
スーツのポケットの基本ルール。種類別にマナーや着こなし方をおさらい
知っているようで意外と知らないスーツのポケットのルール。与える印象も左右する重要なディテールなので、ポケットの種類別にマナーや着こなし方をご紹介します。
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スーツのポケットに物を入れるのって本当はダメなの?
そもそもポケットはハンカチや財布などを入れるためのディテールではありますが、スーツにおいては違います。ジャケットもパンツも物を入れるのは基本的にNG。なぜなら、ポケットに物を入れることで不格好に見えたり、型崩れの原因になってスーツの劣化を早めてしまったりするからです。スーツのポケットは、あくまでも”飾り”と認識しておくのが良いでしょう。
今一度おさらい。スーツのポケットの種類と意味
スーツのジャケットに採用されているポケットは、主に胸ポケット・腰ポケット・内ポケットの3つ。それぞれきちんとした役割があり、使い方も異なるので今一度おさらいしましょう。
種類1
スーツの顔ともいえる「胸ポケット」
スーツのジャケットにおいて、ポケットは左胸のみにあるのが一般的。それは軍服として着用されていた時代に、ポケットに鉄板を入れて心臓のある左胸を守っていたという由来があるそうです。現代において鉄板を入れることはないので、ポケットチーフ専用のポケットという認識で良いと思います。また、万年筆を挿してクリップ部分を覗かせるなどのアレンジもおすすめです。
種類2
装飾的な要素の強い「腰ポケット」
腰ポケットとは、ジャケットの両サイドの腰部分に施されたポケットのことを指します。全体をバランス良く見せるうえで非常に重要なディテールで、デザインや設置される位置によって印象が大きく異なります。胸ポケットとは違い、腰ポケットは何も入れないのが通例。ここに物を入れるとシルエットが崩れてしまうので注意しましょう。
種類3
ちょっとした物を収納できる「内ポケット」
内ポケットは、ジャケットの裏側にあるポケットの総称。外側はデザイン的な要素が強いですが、内ポケットは実用面としてのポケットになります。そのためスーツのポケットの中で唯一、物を入れてもOK。ただし、かさばるものを入れるとシルエットが崩れてしまうので、財布も小銭入れのない長財布やフラグメントケースなどの薄型のものを選ぶようにしましょう。
マナーや着こなしも気を付けたい。腰ポケットのデザイン
スーツのジャケットにあるポケットの中で最も種類が多く、デザイン的な要素が強い腰ポケット。以下では6つのデザインをセレクトし、それぞれの特徴や与える印象などをご紹介します。スーツ選びの参考にしてみてください。
種類1
最も基本的なデザインの「フラップポケット」
雨や埃が入るのを防ぐことを目的としたフラップ(蓋)が付いたポケットのこと。ビジネス仕様のスーツのポケットは、ほぼこの形状になっています。フラップの幅はラペル幅と連動していることが多く、ナローラペル幅だとフラップの幅も少し細めのほうが好バランス。
フラップポケットのスーツは、あらゆるシーンでマナーを気にすることなく着用可能。写真のようにやや上に配置されていると、視覚効果で腰の位置を高く見せることができます。購入時はポケットの位置にも注目しながらセレクトしてみると良いでしょう。
種類2
視覚的にシャープに見せる効果がある「スラントポケット」
ジャケットの中心から外側に向けて斜めに配されているスラントポケット。ハッキングポケットとも呼ばれ、乗馬の際に冷えた手を入れやすいように斜めに切られたポケットに由来します。腰ポケットを斜めにすることで視覚的にシャープに見せ、細身シルエットをより強調する効果も。
フラップポケット同様、シーンを選ばず取り入れられるスラントポケットのスーツ。視覚的にスリムに見せる効果もあるので、スタイリッシュなビジネススタイルを構築できます。あえてシンプルなVゾーンで、そのポケットを強調させても◎。
種類3
「チェンジポケット」は英国調スーツの象徴
チェンジポケットとは、ジャケットの右側の腰ポケットの上に付いているやや小さなポケットのこと。”チェンジ”には小銭という意味があり、かつて小銭を入れるために活用されていました。英国スーツ特有のディテールで、他国のスーツでも英国調を表現するのに欠かせないデザインになっています。
現在では装飾としての意味合いが強いチェンジポケット。そもそも英国スーツは着丈が長めでウエストがシェイプされたものが多く、チェンジポケットがあることで視線がポケット周辺に集まりやすくなり、脚長効果が見込めます。
種類4
フォーマル度が高い「ノーフラップポケット」
その名の通りフラップがなく、横一文字の口に共布で細いパイピングを施したポケット。フォーマルスーツに採用されることも多いデザインです。口が開いてしまうと格好悪いので、ポケットに物を入れるのはご法度。購入時、ポケットの内側にしつけ糸が付いているなら、あえて外さないのがおすすめですよ。
装飾感がなくすっきりとした見た目のノーフラップポケット。スーツスタイルをよりクールな印象に見せてくれます。
種類5
カジュアルスーツの代名詞でもある「パッチポケット」
共布のポケットを貼り付けたパッチポケットは、本来はワークウェアなどに見られる形状。そのためプレゼンや商談など、ここぞという勝負のシーンで着るスーツとしては不向きです。カジュアルなスーツに見られる仕様なので、着用シーンはきちんと考える必要があるでしょう。
パッチポケットのスーツは、インナーにTシャツを合わせたビジカジスタイルにおすすめ。足元はスリッポンやスニーカーで、ややカジュアルに仕上げるのが好バランス。オン・オフ兼用で使えるものが多いのもポイントです。
種類6
着こなしの絶妙なアクセントになる「パッチ&フラップポケット」
パッチポケットにフラップが取り付けられたもので、トラディショナルなブレザーなどに使われることが多いデザインです。封筒に見えるところから、エンベロープポケットと呼ばれることも。パッチポケット同様にカジュアルな印象を与えるので、ドレスアップするスーツにはあまり使われません。
フラップ&パッチポケットに加え、胸ポケットもパッチ仕様になったこちらのスーツ。例えタイドアップしていてもカジュアル度が高いので、内勤デーや休日スタイルなどで取り入れるのがベターです。こちらの着こなしは、カジュアルなボトムスでハズした好例。
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