
世代を超える名作揃い。ハミルトンのアメリカンクラシックが面白い
現在は本拠地をスイスに移しながら、旧き良きアメリカの空気漂う製品をリリースしている『ハミルトン』。ここでは大人に似合う「アメリカンクラシック」を紹介しましょう。
宝の山だ。大人の『ハミルトン』は「アメリカンクラシック」から選ぶ
現在は高級スイスブランドとして知られる『ハミルトン』ですが、1892年にアメリカはペンシルバニア州ランカスターで誕生したブランドです。アメリカに拠点を置いていた80年弱の間に、『ハミルトン』はアメリカンデザインの傑作を多く生み出してきました。「アメリカンクラシック」コレクションは、アメリカ時代の傑作をモダナイズして復刻したシリーズです。クラシックとあるその名の通り、歴史に根ざしたオーセンティックなそのデザインは大人にこそふさわしいもの。高くても20万円以下で買える価格帯も魅力で、着こなしの格上げを狙うならぜひリストアップしておきたいコレクションです。
『ハミルトン』の「アメリカンクラシック」、語り尽くせない7シリーズ
80年近くある『ハミルトン』のアメリカ時代。当然ながら傑作が多数揃っています。ここでは現在メンズで展開がある7つのアメリカンクラシックモデルをご紹介しましょう。
▼シリーズ1:自由へのメッセージを宿す「スピリット オブ リバティ」
もともとは『ハミルトン』創業120周年を記念し、アメリカ軍が第二次世界大戦時に『ハミルトン』へ発注した船舶用の時計「マリンクロノメーター」をモチーフとして登場したのが「スピリット オブ リバティ」。今ではアメリカンクラシックシリーズの定番となっています。3針モデルとクロノグラフをラインアップし、レザーベルトにはブランド名の由来になっているアンドリュー・ハミルトン氏の“Without liberty, life is a misery(自由なき人生は惨めなもの)”という言葉が刻まれています。
1本目
スピリット オブ リバティ オート
3針のデイト表示モデルでは、より「スピリット オブ リバティ」の端整な顔立ちを堪能できます。シャープなリーフ針に、くさび形インデックス、紋章をかたどったロゴと、懐古的な空気感を残しつつも時代を問わず腕に巻けるデザインに仕上がっており、高級感は随一。加えてムーブメントは最新のH-10を搭載しており、パワーリザーブも約80時間を備えています。
2本目
スピリット オブ リバティ オートクロノ
リーフ針やレールウェイインデックスなど、ルックスはクラシカルテイストながら、中身はパワーリザーブを60時間に延長したバルジュー7750ベースのクロノムーブを搭載。ヴィンテージ感漂うなめし加工のレザーベルトは、ハイクオリティなカーフを採用して高級感も抜群です。
▼シリーズ2:アメリカの発展を支えた鉄道との蜜月を表現した「レイルロード」
19世紀末のアメリカは大鉄道時代。しかし、鉄道員たちが使っていたポケットウォッチは精度が悪く、重大な事故が頻発していました。そこで『ハミルトン』が非常に正確な懐中時計を提供し、20世紀初頭には鉄道公式時計と称されました。「レイルロード」はそんな鉄道時計からインスパイアされたモデルで、当時の懐中時計のように丸みを帯びたフォルムが特徴。3針モデルとクロノモデルがラインアップされています。
1本目
レイルロード オートクロノ
クロノグラフモデルは、速度を計測できる螺旋状のコリマソンタキメーターを文字盤に配置しレトロな雰囲気満点です。44mm系のボリュームも存在感を放ちます。ムーブメントには、60時間のパワーリザーブを誇るH-21を搭載して性能も十分。『ハミルトン』の歴史を腕元で感じられる逸品です。
2本目
レイルロード オートクロノ
上記と同じモデルですが、こちらはメタルストラップモデル。レザーストラップモデルのクラシカルさが一転、一気にスポーティな顔立ちへと変化します。交互に磨きを変え、見た目にリズムを生み出した5連ブレスも重厚感とモダンさを兼ね備えます。
3本目
レイルロード スケルトン オート
3針モデルは、現在トレンドでもあるスケルトン仕様。インデックスのレイルウェイ目盛の内側に、役80時間のロングパワーリザーブを誇るH-10-Sムーブメントが覗きます。こちらは端正なシルバーダイヤルですが、ブラックダイヤルを選べばムーブメントとのコントラストをより楽しめます。42mm径と程良い主張のあるサイズ感は、機械式入門機、ひいては『ハミルトン』エントリーモデルとしても最適です。
▼シリーズ3:米国流クラシックウォッチの体現といえる「イントラマティック」
写真の2針モデルは、1960年代に人気を博したモデルの復刻であり、「イントラマティック」を代表するモノです。デザインはオリジナルのまま。ドーム型風防や、細く針やバーインデックスを採用したドレスに似合うクラシカル感に溢れており、ヴィンテージ好きにはたまらないフォルムとなっています。もちろん、ムーブメントは最新式、当時はプラスチックだった風防もサファイアクリスタルにアップデートされるなど使い勝手は大幅アップしています。一方クロノモデルは、1968年に発売された「クロノグラフB」の復刻。この1968年、ちょうどアメリカからスイスに拠点を移す時期。まさに最後のアメリカンクラシックモデルなのです。
1本目
イントラマティック オート
上記で紹介した2針モデルの、カラーバリエーション。ケース自体もシルバーでまとめられ、よりデイリーに使用できる1本となっています。ストラップのブラックとのコントラストも実にスタイリッシュです。ケース径はドレススタイルにも最適な38mm、さらに1cmを切る厚さの自動巻きムーブにより、袖口への収まりも良好そのもの。
