機能かルックスか。メンズの腕時計は4つの基準で選ぶべし

機能かルックスか。メンズの腕時計は4つの基準で選ぶべし

腕時計は実用品であると同時に、それを見れば着用者の人物像がわかるほどにセンスの問われる装飾品。ここでは機能と見た目、2つの側面から腕時計の選び方を解説します。

夏目 文寛

2020.03.13

腕時計

メンズが腕時計を選ぶとき、何をポイントとして考えるべきか

新生活の始まりか、仕事の節目か、あるいはまとまったお金が手に入ったときなのか。人生において何度か訪れる“ちょっと良い時計”を検討する時間というのは、モノにこだわる男性にとって何事にも代えがたい至福のとき。しかし、本当に必要な1本に出会うというのは至難の業。ブランドだけに惹かれて買ったものの、どこにも着けて行けず観賞用に……ではあまりにも悲惨です。

腕時計を選ぶ際にまず考えるべきなのは、調速方式と駆動方式による時計の「種類」です。これはクルマ選びでいうと、ガソリン、ディーゼル、電動などの駆動方式に当たるもの。その種類によって、腕時計の性格はガラリと変わります。また、自分の仕事や趣味において、あると便利な腕時計の「機能」も選びの鍵として重要でしょう。

もちろん、「デザイン」も重要です。極端ですが、男性が自分を主張できる小物は腕時計と靴のみ、といわれるほどに腕時計はとにかく人から見られるアイテム。ケースやストラップに気を配り、TPOにふさわしい腕時計を選べればグッと第一印象での信頼感が増すはずです。

本記事では、主な種類・機能・デザインごとに、メンズの時計選びのポイントを解説していきます。自身のライフスタイルを顧みつつ、最適な1本を導き出しましょう。

基準1:メンズのロマンか利便性か。ムーブメントの長所・短所から腕時計を選ぶ

まずは、腕時計の調速駆動方式について読み解いていきましょう。大きく分けて2つあり、1つ目は電池の力で動き、電気を通すと決まった数の振動を起こす水晶を用いた正確なクォーツ式。後ほど紹介しますが、このクォーツ式には時間情報を乗せている標準電波や、GPS信号を使って常に正しい時刻を表示する進化版も登場しています。

そしてもう1つは、巻き上げたゼンマイがほどける力を利用して時計を動かす機械式です。例外はありますが、この機械式はヒゲゼンマイという振り子のような動きをするパーツが規則正しく動くことで時を刻んでいます。クォーツ式が電子製品なのに対し、機械式は電気の力を使わない昔ながらのアナログな仕組みを採用しているのです。

ムーブメント1とにかく安価で時間も正確。実用性第一で選ぶなら断然、クォーツ

我々が目にする、世の中のほとんどの腕時計はクォーツ式です。大量生産ができる電子製品なので安価に製造できますし、精度は抜群。もちろん価格により性能はピンキリですが、信用できるブランドの商品なら1番廉価なアイテムでも1か月に15秒から30秒しか狂いません。手間なのは電池交換のみでほぼメンテナンスフリーなのも魅力です。ただ、電子部品を使用しているためメーカーが生産を終えたらそこでおしまい。どんなにお気に入りでも、基本的に修理はできません。いわゆる、孫の代まで受け継ぐというような一生モノではなく、資産価値はそれほど高くありません。とはいえ値段と使い勝手のメリットは非常に大きく、最初の1本としてもクォーツ式はおすすめです。

あえてのクォーツ時計なら、20万円台でも高級ブランドに出会える

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いつかは欲しい、憧れの腕時計ブランドたち。機械式ではおいそれと手にできない本格的な1本が、もしかしたらクォーツムーブメントなら手に入るかもしれませんよ。

