アウトドアから災害時まで。ポータブル電源は一家に1台欲しい必需品

アウトドアから災害時まで。ポータブル電源は一家に1台欲しい必需品

ポータブル電源があれば、電源サイトでなくても電気が使えるのでキャンプのときは何かと便利。さらには自然災害時の緊急用にも使えます。一家に1台、ぜひ購入の検討を!

池田 やすゆき

2020.07.25

キャンプまとめ

ポータブル電源は、これからの時代の必需品です!

「キャンプって不便を楽しむものだから」とか、「いざというときは電源サイト」とかいっても、実際キャンプ場ではポータブル電源があると、とっても便利なんです。例えば、エアベッドを膨らますのに電動ポンプが使えたり、夏場は扇風機が回せたり。冬ならテントの中で電気毛布やホットカーペットが使えるし、夜はプロジェクターで映画を楽しめば子供たちも大喜び。さらには食事のメニューも広がりますし、めんどうな火起こしの手間が省ければ、フィールドで他のことに時間が割けるというメリットも。スマホのバッテリー残量を気にしなくて良い点も重要ですよね。

また近年多発している災害時に備えてポータブル電源を用意されてる方も増えています。ポータブル電源があれば1~2日の停電でもしのぐことができます。電気が使えない不便さを一度でも体験したことある人なら、ポータブル電源のありがたみがきっとわかっていただけるはず。これはもうマスクや冬タイヤのチェーンと同じぐらい、持っておくべきアイテムなのです。

キャンプでも災害時でも活躍。失敗しないポータブル電源の選び方

ポータブル電源は下は1万円前後から5万円を超えるモデルまであるうえ、電池の容量や発生する電気の方式など、さまざまな違いがあります。ネット上にもたくさん情報が溢れていますが、実際に1か月間とことん検討して1台を決めた筆者が、その選び方のポイントをご紹介します。

ポイント1とにかく「Wh」の大きいものを選ぶ

まず見るべきポイントはやはり電力量です。大抵のポータブル電源には「Wh」と「mAh」の数値が記載されています。他に「V」とか「Hz」とかの単位記号もありますが、まずは「Wh」で比較しましょう。

「Wh 」は「ワット時」と読み、1時間にポータブル電源が送り出すことができる電力量を表しています。小さいもので300Wh~、大きいもので1000Whぐらい。これは使っている電化製品の電力量を全部足して範囲内なら「その電化製品が1時間使える」ということを表しています。例えば炊飯器が150Whと電気ケトルが130Wh、電気毛布が50Whくらいで、全部足すと330Whになりますよね。つまりポータブル電源の電力量が330Wh以上のものを選べば、炊飯器と電気ケトルと電気毛布が1時間使えるというわけです。

しかし、ここにはちょっと落とし穴があって、炊飯器でご飯を炊くのに1時間はかかりませんし、電気ケトルならものの10分程度でお湯は沸きます。電気毛布は夜のテント内で一晩中付けておきたいので、10時間使ったら550Wh必要です。というわけで単純計算できないことを覚えておきましょう。

さらにポータブル電源に積載されているリチウムイオン電池は、仕様どおりの電力量を発生することはできないと思ったほうが良いでしょう。個体によって多少バラつきがあるうえに、100%の能力を発揮できるのは最初のうちだけで、次第に電池は部分的に劣化して使えなくなっていきます。万一100%充電しても、放っておけば多少放電するので、容量も減ってしまいますから、早朝家を出るとき100%でも、昼頃には少々減っていることも。個体差もありますが、多いものでは10%ぐらい減ってしまうものもあります。

というわけで断言しますが、予算がある限り「Wh」は大きいものを購入しましょう。ちなみに値段は100Wh あたり1万円が相場です。

ポイント2必ず「AC」が使えるものを選ぶ

ポータブル電源の中には、単なる大容量のモバイルバッテリーというモデルもあります。キャンプサイトで使う電化製品がスマホぐらいしかない方ならモバイルバッテリーで構いませんが、そうでないとすると、ポータブル電源を持ち込む理由は「AC」、つまりコンセント式の家電製品をアウトドアで使うメリットにあります。

