用すれば、好みの雰囲気にアレンジして気分を一新できるうえ、とてもリーズナブルに仕上がります。さらに、いくつかバリエーションを揃えておけばその日の気分や使うシーンに合わせて付け替えることも可能と、ファッションの幅がさらに広がること請け合いです。
最近では、『ノット』や『フォッシル』のように腕時計メーカー自体が自社で替えベルトをラインアップしていたり、最初から替えベルトを付属させていたりと、ベルトの付け替えそのものが当たり前になっています。古くなったベルトの代替品として替えベルトが位置付けられていたのは昔の話。今はファッション的な意味合いが高まっています。メリットだらけの替えベルトに、ぜひ挑戦してみましょう!
基礎の基礎からザッとおさらい。腕時計の替えベルトを選ぶうえでのポイント
人気が高まっている腕時計の替えベルトですが、何を選んでも良いというわけではありません。正しく選ばないと腕時計に取り付けることができなかったり、チグハグな印象になったりする恐れもあります。そんな事態を避けるためのポイントを伝授しましょう。
ポイント1
当たり前だけど最も重要。腕時計の“ラグ幅”に合ったベルト選びを
知っている人には常識ですが、意外と見落としてしまいがちなのが、替えベルトのサイズです。腕時計のベルトを取り付けるパーツのことをラグと呼びますが、このラグ幅に合った替えベルトでないと付け替えることができません。ベルトの幅が太すぎると当然、ハマりませんし、細すぎるとアンバランスで見栄えが悪いうえ、グラグラ動いて不安定です。購入する際には、何よりもまず、ベルトの幅をチェックしましょう。その腕時計の公式サイトなどに掲出されている場合も多いですが、自分で定規を当てて計っても問題ありません。また、まれに独自の構造のラグを採用していて一般的な替えベルトが使えない腕時計もあるので注意が必要です。
ポイント2
付けられない、じゃ意味がない。替えベルトの取り付け方法を知っておく
腕時計に適した幅のベルトを購入してみたものの、交換の仕方がわからない……、というケースもあるかと思います。実はベルト交換には、バネ棒外しという専用の道具が必要なのです。腕時計のケースにベルトを固定しているのは、“バネ棒”と呼ばれるバネ入りの小さな筒状のパーツ。これを外すには、基本的にバネ棒外しが必須です。替えベルトに同梱されている場合もありますが、手元にない場合は、安価なので替えベルトと一緒に購入するのも良いでしょう。また、精密ドライバーを使って外すネジ式のタイプもあるので、予め頭に入れておきましょう。
替えベルトを楽しむなら前述の通りバネ棒外しを持っておくに越したことはありませんが、最近は着脱が簡単なイージークリック式を採用した替えベルトも増えてきています。これは、バネ棒のバネを外のつまみで伸縮できるようにしたもの。特別な工具は必要ありません。ベルトを頻繁に付け替えたいという人にはうってつけです。
ポイント3
用途と季節によって、替えベルトの素材を使い分けるべし
替えベルトは、素材によって大きく印象が変わることでTPOに合わせられたり、機能性を持たせたりできるのが良いところ。例えば、汗をかく夏場は水濡れの心配のないメタルブレスやメッシュブレスが最適です。裏面に防水加工の施されたレザーベルトも良いですし、似合うならシリコンベルトもおすすめです。また、カジュアルに装うならナイロン製のNATOベルト、ビジネスや冠婚葬祭用にシックなレザーベルトを用意しておくのもあり。異なるテイストのものを複数持っていれば、便利なうえに装いの幅も広がります。
タイプごとに長所短所も伝授。おすすめの替えベルト15選
ここからはおすすめの替えベルトをタイプごとにご紹介。あわせて、それぞれの長所と短所も解説します。替えベルトの特徴を知ることで、適したアイテムを選びやすくなることでしょう。
▼タイプ1:クラシックな腕時計には断然これ。バリエーションも豊富な「レザー」
まずは定番のレザーベルトです。クラシックな腕時計には特によく似合いますし、フォーマルな印象を漂わせることができます。また、プレーンなカーフや高級感のあるクロコの型押しなど種類が豊富なのも魅力です。しかし、汗や雨などの水濡れに弱いため、長くても2年程度で買い替えが必要なのが難点です。ただ、最近では耐水性を高めたレザー素材が使われたり、ベルトの内側に防水ラバーが配されたりしたベルトも出ているので、選択肢に入れると良いでしょう。
1本目
『モレラート』カーフ 時計ベルト ボーレ
1930年創業のイタリアの老舗ブランド『モレラート』が手掛ける替えベルトです。写真は最高級のカーフにリアルなクロコの型押しが施されたモデル。上質さと風格を兼ね備えており、最高峰の高級機械式時計に装着しても遜色ありません。また、1ミリ単位でサイズ展開されているため、自分の腕時計にフィットするモノを見つけることができます。
2本目
『さざれ』替えベルト ブラック ミラー ブラウン カウレザー
2018年にスタートしたウォッチブランド『さざれ』のレザーベルト。ブランド名の由来は“こまかな”という意味で、ブランド名通り職人一人ひとりの手によって作られるプロダクトは繊細で上品なものが揃います。こちらのベルトもカウレザーを使用した、高級感と落ち着き溢れる佇まい。カジュアルにもビズシーンにもハマります。