夏目 文寛

ムーブメント2日々共に時を刻む喜び。腕の動きを動力とする自動巻き式ムーブメント

『ロレックス』をはじめとする高級ブランドがこぞって採用するのが自動巻き上げの機械式です。裏蓋が透明なガラスになっているモデルが多く、伝統的な機構がチクタクと動いている様子を眺める喜びは機械式ならではのものでしょう。また、自動巻きなら毎日身に着けていればいちいちゼンマイを巻き上げる必要もありません。動力がアナログゆえ、メンテナンスさえ欠かさなければ孫の代まで使えるのも魅力です。

その分、メンテナンスには少々のコストを覚悟しなければなりません。3~5年に一度はオーバーホールという分解掃除が必要になり、これが数万円の出費に。また、精度面ではクォーツに軍配が上がります。クォーツは1か月に15秒~30秒ほどのズレは発生しますが、機械式は1日で同程度狂うことが普通です。

竜頭も自動巻きもわからない…機械式時計って何?

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便利なクォーツ時計もいいが、繊細な技術が凝縮された機械式は腕時計の醍醐味といってもいい。しかし、そもそも機械式時計とは? そんな根本的疑問を解説いたします。

菊地 亮

ムーブメント3毎朝ゆっくり巻き上げる、かけがえのない時間を提供してくれる手巻き式

機械式時計の中でも、手巻きはもっともオーセンティックな機構。腕の動きをゼンマイに伝えるパーツがないので、自らの手でほどけきる前に巻き上げる必要があります。しかし、20世紀中頃に自動巻きが普及するまで百年単位で継承されてきたその手間こそが、手巻きの魅力。伝統を手にするという嗜好品としての楽しみが1番あるのはやはりこの手巻きでしょう。また、自動巻き機構がないためエレガントな薄型モデルを作ることも可能になり、パーツ数の少なさからオーバーホール代も安く済むことがあります。デメリットとしては、前述の通り手巻きが必要なことに加え、自動巻きと同じく精度はクォーツ式に及ばない点。そのため、手巻きは余裕のあるときに着けるセカンド、サードウォッチとして買い求める人が多いのです。

ムーブメント4時刻の精密さにおいて比肩なし。電波・GPS時計はビジネスマンの強い味方

最後はクォーツ式に戻って、最近一般的になってきた電波・GPS時計を紹介しましょう。電波時計とは、各国機関が発している時刻情報を乗せた標準電波をキャッチし、自動的に時刻を修正してくれる機能を搭載した時計です。GPS受信時計も同じように、人工衛星からのGPS信号を捉えることで常に正確な時刻を表示します。どちらも同じように聞こえますが、標準電波が届かない地域では普通のクォーツ時計になる電波時計に対し、GPS受信時計は世界のどこにいても信号を捉えることが可能となっています。少し前まで電波受信機能を備えたモデルは外装が厚くなったり、電池の消耗が激しかったりといったデメリットがありましたが、現在では技術革新により実用的にまったく問題にならないレベルまで進化しています。

基準2:ライフスタイルにマッチする、便利な機能から腕時計を選ぶ

自分のライフスタイルを振り返り、搭載されている機能を見極めることは非常に重要です。なにしろ腕時計は毎日着けるモノ。その分、必要な機能が1つないだけでストレスに感じることもあるでしょう。逆にオーバースペックなモデルを選ぶと、当たり前ですが購入価格やメンテナンス代が高くつきます。真に必要な1本を見つけるためにも、腕時計の主な機能とその特徴を解説していきましょう。

機能1数値の高さが安心の証し。海に潜らずとも、防水性能には気を配りたい

水は腕時計の大敵。そのため、ある程度の防水性能は必要です。手を洗うときに数滴時計に水が跳ねる程度なら、日常生活防水といわれる3~5気圧あれば十分でしょう。しかし、急に雨に降られることなどを考慮すれば100m防水(10気圧)あると安心です。海に潜りたいのなら、JIS規格で潜水時計としてみなされる200m防水(20気圧)を備えた本格的なモデルを検討すべきです。

