
大人にハマる人気ニットブランド15選。定番&注目アイテムをファッションライターが厳選
ニットは秋から冬、さらには春までヘビロテすることになるアイテムだけに、“良いモノ”をゲットするのが正解。というワケで、定評のある人気ブランドから探しましょう!
購入前に要チェック。ニットは素材とフォルム、色味で大人らしく
まずは大人がどういうニットを選ぶべきかを確認していきましょう。基本的に見ておきたいのは下記に挙げている3つのポイント。これらの要素を押さえたニットなら大人のスタイルにマッチしてくれます。
ポイント1
風合い豊かで品の良い天然素材がおすすめ
イージーケアで価格は控えめと、化学繊維にも確かにメリットがあります。ですが、風合いや上品さでいえばウールやコットン、カシミヤといった天然繊維に軍配が上がります。さらに、保温性も化学繊維より優れているケースが大半です。大人が選ぶべきはダンゼン後者! こなれたニットスタイルを叶えられますよ。
ポイント2
オン・オフ着るなら、ジャケットのインナーとしても着られるすっきりフォルムで
主役として着るのはもちろんですが、大人であればジャケットのインナーとしてニットを着用することも多いはず。そういったケースを念頭に置くのであれば、すっきりとしたフォルムを選ぶのが正攻法。特にローゲージ編みのニットはインナー使いが難しい肉厚なモデルもあるので、可能であれば試着をしておきたいところです。
ポイント3
シックに見せられる落ち着いたカラーリング
そしてカラーも重要なポイント。年齢を重ねた大人のワードローブとしては、落ち着いたブラックやグレー、ネイビー、ブラウン、ホワイトなど定番色が良いでしょう。原色系が好みの方もいると思いますが、まずは着回しやすい定番色を押さえるほうがベターです。
大人が着たい。人気ニットブランド15選
3つのポイントを踏まえつつ、人気ニットブランドとその注目作にフォーカスしていきます。ブランドごとに持ち味はさまざまですが、どこも大人のカジュアルと好相性なのは共通項。自身のスタイルに合ったブランドを探し出しましょう。
ブランド1
『クレプスキュール』
2012年春夏に立ち上げられた国産ニットブランド。長年ニット産業に携わってきた男女2名のデザイナーによりプロダクトが展開されています。上質な素材と美しいシルエットを最大限に際立たせた、ミニマルなデザインこそが同ブランド最大の特徴といえるでしょう。シーズンをまたいで活躍してくれるこちらのコットンニットは、昨今トレンドとなっているモックネックタイプ。身幅にゆとりを持たせたリラクシングなシルエットも、今季らしさを加速させます。
ブランド2
『クルチアーニ』
イタリア・ペルージャの老舗ニットメーカーであるマリタル社のオリジナルブランドが『クルチアーニ』。モダンかつ洗練されたニットコレクションは、世界的に支持を集めています。さらに、紡績・染色・縫製のすべてを自社工場で手がけることで、高いクオリティを実現しているのもポイントです。なかでも高い人気を誇るのがこの「JU2400」。最高級エクストラファインメリノウールならではのエレガンスな風合い、そして美麗なスリムフォルムがコーデの格上げを約束してくれます。
ブランド3
『ジョンスメドレー』
1784年に創業された英国を代表する由緒正しきニットブランドで、2013年にはロイヤルワラント(英国王室御用達)の称号を獲得。現在も家族経営によってブランドの伝統を守り続けています。そんな『ジョンスメドレー』の代名詞といえば、細やかに編み上げられたハイゲージカーディガン。品良い表情としなやかな着用感を持ち味に、多くのファンを生み出しています。奇をてらわないシンプルなルックスゆえに、ビジネスからカジュアルまでフル対応が可能です。
ブランド4
『コーヘン』
山形県を本拠とする有力ニットメーカー・米富繊維社のファクトリーブランドとして2010年にスタート。そのブランド名は形状の異なる複数の素材を組み合わせて編み立て、新しい素材を生み出す技術“交編”に由来しています。開発から量産まで全工程を自社で行っているため、その品質は価格以上です。ウール、カシミヤ、モヘア、アルパカなど特徴の異なる獣毛をボーダー状に編み立てた本作は、まさに『コーヘン』らしいアイテム。大胆なデザインアプローチですが、落ち着いた配色のため大人っぽいコーデとも難なくマッチします。
ブランド5
『ジャミーソンズ』
