
手軽においしく。家庭用エスプレッソマシンの選び方とおすすめ11機
おうち時間をより快適にすべく、エスプレッソを家庭で楽しみたいという方は多いはず。有能なマシンがあれば気軽においしい1杯を味わえます。選び方とおすすめ品をご紹介!
エスプレッソマシンがあるだけで、おうち時間がより豊かなものに
エスプレッソマシンの魅力を伝えるためには、最初にエスプレッソの誤解を解くことが必要でしょう。エスプレッソコーヒーは単なる濃いコーヒーだと思っている方もいるかもしれませんが、「旨味が凝縮されてカフェインは少なめのコーヒー」という表現のほうが正確です。さらに厳密に言えば、エスプレッソとは高い圧力をかける抽出方法のこと。圧力をかけるためにコーヒーの成分がより多く溶け出します。ただし、抽出時間は短いのでカフェインが溶け出しにくいのです。
エスプレッソコーヒーは「クレマ」「ボディ」「ハート」の3層にわかれるのが理想とされていますが、その状態をキープできるのは10秒未満。淹れたてがもっともおいしいということです。家庭にエスプレッソマシンがあれば、淹れたての1杯を気軽に楽しむことができます。それだけで何だか、おうち時間がよりリッチになる気がしませんか?
エスプレッソマシンはどう選ぶ? まず押さえるべき3つのポイント
高い圧力で抽出するという原則は揺らがないものの、ひと口にエスプレッソマシンといっても千差万別。そこで、チェックすべきポイントを絞り込んで簡潔に解説します。知れば知るほど奥が深いエスプレッソの世界ですが、まずは重要なポイントから確実に押さえましょう!
ポイント1
マシンが担当する作業の範囲をチェック
エスプレッソマシンは、作業の範囲によって「全自動」「セミオート」「手動」に分けることができます。全自動は文字通り、ボタンさえ押せばマシン任せで気軽においしいエスプレッソが楽しめます。セミオートはエスプレッソを作る工程を適度に楽しめるのが魅力。どちらの場合も自分で行う必要があるのが「タンピング」と呼ばれる、コーヒーのパウダーをポルタフィルターに敷き詰める作業です。もちろん、他の作業が必要なセミオートのマシンもあります。そして、抽出作業までをすべて自分で行うのが手動タイプ。エスプレッソを味わいたいだけなら全自動がおすすめですが、淹れている実感がほしいならセミオートや手動タイプのほうが楽しめます。
ポイント2
必要なコーヒーの形態を知る
エスプレッソを淹れる際はコーヒー豆をパウダー状にする必要があります。コーヒー豆を入れておくだけでグラインド(細かく挽く作業)してくれるマシンもあれば、自分で粉にしてから入れる必要があるタイプもあります。いずれにしても、基本的には淹れる直前に豆を挽くとコーヒーの持つ香りや味を楽しみやすくなります。
手間を省きたいなら、カフェポッドやカプセルと呼ばれる小分けパックを使用するマシンが便利。挽かれた粉がダンピングされた状態で詰められているので、コーヒーの粉を計量したり敷き詰めたりする作業が不要なのに加え、密封されているため香りが長期間損なわれにくいという利点もあります。豆、粉、カプセルのいくつかに対応する兼用タイプもあるので、きちんとチェックしましょう。
ポイント3
スペックや付加機能を確認しておく
マシンごとの違いはまだまだあります。実は抽出圧にも差があり、カフェで出てくるような本格的エスプレッソを作るためには、9気圧程度がベストだといわれています。また、水を入れるタンクの容量も異なりますので、エスプレッソを飲む頻度を想定して選んでください。さらに豆の挽き方、温度、濃度の調節ができるマシンもありますし、調整できる段階もいろいろとあります。そして、ミルクフォーマー付きのマシンならカフェラテやカプチーノを作ることも可能。自宅でラテアートを楽しみたいなら必須の機能といえるでしょう。掃除が面倒な人は自動掃除機能が搭載されたタイプがおすすめ。
そうした機能やメーカーなどとの兼ね合いによって価格もさまざまで、1万円前後から数十万円程度まで幅があります。こだわりたいポイントを絞りつつ、まずは数万円程度のものから使ってみてはいかがでしょうか?
