
パラブーツのウィリアムは大人の万能靴だ。エレガンスと男らしさの共演を味わおう
『パラブーツ』における知る人ぞ知る名靴として、洒落者からの支持率が高いのが「ウィリアム」。上品さと男気の両取りを狙えるそのポテンシャルの高さは見逃せません。
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オンにもオフにも。『パラブーツ』の「ウィリアム」が広げる、着こなしの可能性
「シャンボード」や「ミカエル」といった、セレクトショップでもお馴染みの顔ぶれが思い浮かぶ『パラブーツ』。ですが、実は靴意識の高い洒落者たちの間でじわじわと人気を高めている名靴があることをご存じでしょうか。それが本記事でスポットライトを当てる、『ウィリアム』というダブルモンクストラップシューズです。モンクストラップ系の靴というとドレス感が強く、コーデの振り幅が狭そうなイメージ……ですが、こちらは例外です。『パラブーツ』らしい丸みのあるフォルムや、手縫いのノルヴェイジャン製法による重厚ソールが放つ武骨さゆえに、カジュアル映えも抜群。ビジネスの装いはもとより、休日コーデの足元に違いをもたらす1足としても活躍が見込めます。
『パラブーツ』の「ウィリアム」が生まれるまで。由来となった、あの人とは
「ウィリアム」という靴の魅力を知るうえで外せないのが、その背景です。靴好きの方ならご存じかもしれませんが、実は『ジョンロブ』にも「ウィリアム」というモデルが存在します。これは、ダブルモンクストラップシューズ自体の出自に関係あり。そもそもこのタイプの靴は、かの有名な英国のウィンザー公が『ジョンロブ』で誂えた注文靴に端を発するものです。ちょっと話は逸れますが、あの特徴的な2つのバックルのネタ元は飛行士が履いていたアビエーターブーツの意匠で、ウィンザー公はそれをドレスシューズに取り入れたら面白いのでは? という発注をしたようです。
話を戻しましょう。そんな『ジョンロブ』発信のダブルモンクシューズがなぜ、『パラブーツ』で作られるようになったのか。実は『ジョンロブ』にはかつてコテージラインというカジュアルコレクションが存在していて、「ウィリアム」もそこにラインアップされていました。そして何を隠そう、このコレクションの製造を請け負っていたのが『パラブーツ』だったのです。で、そうこうしているうちに本家のコテージラインが消滅し、「ウィリアム」も一度は廃番に。その後、ファンからの強い要望を受け止める形で、製造を手掛けていた『パラブーツ』がダブルモンクの「ウィリアム」を復活させ、現在にいたるというわけです。
そこらのダブルモンクとひと味違う。『パラブーツ』の「ウィリアム」を掘り下げ
ビスポーク靴に端を発するスタイルだからこそ、アッパーの佇まいこそ端整でドレス感がにじむデザイン。ですが、『パラブーツ』自体は伝統的な登山靴の製法に裏打ちされたタフな靴作りが専売特許です。それゆえにこの「ウィリアム」の底付けにも堅牢なノルヴェイジャン製法が用いられ、アウトソールも革底ではなく自社製の分厚いラバーソールが使われています。エレガントでありながらほんのりラギッドな香りも感じさせる、ハイブリッドな1足なんです。
「ウィリアム」が他のダブルモンクと一線を画す点は、まだまだあります。ダブルモンクストラップの付け根には脱ぎ履きを考慮してエラスティックやゴムを採用するのが一般的ですが、「ウィリアム」は今なお頑固にレザー製。ゴムと違って劣化しにくいので長く履くという意味ではうれしい作りですが、人によっては脱ぎ履きするたびにストラップを脱着する必要があります。ストラップを留めっぱなしにしてスリッポン感覚で履きたいという人にとっては、ちょっと難儀するかもしれません。
ウェルトとアッパーをつなぐ2本ステッチが武骨さを放つ「ウィリアム」ですが、トゥキャップのダブルステッチもカジュアル感を底上げする意匠になっています。それでいてキャップトゥ自体が本来はドレス寄りのディテールなので、全体としては品の良さとタフさが同居する絶妙なバランスに。この絶妙過ぎるさじ加減こそが、「ウィリアム」がコーデの守備範囲が広い靴といわれる所以でもあるのです。