1893年にシェットランド諸島で創設されたニットブランドで、かのウィンザー公に愛されたブランドとしても有名。最上級のシェットランドウールのみを素材に使い、120年以上続くトラディショナルな製法で丁寧にニットウェアを生産しています。不朽の定番モデル「MK838C」は昔ながらのサドルショルダー仕様と、天然染料によるコクのある色合いが印象的。しかもこのカラーはさまざまな色がMIXしていて、こなれた表情を生み出しています。型崩れに強い作りであることも特筆点で、長年にわたって相棒として付き合っていけます。
ブランド6
『ドルモア』
1773年にスコットランドで設立された『ドルモア』は、世界最古のニットブランドとして名高い存在。また、今では多く見られるようになったシームレスニットを世界で初めて開発したブランドとしても有名です。2001年からはイタリアのニット会社の傘下に入っており、生産拠点を同国へとシフト。伝統手法と現代性をクロスオーバーさせたニット製品は、多くのファッショニスタから支持を集めています。同ブランドの代名詞といえば、ミドルゲージのケーブルウールニット。美麗なシルエットと柔らかな肌触りを兼ね備え、大人にとって最高のワードローブとなってくれます。
ブランド7
『グランサッソ』
イタリアの小村、サンテジーディオ・アッラ・ヴィブラータで1952年に設立された『グランサッソ』。“品質が商品を語る”というモットーを掲げ、すべての工程をイタリア国内で行うことにこだわっています。熟練職人の技と最新機械設備によって生まれる高品質ニットは世界的に人気となっており、現在では約100カ国&約3,000ものショップで製品を販売。ここ日本でも、『ビームス』を始めとした多くのセレクトショップで取り扱われています。紹介の1着は、着回し力抜群のシンプルなモックネックニット。無駄なもたつきのない、イタリアブランドらしいスマートなシルエットでも大人を魅了します。
ブランド8
『バフィー』
イタリアのニット工場が手がけるファクトリーブランドで、デビューを果たしたのは2003年のこと。ディレクターは『ギローバー』をトップブランドへ押し上げたフランチェスコ・ピアリジェ氏が務めています。モダンデザインと高い品質を両立したニットウェアは熱烈なファンも多く、本国イタリアでは350以上もの店舗で展開。アメリカや日本でも多くのセレクトショップが熱視線を送っています。おすすめの1着は、リラックスフィットのクルーニット。程良いゆるさがありながらも、ジャケットのインナーとしても違和感なく着用できます。さらに、イタリア産の上質ウールが雲上級の着心地を演出!
ブランド9
『スローン』
2016年秋冬シーズンに立ち上げられたニット専業ブランドで、製品はすべて一貫してMADE IN JAPAN。どのアイテムも、着ていてストレスを感じることがないよう立体的に仕立てられています。加えて、多彩なスタイルに順応するスタンダードデザインも『スローン』の大きな美点です。気温の曖昧な時期に役立つニットベストは、『エディフィス』とのコラボアイテム。トラッド感強めのデザインながら、ナチュラルな色合い&適度なルーズフォルムで抜け感も巧妙に落とし込んでいます。
ブランド10
『ソリア』
“糸”に徹底したこだわりを持つジャパンニットブランド。主に厳選されたヨーロッパ産の糸を使い、高いテクニックを持つ日本の工場にて生産を行っています。写真の1着は、ウェールズ地方で育ったラドナーウールに良質な豪州羊毛をブレンドした“ランドノア”と呼ばれる素材を使用。ナチュラルな風合いと高い保温性を兼備しています。エルボー部分にあしらわれたフェルトパッチが、プレーンなデザインの中で適度なアクセントとして作用。
ブランド11
『アンデルセンアンデルセン』
2009年にアンデルセン夫妻により海洋国家デンマークで設立。古くより続くデンマークのニット文化を継承し、同国に伝わる昔ながらの編み方を得意としています。そしてもう1点ブランドの大きな特徴となるのが、前後対称となったデザイン。これはもともと、忙しい船員たちが前後を気にせず素早く着られるようにとの配慮から誕生した合理的な仕様なんです。この1着は、ボディに南米産の高級メリノウールを惜しみなく使用。袖口には指抜きがあしらわれ、アームウォーマーとしての役割も果たしてくれます。
ブランド12
『ハーレーオブスコットランド』
ブランドの誕生は1929年。ニットの聖地・スコットランドを本拠とする実力派で、ホールガーメント機を使った着心地の良いシームレス(=縫い目のない)ニットを十八番としています。その上、製品はどれもMADE IN SCOTLANDですから、信頼性も抜群です。発色の良さも大きな魅力で、この別注ニットもカラバリが豊富。フレッシュなグリーンも落ち着いた色味で、上質感が漂っています。高品質なシェットランドウールを使ったシャギーニットの風合いも圧巻!
