初心者向けレコードプレーヤーの選び方。1万円代から始める、新しい趣味

初心者向けレコードプレーヤーの選び方。1万円代から始める、新しい趣味

味わい深い音質を楽しめるレコードプレーヤー。何かとハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、実はここ数年で初心者でも簡単に楽しめる環境が整ってきています。

遠藤 匠

2020.06.03

電化製品

レコードプレーヤーは、決して難しいモノではありません

アナログ音源による音楽聴取は、決してオーディオマニアの特権的な楽しみではありません。例えば、レコードプレーヤーにスピーカーやアンプを内蔵したオールインワン型であれば、機材選びに詳しくなくても手軽に聴くことができます。加えて最近はデジタル環境との親和性もグッと高くなり、Bluetooth対応のヘッドホンでの聴取ができるモデルも登場。UBS出力が可能なモデルなら、レコードの音源をデジタル化してスマホで楽しむなんてことも。1台持っていれば、音楽の楽しみ方の幅も広がることでしょう。

レコードプレーヤーならではの魅力といえるのが、雰囲気のあるインテリアを演出できること。PCなどのデジタル機器とはひと味違うノスタルジックな佇まいは、リビングや寝室に温かみをもたらしてくれます。また、音楽を聴くときは、レコード盤をターンテーブルの上にセットし、針を落とす必要があります。プレイリストをポチッとするだけで再生できるスマホの音楽も便利ですが、こうやってひと手間かけて曲をかける時間が、心のゆとりにつながるかもしれませんよ。

CDでもデジタルでもなく、あえてレコードで音楽を聴く意義とは

スマホで簡単に音楽を聴ける今、あえてレコード音源で聴く理由といえばやはりその“温かみのある音”でしょう。例えば、デジタル音源では人間の耳では聞こえない周波数の音はカットされていますが、レコード音源にはそれらも録音されています。つまり、より多くの情報が記録されていることが、温かみや厚みを感じる秘密になっているのです。また、デジタル音源の場合は、マスタリングの段階でもその特徴を生かして輪郭を強調したような調整を行う傾向があるのに対し、レコード音源の場合、メリハリというより滑らかで自然な音に仕上げることが多いのだとか。しかもレコードの場合は、レコードの溝をトーレスして音楽信号を読み取る針やカートリッジによっても音の雰囲気が変わってきます。そうやって手をかけることで楽しみが広がることも魅力の1つといえるでしょう。もちろん、レコード盤を繰り返し再生すれば傷などによって音質は変わっていきますが、それもまた味、という考え方も楽しいですよね。

選ぶときにチェック。レコードプレーヤー、知っておくと便利な4つのポイント

ここまで読んでもまだ、レコードプレーヤー選びに不安を感じているという人もいるかもしれません。でもご安心ください。いくつかのポイントを押さえておけば、音響機器の予備知識がなくても簡単にレコード盤による音楽デビューを叶えられますよ。

ポイント1アンプ、フォノイコライザ搭載モデルなら、すぐにレコードを楽しめる

レコードプレーヤーで音楽を聴く場合、本来は盤面から針で読み取った音楽の信号を増幅する機能を担うアンプに加え、低音と高音を調節して本来の音に戻す役割を果たすフォノイコライザといった機器が必要です。しかし、これらを別体で揃えるとそれなりの設置スペースが必要になり、組み合わせを考えるのもひと手間です。ですので、まずはこれらが内蔵された一体型を選べば、省スペースが可能になり、コスト的にもリーズナブル。もちろんそれでも申し分のない音質を楽しめるモデルが多いので、別体モデルを揃えるのは、ワンランク上のサウンドを追求したくなってからというスタンスで問題ないでしょう。

ポイント2ダイレクトドライブ方式のターンテーブルなら、メンテナンスも楽々

レコードプレーヤーのスペックとしてチェックしておきたいのが、回転方式。主にダイレクトドライブ式とベルトドライブ式の2タイプが存在しますが、おすすめは前者。このダイレクトドライブ式は、ターンテーブルとモーターを直結させた構造なので、回転精度が高く、ムラのない回転が可能に。これに対して後者のベルトドライブ式はゴムベルト自体が消耗品で、劣化すると回転数が遅くなってしまうこともあります。消耗部品がなく経年劣化の影響を受けないという意味でも、まずは前者のダイレクトドライブ式を選ぶのが賢明です。

ポイント3Bluetooth対応なら、ホームパーティや家族で気軽に楽しめる

レコードプレーヤーに搭載されていると、便利なのがBluetooth送信による出力機能。これに対応した機種であれば、ワイヤレスヘッドホンだけでなく、ワイヤレススピーカーでの再生も配線なしでお手軽に楽しむことができます。レコードプレーヤーを設置したのとは別の部屋でホームパーティをするときなどにも重宝しそうです。オールインワン型のレコードプレーヤーにも搭載されているモノが珍しくないので、押さえておくと便利ですよ。

ポイント4屋外にもレコードの音を持ち出したいなら、USBメモリ対応モデルを

レコードによる音楽聴取の楽しさがさらに広げられる要素が、USB端子の存在。これがついていれば、レコードの音源をデジタル音源に変換してUSBメモリで取り出すことが可能。レコード盤でしか手に入らない曲を、スマホやPCでも聴きたい! なんていうときに重宝する機能といえます。MP3やWAVといった対応フォーマットは機種によって異なるので、購入時にはこの点もチェックしておきましょう。