最後に気をつけたいのがシャワーです。防水スペックはあくまで該当の気圧やメートルに耐えられる数値であり、シャワーによる水圧は考慮されていません。そのため、パッキン(内部のゴムパーツ)が弱っているといとも簡単に浸水することがあります。入浴時は外すこと、また定期的なメンテナンスを欠かさないことが大切です。

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休暇を屋外で過ごすことが増える、夏。水辺のレジャーやアウトドアの相棒として最適な、高い防水性能を備えた腕時計を5万円以内で厳選した。

小林 大甫

機能2現代ではもはや必須か。電子機器からの影響を軽減する耐磁性能

意外と知られていないのが磁気の影響です。腕時計の部品は大半が金属でできています。スピーカーやPCなど、磁気を発する機器に腕時計を近づけると帯磁してしまい、稼働に影響が出てしまうのです。特に機械式時計は精度に狂いが出やすく、ひとたび帯磁してしまったら磁気抜き機で脱磁する必要があります。そのため最近では、磁気を通さない部品でムーブメントを覆ったり、磁気の影響を受けない素材でパーツを作ったりと、磁気対策の施されたモデルが多く発売されています。磁気を出す機器に囲まれた仕事をしている人は、そのような耐磁モデルを買うべきでしょう。

機能3ビジネスマンにはかなり重宝。デイト・デイデイト表示でカレンダーいらず

スケジュールにシビアな環境にいるなら、カレンダー表示機能が付いたモデルを選ぶと良いでしょう。日付のみの表示機能を備えたデイトのものは多く存在しますが、曜日表示機能もあるデイデイトを選べばさらに便利です。数字や曜日を画像のようにデジタル表示するモデルが一般的ですが、サブダイヤルを持ち、針で日付と曜日を指し示す『オリス』のポインターデイトのようなモデルも存在します。こちらはルックス的にアクセント効果も抜群です。

機能4身近な複雑機構。メカメカしさが男心に響くクロノグラフ

クロノグラフ、とはストップウォッチ機能のこと。デジタル時計ならばいざしらず、アナログ時計のクロノグラフ機能でコンマ単位の時間計測をする機会は現代ではほぼないといっても良いでしょう。とはいえ、パーキングメーター利用時や料理中など、ちょっとした時間計測ならばスマホを使うより腕時計上で計測したほうが断然便利です。

それに、アナログ式のクロノグラフといえばパーツも多く複雑な仕組みを持つため、通常の3針時計より高級機という立ち位置になります。そんな機構を腕に着けるという満足感は、別格。また、計時用のサブダイヤルと針が所狭しと並ぶさまは、スポーティさを演出するのにうってつけです。機能は使わなくとも、そのルックスに価値を見出している人は数多くいます。

機能5電池交換の手間も削減。ソーラー発電はコスパ面も優秀

光をパネルに集め、バッテリーを充電できる腕時計も増えています。一般的に「ソーラー充電」という言葉で広まっていることから強い太陽光でなければ充電できないイメージがありますが、最近の発電パネルは技術革新が続いており、室内光でも十分充電が可能です。もちろん電池交換はまったく必要なし。時計を10年使うと考えると、その間に4回から5回は電池を変えるでしょうから、単純計算で4,000円以上はお得になる計算です。また、電池交換に行く手間もなくなることを考えれば、光充電は極めてメリットが高いといえます。日々忙しく駆け回るビジネスマンには、うってつけの機能でしょう。

ソーラー電波時計12本を厳選。日本が誇る4メーカーのブランドからレコメンド

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多忙なビジネスマンにとって、電池交換の手間もかからず常に正確な時間を表示するソーラー電波時計は心強い味方。信頼度の高い日本のブランドから、名品を厳選しました。

牟田神 佑介

機能6ジェットセッターなら一度は触れてほしい、デュアルタイムの便利さ

出張や旅行で海外へよく行く人は、デュアルタイム機能を持った腕時計が便利です。デュアルタイムとは、2か国の時刻を1つの文字盤上で表示できる機能のこと。つまり日本時間のほかに、渡航先の時間を同時に表示することができるのです。アナログ時計でもっとも一般的なのは、センターに時針を2本設置し、2か国分のタイムゾーンを表示するタイプ。また、メインのダイヤルのほかにサブダイヤルを配置し、そこで第2時間帯を表示する写真のようなモデルもあります。