2本目
イントラマティック オートクロノ
ツートンカラーパレットを採用していることから「パンダモデル」というニックネームがあたえられているこちらのモデル。ロゴやデザインは当時のオリジナルを踏襲していますが、駆動形式は手巻きから自動巻きに変更されています。ケース径は小型の40mm、さらに自動巻きムーブはパワーリザーブ60時間と使い勝手に優れたモデルです。
▼シリーズ4:“世界初”の栄光を。唯一無二の「パンユーロ」
1969年は時計マニアにとって特別な年。『ハミルトン』、『ブライトリング』、『タグ・ホイヤー』が共同開発した世界初の自動巻きクロノグラフが商品化されたのです。『ハミルトン』は「クロノマチック」の名で発売し、高い評価を得ました。その歴史的な偉業を引っさげて1971年に発表されたのが、ここで紹介するモデルの元になった「パンユーロ クロノマチック」。現在3針モデルしか手に入りませんが、トノー型ケースやパンチング入りのレザーベルトなど、レーシーなオリジナルモデルのデザインテイストはしっかり味わうことが可能です。
パンユーロ
今購入できる「パンユーロ」が、この3針モデル。レーシングウォッチらしく存在感の強いケース&ベゼル、そして目を引くカラーリングが他のシリーズにはない高いデザイン性を有しています。裏表をバイカラーで仕立てた、パンチングレザーストラップもスポーツテイストをあおります。搭載ムーブメントは80時間のパワーリザーブを有するH-30。
▼シリーズ5:優雅なトノーケースが大人の魅力を演出する「ボルトン」
1940年に登場したアール・デコを基調とした角型ウォッチが「ボルトン」です。オーソドックスな角型クラシック時計らしく、ローマンインデックスを文字盤にあしらい、カーブを描いた風防を持ちます。極めてエレガントなデザインは大人の逸品と呼ぶにふさわしいもの。クォーツと機械式をラインアップし、機械式でも10万ちょっと、クォーツなら7万円台から歴史的な名モデルが手に入ります。
1本目
ボルトン メカニカル
縦38.8×横34×厚さ11.4mmと、薄くて小ぶりなエレガントウォッチ。ローマンインデックスに青焼き針というクラシックの王道を行くデザインで、大人の腕元をエレガントに彩ってくれます。搭載する手巻きムーブメントのパワーリザーブが80時間というのも魅力です。
2本目
ボルトン クォーツ
上記メカニカルモデルよりひとまわり小さい、27mm径。6時位置のスモールセコンドや柔らかな印象のアラビアインデックスも手伝い、実にヴィンテージらしい穏やかな空気を纏っています。小ぶりながらイエローゴールドPVDで華やかに仕上げた1本は、女性とシェアして使うのもありでしょう。
▼シリーズ6:旧き良きデジタルウォッチの面影に忠実な「PSR」
『ハミルトン』にも、レトロデジタルなモデルが存在します。それが、1970年に登場したLED式表示を伴うフューチャリスティックな名品、「ハミルトン パルサー」をベースとしたこちら。ボリュームがありながらも曲線を生かした近未来フォルムは、今見てもなお特徴的です。そのうえで風防をサファイアクリスタルに変更、有機EL表示の採用などのアレンジも見て取れつつ、あくまで当時の面影に忠実に復刻を行っています。
PSR デジタルクォーツ
「PSR」では、ファッションピープルからの声に応えて早々にオールブラックモデルもラインアップ。鈍い光沢を湛えた当モデルは、レッドのハイブリッドデジタルディスプレイも相まって抜群の存在感を放ちます。シルバーも捨てがたいですが、着こなしへの馴染みを考慮するならこちらもチェック。
PSR デジタルクォーツ
2022年にはお馴染みの赤色表示に変化があり、グリーンに。これにより、幅広い着こなしに馴染むファッションライクな顔立ちへと仕上がっています。もちろん右横のボタンをプッシュすることによる発行機能も付いていますが、実はグリーンになったことでそのままでも読み取りやすくなっている……、という意外なメリットも。
▼シリーズ7:ミニマルな中に品格を。紳士のための時計「バリアント」
ステップドベゼル、ローマンインデックスなど、クラシカルなデザイン要素を採用しながらトータルでシンプルにまとめ、クラシックとモダンを見事に融合しているのが「バリアント」です。奇をてらわない落ち着いたルックスと、鏡面とサテンに磨き分けられたケースが生み出す高級感によって、大人がどこへ着けていっても恥ずかしくない逸品に仕上がっています。
バリアント オート
レザーストラップと合わせた際にはクラシカルさが全面に立っていた「バリアント オート」ですが、9連のメタルブレスを装着することでスタイリッシュ&エレガントな顔立ちに早変わり。特徴的な縦長のローマンインデックスも、ドレス感を高める意匠として生きてきます。
この記事の掲載アイテム一覧(全13商品)
画像をタップクリックするとアイテム詳細が表示されます
-
『ハミルトン』 スピリット オブ リバティ オート
-
『ハミルトン』 スピリット オブ リバティ オートクロノ
-
『ハミルトン』 レイルロード オートクロノ
-
『ハミルトン』 レイルロード オートクロノ
-
『ハミルトン』 レイルロード スケルトン オート
-
『ハミルトン』 イントラマティック オート
-
『ハミルトン』 イントラマティック オートクロノ
-
『ハミルトン』 パンユーロ
-
『ハミルトン』 ボルトン メカニカル
-
『ハミルトン』 ボルトン クォーツ
-
『ハミルトン』 PSR デジタルクォーツ
-
『ハミルトン』 PSR デジタルクォーツ
-
『ハミルトン』 バリアント オート
掲載アイテムをもっと見る(1商品)
KEYWORD関連キーワード