
“適温適装”を知る。4月の服装、マストハブなアイテムとメンズコーデ参考集
ダウンのような重いアウターは不要ですが、まだトップス1枚ではやや厳しい時期なのが4月。“着こなし難民”にならないよう、最適なアイテム&コーデ術を押さえましょう!
暖かい? 肌寒い? 4月の服選びの前に、4月の気候を押さえよう
「おしゃれは我慢」という言葉はありますが、現実的には“適温適装”がベターです。つまり、気温に適した装いをしたいもの。そこで、4月の服装を考えるにあたって把握すべきは4月の平均気温です。東京における過去5年間の4月の平均気温(気象庁調べ)では、
2015年:14.5度
2016年:15.4度
2017年:14.7度
2018年:17.0度
2019年:13.6度
と、およそ15度前後が平均値であることがわかります。さらに、今年3月12日(木)に気象庁から発表された情報によれば、4月中旬まで全国的に気温は高くなるそう。
サクッと知りたい。4月の服装って、どんな感じ?
平均値が15度前後ということは、日中は暖かい気温であることが想定されます。とはいえ夕方以降にグッと冷え込む4月は、上に1枚取り入れたレイヤードスタイルがベースとなるでしょう。基本的には、シャツorカットソーに薄手の羽織りものをオンするのが好バランス。以下よりアイテムや着こなしを具体的に掘り下げていきましょう。
服選びに悩んだら頼りたい。4つのマストハブアイテムとコーデ実例
4月コーデに欠かせない重要アイテムにフォーカス。それらを取り入れたおしゃれなサンプルコーデも合わせて公開します。どんな服装をすれば良いか迷っている人も、ここを読めばまるっと解決します!
▼アイテム1:チェックシャツ
春インナーとして必要不可欠なのがシャツ。羽織りものやボトムスを問わない汎用性の高さが大きな強みといえます。開襟シャツやワイドシルエットのシャツがビッグトレンドではありますが、インナーとしての活用を考慮するならチラ見えでもアピール度の高いチェック柄がイチ押しです。
カバーオール×べージュパンツによるシンプルな着合わせだからこそ、華やかな配色なチェック柄がアクセントとして効果的に作用します。ジャストサイズに徹したり、足元にレザーブーツを持ってきたりと、大人っぽいアプローチも好印象の一因。
ダークトーンを基調としたシックなカジュアルコーデに、ライトイエローの挿し色が効いたチェックシャツで緩急をメイク。さらに、アンクルカットパンツを選んで足元を適度に肌見せし、ほのかな抜け感を打ち出しています。
テーラードジャケット×ギンガムシャツのレイヤードで、爽やかさときれいめ感を両取り。2点ともブルー系カラーで連動させているから、統一感も十分です。春らしさを強めるべく、足元にはクリーンな白スニーカーを抜擢。
▼アイテム2:無地カーディガン
羽織りものの有力候補となるカーディガン。程良く大人顔で、かつリラックスムードも兼備する利点尽くしのアイテムなので積極的な活用が正解です。主張ある柄モノも良いですが、まず押さえておきたいのは多彩なインナーとマッチしてくれる無地モノ。ベーシックなカラーであればよりGOODです。
シンプル・イズ・ザ・ベストなモノトーンコーデ。それなのに今っぽい雰囲気が漂うのは、旬なオーバーサイズで着こなしているからです。あえて余計な小物類は着けずに、ミニマルな色合いとゆるいシルエットで潔く勝負!