基準3:与える印象も千差万別。腕時計のケース形状で選ぶ

次は印象に大きな影響を与えるケース形状を紹介していきます。基本となるのは丸型。現在もっとも普及しており、安定感は抜群、悪く言えば無難といえます。直線を使う角型は、丸型よりもシャープで知的な印象。角型にはさまざまなバリエーションがあるので、細かく好みを反映できます。より個性を求めたいなら、ブランドの独自性を極めた変形を選ぶと良いでしょう。

ケース形状1基本中の基本。ラウンドタイプの腕時計なら、まずハズさない

ラウンドタイプは、現在の腕時計ではもっとも多く見られるなケース形状です。時計の針は円を描くものなので文字盤を効率的に使えますし、内蔵するムーブメントも円型が基本になっているので、生産数の少ない角型ムーブよりコストを抑えることができます。そしてなにより、スタンダードなフォルムだけに安心感、安定感を得られます。特に信頼を大切にするビジネスシーンでは、奇をてらわない丸型が間違いのない選択といえるでしょう。まずはラウンド型を選んだ後、TPOに合わせて他のフォルムを2本目・3本目として加えていくのがおすすめです。

ケース形状2知的な空気を漂わせる長方形型、レクタンギュラータイプ

レクタンギュラーケースとは、長方形ケースのこと。1920年代から続く、当時流行した芸術様式であるアールデコのスタイルを色濃く残す歴史あるフォルムです。現代では丸型のケースが世を席巻していますが、当時レクタンギュラーは非常にメジャーな形状でした。そのクラシカルで繊細なケースフォルムは、大人っぽく知的な印象を与えます。特に有名なのは『ジャガー・ルクルト』の「レベルソ」シリーズや『カルティエ』の「タンク」シリーズでしょう。

ケース形状3レトロなムード満点。エレガントな腕元を作り出すトノー(樽)タイプ

レクタンギュラーと同じく、アールデコの影響を強く受けたエレガントなケースがトノー型。トノーとはフランス語で樽の意味で、トノー型とは文字通り丸みを帯びた樽型時計のことを指します。ケース側面に曲線があるため、柔和でエレガントなテイストを醸し出すことができます。レクタンギュラーと並んで歴史あるケースフォルムですが、現在トノー型の時計といえば何をおいても『フランク ミュラー』が有名です。また、なかなか手にすることはできませんが、新興超高級ブランド『リシャール・ミル』もトノー型にこだわるブランドとして知られています。

ケース形状4程良い主張と品の良さを併せ持つ、スクエアタイプの腕時計という選択

スクエアは正方形のケースのこと。腕時計の歴史では由緒正しいフォルムで、1904年に登場したメンズ腕時計の元祖とされる『カルティエ』の「サントス」は、このスクエア型を採用しています。「サントス」のほか、『タグ・ホイヤー』の「モナコ」や『ベル&ロス』の「BR-03」など、腕時計の歴史を飾るアイコニックなデザインのウォッチによく採用されています。

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ケース形状5トライアングルに“H“型……、ブランドの個性がほとばしる変形タイプ

強い個性がほしければ、丸型、角型以外の選択肢もあります。例えば、『ハミルトン』の「ベンチュラ」。三角形の未来的なフォルムは腕元のアイキャッチとして効果的で、腕時計初心者からも玄人からも等しく注目を浴びる存在として有効です。他に『オーデマ・ピゲ』のオーバルケース「ミレネリー」、まるでクラッシュしたようなユニークな形状の『カルティエ』「タンク フォル」など奇抜なモデルも多数存在します。

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基準4:腕時計の見た目を左右する、ストラップの種類で腕時計を選ぶ