4つのタイプ別におすすめを精選。有能な家庭用エスプレッソマシン11選
選ぶポイントさえわかれば、あとは実際にエスプレッソマシンを選ぶだけ。機能はしっかりしているのに価格は比較的リーズナブルなタイプをピックアップしてみました。全自動、セミオート、ポッド式、手動と4つのタイプ別にご紹介していきますので、自分にぴったりの1品を探してください!
▼タイプ1:すべてお任せでOK。精鋭の全自動エスプレッソマシン
とにかく手軽においしいエスプレッソが飲みたい、という人には全自動タイプが最適です。そもそもどうやってエスプレッソを淹れて良いのかわからない……という初心者にもうってつけ。ここで挙げる3つの全自動マシンから選べば間違いありません!
アイテム1
『デロンギ』マグニフィカ
幅広いラインアップを誇る『デロンギ』の中でもとりわけ人気が高い全自動のエントリーモデル。水や豆の量を調整するところから、内部を洗浄するところまですべて自動で行ってくれます。自分の好きなコーヒー豆を使えて、挽き具合を7段階で調整可能。さらにスチーム式のミルクフロッサーも付属しています。『デロンギ』の上位機種も魅力的ですが、このマグフィニカでも十分すぎるほど高性能です。
アイテム2
『ネスカフェ』バリスタ フィフティ
「ネスカフェ ゴールドブレンド」の発売50周年を記念して登場したモデルです。従来よりもスリムなフォルムになったのが大きなポイント。クリーニングボタンが追加され、メンテナンスが簡単になっています。エスプレッソやコーヒーを淹れるためには、専用のパウダーを使用するのが原則。だからこそ、おいしく仕上がるようになっています。専用アプリと連携することで、メニューのカスタマイズなども可能です。
アイテム3
『ガジア』アニマBX
世界初の家庭用小型エスプレッソマシンを開発したことで知られるミラノ発のメーカーが『ガジア』。そんな名門の全自動エントリーモデルは、好きな豆を入れておけばスピーティにエスプレッソを楽しむことができます。コーヒー豆の量、温度、濃さが調整でき、事前に登録しておけばワンタッチでメニューが再現可能。光沢のあるブラックボティは高級感があり、見た目にもこだわりが感じられます。
▼タイプ2:淹れている実感が楽しい。珠玉のセミオートエスプレッソマシン
面倒な部分はマシンに任せつつ、エスプレッソを淹れる工程を楽しんだり自分で淹れる実感を味わったりできるバランスの良さがセミオート最大の魅力。選ぶマシンによってそのバランスが変わるので、細かくチェックして選んでください。
アイテム1
『デロンギ』デディカ
コーヒーパウダーも44ミリのカフェポッドも使用できるハイブリッドな仕様が便利なモデル。3つのボタンによるシンプルな操作でエスプレッソの抽出からスチームの切り替えまでを簡単に行えます。幅15cmのスリムなボディで置く場所を選ばないもの人気の理由です。
アイテム2
『アスカソ』ドリーム
『アスカソ』はスペインのエスプレッソマシンメーカー。このモデルはサーモブロック仕様のボイラーを搭載し、強力なスチーミングを実現しています。パウダーとカプセルのどちらも使用可能。粉量や抽出量などが目分量なので、アナログ的な違いのあるエスプレッソが楽しめます。また、トップ部分がカップウォーマーとして使えるのも便利。レトロで柔らかいムードのボディも特徴的で、16色ものカラバリを展開しています。
アイテム3
『ビアレッティ』モキッシマ
『ビアレッティ』はイタリアの老舗メーカー。代表的なプロダクトは直火式エスプレッソマシンの「モカ・エクスプレス」で、このマシンも象徴的な名品のデザインをベースにしています。ただし、こちらは電気式のセミオート仕様。コーヒーパウダーだけでなく、専用カプセルや、共通規格の44ミリコーヒーポッドにも対応しています。抽出量は好みに合わせて手動式のダイヤルで調整可能。
▼タイプ3:とにかく手間いらず。敏腕のカフェポッド&カプセル専用マシン
カフェポッドやカプセルでエスプレッソを淹れると手抜きをしている感覚になるかもしれませんが、実はとっても合理的。パウダーが密封されているためコーヒーの香りが長期間キープでき、品質の劣化も防げるからです。分量も間違えようがないため、手軽にエスプレッソを楽しみたいなら専用マシンとともに活用すべきです!