グレーカーデを中心に、細身にまとめてスマートなカジュアルスタイルを構築。足元のドレスシューズも品の良さを格上げする一助となっています。インナーに選択したチェックシャツで適度に肩の力を抜いているのもポイント。
やんちゃに見えがちなストリートコーデとはいえ、端正なカーディガンを主役にすれば都会顔。ワントーンのクールなカラーリングも大人の余裕を感じさせます。ソックスでのさりげない挿し色がアイキャッチに。
▼アイテム3:ボーダーカットソー
マリンテイストのボーダーカットソーは、インナー投入でもスタイルを爽快に見せてくれる有能銘柄。その中でも大人が選びたいのは細ピッチタイプ。ピッチが太いタイプよりも、品良く装うことができます。
首元の開いたノーカラーブルゾンをボーダーカットソーの上に羽織って、清涼感のあるレイヤードに。そして、そこに脱力系なワイドパンツを合わせれば気負わないコーディネートが完成します。見た目&履き心地ともに楽ちんなスリッポンも、着こなしのテイストにマッチ!
『セントジェームス』のバスクシャツにストールをプラスして、フレンチシックな着こなしを形成。さらりとカーディガンを羽織ればこなれ感に拍車が掛かります。ワークパンツの投入によって少しだけ着崩すテクニックもナイス!
スーベニアジャケットとワイドパンツでラフに着こなしたぶん、インナーには清潔感のあるボーダーTをセット。その結果、バランスの取れたコーデに仕上げています。こんな風に引き締め役として使える便利さも、ボーダーTの利点といえるでしょう。
▼アイテム4:ナイロン系のライトアウター
サラッと上に着られて、不要なときはバッグにしまって携行できるライトアウターも持っておきたいアイテムです。利便性に長けているため、寒暖差が大きい4月には特に重宝するはず。トレンド感を打ち出すなら、ナイロンジャケットやアノラックといったスポーティなモデルを選ぶのがおすすめです。
ストライプシャツにトラウザー、そして足元にはダービーシューズというきっちりした着こなしがベース。ただし、スポーティなアノラックジャケットをその上に取り入れて絶妙にドレスダウンしています。きれいめ×アクティブのMIX感が絶妙!
コーチジャケットを主役に、ワイドパンツや『ニューバランス』の「MRL247」などの動きやすいアイテムでコーデを構築。それでいてアーバンな装いにまとまっているのは、無地に徹して子供っぽさを排除しているためです。計算された引き算スタイルはぜひ参考に。
ベージュのナイロンジャケットとサックスブルーのシャツで、爽やかなスタイリングを実現。そのクリーンな重ね着を際立たせるべく、パンツ&シューズは主張しすぎない落ち着いた色を選んでいます。ジャケットより少し大きめのシャツを選び、裾を広めに出しているのも洒脱さアップのカギ。
4月の服装をもっとおしゃれに。色味にこだわってセンスアップを
アイテム選びが肝要なのはもちろんですが、旬なカラーリングを取り入れて着こなしをセンス良く見せるのも合理的な手段! 今季らしさを高めるうえで有効な3つのカラーを、着こなし例とともに紹介します。
カラー1
「コロニアルカラー」なら気取らないナチュラルスタイルが狙える!
かつて英国人が植民地に訪れる際に着ていた麻や綿の服を想起させる、アーシーな色がコロニアルカラー。ベージュやブラウン、カーキなどが代表格で、着こなしにナチュラルな印象を描き出せるのが最大のメリット。今季の旬色ですが、取り入れやすい定番色でもあるのでチャレンジしやすいはずです。
カラー2
春らしい軽快さを打ち出すなら「ヒューマンレッド」が効果的
日本流行色協会(JAFCA)によって、2020年のキーカラーとして設定されたヒューマンレッド。体の躍動感や気分の高揚を表すような鮮やかな赤色ゆえに、着こなしに軽快さを呼び込んでくれます。このスタイルのように、淡いトーンの中に1点投入すると色の存在感がさらに向上!
カラー3
やさしげなアクセントとなる「ラベンダーカラー」にも注目
今春人気のパステルカラーの中でも、特に注目したいのがラベンダー。女子たちの間ではすでにかなり浸透していますが、メンズにも人気が波及してきています。どこかやさしげな雰囲気で、着こなしを柔和に見せてくれるのが◎。インナーに用いるだけでも旬度が大きく高まります。

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山崎 サトシ
2020.03.05
TASCLAPでの執筆本数NO.1ライター
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