
ドリズラージャケットとは? 注目アイテムから着こなしまで
クラシック回帰の流れを受け、ドリズラージャケットが再注目されている。これを機会に、その“なんたるか”から、アイテムリスト、着こなしまでをまるっと解説しよう。
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ドリズラージャケットとは?
ドリズラージャケットは、端的に言うと1940年代に登場したシャリ感のあるブルゾンのこと。ハリントンジャケットとも呼ばれるその元祖は、英国のゴルフウェアを輸入し、おしゃれなスポーツウェアとして展開していたアメリカの『マックレガー』製とされる。レーヨンとコットンを混成した素材は撥水性や保温性を発揮し、小雨や霧雨のときに羽織るアウターとして親しまれた。
“ドリズル(小雨、霧雨の意)”を由来とするドリズラージャケットは、野外での活動を視野に入れて制作された。ゆえに、機能面が長所の1つに挙げられる。しかし、これだけ広く浸透した背景に、やはりファッションアイテムとしての魅力があったことも述べておかねばなるまい。大人然とした佇まいが、背伸びしたがりなアイビーリーガーたちを強烈に惹きつけたのだ。
混合されがちなドリズラージャケットとスイングトップ、その違いは?
中には、同様のアイテムを“スイングトップ”という名で覚えた人もいるかもしれない。それは決して間違いではない。国内でドリズラージャケットを紹介したのは日本のアパレルメーカーである『ヴァン』。創業者である石津謙介氏が、ゴルフの“スイング”からとったその呼び名が国内では定着した。そう、“スイングトップ”は和製英語なのである。
ドリズラージャケットのおすすめ15選
ドリズラージャケットと聞くと、おおよそ『マックレガー』のそれか、英国の老舗『バラクータ』のアイテムを思い浮かべる人は多いのではないだろうか。ただ、その二大巨頭以外にも、今の時代にそった手に取るべきアイテムがある。ここでは、先のドリズラージャケットの由来や機能性に鑑みておすすめしたいアイテムを厳選。コーデの旬度を高める1着を選ぶうえでの参考にしていただきたい。
アイテム1
『マックレガー』×『シップス』ソロテックスリネン50'sドリズラージャケット
ブランドの代表アイテムであるドリズラージャケットを、『シップス』が高機能素材であるソロテックスでアレンジ。ソロテックス独自のストレッチ性や形状回復性など、まさに普段使いにうってつけ。また、こちらはなんと50年代のディテール忠実に再現した復刻別注。マニア垂涎のアイテムである点も見逃せない。
アイテム2
『バラクータ』×『ビームス プラス』別注G9 クラシックモデル
名作ハリントンジャケット「G9」に『ビームス プラス』が別注。裏地を従来の赤いフレーザータータンチェックからシックなブラックウォッチへと変更し、より大人っぽい印象へ昇華した。ゆったりとしたクラシックフィットのため、レイヤードコーデも難なくキマる。
アイテム3
『ユナイテッドアローズ』ギャバジン ハリントン ジャケット
ウレタン含浸加工を施した高密度ウールギャバジンを使用した一品。ドライかつハリのある風合いが特徴となっており、きれいめのパンツともすんなり馴染んでくれる。その上、適度にゆとりあるシルエットのおかげで、レイヤード力も優秀! ダブルファスナーだから色々とニュアンスをつけて着るのも良さそうだ。
アイテム4
『グリーンレーベル リラクシング』モーリー スイングトップ ブルゾン
まるでリアルレザーのような、上質感あるフェイクスエード素材で仕立てているのが魅力。本革と違って耐候性が高いため、普段のお手入れに悩まされる心配も皆無だ。フロントには大ぶりのフラップポケットが配置され、絶妙なデザインアクセントに。カラバリではシックなダークグレーも用意する。
アイテム5
『ヴァンズ』スイングトップジャケット
ブランドお得意のチェッカーフラッグ柄で彩られたインパクト満点なスイングトップは、装いの脱・マンネリにお役立ち! ボディはシャリッと軽いタッチのナイロン素材で、シーズンをまたいで着こなせる。トレンドに則ったリラクシングなシルエットを生かすなら、ワイドパンツなどと組み合わせてコーデしたい。
アイテム6
『ジムフレックス』ハリントンジャケット
クリーンに着こなせるベージュカラーの逸品。しかも、耐水透湿性に優れるナイロンオックスが用いられているため、アクティブシーンでも強さを発揮してくれる。一方の裏地は極細ポリエステル糸を使用した柔らかな起毛トリコット素材で、肌触りは非常に柔らか。ルックス&機能の両面に長けたアイテムだけに、ヘビロテは確実だ。
アイテム7
『ラコステ』2.5レイヤースイングトップジャケット
オーセンティックなスイングトップのデザインを踏襲した1着ながらも、機能面は現代的にアップデート! 2.5レイヤーのナイロン素材を駆使することにより、ハイレベルな撥水性をもたらしている。なお、カタチは『ラコステ』らしいスマートなシルエットとなっており、大人っぽく着こなせるはずだ。
アイテム8
『トゥモローランド』コットンコーデュロイ スイングトップ
オーガニックコットンを使ったナチュラル感たっぷりなコーデュロイ生地。温かな見た目で、羽織るだけで秋冬らしさを描き出してくれる。裾にセットされたアジャスターも印象的なディテールで、気分に応じてシルエットをコントロール可。さらに、着込むほどに味が出るという美点もあるため、じっくりと時間をかけて育てていきたい。
アイテム9
『ノーティカ』リバーシブル ハリントンジャケット
チェック柄と無地のリバーシブル仕様につき、汎用性は絶大。その日の着こなしに応じてアレンジしたい。ソーイング後に硫化染めを施してヴィンテージライクな雰囲気を演出しているのもこだわりで、こなれ感アップにも一役買ってくれそうだ。無地面の胸元には、ブランドのロゴ刺繍をレイアウト。
アイテム10
『ナンバーナイン』アシンメトリックポケット ブルゾン
モデル名の通り、左右非対称にあしらわれたポケットが最大のポイント。定番アイテムであるスイングトップに、さりげなく個性をプラスしている。伸縮性のあるファブリックを取り入れ、美シルエットとは裏腹の高い運動性を確保しているのも◎。おまけに、裏地に抗静電気・抗菌・蓄熱の加工を施すことによって、一段と快適性を高めている。
アイテム11
『ニューバランス』メット24 ハリントンジャケット