ケースとともに時計の印象を大きく左右するのがストラップです。同じケースでも、ストラップの素材や形状によって、ドレス寄り、カジュアル寄りをコントロールすることが可能。腕時計の調味料ともいえる、主なストラップの特徴を見ていきましょう。

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ストラップ1フォーマルな場では革が正解。レザーストラップはマストハブ

冠婚葬祭などフォーマルの場では、金属ストラップではなくブラックのレザーストラップが基本です。ブラウンになるとややカジュアル寄りになり、シボやアリゲーターなどの模様が付くレザーになるとラグジュアリーな雰囲気になります。そのため、レザーストラップはTPOを想定して色や素材でバリエーションを揃えておくと便利です。ただし、レザーは消耗品。夏場は腕から出る汗でかなり傷むため、使い終わった後のケアは欠かせませんし、雨にも注意が必要です。基本は2年で交換、と覚えておきましょう。

ストラップ2スポーティで重厚な印象を作り出すメタルブレス

メタルブレスのもっともオーソドックスな形状は、シルバーステンレススチールの3連ブレスレットでしょう。メタルのタフな質感がもっとも効果的に表現される形状で、スポーティな雰囲気を醸し出すことができます。端正で若々しい印象なので若い人でも使いこなせますし、年を重ねた大人でもエネルギッシュさを演出するのに役立ちます。このように3連ブレスレットは、着ける人を選ばないのもメリット。レザーのような劣化もないのでコスパも良く、汎用性の高い最初の1本として間違いありません。

一般的にブレスレットが細かくなればなるほど華奢になるため、繊細でエレガントな印象へと変わっていきます。例えば『ロレックス』ならば、3連ブレスレットはスポーツモデルに装着されることが多く、ジュビリーブレスレットと呼ばれる5連ブレスレットは、もっともドレッシーな「デイデイト」や貴金属モデルを中心に装着されています。『グランドセイコー』でも、5連ブレスが採用されているのは渋みのほとばしる手巻きライン。このような理由から若者にはハードルが高いと思われがちですが、コマが細かく分割されているため腕馴染みの良さは極上なんです。この着け心地のためにチョイスする人もいます。

ストラップ3メタルながらも華奢で繊細。調節も楽々行えるメッシュブレスタイプ

素材密度がないため高級感では上記に及びませんが、メッシュやミラネーゼはカジュアルウォッチにぴったりの繊細さを備えたストラップ。控えめな存在感は、シンプルな文字盤のモデルによくマッチします。『スカーゲン』や『ベーリング』をはじめとする北欧デザインウォッチによく使われており、ユニセックスな雰囲気を醸し出せるのも特徴です。また、3連や5連のメタルブレスと比べると無段階に湾曲すると言っても良いため、腕馴染みに優れているのもメリットです。

ストラップ4ナイロンにコットン。カジュアルなシーンならテキスタイルタイプがおすすめ

ナイロンをはじめとするテキスタイルストラップは、もともとはミリタリー用途で使われていたモノ。軍の配給品はできるだけ安くというのが鉄則であったため、当時『ハミルトン』や『ブローバ』が手掛けていた軍用時計もテキスタイルストラップを装着していました。最大の魅力は、ローコストゆえの気軽さ。色柄も豊富に展開されているため、何本が揃えてカスタムする楽しみも生まれます。しかし、メリットはそれだけではありません。とにかく軽量、そしてレザーよりタフで水にも強いなど日常での使い勝手に優れているのです。また、紹介した中ではカジュアルファッションとの相性が抜群に良く、高級時計にミリタリーストラップの王道であるNATOストラップを着けるというカスタムは定番となっています。

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黒野 一刻

出版社勤務時にはファッション誌、モノ情報誌の編集を15年にわたって従事。各雑誌で編集長を歴任し、2017年よりフリーの編集者に。男の嗜好品に詳しく、特に腕時計は機械式の本場スイスをはじめとするヨーロッパに何度も取材に行くほど情熱を傾けている。興味のない人にもわかりやすく!がモットー。
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