“369”に秘めた男のロマン。ロレックスのエクスプローラーを知る

“369”に秘めた男のロマン。ロレックスのエクスプローラーを知る

『ロレックス』の中でも歴史が古く、高い人気を誇る「エクスプローラー」。冒険家にも支持された同モデルには、男の夢とロマンが詰まっているんです。

石井 良

2020.05.31

ロレックス(ROLEX)
腕時計

『ロレックス』初心者にも。「エクスプローラー」について知っておきたいこと

昨今、ますます勢いが増しているラグジュアリースポーツ時計界隈ですが、購入を検討している方の中ではやはり『ロレックス』が筆頭候補という方も多いでしょう。そんな同ブランドにおいて「エクスプローラー」といえば、冒険家をサポートするために生まれた時計として有名。「デイトナ」や「サブマリーナー」のプレミアム感には及びませんが、シンプルで潔いスタイルは幅広い層から支持されています。

正規店で新品にお目にかかれることは稀、なんていうほどスポーツモデルの人気が高まってしまっている近年は、正統派の「エクスプローラーI」だけでなく、かつては不人気モデルと揶揄された「エクスプローラーII」も人気急上昇中。今後その傾向は強まっていくことは間違いありませんから、悩んでいるなら早い決断が吉ですよ。

というわけで今回は「エクスプローラーI」と「エクスプローラーII」の2モデルをつぶさに読み解いていきましょう。

極地を見てきた2つの「エクスプローラー」は探検家に認められた腕時計

『ロレックス』は1930年代以降、スポーツ、航空、モーターレース、探検などあらゆる分野をサポートしながら、オイスターウォッチの高い性能を証明してきました。なかでもエベレスト登頂は悲願で、1933年に登頂を目指したヒマラヤ遠征隊の隊員たちも『ロレックス』をその腕に巻いていました。

そして1953年。ついにエドモンド・ヒラリー卿が人類初の登頂に成功。そこに同行していたシェルパのテンジン・ノルゲイ氏が『ロレックス』を使用していたことは、時計ファンの間ではよく知られた話です。そして、その貴重な経験から得られたフィードバックを元に開発された時計こそが「エクスプローラー」。まさに探検家という名にふさわしい時計なのです。

世界最高峰の山、エベレスト登頂は人類史に残る偉業。世界中でニュースになると同時に『ロレックス』の名もまた一気に知れ渡ることになり、多くの探検家はもちろん、一般にも「エクスプローラー」は広く人気を博します。

そして、その勢いが一段落した頃、1971年に洞窟探検用として登場したのが「エクスプローラーII」です。しかし不運なことに当時はクォーツショックの煽りで機械式時計メーカーが軒並み低迷していた時期。市場に出回る数も圧倒的に少ないゆえに不人気モデルと呼ばれてしまいます。しかし、スポーツモデルの人気が高まる昨今、逆に希少性が幸いしてアンティーク市場でもその評価が高まっているとか。

「エクスプローラー」の圧倒的なタフネスが冒険心をかき立てる

2つの「エクスプローラー」に共通するのは、極限状態でも時を刻み続ける圧倒的なタフネスです。それを可能にしているのが、ケースに採用されるオイスタースチール。これは宇宙産業などのハイテク産業でも使われている高い耐久性を誇るステンレスで、一般的な高級時計に用いられるものよりもさらに高品質な素材です。

そして、防水性を高めるツインロックリューズ。これはオイスターケースに採用されたリューズの1つで、防水用のねじ込み式リューズのこと。今では多くの時計に当たり前に搭載されていますが、1950年代にいち早く実現していたのは、やはり『ロレックス』の技術力のなせる技でしょう。

3・6・9のダイヤルで視認性に特化した「エクスプローラーI」

「エクスプローラーI」の特徴は、カレンダー機能まで排除して実現した視認性の高さにあります。3・6・9の数字を大きく配置した文字盤のデザインは、アイコニックでありながら瞬時に時刻を認識することが可能。実際に過酷なフィールドで使用する探検家たちのフィードバックから導き出された最適解であり、だからこそ、この369ダイヤルには男の夢とロマンが詰まっているといっても過言ではありません。ちなみに同ダイヤルは、'50~'60年代に一部「サブマリーナー」にも採用されたことがあるんですよ。

黒文字盤の引き締まったスタイルもコントラストが効いていて、スポーティな雰囲気を醸し出します。初代から改良が重ねられてはいるものの、現在まで3・6・9のデザインと黒文字盤の組み合わせはずっと変わっていません。

余談ですが、現行モデルのケース径は39mm。スポーツモデルであれば40mm以上が当たり前の時代にあって、「エクスプローラーI」は日本人の腕にぴったり収まる程良いサイズ感であることも魅力です。それゆえ、スーツの袖口から覗いていても違和感がないどころか、その相性はバッチリだといえるでしょう。オン・オフ問わずさまざまなシーンで着けこなせるところも高い人気を誇る理由です。

よりスポーティに進化。機能性を高めた「エクスプローラーII」

「エクスプローラーⅡ」は先述した通り、洞窟探検を目的とした腕時計。昼夜の区別がつかないような極地でも時間の感覚を保てるよう、午前午後が判別できるのが大きな特徴です。それを可能にしているのが、オレンジ色の24時間針(文字通り24時間で1周する針)と24時間目盛り付きのベゼルです。また、狭い洞窟内で時計を守るため、リューズガードを採用して耐久性を高めているところもポイントです。

さらに短針は単独で操作することができ、時差を考慮した第2タイムゾーンを表示することも可能。日付表示もついていますから、海外出張の多いビジネスマンなどにとっては特に魅力的なモデルであるはず。なお、現在の「エクスプローラーII」は白文字盤と黒文字盤の2種類。あなたはどちらがお好みですか?

黒文字盤Ref.216570

2011年に登場した4代目「エクスプローラーII」はケース径42mmと迫力あるサイズ感。耐磁性に優れたパラクロム製のヒゲゼンマイや耐震性をアップするパラフレックス機構など、現在の『ロレックス』の最新機能が詰め込まれています。黒文字盤のこちらは、より精悍なイメージが魅力です。

白文字盤Ref.216570

こちらも同じく現行モデルの「エクスプローラーII」。初代モデルを彷彿とさせるオレンジの24時間針を採用したことでも話題になりました。それゆえ、オレンジの針が映える白文字盤は人気が高く、実は『ロレックス』の公式サイトでも白文字盤がメインで紹介されているんです。

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編集・ライターのアシスタントを経て独立。「ファイン」「LEON.jp」などでカジュアルを中心に手掛けるほか、企業広告、オウンドメディアにて執筆。絡まった糸を解くようなわかりやすい記事作りがモットー。(良い意味で)興味が散漫で影響されやすく散財する日々。
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