3本目
『ティミット』牛革腕時計ベルト
安くて本格的なレザーベルトを楽しみたいのであればこちらがおすすめ。税込みで2,000円以下でありながら、柔らかく上質な牛革を使用しています。また、ワニ皮モチーフの型押しタイプなので高級感を腕元に宿すことができるでしょう。カラバリも全8色と豊富にスタンバイしているので、何色も手に入れて気分で付け替えるのもアリです。
▼タイプ2:旬のスポーティさを演出するなら断然「メタル」素材
スポーツウォッチなどアクティブなデザインの腕時計には、やはりメタルブレスがマッチします。水濡れに強く、耐久性も抜群なので長持ちしますし、着用したときにベタつかないので夏場にもおすすめです。短所といえば金属製ゆえにやや重さを感じることと、サイズ調整が難しいこと。サイズを変えるにはコマと呼ばれるパーツを外さないといけませんが、素人がやると壊してしまう可能性もあるのでプロに依頼するのがベターです。
1本目
『バンビ』メタル ブロックワンタッチ bsb1237
クオリティの高さに定評のある日本の老舗時計ベルトメーカー『バンビ』のステンレススチール製ブレスレット。ベーシックなデザインでありながら重厚感のある3連のブレスレットは腕時計に高級感を与えてくれます。バネ棒外しが付属しているので、自分で交換することが可能です。
2本目
『バンビ』時計ベルト BSB4411
こちらも『バンビ』が手掛けた、7連のメタルブレスレット。コマが小さく配置が細かくなるほどに、柔軟性が増してフィット感が良くなります。また、繊細な印象もアップするので、付け替えることで持っていた腕時計をさらに品良く演出可能。こちらも専用のバネ棒外しが同梱されています。
3本目
『バンビ』メタルバンド シルバー BSB1125S
お次も『バンビ』からの1本。こちらは5連のメタルブレスレットとなっており、7連のものに比べ男らしく精悍な印象を放ちます。フィット感も良く、オーセンティックなデザインはクールな腕元を演出するのにうってつけ。ビジネスシーンはもちろん、スポーティなコーデにおいても存在感を発揮してくれるはずです。
▼タイプ3:北欧系ブランドや小ぶりな時計によく馴染む「メッシュ」、「ミラネーゼ」
メッシュやミラネーゼと呼ばれる細かい金属パーツを編み込んだような繊細なベルトも人気です。金属製でありながら柔軟なので肌馴染みが良く、もちろん水濡れも怖くありません。またサイズ調節も簡単で、イージークリック式を採用したモデルも多いので、初心者なら1本は持っておいて損はないでしょう。ただ、作りが細かいために汚れが隙間にたまってしまうのが難点。たまに外して掃除してあげると良いでしょう。
1本目
『ハーマン・シュタイフ』プッシュ式Dバックル ステンレス
創業以来、100年近くメッシュ製品を作り続けてきたドイツのメーカー『ハーマン・シュタイフ』のメッシュベルト。一つひとつのメッシュは肉厚ながら、繊細に構築された滑らかなベルトは手首に吸い付くようにフィットします。また、ウエットスーツの上からも着けられるように、サイズを微調整できるダイバーズエクステンション機能を備えたモデルもあるなど、機能的な作りも魅力。
2本目
『カシス』メッシュミラー
日本のメーカーが展開するオリジナルブランド『カシス』のミラネーゼ。目の詰まったコマを鏡面で仕上げており、高級腕時計でも違和感のないクラス感を醸し出しています。バックルはあえてサテン仕上げにすることで、質感のコントラストを生み出しているのもポイント。
3本目
『MOD』アンティーク メタル メッシュ ストラップ
“創造=Make”、“特別=Only”、“発見=Detect”の頭文字からなるカスタムパーツブランド『MOD』。こちらのミラネーゼメッシュベルトは、表面にエイジング加工を施すことでアンティークのような風合いを表現したこだわりの一品。高級感と知的さを呼び込みます。また、腕時計とベルトが工具なしで着脱できるイージーレバー搭載で取り付けも楽々。
▼タイプ4:アウトドアでも腕時計を楽しみたいなら「ラバー」か「シリコン」
アウトドアやスポーツなどアクティブなシーンで使う腕時計には、ラバーやシリコンといった丈夫で柔軟性に優れる素材のベルトを装着すると良いでしょう。フィット感が抜群なので多少の激しい動きでもずれる心配はありませんし、汗などによる水濡れの心配も皆無です。その半面、透湿性がないため装着箇所が蒸れることがあります。また、高温多湿の環境でずっと使っていると経年劣化が進んでしまうのも弱点の1つです。
1本目
『ヒルシュ』ピュア ラバーベルト
1765年にオーストリアで創業した老舗ブランド『ヒルシュ』。シリコン製のベルトと金属製のバックルを組み合わせることで、カジュアルでありながらきちんと感も兼ね備えた替えベルトです。カラーバリエーションもホワイト、オレンジ、ブルーと豊富なのでコーデに合わせて選んでみてはいかがでしょう。
2本目
『エンパイアユニオン』時計ベルト
