ざっくり編みが温かい。ローゲージニットがこの冬、コーデの鍵になる

冬の装いのキモとなるのが、ほっこり感や温かみ。これが1着で簡単に手に入るのがローゲージニットの長所です。冬カジュアルの主役として、持っていて損はしませんよ。

遠藤 匠

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2020.11.22

話を始める前に、ニットの表情を決める“ゲージ”について知っておく

話を始める前に、ニットの表情を決める“ゲージ”について知っておく

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さて、本題に入る前に「そもそもニットでいうところの“ゲージ”って何?」というモヤモヤを解消しておきましょう。このゲージというのは、編み機の針の密度を表す単位のこと。1インチ間に編み機の針が何本あるのかを数字で表します。簡単にいうと、この数値が高いものほど細かく編まれていて、同じ長さの生地によりたくさんの編み目があります。5ゲージ以下のものはローゲージ、11~12ゲージ以上はハイゲージに分類され、中間の7、8、10ゲージはミドルゲージと呼ばれます。大まかにいうと、ハイゲージは滑らかな編み地なのに対し、ローゲージはざっくりとした温かみのある編み地に仕上がります。

ハイゲージと使いわけ。ローゲージニットの温もりが頼りになる

ハイゲージと使いわけ。ローゲージニットの温もりが頼りになる

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今回深掘りしていくのは、ローゲージニット。このタイプのニットは編み地がざっくりとしているだけでなく、毛糸も太いものが用いられるのが特徴です。そのため、独特のボリューム感を持った編み地に仕上がるのです。ハイゲージのニットが上品さを感じさせるのに対し、こちらは良い意味での素朴さや、どこか粗野で男らしいイメージを醸すことが可能です。アラン編みのようなノスタルジックな編み柄が映えるのも、このタイプならでは。その独特の存在感は特にカジュアルな装いと親和性が高く、これ1枚で温かみやほっこり感といった冬らしいイメージを味方につけられます。

ハイゲージと使いわけ。ローゲージニットの温もりが頼りになる 2枚目の画像

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ちなみに、一方のハイゲージニットは、編み自体が細かいのでほんのり光沢があり、発色も非常に鮮やか。編み地が薄手ということもありドレス系のアイテムと非常に相性が良く、ビジネスシーンでの着用にも向いています。ただ、カジュアルスタイルに欠かせないリラックス感やウォーミーさでは、ざっくりとしたローゲージに軍配が上がります。

購入前に知っておきたい。ローゲージニットを着こなす際の注意

購入前に知っておきたい。ローゲージニットを着こなす際の注意

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先程も少し触れましたが、ローゲージニットは太めの毛糸をざっくり編んでいるので、編み地自体にボリュームがあります。なので、いつもの調子でジャストサイズのアウターを上から羽織ってしまうとパツパツになる危険性も……。インナー使いするときは、アウターのサイジングにご注意ください。ビッグシルエット系のアウターなら心配無用ですが、購入する際は手持ちのアウターとも相談するのが賢明です。

おすすめしたいローゲージニットの種類と、その着こなし方

ひとくちにローゲージニットといっても、前開きかプルオーバーといった仕様の違いによって印象も少しずつ変わります。それぞれの長所を生かしたコーデを参考に、自分の選択肢を広げてみましょう。

種類1

レイヤードするならこれ。ローゲージのクルーネックニットは汎用性抜群

レイヤードするならこれ。ローゲージのクルーネックニットは汎用性抜群

WEAR

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汎用性の高さという意味で主力となり得るのが、やっぱりクルーネックでしょう。スウェット感覚でTシャツの上に羽織るだけでサマになるのは言わずもがな。この写真のようにシャツを挿しても映えるし、タートルネックインナーを襟ぐりからちょい見せしても絵になります。このシャツ襟を出すコーデは、ハイゲージニットではきれいめ感が強調されビジネス感が出がち。ですが、編み地に表情のあるローゲージニットなら休日らしい力の抜けた印象に仕上がります。

