
ネイビーのダウンを着こなすために。押さえたいコーデのヒントと実例集
抜群の防寒性を誇るダウンだが、「野暮ったく見える」という声もあるだろう。そんな懸念を払拭するのがネイビーダウン。その魅力と、コーデのノウハウを押さえよう。
ダウンを選ぶなら定番色。大人にはネイビーがよく似合う
存在感のあるボリュームと単体でも十分すぎる防寒性を誇るダウンアウターは、冬の鉄板アイテム。となればヘビロテ前提で、着回し力のある定番色を選ぶのがセオリー。なかでもおすすめはネイビーだ。ブラックよりも軽快で都会的。されど濃色なので野暮ったさが軽減され、コーデの引き締め効果を期待できる。もちろん優れた汎用性は言うに及ばず。両者の魅力を引き立てあい、大人の装いにもマッチすると聞けば、取り入れない手はない。
ネイビーのダウンをコーデに取り入れる際の注意点とは?
前述のようにネイビーダウンの魅力は、汎用性の高さに他ならない。コーデに取り入れる際も変に意識せず、ベーシックな合わせ方を心掛ければ失敗することはないだろう。ただ、注意すべきポイントを挙げるとすれば“ジャストなサイジング”の1点。特にボトムス選びの際に気をつけたい。せっかく大人っぽく都会的な印象を与えてくれるネイビーも、上下ともボリューム感のあるアイテムをセレクトしてしまうと野暮ったく見えてしまいがち。スマートな着こなしを意識したい。
ネイビーダウンのおしゃれなコーデから読み解く、配色と好相性なアイテム
おしゃれなコーデと一口に言っても、頑張り過ぎはトゥーマッチ。ゆえに理想は“さりげなくおしゃれで好印象”。では何にでも合わせやすいネイビーダウンには、実際どんなアイテム、どんな配色が好相性なのか? まずはネイビーダウンを巧みに取り入れた8つのスタイルサンプルから、そのヒントを探っていく。
コーデ1
好相性のブラウンカラーは、旬のコーデュロイパンツで
ネイビーと相性の良いブラウンを、今が旬のコーデュロイパンツで取り入れたアメカジコーデ。若干ゆとりを持たせたボトムスでダウンとのバランスを取りながら、キャップでストリートの匂いを加える。シンプルかつ肩の力の抜けた雰囲気でビギナーにも真似しやすいはずだ。
コーデ2
細身の淡色ブルーデニムで、重厚感を抑えてスマートに
よく履き込まれたように色落ちした細身のデニムパンツを合わせることで、ダウンの持つ重厚感が相殺され、抜け感のあるコーデが完成する。足元は若干タフなレザーシューズを。ボリュームのあるフードを備えたコンパクトなシルエットのダウンを選ぶと、より効果的。
コーデ3
清潔感と温かみを呼び込む、白のアランニットを投入
ダウンのデザインは多種多様。彼のようにミニマルな顔立ちのダウンジャケットの場合は、ボリューミーで表情豊かな白のアランニットを合わせてみるといい。それだけでコーデに清潔感と温かなムードを呼び込むことが可能だ。シューズも白を選べば統一感アップ。
コーデ4
下半身を淡色でまとめて、視覚的にボリュームダウン
ニットキャップとダウンをネイビーで揃えた上半身に対し、足元は抜け感を演出するトーナルカラーを選択。その両方をつなぐのが、美しく色落ちしたスリムフィットのブルーデニム。濃淡をつけることで、相対的に上半身も引き締まって見え、バランスの良いコーディネートに。
コーデ5
統一感を演出する近道は、配色を2色で抑えること
アウトドアブランドのダウンは、やはり機能性と存在感ともに抜群。なので他アイテムはシンプルな定番を選んでバランスを取りたい。ダウンとハイテクスニーカーをネイビーで、温かみのあるウール顔のボトムスとニットキャップはグレー。白の挿し色も効いている。
コーデ6
ニットとテーパードパンツのコンビが漂わす清潔感
ここまでのどのコーデよりもシンプルきれいめ。ダウンのインナーには清潔感のあるハイネックのニット、さらにウール素材のスキニーテーパードパンツ、白スニーカーとクリーンな雰囲気作りは◎。こちらもまた配色を2色に絞っているので、まとまりのある印象に。
