
外遊びに必携。クーラーボックスのおすすめと、正しい選び方&賢い使い方
BBQやキャンプには、冷たい飲み物や生鮮食料品を保管するためのクーラーボックスが不可欠。用途に応じたクーラーボックスの選び方と使い方のコツをご紹介します。
キャンプやBBQに欠かせないクーラーボックス
クーラーボックスは、氷や保冷剤を入れて飲み物や食材を冷やすことをメインに使われていますが、庫内を一定の温度に保ってくれることから、保冷庫はもちろん、保温庫としても活用できるんです。春から夏、秋は保冷庫として、また冬のキャンプでは食品が凍らないようにクーラーボックスを活用することも。
クーラーボックスを選ぶ際に重視すべき3つのポイント
クーラーボックスを選ぶときのポイントはというと、予算に応じて仕様やサイズ、保冷力などの違いで選ぶことになります。それぞれに使う場所に合わせた特性がありますので、自分のアウトドアスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
ポイント1
ソフトかハードか。クーラーボックスのタイプを選ぶ
クーラーボックスには、ハードケースとソフトケースの2つのタイプがあります。ハードケースは、ポリエチレンやスチールのシェルに真空もしくは発泡ウレタンを断熱材にしたもので、ソフトケースはPUコーティングされたポリウレタンの外装にポリエチレンなど樹脂素材の断熱材を挟んで、保冷力を備えたものです。
▼大容量かつタフなハードケース
ハードケースは断熱材が詰まっているため、保冷力が高いのがポイント。また頑丈で衝撃にも強いので、中身が潰れる心配もなく、荷室のどこにでも置くことができます。また、ちょっとした椅子やテーブルとして使えるものもあります。一方で帰りに飲み物や食材が減っても、ケースの大きさが変わらないので荷物を減らすことができなかったり、大容量のものは自宅で保管するときに場所を取ったりするというデメリットも。1泊2日のキャンプで食材や飲み物を大量に持って行くという場合には、ハードケースがおすすめです。
▼持ち運びが楽で気軽に使えるソフトケース
ソフトケースは軽いので持ち歩きやすく、コンパクトにたためるものも多いため使用後の収納スペースに困りません。その代わり、上積みができないので車に積載する際は場所が限られます。また保冷力に関しては一般的にハードケースのほうが高いので、休日昼間のBBQなど短時間の使用に限られるものが多くなっています。
ポイント2
小型or大型? クーラーボックスのサイズを選ぶ
手持ちのコンパクトタイプから、キャリー付きの大型までサイズも豊富に展開されているので、使用するシーンをイメージして選ぶのがポイントです。
▼使い勝手の良い10~20L
公園でピクニック、子供の試合の応援、スポーツ観戦、海へのレジャーなど、あらゆるシーンで活用したいなら持ち運びやすく使い勝手の良い10~20Lがおすすめ。500mlのペットボトルが8~10本程度入れば十分ですよね。
▼ファミリーキャンプなら大容量の50L
ファミリーキャンプなら、食料保管庫として使える大容量のものがマストでしょう。50Lサイズの大型クーラーボックスなら、塊氷を入れておけば2日ぐらいは余裕で持ちますし、連泊のときも氷だけ購入できれば何日でも保冷庫が使えます。持ち歩きやすいホイール付きのモデルもありますので、電車移動やサイトまで車で入れないキャンプ場の場合は、重宝しますよ。
ポイント3
クーラーボックスの保冷力で選ぶ
春先や晩秋なら一晩持つ氷も、真夏なら夜まで持たないこともあります。食材もその日のうちに食べきるならともかく、翌日の朝食用の食材をキープしておくために保冷力は重要です。基本的に保冷力ならハードケースが圧倒的に強いのですが、なかにはソフトケースでも強力な保冷力を謳うクーラーボックスもあります。ウレタンなどの発泡樹脂より、真空式のタイプのほうが保冷力は高いと考えて良いでしょう。また、後ほど紹介しますが、DC電源で使える電気保冷温庫もあります。こちらは車のDC電源に接続して使うタイプですが、アイスクリームが溶けない、氷が作れるなど、とっても便利です。
知っておきたい。クーラーボックスの保冷力をアップさせるコツ
クーラーボックスの保冷力を十分活用するためには、ちょっとした使い方のコツがあります。そのあたりを、いくつかご説明しておきましょう。
コツ1
保冷剤を使う
庫内の温度を低温で安定させるためには、氷よりも温度が低くなる高分子化合物を使った保冷剤を使用するのがポイントです。クーラーボックスの大きさにもよりますが、20Lクラスなら2パック程度、50Lクラスなら5~6パックは必要です。ケーキやアイスクリームを買うと付いてくるパック式の小型保冷剤も、食材の合間に入れるなどして使えますよ。
コツ2
氷は2種類用意する
ドリンク用に使うかち割り氷とは別に、クーラーボックスの庫内を冷やす用に塊氷を用意することをおすすめします。なぜなら、溶けにくいため、低温が長持ちするからです。ちなみに塊氷は、牛乳パックに水道水を入れて、凍らせておくと経済的。帰りには溶けて水になるので、流してしまえば荷物も軽くなりますよ。
コツ3
スタンドを使う
クーラーボックスは直接地面に置くよりも、クーラースタンドを使って、地面から浮かせておくほうが低温が長持ちするといわれます。それに直接地面に置くと、土などが付いて底部が汚れて、車のトランクを汚しかねないので、なるべくクーラーボックス台などを用意しましょう。
こんな使い方もアリ。クーラーボックスの便利な活用テク
さらにクーラーボックスにはこんな活用方法もあります。覚えておいて決して損はありませんよ。
活用例1
椅子やテーブルとして使う
