
手間暇かけて煎れる喜び。マキネッタで極上のコーヒータイムを
ハンドドリップやコーヒーメーカーとは違う味が楽しめ、コーヒー好きならぜひ挑戦したいマキネッタ。キャンプなどアウトドアで使う人も増えており、要注目のアイテムです!
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アウトドアでも楽しみたい。直火式エスプレッソマシン、マキネッタ
こだわりのカフェや海外の映画などで、背の高いヤカンのような器具でコーヒーを淹れているのを見たことがあると思います。その器具がマキネッタです。マキネッタとは、火にかけて使用する直火式エスプレッソマシン。1杯淹れるのに時間はかかるものの、濃厚で苦味が強い、極上のエスプレッソが楽しめます。電源がなくても使えるため、最近ではアウトドアファンの間でも愛用者が増えている様子。心地良い香りを楽しみながら出来上がりを待つ……。そんな贅沢すぎるスローライフを楽しみたい人におすすめです。
イタリアでは超メジャー。マキネッタとは、何ものか
マキネッタというのは直火式エスプレッソマシンの総称であり、イタリアでは1家に1台あるといわれるほどメジャーなコーヒーアイテム。さまざまなメーカーからマキネッタが発売されており、大きさや形状も多彩です。素材は主にステンレスやアルミ。ステンレスは汚れや錆びに強いのでお手入れが簡単ですが、高価になりがち。アルミは比較的安価ですが最初だけ金属臭があることも……、と一長一短です。また、マキネッタで淹れたエスプレッソは正確にはモカと呼ばれます。一般的なエスプレッソマシンで淹れたものとは味わいや特徴が異なるため、別の名前がついたようです。
マキネッタで淹れたモカとエスプレッソマシンで淹れたエスプレッソとの1番の違いは見た目です。エスプレッソには表面にクレマと呼ばれる泡がありますが、一般的なモカにはクレマはほとんどありません。それは、マキネッタが電動ほど高い圧力をかけずに液体を抽出しているためです。もちろん味わいも異なります。一般的なモカは、苦味と濃厚さを伴った荒々しい味となり、エスプレッソは洗練されたバランスの良い味となる傾向があります。
よりこだわるなら。マキネッタでの抽出に適した粉の選び方とは
マキネッタには、使用するのに適したコーヒー粉の挽き方があります。それは細挽き。エスプレッソでは極細挽きのコーヒー粉を使用することが多いですが、電動ほど高い圧力をかけないマキネッタで極細挽きを使った場合、コーヒーをきちんと抽出できないことがあるのです。とはいえ、ブランドによって粉の粒度に差があるので、極細挽きでも使用できることもあります。なお焙煎具合は、エスプレッソと同じ深煎りがおすすめですが、いろんな味にチャレンジしたいときは、深煎り以外で試してみても良いでしょう。
日々のルーティーンにしたい。マキネッタの使い方
では、実際にマキネッタの使い方を、順を追ってご紹介します! 直火を使うのでとっつきにくい印象があるかもしれませんが、構造はいたってシンプル。火加減も弱火が基本なので、ヤカンでお湯を沸かすぐらいの気分でOK。気軽に淹れたてのモカが楽しめます。
手順1
タンクに水を入れる
本体を分解して、下部のタンクに水を入れます。水を入れて良いのは、タンクの内側にある上限線まで。上限線がないアイテムは、安全弁の下まで入れるのがセオリーです。また、マキネッタは水もコーヒー粉も最大量を使ったときに最もおいしくなるよう作られています。なので、3杯分のマキネッタなら常に3杯分を作るのが正しい使用方法。ただし微調整はありなので、最初は基本の味を確かめてから自分なりのバランスを見つけても面白そうです。
手順2
フィルターバスケットにコーヒー粉を入れる
ドリップコーヒーでいうドリッパーの役割を果たすフィルターバスケットに、コーヒー粉をセットします。スプーンなどでザクザクと入れて、軽く整えたら、すり切りにするぐらいがちょうど良い入れ方です。エスプレッソマシンのようにギュッと押さえつけると抽出ができないことがあるので注意しましょう。
手順3
タンクに上部パーツを設置する
マキネッタの上部をタンクに取り付けます。取り付け方は回し締めるタイプやハンドルで固定するタイプなどアイテムによって異なりますが、持ち上げたとき下部が落ちたりしないようしっかり取り付けるのが大事。水もコーヒー粉もちゃんと入れたのにうまく抽出されないときは、取り付けが甘くないか見直しましょう。
手順4
本体を火にかけて沸騰させ、コーヒーを抽出する
本体をガスレンジなどに乗せて、火にかけます。本体とレンジの五徳のサイズが合わない場合、サポートリングを五徳に乗せてその上に本体を乗せます。火加減は本体から炎がはみ出ない程度。火をつけた瞬間の強火でハンドルが溶けたりすることがあるので、火をつけてから本体を乗せるのが良いでしょう。なお、アウトドアで背が高めのガスバーナーに乗せるときはバランスに注意! 事前に乗せて、本体との相性を確認しておきましょう。
手順5
抽出が終わったら、コーヒーを注ぐ
火をかけるとタンクの水が沸騰し、上部にコーヒーが抽出されていきます。抽出の様子を見たくなるでしょうが、蓋を開けるのは危険なのでやめましょう。コポコポと空気が出るような音がしたら抽出が終わったサイン。火を止めてカップに注げば完成です。あとは牛乳や砂糖を加えて、できたてのモカを味わいましょう。
ちなみに
買って最初に煎れたコーヒーは、無理に飲まずに処分すべし
マキネッタは、液体が直接金属に触れているため、使い始めは金属臭が液体に移ることがあります。ステンレス製は比較的においが少ないですが、アルミ製の場合は最初の2~3杯は試運転と思って処分したほうが、よりおいしくコーヒーを味わえます。
育てる楽しみも。マキネッタを使った後の、お手入れ方法
基本的にマキネッタは洗剤を使わず水洗いします。アイテムにコーヒーの香りと油分を残すことで金属臭を消すというメリットと、油分が膜を作るので錆びにくくなるというメリットがあります。洗ってそのままにしておくと錆びが浮く原因になるので、水洗いした後は、水気をちゃんと拭き取りましょう。洗った後、鉄フライパンのように空焚きをする必要はありません。
最初の1台はこの中から。マキネッタのおすすめ5選
マキネッタの楽しさを理解したところで、初心者におすすめな1台をご紹介! 定番中の定番をはじめ、マキネッタなのにクレマが出るモデルやデザイン性が高いモデルのほか、最新のキッチン環境でも安心のIH対応モデルもピックアップしました!