AC電源があるだけで、キャンプの考え方が変わるかもしれません。何より、電化製品を駆使することでテントの設営と調理にかかる時間を短縮でき、余裕が生まれます。例えば、コーヒーを入れるのだって電気ケトルが使えたら簡単ですよね。その分、フィールドでのんびり過ごしたり、子供たちと思い切り遊んだり、より快適なキャンプを楽しめるはずです。

ポイント3パソコンなど精密機械を使うなら「正弦波」を選ぶ

AC付きのポータブル電源をおすすめしましたが、AC付きポータブル電源には大きく分けて「正弦波」「擬似正弦波」「矩形波」の3種類があります。簡単にいうと、家庭に引かれているAC電源は正弦波です。つまり、一般家庭で使える電化製品をフィールドで使うなら正弦波のACを使う必要があります。

擬似正弦波や矩形波の場合、電球やホットプレート、電気毛布など、熱を発生させる電化製品は基本的に動きますが、コンピュータが内蔵されていると正常に動かなかったり、場合によっては壊れてしまったりすることも。パソコンやテレビが万が一動作したとしても、内部に異常をきたす場合があるのでやめたほうが良いでしょう。

擬似正弦波は、電熱系の機器が矩形波より安心して使えますが、長時間に及ぶと壊れる可能性もありますので、できるだけ正弦波モデルをおすすめします。「照明と暖房にしか使わない!」という方なら矩形波モデルでも良いかもしれません。

まだまだある。ポータブル電源について知っておきたい基礎知識

家庭用ACをフィールドに持ち出せるポータブル電源は、あったほうが圧倒的に便利なのですが、所詮はポータブルゆえに短所というか、家庭用とまったく同じとは考えないほうが良い点があります。定期的に買い替えるのは当然ながら、買い方、使い方のうえでも知っておいていただきたいことを以下にまとめました。

▼PSEマークは必ずチェック

海外製のポータブル電源は、日本の電気用品安全法(PSE)に基づいているものでないと国内では使えません。必ず「PSEマーク」付きのものを選ぶこと。確かな業者を選ぶことが大切です。

▼ポータブル電源には寿命がある

最近のポータブル電源にはリチウムイオン電池が使われています。以前のニッケル水素より格段に性能は上がりましたが、当然ながら充電・放電を繰り返しているうちに電池は劣化します。パワーメーター表示があるモデルが多いので、満充電しなくなったり、やけに電池の減りが早くなったりしたら買い替え時期です。

▼価格=クオリティと思うべし

安くて大容量で機能もたくさん付いたポータブル電源はないと思ったほうが良いでしょう。値段の目安はだいたい100Whあたり1万円前後ですが、基本的に機能が増えれば高額になりますし、正弦波モデルはそもそも高額です。モノ自体のコストパフォーマンスを考えるより、ショップの安売りセールなど、ベストなタイミングで購入したほうが良いでしょう。

▼常に充放電しておかないと劣化する

ポータブル電源を買っても、使わないからといって物置にしまっておくと、普通に使うより劣化が早まります。とはいっても毎週のようにキャンプに行けるわけでもありませんよね。自宅でスマホやタブレットの充電用電池として活用したり、車に常備してシガーソケットに接続して充放電させたりと、適度に使う環境を用意しましょう。

▼海外製品はサポートが困難なことも

ポータブル電源は海外メーカー品が多く、初期不良も少なくないようです。万が一のアフターフォローや返品など、安心して買えるショップ選びも重要です。

デザイン・機能・容量を重視。ポータブル電源のおすすめ10選

それではおすすめのポータブル電源を10モデルご紹介していきましょう。個人的なセレクトですが、デザイン性と機能・容量を考慮したラインアップですので、ぜひご参考に!

