ジュエラーの、本気。ブルガリのオクトは時計ツウをも魅了する

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デザインのみならず技術面でも時計専業ブランドを上回る実力を見せつける『ブルガリ』。6度の世界最薄記録を成し遂げた「オクト」は時計ツウもうなる本格時計です。

石井 良

2020.09.11

ブルガリ(BVLGARI)
腕時計

『ブルガリ』というブランドの立ち位置を変えた腕時計。「オクト」とは何者だ

『ブルガリ』といえばレディースのジュエリーが真っ先に思い浮かぶと思いますが、最初に腕時計を作ったのは1975年。上客向けのクリスマスプレゼントとして製作された100本限定のデジタルウォッチでした。円筒状のベゼルにロゴをエンボス加工したアイコニックなデザインは瞬く間に知れ渡り、2年後の1977年には『ブルガリ』の代表作となる腕時計「ブルガリ・ブルガリ」を誕生させています。確かに歴史ある時計専業メーカーと比べれば後発ですが、比較的早い段階から腕時計に力を入れていたことがわかりますよね。そんな『ブルガリ』が作る本格時計が、今回ご紹介する「オクト」です。

2012年に発売された「オクト」は、時計好きの間でもよく知られたモデルです。時計デザイン界のカリスマ、ジェラルド・ジェンタ氏の流れを汲んだ美しいデザインと、現在までに6つの世界記録を打ち立てた高い技術力が評価され、今なお時計業界に大きな影響をもたらしています。従来の『ブルガリ』の時計といえば、ジュエリーブランドのおしゃれ時計、といったイメージだったのが、この「オクト」の登場でウォッチメーカーとしての地位を確立。ビジネスシーンでも愛用されるようになるなど、『ブルガリ』というブランドに対する世の男性達の視線を大きく変えました。まさにブランドの立ち位置を変えてしまった腕時計、それが「オクト」なのです。

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天才、ジェラルド・ジェンタ氏のDNAを継承する「オクト」の意匠

ジェラルド・ジェンタ氏といえば、『パテック フィリップ』の「ノーチラス」、『オーデマ・ピゲ』の「ロイヤルオーク」など、誰もが憧れる時計を次々と手掛けた天才時計デザイナー。『ブルガリ』は2000年に氏が起こした「ジェラルド・ジェンタ」社を傘下に収めており、氏の没後もそのDNAを色濃く受け継いでいます。そもそも、「ブルガリ・ブルガリ」と、その前身となったデジタルウォッチ「ブルガリ・ローマ」もジェラルド・ジェンタ氏のデザインといわれており、その関係性は昔から続いているものだったのですね。

「オクト」はジェラルド・ジェンタ氏による直接のデザインではありませんが、2004年に登場した、『ジェラルド・ジェンタ』を傘下に収めてから初となるモデル「ジェラルド・ジェンタ オクト」がその原型。氏のデザインを思い起こさせる八角形のケースが特徴で、その哲学をしっかりと見て取ることができます。『ブルガリ』がブランド初期から貫いてきたローマ建築を意識したデザインともマッチしていて、ジュエラーである『ブルガリ』だからこそ成し得た意匠だといえるでしょう。

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“世界最薄”の記録を更新し続ける「オクト フィニッシモ」

「オクト」の歩みを振り返ってみると、『ブルガリ』はジェラルド・ジェンタ氏のDNAを受け継ぎ、デザインだけを継承するつもりだったのでは、なんていう風にも思えてしまいます。しかし、それは違います。なぜなら、時計界における技術革新を次々とこの「オクト」で成し遂げているのですから。

そんな『ブルガリ』の技術力を象徴するのが、「オクト フィニッシモ」のシリーズ。時計専業メーカーでも難しいとされる自動巻きの超薄型時計として登場し、手巻きトゥールビヨン、自動巻きトゥールビヨン、ミニッツリピーター、クロノグラフ……、と次々にワールドレコードをブレイク。そして2020年8月には自動巻きクロノグラフにトゥールビヨンを採用した新作「オクト フィニッシモ トゥールビヨン クロノグラフ オートマティック」を発表し、6度目の世界最薄を成し遂げました。

