ドリズラージャケットとは? 注目アイテムから着こなしまで

ドリズラージャケットとは? 注目アイテムから着こなしまで

クラシック回帰の流れを受け、ドリズラージャケットが再注目されている。これを機会に、その“なんたるか”から、アイテムリスト、着こなしまでをまるっと解説しよう。

菊地 亮

2020.03.02

アウター
ブルゾン・ジャンパー
スイングトップ

ドリズラージャケットとは?

ドリズラージャケットは、端的に言うと1940年代に登場したシャリ感のあるブルゾンのこと。ハリントンジャケットとも呼ばれるその元祖は、英国のゴルフウェアを輸入し、おしゃれなスポーツウェアとして展開していたアメリカの『マックレガー』製とされる。レーヨンとコットンを混成した素材は撥水性や保温性を発揮し、小雨や霧雨のときに羽織るアウターとして親しまれた。

“ドリズル(小雨、霧雨の意)”を由来とするドリズラージャケットは、野外での活動を視野に入れて制作された。ゆえに、機能面が長所の1つに挙げられる。しかし、これだけ広く浸透した背景に、やはりファッションアイテムとしての魅力があったことも述べておかねばなるまい。大人然とした佇まいが、背伸びしたがりなアイビーリーガーたちを強烈に惹きつけたのだ。

混合されがちなドリズラージャケットとスイングトップ、その違いは?

中には、同様のアイテムを“スイングトップ”という名で覚えた人もいるかもしれない。それは決して間違いではない。国内でドリズラージャケットを紹介したのは日本のアパレルメーカーである『ヴァン』。創業者である石津謙介氏が、ゴルフの“スイング”からとったその呼び名が国内では定着した。そう、“スイングトップ”は和製英語なのである。

ドリズラージャケットのおすすめ10選

ドリズラージャケットと聞くと、おおよそ『マックレガー』のそれか、英国の老舗『バラクータ』のアイテムを思い浮かべる人は多いのではないだろうか。ただ、その二大巨頭以外にも、今の時代にそった手に取るべきアイテムがある。ここでは、先のドリズラージャケットの由来や機能性に鑑みておすすめしたいアイテムを厳選。コーデの旬度を高める1着を選ぶうえでの参考にしていただきたい。

アイテム1『マックレガー』ドリズラージャケット

昔ながらの名作であっても、サラリと柄を取り入れることで印象はガラリ。アロハシャツブランドの『レインスプーナー』との共作は、ボタニカル柄がドリズラー特有のクラシック感をオブラートに包んでくれる。袖下にマチを付けることで動きやすさを高め、台襟を追加し襟の返しも向上。

アイテム2『バラクータ』G9

押しも押されもしないハリントンジャケットの代名詞。ドッグカラーやアンブレラカットといった往年の意匠はそのままに、袖や裾にはフィットを高めるスウェット生地を施している。裏側には、クールマックスで仕上げた同社独自のチェック柄を配置。

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アイテム3『ラルフローレン』スウィングウィンドブレーカー

快適さを誘発し、フィット感を高めたスイングトップ。その秘密は生地。こちらは、非常に柔らかく撥水性もあるマイクロファイバーシェルを採用。さらに、トラッド感を演出するウインドウペン柄の裏地は、肌触りの良いコットンツイル生地を使用している。

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アイテム4『ヴァン×オアスロウ』別注スイングトップ

スイングトップの名を世に浸透させた立て役者と、デニムマスターによるコラボ品。この企画のために型から起こして制作されたこちらは、リラックス感をあおる身頃のふくよかさとラグランスリーブが特徴。背後には『ヴァン』特有のロゴデザインをプリントしている。

アイテム5『ブルックス ブラザーズ』ボマージャケット

ナイロン×コットンの表地が生む程良いハリ感とヴィンテージ感が特徴のこちら。ドッグカラーや袖&裾の仕様は往年のそれを彷彿とさせつつ、バックヨークに通気性の良いメッシュ地を配し、ポケットをフラップ付きのダブルポケットにするなど随所にこだわりも披露。

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アイテム6『フレッドペリー×ビームス』別注ハリントンジャケット

『フレッドペリー』の代表作はポロシャツだけにとどまらない。ハリントンジャケットもまたその1つで、こちらは『ビームス』が別注をかけた注目作。伸縮性のあるライクラ糸を使った生地は軽やかさと着心地に溢れ、光沢感をあえて抑えることで高級感を漂わせる。

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アイテム7『イートーツ』ハリントンジャケット

スポーツ用の紳士服から始まり、今やハイセンスなファッションブランドとして地位を確立した1867年創業の英国の老舗。その歴史をなぞるかのような1着は、適度に放たれる光沢が上品な様相。短丈も今の雰囲気にマッチし、ワイドからスリムまでさまざまなボトムスとウマが合う。

アイテム8『カーハートWIP』スイングトップ

『カーハート』らしい、実に質実なアプローチ。鮮やかな色彩に目を奪われがちだが、こちらに使用したのはタフなコットンツイル生地。一枚仕立てゆえ、ゴワつきを感じることもなく軽快に着られる。同ブランドを表す“C”ロゴも良いアクセントに。

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アイテム9『バル』ハリントンジャケット

90年代後半に登場し、岡山発のストリートブランドとして名を馳せた『バル』。その背景がうっすら覗くようなカモフラージュ柄が絶大なインパクト。その上、シャツのようにサラリと羽織れる軽快さは春先のアウターとして申し分ない。

アイテム10『ベンシャーマン』フーディーハリントンジャケット

1963年にシャツメーカーとしてスタートした、モッズテイストが独特な英国ブランド。その気質は前立てにもチラリと覗くが、こちらは、落ち着いた深みのある色合いが大人なムード。動きやすさを考慮した作りや軽量さにヘビロテ当確の予感。

ドリズラージャケットはこう着こなす。おしゃれに取り入れた3つの好例

徐々に熱を帯びているとはいえ、アイテム的には直球的クラシック。今の雰囲気にアジャストさせるためには、やはり着こなしにおいてちょっとした気配りが必要だ。そこで、好サンプルをもとにそのポイントについて探ってみよう。

着こなし1Vラインをイメージしてトレンド偏重からの脱却を図る

肩を落としたリラックス感のあるアイテムが目につく昨今のドリズラージャケット。そこへ、さらにトレンドのワイドパンツを合わせると野暮ったさが際立ってしまう。そこで、程良くテーパードがかった美しい一本を選び全体のバランスをとりたい。

着こなし2インとアウトのメリハリで古めかしさをいなす

オーセンティックなアウターは、過度に時代を感じさせないインナー選びがことさら重要だ。例えば、オーバーシルエットのオーソドックスな白シャツ。お馴染みのアイテムながら、クリーンさと大胆な着丈による個性がスタイルをよりモダンに見せてくれる。

着こなし3ストリートモードとのクロスオーバーが生む新鮮さ

アイビー風に仕上げるのも良いが、ストリートモードのテイストをMIXすることにより、メンズカジュアルの大定番は違った一面を見せてくれる。こちらはゆとりのある黒パンとバケットハット&スニーカーが良いスパイスとなり、一気にモダンな装いへ。

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平 格彦

地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。
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