コーヒードリッパーを選ぶ前に。知っておきたい基礎知識と14のおすすめ

コーヒードリッパーを選ぶ前に。知っておきたい基礎知識と14のおすすめ

コーヒーがお好きなら、自分らしい味を追求できるハンドドリップで淹れるのがおすすめです。まず確保すべきはコーヒードリッパー。選び方からおすすめ品までを解説します。

平 格彦

2020.06.17

キッチン用品
コーヒー

つかの間の休憩がリッチに。おいしいコーヒーをドリッパーで淹れよう

コーヒーをハンドドリップで淹れると、少し贅沢な気分になれます。お湯を注いでいったん蒸らし、さらにお湯を注いでコーヒーを淹れるという工程は時間が掛かりますが、だからこそ心を落ち着かせることができるのです。自分なりの作法が決まってくると、リフレッシュするためのちょっとした儀式のようにも感じられます。

もっとも手軽なのは、コーヒーパウダー、ペーパーフィルター、ドリッパーがセットになったドリップバッグを使う方法で、これならインスタント感覚でコーヒーを淹れられます。ただし、自分の好きなコーヒーの味を追求するなら、やっぱりコーヒーの豆や粉は別で用意するのがおすすめ。ドリッパーがあればいろいろな味が楽しめますので、まずはドリッパーにこだわるところから始めてみてはいかがでしょうか?

どんなものがある? まずはコーヒードリッパーの種類を知っておく

一見するとどのコーヒードリッパーも大差ないように感じられるかもしれませんが、実は細かい違いがあり、それがコーヒーの味を左右します。ここでは、主な3つの要素に絞って違いを解説しますので、基本原理をしっかりインプットしておきましょう!

▼その1:ドリッパーの穴

コーヒードリッパーの要素の中で、もっとも味わいに影響すると言っても過言ではないのが「穴」。数も大きさも原理としては一緒でわかりやすいので、ここできちんと把握しておきましょう。

穴の数「穴の数」が少ないほど濃い味に

コーヒードリッパーの底に設けられた穴の数が多いほど、お湯がすぐに落ちるため、コーヒーの味は薄くなります。反対に、穴の数が少ないほどお湯がゆっくり落ちるため、エキスがたくさん抽出されてコーヒーの味は濃くなります。穴の数は3つと1つが主流ですが、2つや他のタイプもありますので、購入前にチェックしてください。

穴のサイズ「穴のサイズ」が小さいほど濃い味に

穴の大きさも、基本的には穴の数と同じ考え方です。穴が大きいほどお湯が早く落ちるため、コーヒーの味が薄くなります。また、穴が小さいほどお湯はゆっくり落ちるので、コーヒーの味が濃くなります。言うまでもなくコーヒーの粉の挽き具合や量、一度に注ぐお湯の量や注ぎ方によっても味は変わりますが、コーヒードリッパーの穴は味に影響を与える重要なファクターなのです。

▼その2:ドリッパーの形状

コーヒードリッパーのフォルムは、台形型と円錐型の2つが主流です。上から注いだお湯の流れ方が異なるため、コーヒーの味わいにも差が出てきます。基本を押さえて好きな味を目指してください!

形状1「台形」はコクのある味わいに

コーヒードリッパーが台形の場合、お湯が底に少し溜まってから流れ落ちます。比較的じっくりと落ち、エキスがしっかり抽出可能。そのため、コクのあるコーヒーに仕上がるのが特徴です。

形状2「円錐」はすっきりした味わいに

フォルムが円錐の場合、穴に向かって直線に流れ落ちます。お湯がコーヒーパウダーを早めに通過するため、比較的すっきりした味わいに仕上がります。あっさりしたコーヒーが好きなら、円錐型がおすすめです。なお、ドリッパーの内側にはリブと呼ばれる溝があり、そのラインが直線型かスパイラル型かによってもお湯の流れ方が変わります。直線のほうが早く流れるためあっさりした味わいになり、スパイラルはじっくり流れるのでコクのある味わいになります。

▼その3:ドリッパーの素材

コーヒードリッパーは素材もさまざま。素材によってコーヒーの味が大きく変わることはありませんが、耐久性や値段などの特徴が異なります。コーヒーをドリップする際の注意点も異なりますので、きちんと把握しておきましょう。