日本のメーカー、サイバーエッジが手掛けるブランド『エンパイアユニオン』の替えベルト。一見するとメタルブレスですが、ウレタン製のコマをピンで連結するという凝った作りになっています。メタルブレスの高級感とウレタン素材の着け心地を両立した画期的な1本です。
3本目
『モレラート』マリナー
すべてのパーツが防水素材で作られた、完全防水タイプのラバーベルト。汗はもちろんのこと、ダイビングや水泳などの水中でも使用できるため便利です。厚みのあるデザインですが、肌触りがなめらかな素材のため装着感も上々。特に暑いシーズンに活躍すること間違いありません。
▼タイプ5:色も柄も自由自在、ファッション性を高める「テキスタイル」
腕時計をもっとカジュアルに楽しみたい、替えベルトで腕時計の雰囲気を一変させたい。そう思うなら、色や柄の自由度が高いテキスタイルの替えベルトを選びましょう。さまざまなグラフィックをプリントしたり、織り柄で表情をつけたりと、見た目にも楽しいアイテムが多くラインアップされています。ただ、汚れがたまりやすい素材なので、たまにブラッシングや手洗いをするなどケアの必要があるのでご注意を。
1本目
『スマートターンアウト』NATOタイプ腕時計替えベルト
イギリス発の腕時計ブランド『スマートターンアウト』が手掛けるNATOストラップタイプの替えベルト。軍隊や大学で使われてきた伝統的なカラーリングを落とし込んだストライプベルトは、ポップでありながらトラッドな雰囲気を漂わせます。アイビースタイルなど、大人のカジュアルな着こなしに絶妙にマッチしてくれることでしょう。
2本目
『ロシェ』パーロン ナイロンベルト
ナイロン素材を編み込んでメッシュ状に仕上げたストラップ。NATOストラップのように見えますが、本体に穴が開いておらず、編み目の隙間にバックルのピンを通すことで固定します。そのため、手首の太さに合わせてフィット感を微調整できるのが魅力。鮮やかなカラーリングのモノが多いので、着こなしのアクセントとしても活用できます。
3本目
『ゲバルト』替えベルト NATOタイプ
こちらは100年もの歴史を誇る、ベルギーの名門テキスタイルブランド『ゲバルト』の替えベルト。コットンキャンバス素材を使用することで、柔らかい肌当たりを実現しています。ポップでありながらも落ち着きが感じられるのは、世界的なテキスタイルブランドならではといえるでしょう。
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『モレラート』 カーフ 時計ベルト ボーレ
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『さざれ』 替えベルト ブラック ミラー ブラウン カウレザー
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『ティミット』 牛革腕時計ベルト
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『バンビ』 メタル ブロックワンタッチ bsb1237
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『バンビ』 時計ベルト BSB4411
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『バンビ』 メタルバンド シルバー BSB1125S
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『ハーマン・シュタイフ』 プッシュ式Dバックル ステンレス
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『カシス』 メッシュミラー
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『MOD』 アンティーク メタル メッシュ ストラップ
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『ヒルシュ』 ピュア ラバーベルト
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『エンパイアユニオン』 時計ベルト
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『モレラート』 マリナー
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『スマートターンアウト』 NATOタイプ腕時計替えベルト
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『ロシェ』 パーロン ナイロンベルト
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『ゲバルト』 替えベルト NATOタイプ
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