ザ・シチズンは真に人に寄り添う腕時計。その価値を知る

ザ・シチズンは真に人に寄り添う腕時計。その価値を知る

高精度なモノ作りで世界的評価を受けるシチズン。そんな日本の誇る時計メーカーが、最高の技術を結集して作り上げるフラッグシップモデル『ザ・シチズン』に迫ります。

夏目 文寛

2020.03.06

シチズン(CITIZEN)
ザ・シチズン(THE CITIZEN)
腕時計

“GS”と双璧をなす、実用時計の最高峰『ザ・シチズン』

“技術のシチズン”といってもいいほど、革新的で高精度な時計を多く生み出してきたシチズン。数ある傑作の中でも『ザ・シチズン』は特別な存在です。1960年代、時計の本場スイスの検定制度であるスイスクロノメーター優秀級に合格したムーブを搭載し、1967年に発売された「シチズン クロノマスター」。その伝説的なモデルに刻印され、圧倒的な高精度を象徴するイーグルマークを唯一身につけることを許されているのがこの“ザ・シチズン”といえばその位置づけがわかるでしょう。

そんな『ザ・シチズン』は1995年に誕生しましたが、初代機からしてスペックは圧倒的。なんと1年で5秒しか狂わないという驚異の精度を実現したのです。これは、日本が誇る『グランドセイコー』のクォーツムーブと並び、世界最高峰の性能といえます。『ザ・シチズン』の進化は留まることを知らず、2019年にはなんと年差±1秒の世界最高の精度を誇る腕時計を発表。革新は、現在進行系で続いているのです。

『ザ・シチズン』の圧倒的な実用性と普遍性を叶える、4つの要素

素材や機構に最先端の技術を惜しみなく採用する先進性も『ザ・シチズン』のDNA。同ブランドが誇る4つのストロングポイントを紹介しましょう。

要素1エイジングと選別を重ねた高品質な水晶が実現する“年差±5秒”の誇り

先に述べたように精度への追求は『ザ・シチズン』のDNA。『ザ・シチズン』が搭載するクォーツ式ムーブメントは、すべて年差±5秒、もしくは年差±1秒の超高精度を誇ります。この数字はどのくらいすごいのでしょう。『ロレックス』をはじめとする高級時計が採用する機械式は1日に5秒狂っても高精度といわれており、まったく比較になりません。また通常のクォーツでも1か月で±5~10秒狂うのはあたりまえ。1年で5秒も狂わないことが、いかに飛び抜けた性能なのかわかるでしょう。この精度を叩き出すために、『ザ・シチズン』は精度の要となる水晶振動子を3か月間寝かせ、品質の良い個体だけを選別して搭載しています。その上、温度変化で精度が狂わないよう内部の温度を0.1度刻みで1日に1,440回も測定し、温度差による補正も行っているのです。最終工程の作業は限られた熟年の職人しか許されないなど、高精度への情熱こそが『ザ・シチズン』の軸なのです。

要素2手間がかからないから、頼りたくなる。シチズンが誇る光発電エコ・ドライブ

シチズンならではの先端技術といえば、光発電エコ・ドライブが有名です。何を隠そう、1976年に世界初のアナログ式光発電モデルを生み出したのがシチズンなのです。『ザ・シチズン』の光発電エコ・ドライブは、1度フル充電すればまったく光のない場所でも1年半は駆動し続けるパワフルなもの。しかも『ザ・シチズン』は美しい光透過型の文字盤を採用し、ソーラーパネルがあってもデザイン的にまったく妥協のない時計を生み出しました。また、0時にジャストに日付表示が変わる機能や、2100年までうるう年などに伴う日付調整が一切不要なパーペチュアルカレンダーを搭載しているモデルがあるのも、フラッグシップならではといえます。

要素3チタンもステンレスも。傷つくことを恐れないデュラテクト加工

せっかく購入した愛機に傷がついてしまったときのショックはかなりのもの。シチズン独自の表面硬化技術「デュラテクト」ならそんな場面に出くわすことはめったにありません。その硬化方法は、表面にコーティングを施したり、素材自体を硬くしたりとさまざま。『ザ・シチズン』にも採用されている「デュラテクトα」ともなると、通常のステンレススチールの10倍ほどの硬度を誇ります。気に入った腕時計を美しいまま長く使う。シチズンの硬化技術の最先端が採用された『ザ・シチズン』ならそれが可能なのです。