種類2

これ1着でOK。タートルネックのローゲージニットなら、コーデに悩まない

これ1着でOK。タートルネックのローゲージニットなら、コーデに悩まない

WEAR

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タートルネックの強みといえば、コーデがとても簡単なこと。写真のようにコートをパッと羽織るだけで着こなしが完成するので、あれこれコーデを考える必要もありません。ザクッとした厚手の編み地ですから、重厚感あるロングコートともバランスの取れた着こなしに仕上がります。コートと同系色のニットを選び馴染ませてもサマになりますが、写真のようにニットの配色をチェック柄のアクセントカラーで拾ってあげると、ワンランク上のおしゃれを狙えます。

種類3

今年はこれ。直線的なデザインがユニークな、ガンジーセーターを知っておく

今年はこれ。直線的なデザインがユニークな、ガンジーセーターを知っておく

WEAR

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こちらは、手がけるブランドがじわじわ増えてきたガンジーニット(ガーンジーと表記する場合も)。その名の通り、英国領のガンジー島生まれのフィッシャーマンセーターで、裾に向かってストンと落ちる直線的シルエットが特徴です。角マチ付きの襟ぐりがひょいっと立ち上がるので、これ1枚で着ても絵になります。ちなみに、漁師が着ていたニットといえばアラン諸島発祥のアランセーターが有名ですが、実はこちらのガンジーニットが元祖という説が有力なのだとか。

種類4

これ1枚でも成立する。カーディガンタイプのローゲージニットが便利

これ1枚でも成立する。カーディガンタイプのローゲージニットが便利

WEAR

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ロンTなどの上にサッと羽織るだけでおしゃれなコーデとして成立してしまうのが、前開きのカーディガンタイプ。薄手のカーディガンと違って編み地が肉厚で、編み柄も表情豊かです。だから、こんな感じでラフに羽織っても雰囲気良く着こなせます。太めのワイドパンツとのマッチングも上々です。

ヘビロテしたくなる、ローゲージニットの人気モデル9選

歴史あるニット専業メーカーの確かな製品も魅力ですが、セレクトショップとのコラボ作で時代感を取り入れるのも1つの手。どれを選んでも、主役級の活躍が期待できますよ。

アイテム1

『インバーアラン』3Aランバーカーディガン

『インバーアラン』3Aランバーカーディガン

MARC ARROWS楽天市場店

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こちらの襟付きカーディガンは、スコットランドの伝統のハンドニットを現代に受け継ぐ『インバーアラン』の代表作。ハンドメイド故に微妙な個体差はありますが、それがまた大量生産品にはない味わいとなっています。未脱脂で自然な風合いを残した毛糸は油分を多く含んでいるので、小雨程度なら弾いてくれる防水性を発揮します。彫りの深い編み柄やオリーブ材を用いた木製ボタンも、変わらずに受け継がれている伝統の意匠です。

アイテム2

『ジャミーソンズ』×『ビームスプラス』別注パッチワークグレイジークルー

『ジャミーソンズ』×『ビームスプラス』別注パッチワークグレイジークルー

ZOZOTOWN

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シェットランド諸島最古のニットメーカー『ジャミーソンズ』の代名詞といえば、フェアアイルセーター。こちらは『ビームスプラス』の別注により、袖とボディの編み柄が異なるクレイジーパターンに仕上げられています。実はよく見ると左右の袖の柄が違うという遊び心も、定番に飽き足りない大人にはグッとくる要素でしょう。製造はスコットランドの自社構造で行われているので、ニット自体は変わらない高品質を保っています。

アイテム3

『ル・トリコチュール』トラディショナルウールガンジーセーター

『ル・トリコチュール』トラディショナルウールガンジーセーター

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この『ル・トリコチュール』は1964年にガンジー島で創業し、伝統的な製法に基づくガンジーセーターを現代に受け継いでいる老舗ニットブランド。現在は機械編みを導入しているようですが、身頃と袖をつなぐリンキングは現在でも手編みで行われ、動きやすさと味わい深さを兼備しています。前身頃と後ろ身頃の区別がない特徴的なデザインや、型崩れしにくい目の詰まった編み地はもはや不変の意匠です。