アイテム1『スマートタップ』Power ArQ mini

それまでいかにも工業用のイメージだったポータブル電源を、ポピュラーなイメージに変換したのは、この「Power ArQ」の出現があったからです。基本性能はしっかりと押さえながら、カラーバリエーションを充実させることでファミリーキャンパーやおしゃれキャンパーの間で話題に。こちらは一回り小さく持ち運びやすいタイプです。カーキやベージュ、新色のホワイトあたりがおすすめですね。

■容量
626Wh

アイテム2『フィリップス』DLP8088NC

レザーのハンドルを備えたデザインの良さは『フィリップス』ならでは。500回の充放電後もバッテリーの劣化率25%という高品質なのは、中身の充電池が日本の『パナソニック』製だからです。満充電で1年放置しても85%も充電が残っているのはすごい! 緊急時に備えておくのに最適です。

■容量
460Wh

アイテム3『JCVケンウッド』BN-RB6-C

アメリカのポータブル電源メーカー、ジャクリ社は元Appleのバッテリーエンジニアが創業したメーカー。日本のオーディオメーカーの『JVCケンウッド』と共同で開発したポータブル電源は、海外メーカーならではの大容量、高出力に、安心の国内サポート体制をプラス。シガーソケット出力ポートを搭載しているので、車でポータブル電源を充電している際も、後付けのドライブレコーダーなどが使えます。

■容量
626Wh

アイテム4『パナソニック』マイティ

三角形のユニークなボディですが、『パナソニック』ならではの多機能設計と安心モデル。キャンプで使える大容量のポータブルバッテリーに、LEDライト、FMラジオをセットすることで、非常時の使用も考慮されています。Bluetoothスピーカーを搭載しているので、スマホの音楽を大容量で聞くことができるのも◎。シリーズの太陽光発電パネルとも相性もばっちりです。

■容量
552Wh

アイテム5『スアオキ』S670

最初に紹介した『スマートタップ』の第1作モデル「Power ArQ」に対抗すべく、価格を同じに設定しながら、各スペックを上回ることでアピールしたのがこちら。12口のポートを備え、コネクトするだけで出力されるので、めんどうな切り替えスイッチもありません。使いやすさも満点です。

■容量
720Wh

アイテム6『アンカー』パワーハウス 200

容量、小さくない? と思われるかもしれませんが、このシリーズには434Whの大容量モデルもあるので、こちらはサブ機としておすすめしたいモデルです。何よりこのサイズとデザイン性の良さ。手軽に持ち歩けるのはうれしいですね。車に常備しておくのにぴったりなポータブル電源です。

■容量
213Wh

アイテム7『ジャクリ』ポータブル電源400

いま楽天でもAmazonでも1番売れているシリーズがこちら。各種保証が付いているのがその理由でしょう。何しろポータブル電源はトラブルが多いことで知られていますので、2年保証はありがたいですよね。518Whモデル、700Whモデルもあります。

■容量
400Wh

アイテム8『マックスパワー』PL1000J Ver.2

出力1,000Whは、自宅の家電のほとんどをまかなえる超大容量。電子レンジが使えるポータブル電源は、災害時など緊急電源として申し分のない出力です。万が一1,000Wh以上の大容量が流れても、安全装置が働いて自動で止まる設計。夜間も見やすいデジタル表示で残量もわかりやすいですよね。

■容量
1,000Wh

アイテム9『マックスオーク』BLUETTI

現実的にキャンプに持ち出せて、災害時の緊急電源としても活用できるポータブル電源の最大容量モデルはこれだと思います。家庭用エアコンも冷蔵庫も動きますし、フィールドでの電動工具作業も長時間可能。専用ソーラーパネル(別売)と組み合わせれば、さらに活躍の場が広がります。

■容量
2,400Wh

アイテム10『Sinkeu』ポータブル電源

一家に1台、ポータブル電源。備えあれば憂いなしとはわかっていても「価格が……」という方には、最低限必要な機能はすべて揃ったこちらをリコメンド。一度、これ持ってキャンプに行ってみれば、電源のありがたみが身に染みてわかると思います。

■容量
220Wh

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「FINEBOYS」編集部を30歳で独立。以後フリーのファッションエディター&ライターとして「MEN’S EX」「LEON」「GQ」「AERA STYLE MAGAZINE」など各メンズ誌・WEB版のほか、企業広告、オウンドメディアにて執筆。BBQインストラクター、第二種電気工事士など資格多数。目下の目標は危険物取扱者乙種4級取得。
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