ハードタイプのクーラーボックスは、大人が座るぐらいではびくともしません(ただし、必ず耐久重量をご確認ください)。キャンプ用の椅子が足りなければハードクーラーを活用してみてはいかがでしょうか。また他にも調理台として、ソロキャンなら食事用のテーブルとして使うこともできます。
活用例2
自宅では収納として活用
クーラーボックスの収納は物置や押し入れ、クロゼットなどが一般的だと思いますが、デザイン的にインテリアに合うなら小物入れとして使うという手も。ちなみに筆者の自宅では、以前、クーラーボックスを子供のおもちゃ箱として活用していました。キャンプに行くときは、ガバッとおもちゃ類をぶちまけることになりますが(笑)。
キャンパーに大人気。クーラーボックスのおすすめ10選
ここからは、おすすめのクーラーボックスをピックアップしてご紹介。ハードタイプとソフトタイプに分けてご案内していきましょう。
▼オートキャンプにおすすめのハードタイプ
アイテム1
『イグルー』プレイメイトシリーズ ザ・ボス
14Lと小容量ながら、ダイヤモンドプレートボディに三角形のスライドフラップを備えた独特の形状は、持ちやすさを考慮しながらも個性的なデザインで目立つこと請け合い。アウトドアで人気のイグルー社のハードケースとしては価格もお手頃で、気軽な日常使いから、運動会などのイベントでも重宝します。
■DATA
W36×D25×H35cm、14L
アイテム2
『伸和』ホリデーランドクーラー
なんといっても缶ビールが80缶収納できる48Lの大容量で、この価格は魅力的。片手で引きまわせる車輪付きで保冷力も高く、さすがは日本製のハードクーラーです。グループキャンプやBBQなどのイベント開催時に大活躍してくれるはず。
■DATA
W76.5×D35×H36cm、48L
アイテム3
『ドベルグ』アイスランド クーラー
ファッションブランドの『ネイバーフッド』がキャンプ用品をリリースした際、クーラーボックスをOEM生産したのがこの『ドベルグ』。タフなルックスと、機能性の高さに加え、ミリタリーを彷彿とさせるカラーラインアップがギア感たっぷり。ドリンクホルダーや、栓抜き、方位磁石を備えるなど、他にはないマルチな機能を搭載しています。
■DATA
W68.6×D41.2×H41.2cm、42.6L
アイテム4
『スタンレー』クーラーボックス
創業100年を超える真空スチールボトルメーカーが手掛けるハードクーラーですが、こちらは高密度ポリエチレンの外装に、ポリプロピレン断熱材を使うことで、軽さと保冷力を備えました。蓋の上部にはボトルをホールドできるゴム製カーゴネットを設置。各部にユーザーの使い勝手を考慮したデザインと機能が備わっています。
■DATA
W33.8×D28.2×H21.8cm、6.6L
アイテム5
『アイセコ』車載冷蔵冷凍庫
『アイセコ』は、ベンツやボルボのオプション装備メーカー。DC電源を利用する車載ハードケースは冷蔵・冷凍ができるうえ、電源サイトのAC電源でも利用できて、テント内に冷蔵庫の設置が可能です。ACが使えるので、自宅の自室用小型冷蔵庫としても使用できます。
■DATA
W57×H32×D31.5cm、20L
▼手軽なアウトドアから日常使いもできるソフトケース
アイテム6
『ロゴス』ハイパー氷点下クールマスター・リュックXL
氷点下パックを使用すれば11時間もアイスクリームが冷凍保存できるという抜群の保冷力で、ベストセラーとなった『ロゴス』の人気ソフトクーラーに、リュックタイプが登場。クールなカーボンカラーも、男っぽくてかっこいいじゃないですか。このシリーズ、使わないときはマチを収納できる伸縮仕様も高ポイントです。
■DATA
W33×H43×D33cm、35L
アイテム7
『イエティ』ソフトクーラー ホッパー フリップ12
ハードケースの保冷力には定評のある『イエティ』のソフトクーラー。缶ビールなら13本、ペットボトルなら16本収納できる大容量は、キャンプはもちろん釣りなどさまざまなシーンにキャリーしていくのに適したサイズです。日本未展開で、カラーバリエーションは5色ラインアップ。
■DATA
W10×H12.6×D11.5インチ
アイテム8
『ザ・ノース・フェイス』フィルデンスクーラー
JIS規格で設定されているハードケースの基準値を上回る保冷力を備えた『ザ・ノース・フェイス』のソフトクーラー。耐久性と防水性の高い840デニールナイロンのTPUラミネート素材を使い、高い保冷力と防水性を備えています。開閉部はマグネット仕様なので、ジッパーを閉めなくても簡単に蓋が閉じて冷気の流出を防ぎ、保冷性を長時間キープ。
■DATA
W35×H26×D24cm、12L
アイテム9
『CWF』フリージィ20
東日本大震災時に福島県浪江町に本拠を構えていたキャニオンワークス社が手掛ける国産ヘビーデューティバッグ専門ブランド『CWF』が、米シアトルの『コンフィーアウトドアガーメント』とコラボ。超音波カットした無縫製生地を使い、厚み2cmの高断熱材を採用し、止水ジップで99.9%の密封率を実現しているのでバケツ使いも可能です。
■DATA
W46×D26×H28cm、20L
アイテム10
『サーモス』ソフトクーラー 20L
魔法瓶で培った保冷技術を持つ『サーモス』は、保冷ラウンドトートバッグなどに用いられている複合断熱素材「アイソテック2」ならではの5層断熱構造が高い保冷力を誇るソフトクーラーを展開。専用のキャリーカートが付属し、空になったらフラットに折りたたむことも可能です。
■DATA
W30×D23×H34cm、20L

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