着こなしの幅、無限大。オン・オフを横断する「ウィリアム」のスタイリングサンプル
「ウィリアム」の持ち味がわかったら、お次は実際にコーデの振り幅を見てみましょう。ジャケットスタイルに合わせれば、持ち前のエレガンスが引き出せる一方、カジュアルな装いにおいては力強い足元を印象付けながら大人らしさも後押ししてくれます。
▼オンビジネス:「ウィリアム」の重厚な佇まいが、ビジネスのスタイルの品格を後押しする
基本がダブルモンクなのでスーツやジャケットにもよく映えますが、その重厚さゆえにコートの装いを完成させる1足としても絶大な効果を発揮してくれます。都会的かつ洗練されたコートはもとより、英国カントリー系コートとの相性の良さも推して知るべしです。
着こなし1
スーツとキルティングコートの橋渡し役として活用
こちらは、ダブルブレストのスーツに黒のソリッドタイというクラシカルなスタイルに対し、あえてさらなるトラッド感を後押しする『ラベンハム』のキルティングコートを合わせた装い。英国トラッドテイストを前面に押し出しつつも、足元の「ウィリアム」が程良い“抜け”としてカントリー感を加味してくれます。
着こなし2
チェスターコートスタイルを無難に見せない、有効打として
上記コーデに対し、こちらはスーツに対してチェスターコートを合わせた王道感のあるスーツスタイル。これで足元がすっきり系のダブルモンクだと、ややもすれば全体がまとまり過ぎて無難なコーデになりがちです。ですが、丸っこく厚みのある「ウィリアム」ならひと味違うフォルムを構築できます。足元に見どころを作れるので、“置き”に行っている印象にもなりません。
▼オフスタイル:カジュアルな空気を「ウィリアム」で足元からグッと引き締める
お次は、カジュアルな装いにおける「ウィリアム」の見栄えを見てみましょう。ほんのり漂うその骨太さが、ミリタリー系コートやオイルドコートのような男気溢れるアウターの引き立て役にもなってくれます。
着こなし1
大人顔モッズコートとの親和性もすこぶる高い
都会的に昇華したモッズコートで、男らしさを印象付けたスタイル。その一方で、パンツはコーデュロイを選び、インナーもタートルニットを選択し、カジュアルでありながら大人らしさを意識したコーデに落とし込んでいます。こうしたMIXコーデは靴のチョイスに悩みがちですが、「ウィリアム」ならドンズバ。ミリタリーテイストと大人っぽいアイテムのどちらにも馴染んでくれます。
着こなし2
カジュアル感満点の装いにだって、「ウィリアム」の丸みがマッチする
今度は、『バブアー』のオイルドコートに生デニムのジーンズという、ヘリテージ感を味方につけた装い。これに、ドレスシューズを合わせるなんて難易度が高そう……と思われるかもしれません。しかし、これが重厚感漂う「ウィリアム」ならばっちりハマってくれるんです。しかもよく見ると、このコーデではウェアに限らず、「ウィリアム」もネイビーレザーで統一することで一段上のワントーンコーデに仕上がっています。
「ウィリアム」と似ているけど違う? よりドレッシーな「ポー」についても知っておく
ここまで「ウィリアム」の魅力をご紹介してきましたが、実は『パラブーツ』にはもう1型、ダブルモンクが存在するってご存じでしょうか。双方を混同してしまうこともありますが、似て非なるモノなので、違いを押さえて上手に使い分けるのが賢明です。
「ウィリアム」と「ポー」で最も異なるのは、そのシルエット。「ウィリアム」のトゥシェイプが丸みを帯びているのに対し、「ポー」は流れるようなエッグトゥで、フォルムも全体に細身です。底付けはどちらも同じ製法ですが、「ポー」の方がソールが薄く、ステッチも白糸ではなく黒糸なので目立ちません。カジュアルな装いに使い回さず、ドレス系の装いだけで使う場合は、スタイリッシュさに徹した「ポー」を相棒にするのが正しい選択といえるでしょう。
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