アイテム1
『ネスカフェ』ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム
丸みを帯びたフォルムがモダンでかわいらしいマシン。エスプレッソだけでなく、20種類以上のカフェメニューが簡単に楽しめます。機能も充実していて、抽出量が7段階で調整可能。前モデルよりもタンクが大きくなり、1回の給水で約8杯のコーヒーが淹れられるのも便利です。
アイテム2
『イリー』フランシスフランシス Y3
イタリアの老舗エスプレッソブランドである『イリー』は、カプセルタイプのエスプレッソマシンが人気。カプセルをセットしてボタンを押すだけで、本格的で完璧なエスプレッソを楽しむことができます。このモデルはポップなデザインやカラーが特徴的。インテリアとしての存在感も重視する人に最適です。
アイテム3
『ネスプレッソ』エスプレッソマシーン エッセンサ ミニ
『ネスプレッソ』史上、もっとも小さくて軽いマシンです。コンパクトでも他のマシンと同じ最大19気圧のポンプを搭載し、でき上がるコーヒーの品質は妥協していません。『ネスプレッソ』はカプセルのバリエーションが豊富で、さまざまな味わいが選べるのも大きな魅力。2種類のカップサイズに対応しています。
▼タイプ4:アウトドアでも使えて便利。ポータブルな手動エスプレッソマシン
実は、電源も火も使わずにエスプレッソを作ることができます。その際に必要なのが、手動式のエスプレッソマシン。主流のポータブルなタイプなら持ち歩くのが苦にならず、登山やハイキングといったアウトドアシーンでも気軽にエスプレッソが楽しめます。
アイテム1
『ワカコ』ナノプレッソ
かなりコンパクトなデザインの逸品は、香港発の『ワカコ』が開発。粉状にしたコーヒー豆をカップに詰め、底面にお湯を注いでひっくり返し、ボタンをポンピングすることで本格的なエスプレッソが抽出できます。別売りのアダプターを使用すれば、カプセルでエスプレッソを淹れることも可能。
アイテム2
『ハンドプレッソ』ハイブリッド
こちらはフランスのメーカーが開発。カフェポッドにもコーヒーパウダーにも対応しています。大きな特徴はスマートなフォルム。自転車の空気入れのような要領でメーターを見ながら圧力を貯め、その後にお湯やコーヒーパウダーをセットすれば1分程度で抽出が完了します。ポータブルな手動式のエスプレッソマシンは電気を使わないため、水洗いがしやすいのも大きなポイントです。
この記事の掲載アイテム一覧(全11商品)
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『デロンギ』 マグニフィカ
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『ネスカフェ』 バリスタ フィフティ
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『ガジア』 アニマBX
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『デロンギ』 デディカ
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『アスカソ』 ドリーム
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『ビアレッティ』 モキッシマ
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『ネスカフェ』 ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム
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『イリー』 フランシスフランシス Y3
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『ネスプレッソ』 エスプレッソマシーン エッセンサ ミニ
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『ワカコ』 ナノプレッソ
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『ハンドプレッソ』 ハイブリッド
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