
粋な大人の下駄選び。夏にこそ履きたいおすすめ7選
下駄は浴衣や甚平の足元に欠かせないアイテム。そこで選び方からおすすめ、着こなし例までをご紹介します。今年の夏は下駄を取り入れて、粋なおしゃれを楽しみましょう。
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浴衣や甚平の足元にはやっぱり下駄が似合う
夏ならではのおしゃれといえば、浴衣や甚平ですよね。でも、気になるのが足元。たまにビーチサンダルを合わせている人を見かけますが、和の風情漂う装いにはやっぱり下駄が似合うんです。そもそも下駄は木で作られた台に鼻緒が取り付けられたものを指し、木の台には歯と呼ばれる突起が施されているのが特徴。歩くたびにカランコロンと鳴る下駄ならではの音は、夏の風物詩ともいえるでしょう。最近はモダンなデザインもラインアップされており、その選択肢も増えています。
どんなタイプを選ぶべき? 下駄の選びのポイント
下駄は歯の形状にも種類があります。さらに履き心地を左右する鼻緒の形状やサイズ感なども重要になるので、下駄選びの際は以下のポイントをチェックしましょう。
ポイント1
男性用の下駄に採用される歯は「駒下駄」「のめり」「右近」の3種類
最も伝統的で基本の形となるのが、2枚の歯がある「駒下駄」。その魅力は、なんといっても歩く楽しさだと思います。そもそも下駄は前に倒すようにして歩くため、駒下駄は高さと歯の位置が前に倒しやすい設計になっていて歩きやすいんですよ。下駄初心者の人にもおすすめです。
上記で説明した通り、下駄は前に倒して歩きます。より前に倒しやすいよう、「のめり」は前歯が斜めに切り出されているのが特徴。駒下駄は少し歯が減ってから歩きやすくなるのに対し、のめりは履き始めから歩きやすいんです。ちなみに関東では「千両」とも呼ばれています。
草履のような形状で高さのない「右近」は、最近主流のデザイン。底にはスポンジが貼られているためグリップ力に優れ、下駄を履いたことがなくても違和感なく履けるでしょう。前底がゆるやかなカーブで、駒下駄やのめりほど前に倒しやすい設計ではないので、歩きにくいと感じる人もいるかもしれません。
ポイント2
鼻緒の形状や素材は履き心地も左右する
履き慣れない下駄は、長時間履いていると鼻緒が当たって痛くなることもありますよね? それを防ぐために鼻緒をゆるめる人もいますが、実は鼻緒がゆるすぎると擦れて鼻緒ずれの原因になるんです。鼻緒ずれを回避する最良の方法は、専門店で鼻緒をすげてもらうこと。足当たりの良い鼻緒を選び、足に合わせて調整してもらいましょう。それが難しいなら、鼻緒の幅が広い柔らかい素材のものを選ぶようにしましょう。
ポイント3
下駄は少し小さめがジャストなサイズ
スニーカーや革靴と違い、下駄はサイズが細かく刻まれていません。たいていS・M・Lといったざっくりとした表記になっています。そもそも下駄はかかとが1~2cmほどはみ出した状態で履くものなので、それを踏まえてサイズを選ぶようにしましょう。失敗しないためにも、試着してからの購入をおすすめします。
歩きやすくておしゃれ。下駄のおすすめ7選
下駄の選び方がわかったところで、今度はおすすめをピックアップ。駒下駄・のめり・右近と幅広くセレクトしているので、自分に合った1足を見つけてくださいね。
アイテム1
『竹春』駒下駄
桐下駄産地の1つである徳島県で生産。職人の手によって細部まで丁寧に作られており、大量生産の海外製とは一線を画す高級感が漂います。鼻緒に使用しているのはコントラストのあるモダンな格子柄。裏面は柔らかい生地を用いているので、足当たりもやさしく、痛くなりにくいのもポイントです。
アイテム2
『MOTONO』駒下駄
大分県の伝統的特産品である天領日田下駄では珍しい駒下駄タイプ。日田杉の天然の木目を最大限に生かす神代焼で仕上げられており、その美しい木目がさりげないアクセントになってくれます。台部分は足型に合わせてややカーブしているのでフィット感に優れ、さらには幅広の鼻緒なので安定感も感じられます。
アイテム3
『ひらいや』のめり下駄
日本の伝統工芸で最も有名な織物の1つである大島紬を鼻緒に採用。着物にも用いられているので、浴衣や甚平との相性も抜群です。台には経年変化も楽しめる、木目を生かした定番の白木。足当たりがソフトで疲労を感じにくく、素足に吸い付くような感覚の履き味が楽しめますよ。
アイテム4
『浅野屋』のめり下駄
立体感のある模様で、どこかモダンな雰囲気を放つ印伝を鼻緒に使用した1足。桐の台は表面を一度焼いて磨き上げられているので、美しい木目が際立ち、光沢ある仕上がりになっています。白木に比べると足の跡が目立ちにくく、塗りの下駄よりも傷が目立たないのもメリット。
アイテム5
『創美苑』右近下駄
下駄の台は木製がほとんどですが、こちらは足の当たる部分に美しい編み込みがあしらわれているのが特徴。正絹紬の鼻緒はクッションのようにふっくらで、足をやさしく包み込んでくれます。さらに裏面に起毛素材を施した、足当たりが良くて鼻緒ずれもしにくい設計にも注目を。
アイテム6
『京都マルヒサ』右近下駄
足を乗せる台にナチュラルなカラーの桐を採用。麻の葉柄をあしらった黒の鼻緒とのコントラストが目を引きます。底は滑らかなカーブに仕上げられており、高すぎず低すぎない絶妙な高さなので、下駄を履き慣れていない人も快適な履き心地を実感できるはず。
アイテム7
『街着屋』右近下駄
下駄というと鼻緒で個性を出したものが多いですが、こちらは桐の台に存在感を持たせた1足。その存在感は伝統工芸である鎌倉彫で勢いのある大胆な柄を彫ったことによって生まれ、他とは一線を画す仕上がりです。鎌倉彫を主役にするべく、鼻緒は紬調のシンプルな無地なところもGOOD。
夏のお出かけに。下駄を取り入れた着こなし例
大人におすすめの下駄を取り入れた着こなし例をご紹介。お祭りや花火大会だけでなく、普段のお出かけにも浴衣や甚平に下駄を合わせた着こなしを取り入れてみては?
コーデ1
存在感ある配色にはシンプルな下駄が好マッチ
ブルーの発色が美しい浴衣に、イエローの帯をスタイリング。存在感あるカラーリングで構成しているので、下駄はベーシックなデザインがマッチします。黒の鼻緒は着こなしをピリッと締める効果も。
コーデ2
暑い夏にぴったり。見た目も涼しげなブルーコーデ
浴衣から帯、下駄にいたるまでをブルー系で統一。涼しげで清涼感ある印象を、カラーリングで見事に表現しています。浴衣も鼻緒も柄ですが、同系色ならうるさく見えることなく好バランス。
コーデ3
淡色の甚平は濃色の下駄で街仕様に
白地に黒の縞と細かな格子模様があしらわれた甚平は、見た目にも涼しげで休日のリラックス着としてもおすすめ。足元はビーチサンダルではなく、濃色の下駄を合わせることでコーデを引き締め、粋な着こなしへと仕上げています。
この記事の掲載アイテム一覧(全7商品)
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『竹春』 駒下駄
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『MOTONO』 駒下駄
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『ひらいや』 のめり下駄
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『浅野屋』 のめり下駄
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『創美苑』 右近下駄
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『京都マルヒサ』 右近下駄
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『街着屋』 右近下駄
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