もう1つ、スーパーチタニウムの存在も忘れてはいけません。実は世界初のチタニウムケースの腕時計を1970年に発表したのもシチズン。チタンのパイオニアであるシチズンのスーパーチタニウムはチタンにデュラテクト加工が施されており、ステンレススチールより約40%軽いのに5倍以上も硬く、アレルギーフリーでサビにくいという夢のような素材。『ザ・シチズン』なら腕時計素材の最先端を体感できるのです。

要素4無駄も曇りもない。研ぎ澄まされた顔立ちが表現する1秒の美

腕時計が与える印象や時間の読み取りやすさにおいて重要な役割を果たしているのが風防です。『ザ・シチズン』に採用されているサファイアガラスには、99%クラリティ・コーティングと呼ばれるシチズンの独自技術が使われています。この技術は、ガラスの両面にシリコン化合物をコーティングすることで光の反射を抑え、汚れや傷をつきにくくするもの。そのため透明度が非常に高く、まるでガラスがないかのような錯覚さえ覚えます。さらに文字盤周りについて言及すると、オーセンティックな3針モデルを多くラインアップするのも『ザ・シチズン』の特徴です。飽きのこない永世定番のデザインは、どんなトレンドが来ようとも腕元で正確な時間を刻み続けるための最適解なのです。

絶対の自信があるから。ユーザーの人生に寄り添う10年保証

所有感を満たしてくれるという点でも『ザ・シチズン』は特別な存在です。『ザ・シチズン』を購入すれば、「シチズン オーナーズクラブ」に加入することができ、なんと10年間の保証が受けられるのです。購入してから10年間は故障の修理はもちろんのこと、定期点検も無償で行ってくれます。例えば20代前半に社会人デビューの記念に購入すれば、30代の中堅になるまでトラブルに悩まされることがなくなるということ。高級モデルだけの特権であるこの10年保証によって、特別な1本を手に入れたという満足を感じられることでしょう。

じっくり検討したい。大人が持つべき『ザ・シチズン』のおすすめ10選

共通して高精度、かつシンプルデザインを持つ『ザ・シチズン』ですが、素材や機能性で多種多様なラインアップを展開しています。そんな中からおすすめのモデルを紹介していきましょう。

1本目クロノマスター AB9000-61E

オーセンティックな楔形の針と、バーインデックスを採用した3針モデルは、シンプルながら『ザ・シチズン』らしい仕上げの良さで上質感溢れる1本。6時位置には、高精度の象徴「クロノマスター」の刻印が鎮座し、貫禄も十分です。もちろん年差±5秒の圧倒的な性能を誇るクォーツムーブを搭載しています。サイズは小振りの直径38mm、厚さ9.8mmと腕元への収まりも良く、スーツやジャケットの袖にしっくりくる、ちょうど良いサイズ感も魅力です。

2本目AQ4000-51L

シチズン独自のソーラー技術、光発電エコ・ドライブを搭載しているため定期的な電池交換が不要。エントリーモデルながら、99%クラリティ・コーティング、デュラテクト加工が施されたステンレススチールを採用しており、日常生活ではまったく不満のないスペックを有しています。グラデーションが美しいネイビー文字盤は若々しく、スーツのみならずカジュアルなコーデにもフィットします。

3本目AQ1010-54A

ストライプのギョーシェを文字盤一面に施し、ブレスレットにはポリッシュのコマを挟むなど、大人っぽい品格を醸し出しているのがこちらのモデル。9時から10時位置に配された充電量表示は機能的であるばかりではなく、デザイン的にもアクセントとして効き目十分。主張しすぎないわずか37.5mm径のケースに、光発電エコ・ドライブや99%クラリティ・コーティングのデュアル球面サファイアガラス、0時ジャストカレンダー更新機能など、『ザ・シチズン』らしい高機能さが詰め込まれたモデルです。

4本目AQ1010-03A

上記モデルにワニ革ストラップを合わせ、クラシカルで重厚なテイストを加えたモデル。ケースにはデュラテクトプラチナ処理が施されており、プラチナの輝きが腕時計に華やかさを与えることで上質感が一層際立ちます。年差は±5秒、時差修正機能や耐磁性能も備え、落ち着いたルックスと相まってまさに信頼性の塊のようなモデルに仕上がっています。