アイテム4

『トゥモローランド』コイルロープ クルーネックニット

『トゥモローランド』コイルロープ クルーネックニット

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1970年代の創業時は、メンズのニットメーカーとしてスタートした『トゥモローランド』。それだけに、この鮮やかな配色のローゲージニットの仕立てもニットブランドと比べて遜色ないものに仕上がっています。採用しているイタリア製の高級糸は、ポリウレタンの芯にコットンをコイル状に巻きつけたもの。その張りを生かしながら1.5ゲージで編み立てることで、丸みのある特徴的なフォルムを描き出しました。ドロップショルダーですが、着丈が短めなのですっきりとした印象の着姿に。

アイテム5

『バトナー』シグネチャー1Bカーディガン

『バトナー』シグネチャー1Bカーディガン

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『バトナー』はニットの産地として知られる山形県で1951年に創業した、有名アパレルメーカーの製品を手がけてきた日本有数のファクトリーによるオリジナルブランド。こちらはシンプルながらさりげない装飾性を感じさせる畦編みや1つボタンの前立てなど、周囲との違いを印象付けられるカーディガンとなっています。着物の襟のように首筋にネックがフィットするデザインが特徴的で、インナーがTシャツでも品良く見せられます。

アイテム6

『ピーター バランス』シャギードッグセーター

『ピーター バランス』シャギードッグセーター

インポートショップ メイン

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表面をアザミの葉で引っかいて毛羽立たせ、保温性を高めたのがシャギードッグセーター。スコットランドで生まれた伝統的な製法ですが、こちらは同製法を現在に受け継ぐ貴重な1着となっています。継ぎ目がないシームレスな編みも昔ながらのもので、これにより動きやすさと丈夫さを兼備。採用しているウールは、厳しい寒さに耐えて育つシェットランド諸島の羊から取れるもの。素材に対するこだわりも、1923年の創業から変わっていません。

アイテム7

『ユナイテッドトウキョウ』ローゲージハイネックニット

『ユナイテッドトウキョウ』ローゲージハイネックニット

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ハンドニットのようなざっくり感を見事に再現したこの編み地は、サンニットという国内有数のニットファクトリーの高い技術力によるもの。『ユナイテッドトウキョウ』のデザイナーとともに試行錯誤して生み出された製品で、ふっくら軽やかな着心地が魅力です。折り返しのないハイネックは首筋に吸い付くようにフィットして、ボリューミーな身頃とのコントラストを演出します。

アイテム8

『トリコット・ジーン・マルク』×『アーバンリサーチ サニーレーベル』スペシャルオーダーニット

『トリコット・ジーン・マルク』×『アーバンリサーチ サニーレーベル』スペシャルオーダーニット

ZOZOTOWN

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こちらはパリ郊外で3代にわたって良質なニットを作り続けているニットファクトリーに、『アーバンリサーチ サニーレーベル』が別注をかけた一品。手編みのような素朴な表情の編み地に加え、トレンドを感じさせるくすんだ配色が、肩の力が抜けた着こなしを演出してくれます。襟リブが幅広で厚みもあるので、クルーネックながら首周りが物足りない印象に陥りません。

アイテム9

『ハーレー・オブ・スコットランド』スーパーソフトシェトランド タートルネック ウールセーター

『ハーレー・オブ・スコットランド』スーパーソフトシェトランド タートルネック ウールセーター

CLOZEST モッズメンズレディース

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このタートルネックニットを手掛けたのは、1929年にスコットランドで創業した老舗。継ぎ目のない輪編みなのでどこにもストレスがかからず、快適な着心地を楽しめます。採用しているスーパーシェットランドウールはその滑らかな風合いに加え、着ていることを感じさせない軽さも出色。カラーバリエーションが全19色という驚きの豊富さなので、この独特の着心地とシルエットが気に入ったら色違いで揃えるのも良いでしょう。

遠藤 匠

紺ブレもビーサンも守備範囲。雑食系服飾ライター

遠藤 匠
モノ雑誌と男性ライフスタイル誌の編集を経て、現在はフリーライターとしてメンズファッション誌、ライフスタイル誌、WEBを中心に執筆。ファッション遍歴は、渋カジから英国系テーラードを経て、再びアメカジに回帰。現在は無国籍状態に。
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