レコードの年代によっては要注意。LP、SPの違いを知っておく

ひとくちにレコード盤といっても、LP方式とSP方式という2種類の回転数が存在します。前者のLPのほうが記録時間は長く、もう一方のSPは、戦前のモノラル録音レコードなどによく採用されています。レコード盤を集め始めると、新譜だけでなく中古品を購入する機会もあるかもしれないので、相応の回転数にスイッチできる機種を選んでおけば安心といえるでしょう。

インテリアとしても有用。1万円台から探すレコードプレーヤー

趣味性の高いオーディオ機器ゆえ、こだわると高額なイメージのあるレコードプレーヤーですが、1万円台でも使い勝手とインテリア映えの両面で納得のいくモデルが多数リリースされています。デザインのテイストも多彩なので、部屋のスタイルに合わせて選ぶのも楽しそうですね。

アイテム1『アイオンオーディオ』アーカイブLP

アメリカの音響機器メーカーが手掛けた「アーカイブLP」は、インテリアにも自然と溶け込む天然木の木目を生かした設計が魅力です。フォノイコライザとスピーカーの一体型で、BタイプのUSB経由で、PCやiOSデバイスにレコード音源の楽曲を直接取り込むことも可能。RCA出力端子からステレオコンポにつなげて使うこともできます。針とカートリッジは、DJにも人気の高い日本の檜屋のモノを採用し、音質にもこだわった仕上がりです。

アイテム2『オーディテクニカ』AT-LP60X RD

日本が世界に誇る音響機器メーカーにして、DJユースのターンテーブルの名機も生み出している『オーディオテクニカ』。同ブランドの入門モデル的な位置付けなのが、こちらの「AT-LP60X RT」です。剛性の高いアルミニウム合金ダイキャスト製のターンテーブルや専用に設計されたトーンアームが不要な振動の発生を抑え、クリアな音を再生できる仕上がりになっています。Bluetoothを使ってヘッドホンやスピーカーで再生する際は、より高音質な圧縮方式であるatpXにも対応。

アイテム3『デノン』DP-29F-K

シンプルに徹したインテリアを邪魔しないミニマルデザインを狙うなら、幅36cmで本体も薄型設計に仕上げられた「DP-29F-K」がおすすめです。ライン端子を搭載しているので、フォノ端子のないミニコンポにも接続することができます。レコードのサイズを設定しておけば、自動的にアームが動き、再生終了するとまた勝手に元の位置に戻るフルオート式なので、慣れない人でもレコードを傷つける心配がありません。

アイテム4『アイオンオーディオ』ヴァイナルモーション

4時間の連続再生が可能なモバイル設計のオールインワン型。USB端子でレコード音源をデジタルファイルとして取り出せることに加え、ステレオミニジャックの外部入力端子を使えば、カセットデッキなどの外部ソースのアナログ音源をデジタル化することも可能。大切に保管していたカセットテープの音源を、PCやスマホでも聴きたいというときに重宝します。

アイテム5『LP&ナンバーワン』LPSC-008

スピーカーと別体になったデザインですが、コンパクトに設置したいときは2つのスピーカーを横並びにしてその上にプレーヤーを置けば省スペースに。あるいは、スピーカーを左右に縦置きしてその間のスペースをレコード立てとして活用するなど、自分流のアレンジを楽しめる設計が魅力的です。もちろんBluetooth接続なので、配線の手間も不要です。

アイテム6『アナバスオーディオ』GP-N3R

アナログレコード全盛だった1970~80年代に、一家に一台はあった(!?)といっても過言ではない昭和レトロなポータブルレコードプレーヤーを復刻。といっても、スペック面はアップデートされています。カートリッジはオーディオテクニカ製で、回路や部品も最新のものにすることで高音質化を実現。AC電源に加え、乾電池でも駆動するのでアウトドアでの使い勝手も良好です。ちなみに、17cm盤のレコードであれば、壁に掛けても斜めにおいても再生できる設計は健在です。

アイテム7『ホフェインズ』VS1102

コスパの良いオールインワン型でも、重厚感あるインテリアに調和させたい。そんなニーズに応えてくれるのが、シベリア産のアッシュ材を贅沢に使ったこのモデルです。内蔵スピーカーの音質もクリアで心地良く、Bluetooth接続による入力にも対応している点が特徴です。この機能を生かせば、スマホ内の音源をこのスピーカーで再生するというワイヤレススピーカー的な使い方をすることも可能です。

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簡単に持ち運びできる手軽さから、自宅用として人気が高いポータブルスピーカー。アウトドアシーズンで使うことも想定しつつ、1台手に入れておく価値はあるでしょう。

遠藤 匠

モノ雑誌と男性ライフスタイル誌の編集を経て、現在はフリーライターとしてメンズファッション誌、ライフスタイル誌、WEBを中心に執筆。ファッション遍歴は、渋カジから英国系テーラードを経て、再びアメカジに回帰。現在は無国籍状態に。
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