
今また新鮮。オニツカタイガーのメキシコ66が、履きたい
誕生から半世紀以上経ちながら、今でも世界中にファンを擁する『オニツカタイガー』の傑作「メキシコ 66」。定番の1足からアレンジモデルまで、その魅力をご紹介します。
『オニツカタイガー』の代名詞「メキシコ 66」を履きこなしたい
日本を代表するスニーカーブランド『オニツカタイガー』を代表するモデルと聞いて「メキシコ 66」を思い出す人も多いでしょう。同モデルはメキシコオリンピックに合わせて製造されたモノで、ブランドのアイコン的存在として登場以来、欧米やアジア各地で絶大な人気を獲得しているロングセラーです。TASCLAP世代の男性でしたら懐かしさすら感じられる名品。一見オーセンティックなランニングシューズですが、実はその正体は2つの名品が合体したモノなんです。
デザインのベースとなるのは、細身シルエットとヒールフラップが印象的な1962年登場のトレーニングシューズ「リンバーアップ」。そこに1966年の「リンバー」にて初めて搭載された“オニツカタイガーストライプ”をマッチング。「リンバー」からはアウトソールパターンと高クッション性のラバースポンジも踏襲しており、まさにいいとこ取り。スタイリッシュなデザインと履き心地の両面から強力にアプローチする「メキシコ 66」だからこそ、50年以上愛されるモデルとして君臨し続けているのでしょう。
3つのポイントで理解する。「メキシコ 66」を取り入れるメリット
ランニングスニーカーとしての機能性はもちろん、「メキシコ 66」が目の肥えた大人に愛され続けている最大の理由がそのデザインです。前述のシャープなフォルムは、カジュアルからきれいめスタイルまで幅広くフォローする汎用性を加味。甲高を抑えているため、細身のパンツやスラックスとも相性抜群なんです。その他にも「メキシコ 66」を構成する効果的なディテールを理解して、自分の着こなしへと落とし込んでみましょう。
ポイント1
適度なクッショニングを備えつつ見た目すっきり。印象を左右する薄底ソール
ここ最近はダッドスニーカーをはじめとする'90年代リバイバルのボリューミーなスニーカーが主流。そんな中、真逆ともいえる「メキシコ 66」の薄底ソールは新鮮に映ります。今、差別化を図るならチェックしておいて損はありません。さらに「メキシコ 66」の現行版ではインソールに反発性と通気性に優れたオーソライトを使用し、履き心地の向上も実現しています。
ポイント2
上質なリアルレザーが、高級感と履き心地に貢献する
「メキシコ 66」が大人に愛される最大のポイントともいえるのが、アッパーの贅沢な素材使い。定番モデルでは天然由来のリアルレザーを採用しており、スポーティなシルエットの中にも繊細な雰囲気が宿っています。さらにアッパーのインレイパーツにはナチュラルなシボ感もあり、グッと味のあるテイストを醸成。こなれ感がキモとなる大人のスタイリングにおいても、好適というワケです。
ポイント3
半世紀以上変わらない。シンプルかつレトロなデザインが大人に似合う
アイコニックな“オニツカタイガーストライプ”はじめ、ヒール部を補強するクロスのレザーテープ、ヒールフラップ、そしてアウトソールパターンなど、1962年に登場して以来半世紀以上にわたってほとんどのディテールは変わっていません。これは、「メキシコ 66」の完成度の高さを裏付ける証拠。定番と呼ぶにふさわしい実績のあるモデルだからこそ、安心して長く愛用することができるのです。
スタイリッシュゆえに。「メキシコ 66」はサイズ感に注意
何度もいいますが、『オニツカタイガー』の「メキシコ 66」といえばシャープなフォルムが特徴。甲高もウィズも細身なので、フィッティングがややタイト気味になっています。ゆえに購入する際には、いつものサイズよりハーフサイズアップするのがおすすめ。多少トゥに余りがあっても、甲さえフィットしていればスニーカーは問題ありません。もちろん天然皮革を使用しているので若干の伸びも期待できますが、スニーカーは履き心地が良くてナンボでしょう。
好みに合わせて選びたい。「メキシコ 66」、6つの派生モデル
「メキシコ 66」ならではのスマートなルックスを踏襲した新作を中心に、マテリアルやディテール使いで巧みにモダナイズされた旬モデル、スリッポンタイプなどのアレンジモデルも含めて、今おすすめしたい6足を紹介します。
モデル1
メキシコ 66 SD
ブランド創業者である鬼塚喜八郎氏の生誕100周年を祝して登場した、アップデートモデル。ヒールウェッジには過去に本格派ランニングシューズへの搭載実績があるアンプリフォームを採用することで、クッション性が大幅に向上しています。さらにアウトソールには、グリップ力と耐久性を追及したラバーを採用。シルバーで飾られたストライプのリフレクション効果により、夜間での視認性も高まっています。
モデル2
メキシコ 66 SD スリッポン
シュータン裏にゴアを用いることで、シューレースなしでの着用を可能にしたスリッポンモデル。お馴染みのストライプをパンチングで表現することによりスニーカー内の湿気を逃がし、通気性を高めています。そしてミッドソールにはクッション性に優れた最新テクノロジーの結晶、アンプリフォームを使用することで履き心地にも訴求。なお、付属するシューレースを通して履くこともできるので、1足で2通りの履き方が楽しめます。
モデル3
メキシコ 66 デラックス
何が“デラックス”かというと、そのクオリティ。本アイテムは『オニツカタイガー』が展開する「NIPPON MADE」シリーズの1つとして誕生したモノです。こだわったのは、作りと風合い。前者はきめ細やかなゴートレザー、後者は一足一足職人が手洗いを施すことで表現しています。履き始めからまるで長年親しんできたかのような味わいと履き心地を提供してくれる、匠の技が息づく一品です。
モデル4
メキシコ 66 SD MR
ヒール部分にクッション性の高いアンプリフォーム、アウトソールにグリップ性と耐久性を追及したラバー、そして中敷きには反発性に優れたオーソライトを採用して機能性を大幅に向上させた「メキシコ 66 SD」。こちらはそのミッドカットバージョンです。くるぶし部分をしっかりとホールドすることで、足とシューズとの一体感を高めています。
モデル5
メキシコ 66 スリッポン
「メキシコ 66」の伝統的ディテールを継承しながら、クイックな脱ぎ履きを実現するシューレースなしのスリッポンスタイル。甲部分にはエラスティックバンドを内蔵し、フィット感を高めています。アッパーにはシンセティックレザーと合成ファブリックのコンビネーションを使用しており、オリジナルよりもよりライトでカジュアルなテイストに仕上げられています。
モデル6
メキシコ 66 パラティ
こちらもイージーな着脱を実現したスリッポンモデル。さらに気軽に履けるよう、「メキシコ 66 パラティ」ではヒール部分を踏んでもOKな切り替えを施しています。これにより、スニーカー&サンダルの2WAYで楽しむことができるんです。さらにアッパーにはメッシュを使用することで、リゾートのお供にも最適な圧倒的な通気性と軽さを獲得。

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