5本目ブルーイーグル クロノマスター AQ4050-02L

1960年代に高精度機として人気を博した「シチズン クロノマスター」のイーグルマークとクロノマスターロゴを纏った限定モデル。文字盤のネイビーは海をイメージ。光の当たり方によって表情を変えるサンレイ加工は、海中から見上げた太陽の輝きを表現しています。エレガントさはそのままに、立体的なインデックスや厚みがあってニュアンス豊かなワニ革ストラップを装着することで『ザ・シチズン』の中でも抜群の存在感を獲得。しっかりと腕元のアクセントになってくれます。

6本目AQ4021-51W

素材加工に定評のあるシチズンが、時計好きを驚かせたのがこちらの1本。文字盤はなんと和紙。それも三大和紙の1つである土佐和紙の雲竜紙を採用しているのです。雲竜紙の長い繊維がもたらす独特の模様と、和紙の持つ柔らかい風合いは1つとして同じ表情がないまさに自分だけのもの。もちろん年差±5秒の高精度、光発電エコ・ドライブなどの先進機能を搭載しています。

7本目AQ4020-54Z

上で紹介した和紙モデルには、日本古来より高貴な色とされてきた「真紅」モデルも限定でラインアップ。派手な印象のある赤系の色はコーディネートに取り入れるのがなかなか難しいといわれますが、深みのある「真紅」なら悪目立ちすることなく、センスアップに役立ってくれます。和紙の上に透明な上板を乗せ、そこにメタルのインデックスなどを植字することで、風合い豊かな和紙と構築的なメタルがうまく融合。『ザ・シチズン』らしい実に手の込んだ1本に仕上がっています。

8本目AQ4041-54L

スレンレスの約半分の重さで5倍以上の硬度を誇るシチズンの独自素材、スーパーチタニウムを採用した『ザ・シチズン』。高精度の証しクロノマスターロゴを6時位置に、イーグルマークを裏蓋に配置しています。特徴的なのは、7連のブレスレット。ラグジュアリーなドレスモデルで採用されることが多いこの多連ブレスレットによって、上品さが格段にアップ。そこにフレッシュなブルー文字盤を採用したことにより、若者からミドルまで着けこなせる汎用性の高いモデルに仕上がっています。

9本目ブラックイーグル クロノマスター AQ4054-01E

オーセンティックなドレスウォッチを揃える『ザ・シチズン』の全ラインアップの中で、もっともクールかつスポーティな1本がこちら。『ザ・シチズン』で初めてデュラテクトDLC加工を施したマットなオールブラックケースは、ラギッドな装いにも十分対応できるほどタフな印象を醸し出しています。一方、そこは大人に似合う腕時計を輩出している『ザ・シチズン』。文字盤に上品なストライプを配してレザーベルトを合わせることで、ミドルでも難なく使いこなせるモデルに仕上げています。

10本目AQ4024-53Y

『ザ・シチズン』レギュラーラインアップの中で、唯一ベゼルにゴールドカラーを使ったモデルがこちらです。ケースとブレスレットには、軽くて丈夫なシチズン独自のスーパーチタニウムを採用。ゴールドカラーの華やかな表情を、実用性に優れた素材で楽しむことができます。また、こちらも文字盤に土佐和紙を採用。ラグジュアリーなルックスと風合い豊かな素材感のコントラストが、唯一無二の個性を演出してくれます。

腕時計の技術革新を担う、シチズンの実力と人気モデルをおさらい

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2018年、「シチズン」は創業100周年を迎えた。GPSなどの先進技術を生み出す一方、近年は海外ブランドの買収や機械式の生産にも力を入れて多角的かつ精力的な活動が続く。

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夏目 文寛

出版社勤務時にはファッション誌、モノ情報誌の編集を15年にわたって従事。各雑誌で編集長を歴任し、2017年よりフリーの編集者に。男の嗜好品に詳しく、特に腕時計は機械式の本場スイスをはじめとするヨーロッパに何度も取材に行くほど情熱を傾けている。興味のない人にもわかりやすく!がモットー。
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