ダイバーズウォッチの最高峰。ロレックスのサブマリーナについて知っておくこと

ダイバーズウォッチの最高峰。ロレックスのサブマリーナについて知っておくこと

長らくトレンドとなっているスポーツウォッチ。なかでも『ロレックス』の「サブマリーナ」は誰もが憧れる存在です。なぜそこまでの人気を誇るのか、魅力を深掘りします。

石井 良

2020.09.06

ロレックス(ROLEX)
腕時計

『ロレックス』の「サブマリーナ」に、どうしてこんなにも惹かれるのか

スポーツウォッチのトレンド真っ只中である昨今、ダイバーズウォッチはさまざまなブランドで目にしますが、それらのほとんどの源流にあたるのが1953年に誕生した「サブマリーナ」です。回転ベゼルに視認性の高い3針ダイヤル、そして高い防水性(初期モデルは100m防水でした)を備えた世界初のダイバーズウォッチであり、『ロレックス』のスポーツウォッチを代表する存在。約70年経った今でも古さをまったく感じさせず、いつの世も時計好きな男たちを魅了してやみません。

もちろんビズスタイルにも。スーツの腕元で輝く『ロレックス』の「サブマリーナ」

ダイバーズウォッチならではの存在感あるベゼルや、武骨ながら洗練された3連ブレスなど、スポーツウォッチらしい風格を備える「サブマリーナ」。そんなスポーティな腕時計がスーツに合うのか? と心配される方もいらっしゃるでしょう。確かに厳密なドレスコードに照らせばNGかもしれませんが、今どき、それは社交界などでの話。ビジネススタイルが柔軟になっている昨今では、むしろ存在感のある腕元を演出してくれる頼りがいのある1本といえるでしょう。

艶やかなセラクロム製のベゼルは上品ですし、時計の大径化が進む中でケース径40mm、厚み13mm程度という標準的なサイズに抑えられているのもポイント。スーツの袖にもスッと収まるのは、オーセンティックな顔立ちを持つ『ロレックス』「サブマリーナ」の魅力です。

1953年。『ロレックス』の“その後”を決定づける年に生まれた「サブマリーナ」

1953年は『ロレックス』にとって特別な年でした。何せ『ロレックス』のスポーツウォッチの元祖であり、「サブマリーナ」の原型ともいわれる「ターノグラフ」やエベレスト登頂を支えた「エクスプローラー」、そしてブランド初のダイバーズである「サブマリーナ」と、今日までの『ロレックス』のスポーツラインを担うモデルが立て続けに登場した年だったのですから。

’50年代まではドレスウォッチを中心に扱っていた『ロレックス』にとって、それは大きなターニングポイントでした。時計業界をリードする存在が満を持して世に送り出した時計たち、その真ん中にあったのが「サブマリーナ」だったのです。

そんな「サブマリーナ」ですが、性能の進化こそあれど、外見にはさほど大きな変化がないというのが魅力を後押ししているポイントでもあります。初期モデルから現在に至るまでには、クロノメーター仕様への変更、防水性の向上、堅牢性を高めるリューズガードの搭載などさまざまな進化がありました。

しかし、そのデザインの基本的なところは何1つ変わっていません。現行モデルですら登場したのは10年前で、ベゼルの素材がセラミックからセラクロムに変わった程度(それはそれで話題を呼んだのですが)。つまり、それだけ完成されたデザインだということ。長く使っても古く見えない、これも立派な時計の性能といえるのではないでしょうか。

『ロレックス』の「サブマリーナ」を定義づける、3つの要素

完成されたデザインだからこそ、「サブマリーナ」には欠かせない3つの大切な要素があります。一見細かな部分に隠された、知れば納得のディテールをご紹介します。

要素1水中での視認性を第一に考えた、ブラックダイヤル

1950年代以前から主流であったドレスウォッチはホワイトダイヤルが主流でした。しかし、海中での視認性を1番に考えるなら、「サブマリーナ」のようなブラックダイヤル+ホワイトインデックスが理想的。さらに針は最初期を除いて時針にベンツ針、分針にペンシル針という組み合わせが基本。そのメリハリが効いた端正なダイヤルデザインは、現行にもしっかりと受け継がれています。