優れたストレッチ性を備えながらも美シルエットをキープするソロテックス素材を採用。軽量かつ撥水性も兼ね備えているので、急な雨でも安心なところもうれしい。どこかモードな雰囲気は、いつもの着こなしにさりげない品の良さをもたらしてくれるはず。デザイン自体はベーシックなので合わせやすさもピカイチ。
アイテム12
『グラミチ』ライトナイロン ドリズラージャケット
クライミングパンツでお馴染みの『グラミチ』より。ブランド独自のライトナイロンは、コットンのようなナチュラルな風合いが特徴。また、ナイロンなのでちょっとやそっとの雨風ではびくともしない。旬なルーズシルエットを採用している点も見どころだ。
アイテム13
『サブサエティ』スエードスイングトップ
人工スエード使いの大人顔なスイングトップ。その中で、左胸に入った刺繍がささやかなアイキャッチとなっている。そして今作は中綿入りのため、防寒性もかなりのもの。厳しい寒風にさらされる真冬においても、メインアウターとして躍動してくれる。カラバリはブラックの他グレー、ブラウン、パープルがスタンバイ。
アイテム14
『フレッドペリー』×『シップス』パディング ハリントンジャケット
イチから型を製作した完全別注モデル。薄く中綿を入れることで程良いボリュームを持たせており、そのフォルムはどことなくMA-1を思わせる。裏地と襟裏には『フレッドペリー』のシーズナルチェックを配し、胸元にはお得意の月桂樹ロゴをオン。スウェットやパーカーなど厚みあるインナーともレイヤリングできるよう、シルエットはややゆるく設定している。
アイテム15
『ジーンズファクトリー』×『ヴァルタ』別注 デニムビッグドリズラージャケット
ドリズラージャケットではかなりレアなデニム素材。経年変化を楽しみたい人にはぴったりの1着だ。今っぽいビッグシルエットなので、ストリートやアメカジといったラフなスタイリングとも相性良好。MADE IN JAPANならではの信頼の置けるクオリティでも大人を魅了する。共地のボトムスも展開するので、セットアップスタイルで着こなすのも良手。
ドリズラージャケットはこう着こなす。おしゃれに取り入れた3つの好例
徐々に熱を帯びているとはいえ、アイテム的には直球的クラシック。今の雰囲気にアジャストさせるためには、やはり着こなしにおいてちょっとした気配りが必要だ。そこで、好サンプルをもとにそのポイントについて探ってみよう。
着こなし1
Vラインをイメージしてスタイリッシュに着こなす
リラックス感のあるデザインが多く見られる昨今のドリズラージャケット。すっきりときれいめに着こなしたいという人は、他のアイテムでバランスをとりたいところ。こちらのようにテーパードのかかった美しいパンツを合わせれば、程良く上品で大人っぽいスタイルに仕上がります。
着こなし2
太パンとの組み合わせでメリハリを楽しむ
ドリズラージャケットは基本的に着丈が短め。それゆえに、ボリューミーなワイドパンツと合わせれば、それだけでメリハリのあるAラインシルエットが完成する。この着こなしでは、白の挿し色を効果的に使うことにより大人コーデに不可欠な清潔感もフォロー。こんな“ウマみ”の詰まったスタイリングならば、好印象は確実だ。
着こなし3
ストリートモードとのクロスオーバーが生む新鮮さ
アイビー風に仕上げるのも良いが、ストリートモードのテイストをMIXすることにより、メンズカジュアルの大定番は違った一面を見せてくれる。こちらはゆとりのある黒パンとバケットハット&スニーカーが良いスパイスとなり、一気にモダンな装いへ。
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『マックレガー』×『シップス』 ソロテックスリネン50'sドリズラージャケット
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『バラクータ』×『ビームス プラス』 別注G9 クラシックモデル
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『ユナイテッドアローズ』 ギャバジン ハリントン ジャケット
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『グリーンレーベル リラクシング』 モーリー スイングトップ ブルゾン
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『ヴァンズ』 スイングトップジャケット
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『ジムフレックス』 ハリントンジャケット
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『ラコステ』 2.5レイヤースイングトップジャケット
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『トゥモローランド』 コットンコーデュロイ スイングトップ
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『ノーティカ』 リバーシブル ハリントンジャケット
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『ナンバーナイン』 アシンメトリックポケット ブルゾン
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『ニューバランス』 メット24 ハリントンジャケット
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『グラミチ』 ライトナイロン ドリズラージャケット
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『サブサエティ』 スエードスイングトップ
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『フレッドペリー』×『シップス』 パディング ハリントンジャケット
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『ジーンズファクトリー』×『ヴァルタ』 別注 デニムビッグドリズラージャケット
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