ブランド13
『ウィリアム ロッキー』
1874年にスコットランドで産声をあげた老舗のニットブランドで、現在に至るまで家族経営を貫いています。拠点とするホーイック地区にはティビオット川が流れており、その上質な水源を使用したやさしい風合いのニットを生産。自社工場にて製造することで、品質を徹底的にコントロールしているのもポイントです。そんな同ブランドと、ご存じ『ユナイテッドアローズ』がタッグを組んで作り上げたのがこのカーディガン。素材にはスーパージーロンラムズウールを採用しており、その着心地は折り紙付きです。着丈短め×身幅太めという、旬度の高いシルエットも高評価。
ブランド14
『ラッピンノット』
新潟県五泉市にて50年以上の歴史を持つ実力派ニットメーカー・ウメダニットが手がけるオリジナルブランド。ラグジュアリーブランドのニット生産も行う同社が自社で一貫生産を行うことで、ハイクオリティ&良心価格なアイテムを生み出しています。セレクトショップとのコラボアイテムも多く、このニットも『ステュディオス』とのジョイントワーク。薄手でありながら型崩れに強いのがポイントで、長く愛用しても端正なシルエットをキープできます。しかも、シワにならず毛玉が発生しにくい点も特筆すべき点。
ブランド15
『サイドスロープ』
ニットウェアの企画や生産に数多く携わってきたデザイナー、脇坂大樹氏が2005年にスタートしたブランドが『サイドスロープ』です。世界各地から調達した良質素材に卓越した編みの技術とセンスを融合させ、唯一無二のニットを提案。その完成度の高さから、ヨーロッパでも高い評価を得ています。写真の1枚では、貴重なモンゴル産のヤクの毛を使用。ヤクは標高3,000メートル以上の草原・岩場に生息しており、その毛は保温性に特化しています。弾力性に富んでいるのも特徴の1つで、シワにもなりにくいんです。その上、天然の撥水性も有するなど心強い限り!
この記事の掲載アイテム一覧(全14商品)
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『クルチアーニ』 JU2400
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『ジョンスメドレー』 30ゲージ カーディガン
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『コーヘン』 アニマル グラデーション プルオーバー ニット
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『ジャミーソンズ』 クルーニット
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『ドルモア』 ケーブルニット
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『グランサッソ』 12ゲージ モックネック ニット
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『バフィー』 ニット クルーネック リラックスフィット
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『スローン』×『エディフィス』 別注 Vネック ニットベスト
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『ソリア』 ランドノア ブリティッシュウール クルーネック セーター
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『アンデルセンアンデルセン』 クルーネック セーター 5GG
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『ハーレーオブスコットランド』 ウォッシャブル シャギー クルーネック ニット
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『ウィリアム ロッキー』 Vネック カーディガン
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『ラッピンノット』×『ステュディオス』 別注 奇跡のクルーネック
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『サイドスロープ』 モンゴリアンヤクニットタートルネックプルオーバー
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