要素2スポーティさと洗練が同居する、3連メタルブレスレット

『ロレックス』の人気スポーツモデルに採用される3連のメタルブレスレットであるオイスターブレスレットは、高いフィット感を生み出すうえで欠かせないもの。何せブレスレットが貧弱では、万が一切れてしまったり、意図せずバックルが開いてしまったりする可能性があり、それがダイビング中なら事故につながってしまいます。それゆえに、時計本体と同じように進化してきたのです。

「サブマリーナ」の場合、ダイビングスーツの上からも着用できることが重要なので、工具を使わずに最大2cmまで延長できるグライドロック・エクステンションシステムを開発。バックル部分のセーフティキャッチもより確実なものになっています。ソリッドな見た目に意外にも高機能が詰まっているオイスターブレスレット、以後お見知りおきを。

要素3防水性を担保する、ねじ込み式のトリプロックリューズ

リューズ周りにも、「サブマリーナ」らしさが。『ロレックス』はダイバーズモデルのため、1970年頃に開発したトリプロックリューズを採用しています。これは三重構造のパッキンで浸水を防ぐ特別仕様で、リューズの王冠マークの下に3つのドットが付いているのが目印。また、水中でリューズを何かにぶつけて破損してしまったり、意図せず解放されて時間が変わってしまったりするのを防ぐためにリューズガードも採用されています。

今購入できる「サブマリーナ」は、“デイト”と“ノンデイト”の2種類

ヴィンテージ市場も活発な「サブマリーナ」ですが、実用性を重視するなら現行が1番。現在は日付表示がある“デイト”と、日付表示がないシンプルな“ノンデイト”の2種類が購入可能です。

実用性で選ぶなら。サイクロップレンズが印象的な“デイト”モデル

サイクロップレンズとは、日付表示の文字を拡大して読みやすくするためのモノ。風防がボコッと膨らむため好みが分かれますが、実用性で選ぶのであれば、やっぱりこちらがおすすめです。デイトモデルが初めて登場したのは1965年。当時から日常使いをメインにするユーザーから支持されていました。

オリジナルに忠実。“顔”重視で選ぶなら、“ノンデイト”モデル

「サブマリーナ」の血統からいえば、ノンデイトモデルこそが正統であると考える腕時計ファンもいるでしょう。出自はプロのための道具ですから、日付がないだけでも武骨さは際立ちます。複雑な機構を必要としませんから、価格の面でも少し有利です。

ゴールドも、ブルーも。差をつけたい大人のためのバリエーション

ここまでは王道の黒を取り上げてきましたが、時計は他人より目立ってナンボ、と考える人もいるでしょう。そこでここからは、ゴールドやブルーといった、より特別感のある「サブマリーナ」をご紹介します。

1本目Ref.116613LB

通称“青サブ”と呼ばれるモデルで、最初に登場したのは1987年。現行モデルのこちらは、オイスタースチールとイエローゴールドのコンビカラーが印象的。夏や海を想起させる爽やかでスポーティなカラーリングながら、ラグジュアリーな雰囲気も兼ね備えているのが人気の理由です。

2本目Ref.116610LV

『ロレックス』のコーポレートカラーを纏った“グリーンサブ”は、2003年に「サブマリーナ」の誕生50年を記念したモデルとして登場。約7年間生産され、それで終わりかと思いきや、その後マイナーチェンジを経て現行まで引き継がれています。しかし、そろそろ生産終了となるのではといううわさから、すでにプレミア価格がついています。

3本目Ref.116619LB

1本目でご紹介したコンビの青サブのほかにも、ケース、ブレスレットともにホワイトゴールドを採用した青サブも。これまでコンビにしかなかったブルーダイヤルを採用したことで人気となっています。「サブマリーナ」といえば海ですから、こんな爽やかなカラーを身に着けるのも良いのではないでしょうか。

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牟田神 佑介

編集・ライターのアシスタントを経て独立。「ファイン」「LEON.jp」などでカジュアルを中心に手掛けるほか、企業広告、オウンドメディアにて執筆。絡まった糸を解くようなわかりやすい記事作りがモットー。(良い意味で)興味が散漫で影響されやすく散財する日々。
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