
3月の服装で迷ったら。気温に応じた服選びのヒントとメンズコーデ実例集
冬ほど寒くはなく、かといって薄着で繰り出せるほど暖かくもない……。そんな3月にはどんな着こなしを実践すべきでしょうか。大人にふさわしい服装術をナビゲートします。
3月の服装を押さえる前に、3月の気温を把握しましょう
3月の服装術を知る前に、まずは3月の気温について押さえておきましょう。東京における過去5年間の3月の平均気温(気象庁調べ)は、
2015年:10.3度
2016年:10.1度
2017年:8.5度
2018年:11.5度
2019年:10.6度
と、10度前後が平均値であることがわかります。なお最高気温と最低気温でいうと、およそ15度~5度となっています。当記事ではそうした点を踏まえつつ、3月にふさわしい服装をコーデサンプルやマストハブなアイテムとともに紹介します。
3月の服選びのポイントは?
3月の気温をざっくり把握したところで、では実際にどのような服装で過ごせば良いのかをアイテム・カラー・シルエットの3つのポイントで解説。そのすべてを無理やり採用する必要はありませんが、せめてどれか1つの要点はクリアできるようコーデメイクすると良いでしょう。
着用アイテム編
カットソーorシャツをベースに、ライトアウターを羽織るのが鉄板
トップス1枚で終日過ごすのは気温的に無理でしょう。とはいえ、ヘビーアウターを着るレベルではないのが3月の気候。つまり、バランスが良いのはカットソーorシャツをベースとして、そこに軽めのアウターを羽織るスタイルです。一定の保温性を担保しつつ、日中に気温が上がったときや室内に入る際にはさっと上着を脱ぐだけで済むので実に合理的。
カラー編
ライトカラーやペールカラーで、春らしい爽やかな印象に
春らしさを打ち出す際に非常に有効的なのが、ライトカラー・ペールカラーといった明るい印象の色を着こなしに落とし込むこと。トップスなど主役級アイテムで使うのが理想的ですが、難しければワンポイントで挿し色として投入するのも◎です。簡単に爽やかで季節感満点なカジュアルスタイルが叶うのでおすすめ!
シルエット編
脱ストリート。とはいえ“ゆるさ”は意識して
ストリート系ファッションのトレンドが少しずつ落ち着きを見せているとはいえ、引き続きシルエットはオーバーサイズが主流。トップスかボトムスどちらか一方のみでビッグシルエットを取り入れるとトレンド感のある装いとなります。上下ともにゆったりとしたサイジングの場合は、野暮ったく映らないよう、丈感に注意。特にボトムスは裾がワンクッションかアンクル丈でおさまるように長さを調整しましょう。
3月のメンズコーデにおいて気になる細かな疑問
続いては、3月の服装に関するさまざまな疑問にQ&A形式で回答。外出前に押さえて、頭の中にある“?”をすっきりと解消しておきましょう。
疑問1
3月はTシャツ+カーディガンでは心許ない?
日中のみの外出であればさほど問題ありませんが、朝方や夕方以降はまだまだ冷え込むので、羽織ものがあったほうがベター。コンパクトに携行できる写真のようなパッカブルジャケットなどをバッグに忍ばせておくのが正解です。
疑問2
スウェットシャツやパーカーはなし?
もちろんコーデに取り入れて問題ありませんが、スウェット類は生地が厚く室内では少し暑く感じることもあるのでその点のみご注意を。また、ヘビーオンスのジーンズやコーデュロイパンツなどの地厚なパンツとの組み合わせは、体感温度がさらに高まるのでパスしたほうが無難でしょう。
疑問3
冬同様に3月もダークトーンで固めるのはNG?
シックな半面ヘビーに見えやすいのがダークトーンコーデ。春も引き続き実践したいなら、インナーやシューズといった脇役的アイテムで白を挿して、重たい印象を緩和するのが効果的です。また、ダークトーンでもリネンやコットンといった軽やかな素材感のウェアに頼ってみるのもGOODです。清涼感のある素材ならば、暗めの配色でも春らしさを演出できるでしょう。
疑問4
3月のビズファッションで意識したほうが良いことってある?