1品目
『ビアレッティ』モカエキスプレス
マキネッタの代表的なブランド『ビアレッティ』で、最も有名なモデルである「モカエキスプレス」。角張ったヤカンのような特徴的なフォルムとシンプルな使い心地は、1933年の発売以来ほぼ変わることがなく、ニューヨーク近代美術館の永久展示品にも選ばれています。サイドにプリントされている『ビアレッティ』のキャラクターロゴは、創業者がモデルだそう。
■DATA
W9.5×H18.5×D16.5cm
抽出量:約144ml
素材:アルミニウム合金
直火・ハロゲンヒーター対応、IH非対応
2品目
『ビアレッティ』ブリッカ
『ビアレッティ』のアイコン「モカエキスプレス」の進化版。内蔵されたパーツにより、電動エスプレッソマシンで淹れたようなクレマを作り出すことができます。そのパーツとは、本体上部内に搭載された特殊バルブ。抽出の最後に特殊バルブが圧力をかけることでクレマができ、エスプレッソのようなゴールドのクレマが乗ったビジュアルに仕上がるのです。エスプレッソが好きならおすすめです。
■DATA
約W19×H10.5×D19.5cm
4カップ分
本体:アルミ合金、ハンドル:フェノール樹脂
直火対応、IH非対応
3品目
『ペゼッティ』ベルエクスプレス
『ペゼッティ』は1940年代にイタリアで創業し、直火式エスプレッソマシンを世界中に展開している名ブランド。このマキネッタの最大の特徴は、直火でもIHでも使用できる2WAYタイプなこと。自宅のIHキッチンでも使いたいし、アウトドアで直火でも使いたいというアクティブな人に最適です。キャンプで使えば、イタリアらしい鮮やかなカラーリングが映えて注目の的になりそう。
■DATA
約W19×H19×D19cm
デミタスカップ6カップ分
アルミニウム素材
直火・IH対応
4品目
『イルサ』エスプレッソメーカー
イタリア国内の商品比較テストで、直火式エスプレッソマシン部門1位に輝いたブランドのマキネッタ。オールステンレスのボディは汚れや黒ずみがなく、金属臭が少ないため、使い始めからおいしいモカが味わえます。ハンドル部分もステンレスのため、誤って強火にかけてハンドルを溶かしたり焦がしたりする心配もありません。本体をガスコンロ上で安定させるセーフティアイテムや容量の半分だけ作れる減量フィルターなど、付属品が充実しているのも魅力です。
■DATA
∮6.7×H16.7cm
抽出量:約150ml
ステンレス18/10
直火対応
付属品:12cmガスセーフティ、減量フィルター、スペアゴムパッキン
5品目
『ビアレッティ』ヴィーナス
『ビアレッティ』のステンレスタイプのマキネッタ。ミラー仕上げの美しい光沢は、使って楽しいのはもちろん、未使用時にはインテリアとして部屋に飾れます。耐久性があって錆びに強く、お手入れも簡単なので長く使えるのも長所。使い方はモカエキスプレスと同じですが、よりクリアな味わいのモカが味わえます。ゲストにモカを振る舞うときに使用したり、ギフトに贈ったり、おもてなしにも使える品質の高さが◎。
■DATA
約W9.5×H17.5×D12cm
適正容量約200ml
本体:ステンレス鋼、ハンドル・ツマミ:ナイロン
直火対応、IH非対応
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『ビアレッティ』 モカエキスプレス
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『ビアレッティ』 ブリッカ
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『ペゼッティ』 ベルエクスプレス
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『イルサ』 エスプレッソメーカー
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『ビアレッティ』 ヴィーナス
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