素材1「陶器」は耐久性と保温性が魅力

コーヒードリッパーでもっとも一般的な素材が陶器。セラミックと表記されていることもあります。割れたり欠けたりすることはありますが、基本的には耐久性に優れていて長く使うことが可能。また、適度な重みがあるので安定感も抜群です。いったん温めれば保温性は高いものの、使っていないと冷えていることが多いので使用前にお湯をかけて温めてから使うのがおすすめです。

素材2「プラスチック」は初心者向き

合成樹脂と表記されていることもあるプラスチックは、リーズナブルな価格が大きな魅力。軽量で扱いやすいのも特徴です。その半面、経年劣化しやすく耐久性は劣ります。とりあえずコーヒードリッパーを使ってみたいときや、いろいろな形状を試したいときにはプラスチック製から手に入れてみてください。

素材3「ガラス」は陶器に近い特性

ガラスの特徴は陶器とほぼ同じ。独特な雰囲気も魅力です。特に透明なガラスは繊細で美しい印象。デザインによっては都会的なイメージや高級感が強いので、見た目も重視したい人におすすめです。

素材4「メタル」は熱伝導性が優秀

メタルとは金属のこと。ステンレスなどの金属は熱伝導率が高く、ハンドドリップでコーヒーパウダーを蒸らす際もお湯が冷めにくくコーヒーをおいしく淹れられる可能性が高まります。耐久性が高く、陶器やガラスのように欠けたりしないのもうれしいポイント。コーヒーを淹れる頻度が高い人は、金属製が最適です。

おすすめだけをセレクト。ペーパー式コーヒードリッパー10選

コーヒードリッパーの種類と選ぶポイントがわかったところで、おすすめのアイテムをご紹介します。コーヒーをドリップして淹れる際に使うフィルターは何種類かありますが、ここではもっとも一般的なペーパーフィルターを使用するタイプに絞ってピックアップしています。

アイテム1『カリタ』陶器製コーヒードリッパー

コーヒー機器総合メーカー『カリタ』の定番ドリッパーです。穴を3つ開けることで必要以上にお湯が貯まらないように配慮。雑味を抑えつつコーヒーの旨味は抽出できるようなバランスに仕上げられています。カラーはブラウン、ブラック、ホワイトの全3色。

アイテム2『メリタ』アロマフィルター

ペーパードリップシステムを世界で初めて考案したメリタ・ベンツ氏が創業したのが『メリタ』。その定番品は、穴を1つにすることで、抽出時間が一定になるように設計されています。さらに、穴の位置を高くすることでしっかり蒸らせるように工夫。1回の給湯によって理想的なスピードでドリップできるように計算しています。出来上がりの杯数がわかる目盛りがついているのも便利。

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アイテム3『ハリオ』V60 耐熱ガラス 透過 コーヒードリッパー

円錐形のフォルムとスパイラルリブが特徴的。コーヒーの成分をバランス良く抽出してくれます。「V60」タイプはガラス製だけでなく、プラスチック製やステンレス製もラインアップされていて、世界中のバリスタが愛用。選んでおいて間違いのない定番ドリッパーです。

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ライターT

アイテム4『ブルーボトルコーヒー』コーヒードリッパー

サードウェーブコーヒーのブームを象徴する『ブルーボトルコーヒー』が、みずからの考えるおいしさを表現するために開発したドリッパー。物理学者とともに構造、形状、お湯の流れに着目してデザインされています。1つの穴に向かって一貫性のある流れを担保する構造が特徴的で、お湯を注ぐと1本の美しい糸のようなコーヒーが流れ落ちてきます。専用のペーパーフィルターと一緒に使うのがおすすめです。

アイテム5『珈琲考具』ステンレスコーヒードリッパー

シンプルな構造ですが、実はおいしいコーヒーが淹れられるように考え抜かれています。ペーパーフィルターが壁面に密着しないように隙間を大きくすることで、ドリップ時に発生するガスが外へ抜けるように設計。雑味の少ないコーヒーが出来上がるというわけです。アート作品のようなルックスも魅力で、才色兼備なドリッパーといえるでしょう。

アイテム6『キーコーヒー』ノイ クリスタルドリッパー

ダイヤカット形状はラグジュアリーなムードを演出するだけでなく、最適な抽出も実現。ダイヤ型の斜辺に沿ってお湯がジグザグにゆっくりと流れるように計算しています。じっくり抽出できて味わい深いコーヒーに仕上がることから、「いちばんおいしいコーヒーを淹れられるドリッパー」とコーヒー専門誌で評価されたこともあるほどです。