季節感はビズファッションにおいても意識しておくべきでしょう。例えばジャケパンコーデならパンツで明るめの色を取り入れると、グッと春らしさが増します。そしてもう1つ、皆さんに推奨したいテクニックが“カーディガン挿し”。春にぴったりの柔らかな雰囲気を出せるうえ、暖かさの調整がしやすいのがメリットです。
3月の服装術は、おしゃれなメンズコーデを参考にしよう
着こなしのイメージをより具体的に膨らませるなら、おしゃれメンズたちの春スタイルを参考にするのが1番! 彼らの高感度な装いから、こなれた3月コーデを叶えるためのヒントを探し出しましょう。
シャツ&ジャケットともデニム素材という“攻め”のレイヤードスタイル。ビッグシルエットなパンツも相まって抜け感たっぷりですが、華やかなスカーフや革靴の投入で上品さを巧妙に落とし込んでいます。
発色豊かなナイロンジャケットが際立つよう、奇をてらわずシンプルにコーディネート。スニーカーとパンツを同系色でリンクさせたり、足元のロールアップで軽快感を高めたりと、さりげない小技も好印象の一因です。
ガンクラブチェックのスイングトップにスラックスを合わせたクラシカルなスタイル。インナーをタックインしたことで、レトロな雰囲気がより強まっています。重々しくならよう、まっさらなシャツでトーンアップしている点にも注目を。
ミリタリーブルゾンが放つ武骨さを、爽やかな色合いのオックスシャツで巧みに中和してあか抜けた印象の着こなしに。細身のテーパードパンツや足元のローファーもきれいめなムードをアシストしています。
さらりと軽いリネンジャケットにペールトーンのチェックシャツ、さらには白のコットンパンツなど、涼しげなアイテムを多用した装い。バッグや足元でレザーを取り入れて、印象を適度に引き締めているのも高ポイントです。
ジャケット&ボトムスともにビッグシルエットでありながらもクリーンな出で立ちなのは、全体をミニマルな無地アイテムでまとめているから。大人っぽさとトレンドの両取りに見事成功しています。
ニットカーディガン・ワイドデニム・キャップをすべて同系色で呼応させ、一体感のある春スタイルを形成。潔いワントーンコーデの中で、清々しい雰囲気の細ボーダーTが絶妙なアクセントとして機能しています。
上下とも一貫してベージュを採用したことで、春らしさ満点なコーデが完成。ちらっと中から覗くペールトーンのシャツが程良い隠し味になっています。顔周りに小物を盛って、単調になりがちな薄色コーデをリズミカルに帰結させたのもカギ。
ウォッシュドブルーのGジャンにベージュパンツを組み合わせた、正統派の春アメカジ。ただし、シャープなサイズバランスで洒脱さを描き出しています。足元がブーツだと少し男くさい感じですが、スリッポンなら気負わない装いに帰結!
ファティーグパンツ×デニムジャケットの王道スタイルを、ビッグシルエットでトレンド感たっぷりに昇華。さらに、インナーと靴でブラックを挿してルーズな着こなしにありがちな野暮ったさを払拭しています。
3月の服装におけるキーアイテムを伝授。新調&買い増ししたい春アイテムリスト
最後は、3月コーデを作るうえでキープレイヤーとなってくれるアイテム群を一挙ご紹介します。これらを軸に据えておけば、スムーズに着こなしを構築できるはず。最優先でゲットしておきましょう。
アイテム1
ナイロンジャケット
ライトアウターの代表格といえばナイロンジャケット。気軽に羽織れて、かつ春らしい軽やかさも打ち出せる理に叶ったアイテムだけにマストハブです。カットソーにもシャツにも幅広く合わせられる、優れた汎用性も見逃せない長所。
アイテム2
スイングトップ
ゴルフ用のブルゾンとして生まれただけあって、スイングトップはスポーティな装いに仕上げたいときにお役立ち。薄手の素材感&無駄のないシンプルデザインでレイヤード力が高いのも大きな強みです。
アイテム3
Gジャン
こちらもハズせない春アウターの一角。スマートな着こなしを狙う場合は色の濃いリジッドタイプ、反対にくだけたイメージを作るなら薄色のウォッシュドタイプをセレクトするのが正攻法です。シルエットは細身が基本ですが、今季ならビッグシルエットに挑戦してみるのも◎。
アイテム4
無地シャツ
チェックやストライプのように主張ある柄モノを選ぶのも1つの手ですが、インナー使いを考慮するならベーシックな無地シャツをピックするのが賢い選択。なかでも、サックスやホワイトといった春っぽい明るいカラーが狙い目です。
アイテム5
ボーダーカットソー
3月コーデに爽やかさをもたらす名脇役となるのが、涼やかな顔立ちのボーダーカットソー。大人っぽい着こなしを念頭に置くなら、カジュアル指数の高い太ピッチではなく、この『オーシバル』のような品良い細ピッチを選ぶのがベターです。
アイテム6
ジーンズ
春トップス全般と好相性を見せるうえ、ヘビロテにも滅法強いジーンズは安定の定番ボトムス。Gジャンと同様に濃色ならきっちり、薄色ならラフとイメージが異なるので、自分のスタイルに合わせたモデルを選択しましょう。
アイテム7
スニーカー
革靴やブーツを合わせる選択肢もあるとはいえ、やはり春らしさを出すうえではスニーカーが最有力候補! 特にスタンダードなローテクスニーカーはどんなスタイルにもマッチするので、1足は買い足しておくべきです。

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山崎 サトシ
2020.03.26
TASCLAPでの執筆本数NO.1ライター
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