2019年の新作クロノグラフではムーブメントの外周をローターが回転する“ペリフェラルローター”を採用。薄型化できるのはもちろん、自動巻きならではのムーブメントの美しさも堪能できます。ただ薄いだけでなく、あくまでもラグジュアリーであること。そこに『ブルガリ』の矜持を感じます。

ちなみに、世界最薄の称号は取りつ取られつの泥仕合。一度『ブルガリ』が世界最薄を達成したのち、『ピアジェ』、『オーデマ ピゲ』が更新しますが、その後トゥールビヨンを搭載しながら2mmを切る極薄ムーブメントを開発し、再度『ブルガリ』が返り咲き。まさかハイジュエラーがここまでやるとは露程も思っていないワケでして、とにかく世界は驚きました。だからこそ、『ブルガリ』はハイウォッチブランドとしても認められているのです。

選択肢は1つにあらず。『ブルガリ』の「オクト」はそのバリエーションも多種多様

『ブルガリ』をハイウォッチブランドへと押し上げた「オクト」。まだまだ語りどころはたくさんありますが、そろそろどんなモデルがあるのか、気になってきませんか。意外とバリエーションが多いので悩ましいところですが、ここからは候補となるモデルをご紹介しましょう。

1本目オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT

クロノグラフとGMT機能を搭載しながら厚さをわずか3.3mmに抑えたムーブメントを搭載し、世界最薄の自動巻きクロノグラフの称号を手にした1本。ケース素材はチタンで、精密な切削技術により厚みはたったの6.9mm。ケース、文字盤、ブレスレットまでグレーで統一されたシックなカラーリングも魅力です。

2本目オクト ローマ

「オクト」の八角形ケースをベースに、角を落とすことで丸みのあるフォルムへと進化した「オクト ローマ」。スポーティな雰囲気を併せ持つブルー文字盤はオン・オフ問わず着用できるカラーです。ブレスをレザーに変えると一気にシックな表情になり、ビジネスシーンにハマる1本として愛用できます。

3本目オクト ソロテンポ

ラグスポ時計を筆頭に、腕時計の大径化に悩んでいる方にもおすすめなのがこちら。ケース径38mmの18金ピンクゴールドケースに、相性の良い焦げ茶のアリゲーターベルトを採用。白文字盤というのもクラシックな雰囲気を後押ししていて、普段スーツやジャケットを着ることが多いなら、使い勝手が良いでしょう。小振りながら存在感のある1本です。

4本目オクト フィニッシモ スケルトン

いくつもの世界最薄記録を打ち立てた「オクト フィニッシモ」。トゥールビヨンとまで行かないまでも、ひと目でラグジュアリーとわかる1本が欲しいならこのスケルトンモデルを推薦します。見た目に美しいだけではない、2.35mm厚の極薄ムーブメントを搭載。ケースにはチタンケースを採用しているため、重さは約36gと軽量です。

5本目オクト ウルトラネロ クロノグラフ

シリーズの中でも根強い人気があるのが「オクト ウルトラネロ クロノグラフ」。DLC加工が施されたステンレススチールのブラックケースにゴールドのインデックスを組み合わせたラグスポ感溢れる1本です。薄型化に固執していないためボリュームがありますが、腕元に主張が欲しいという人にはむしろこれが最適でしょう。

6本目オクト オリジナーレ ソロテンポ

2018年からコレクションに加わった「オクト オリジナーレ ソロテンポ」はラバーベルトを採用することでスポーティさを前面に押し出したデザインが魅力。グレーがかったケースから想像できるように素材はチタン。非常に軽い着け心地であることも、そのコンセプトとマッチしています。もちろん、ベルトを付け替えればスーツなどにも合わせられます。

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編集・ライターのアシスタントを経て独立。「ファイン」「LEON.jp」などでカジュアルを中心に手掛けるほか、企業広告、オウンドメディアにて執筆。絡まった糸を解くようなわかりやすい記事作りがモットー。(良い意味で)興味が散漫で影響されやすく散財する日々。
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    TASCLAP編集部

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