コーデ7
トラッド感のあるシックなアイテムを組み合わせる
着丈が腰下まで伸びるコートタイプならば、よりスタイリッシュな着こなしがハマる。フードのファー、ハイゲージニット、ウインドウペン柄のパンツといった、ネイビーと相性の良いブラウン系アイテムを散らすことで、シックで余裕をたたえる大人のムードを狙った。
コーデ8
アクセントになる小物で、色の対比を作り出す
最後のコーデサンプルは、小物使いにフォーカス。フードがボディと一体型になったネイビーダウンの首元に、鮮やかなオレンジのマフラーを。ここでのポイントは対比。他アイテムをブラックやチャコールなど落ち着いた色にしたことで、洒脱な雰囲気に拍車をかけている。
定番から注目作まで。おすすめのネイビーダウン5選
ネイビーダウンの魅力とコーデ術を知ったところで、筆者おすすめのネイビーダウンもご紹介しておきたい。定番ブランドから別注物、注目ブランドと、今買うべき5モデルを厳選。少々値が張るものもあるが、そこは一生モノ。しっかり着れば数年で元が取れるので、覚悟すべし。
アイテム1
『ザ・ノース・フェイス』ビレイヤーパーカ
同ブランドのダウンといえば「ヌプシ」や「バルトロライト」が有名だが、ともに本気すぎて街使いでは優れた機能性を持て余すことも。そこでおすすめなのが「ゴアテックス インフィニアム」を使用した本モデルだ。軽量でしなやかな着心地で、動きやすく幅広い天候に対応。シンプルなワントーンデザインも、ネイビーダウンの汎用性をさらに強める。
アイテム2
『ナンガ×アーバンリサーチ iD』別注ライトウェイトロングダウンパーカー
アウトドアファンなら知らぬ者はいない国産シェラフメーカー『ナンガ』に『アーバンリサーチ iD』が別注。2レイヤーPUラミネートをした軽量素材を表地に使用し、環境にもやさしいリサイクルダウンを封入。防寒性の高いロングレングスだが、前面に配置された長めの止水ファスナーのおかげで、ボトムスのポケット内にもアクセスしやすい便利な仕様。
アイテム3
『ファーストダウン』パネルショートダウンジャケット
90年代のニューヨークでストリートを中心に人気を博した『ファーストダウン』。オーバーサイズながら計算された着丈によって、ストリート感を残しつつも野暮ったくならず洗練さをも感じさせる。また中綿には軽量のリアルダウンをMIX。発せられた熱を密度の高いポリエステル生地で包み込むことで逃がさず、快適な暖かさをキープしてくれる。
アイテム4
『デサントオルテライン』水沢ダウンジャケット マウンテニア
『デサント』が、長年にわたり培ってきたノウハウを生かしたプロダクトを展開する同レーベルの代表的アイテム「水沢ダウン」。そのトップモデルがこちら。雨や雪など悪天候下での着用も考慮し、フードに水や雪だまりを防ぐパラフードシステムを搭載。さらに裏地には保温素材「ヒートナビ」が使用されており、極寒でも常に快適に過ごすことが可能だ。
アイテム5
『アークティック エクスプローラー』チル
ロシア発のダウンブランド『アークティックエクスプローラー』からは、日本人の体型にジャストフィットする定番モデル「チル」をセレクトしたい。マイナス30℃まで対応する防寒性や耐水性など高い機能性を備えながらも、デイリーユースしやすいシンプルな佇まいが特長。見た目にも暖かなフードのリアルファーは、ロシアンラクーンのものを使用。
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『デサントオルテライン』 水沢ダウンジャケット マウンテニア
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