アイテム7『オリガミ』ドリッパー

折り紙で作ったような形状と、豊富なカラバリがおしゃれな陶器製ドリッパー。岐阜県土岐市にある美濃焼の名産地で作られています。大きめの溝が20本入っているため、ドリッパーとペーパーフィルターの間に適度な隙間が生まれ、必要な通気性を確保。お湯が流れ落ちる速度も計算されているため、コーヒー本来の香りや旨味を引き出してくれます。

アイテム8『クロス』コーヒードリッパー折りたたみ式

焚き火台を小さくしたようなデザインが個性的。折りたたむとフラットになるため、持ち運びやすくて便利なドリッパーです。キャンプに行かなくてもアウトドアのムードが楽しめるため、自宅で使うのもおすすめ。素材がステンレスなので錆びにくく、ケアも簡単です。

アイテム9『ケメックス』マシンメイド・コーヒーメーカー 3カップ用

ドリッパーとサーバーが融合した形状が独特。フラスコと漏斗を組み合わせたようなデザインには理由があり、科学者が実験用のフラスコをコーヒーメーカーの代用として使用していたのが起源とされています。そのデザイン性と独創性が評価され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、フィラデルフィア美術館、スミソニアン美術館では永久展示品に選出。ヴィンテージ品は高値で取り引きされるほど人気の高い名作です。ガラスのみのタイプもありますが、木製の持ち手のほうが持ちやすくておすすめ!

アイテム10『コーノ』コーノ式 名門ドリッパーセット

ドリッパーだけの商品ではありませんが、ハンドドリップのスターターキットとしてイチ押しの名門製。ペーパーフィルターやポットがセットになっています。ドリッパーにはこだわりが詰まっていて、もっとも特徴的なのは1cm大の穴。1つの穴に向かってお湯の流れを集中させることで、コーヒーの味や風味を余すことなく抽出できるように考えられています。

便利でエコ。ペーパーフィルター不要の「ペーパーレスドリッパー」もチェック

ドリッパーでもっとも一般的なのはペーパーフィルター式ですが、紙のフィルターを必要としないペーパーレスタイプもあります。ここでご紹介するメタル製フィルターと一体化したコーヒードリッパーなら、ペーパーいらずでゴミが出ないうえ、面倒なフィルターの補充も不要。ハンドドリップをより気軽に楽しめるとあってかなり便利です!

アイテム1『ハリオ』カフェオール コーヒードリッパー

ペーパーフィルターを使わないドリッパーの中でもっとも人気が高いのが『ハリオ』のこの定番アイテム。ステンレス製のメッシュフィルターが一体化しているので、使い勝手が抜群です。紙のフィルターと違ってコーヒーオイルを吸着しないので、香り豊かなコーヒーに仕上がります。

アイテム2『コールマン』パルテノンコーヒードリッパー

錆びにくいステンレスを全体に採用したコーヒードリッパーです。いくつもの小さな穴が開いたカップにコーヒー粉を入れて使用します。アウトドアブランドが手掛けているだけだってキャンプやハイキングでも使いやすく、使用後のケアもしやすい作りです。

アイテム3『キントー』ステンレスコーヒーカラフェセット

ハンドドリップで淹れたコーヒーをゆったり味わうために生まれた「スローカフェスタイル」シリーズからの逸品。抽出したコーヒーを受け取る「カラフェ(ピッチャー)」と「ステンレスフィルター」がセットになっています。フィルターは0.25mm程度の穴が開いているため、コーヒーパウダーはそれよりも大きい「中挽き」か「やや粗挽き」が適しています。テーブルに出しっぱなしでも絵になるスタイリッシュなデザインも魅力。

アイテム4『コレス』シングルカップ ゴールドフィルター

ゴールドのフィルターが特徴的。ステンレスをベースにしつつ、純金による二重のコーティング(メッキ)で耐久性を高めています。金は酸化に強く、コーヒーのピュアな香りを引き出し、まろやかな味わいに仕上げてくれるのがポイント。フィルターを縦型スリットにすることで粉が抜けにくくお湯は通りやすいように工夫するなど、細部まで機能性を追求したドリッパーです。

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出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。
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