
そのネクタイピンの付け方、大丈夫? 選び方からベストな位置まで徹底マスター
スーツスタイルに使える数少ないアクセサリーの1つがネクタイピン。正しい付け方から留める位置、種類やおすすめアイテムまでご紹介するので、ぜひ活用してください!
実用性とおしゃれを両取り。ネクタイピンを付けよう
ネクタイピンというとアクセサリーというイメージが強いかもしれませんが、実は実用性こそポイント。「ネクタイを固定する」という確固たる役割があるからこそ、スーツスタイルでも使用して良いアイテムとして認められているのです。もちろん、スーツスタイルに華を添えるアクセサリーとしても貴重な戦力であることは事実。デザインのバリエーションが豊富なので、個性を主張することも可能です。実用性と装飾性を併せ持つアイテムだからこそ、機会があるならすぐにでも活用するのが得策です!
選び方に付け方etc.……。ネクタイピンを活用する前に解決しておきたい3つの疑問
使ったことがない人にとって、ネクタイピンはちょっとミステリアス。いろいろとわからないことがあるかもしれません。そこで以下では、代表的な疑問をピックアップして、わかりやすく回答・解説します。このハードルをクリアすれば、ネクタイピンを付けこなすのも決して難しくありません!
疑問1
ネクタイピンでも種類がいろいろ……。どんなものを選べば良い?
ネクタイピンと呼ばれているアイテムは、大きく2つに分けられます。1つは、「タイバー」と呼ばれるタイプ。もう1つは「ピン(針)」を使ったタイプです。
タイバーと呼ばれるタイプは、ネクタイに留めるとバー(棒)のようになるのが大きな特徴。留め方はバネを利用する「わに口式」と、クリップのように挟む「クリップ式」があります。ビジネスシーンではこのタイバー型を使用するのが原則。シンプルなタイプならどんなビジネススタイルにも使用できます。就活用のリクルートスーツで付けても問題はありませんが、その場合は極力シンプルで目立ち過ぎないシルバーのタイバーを選ぶのがおすすめです。
一方、ピン(針)を使ったタイプは、「タイタック」と「スティックピン」が挙げられます。いずれも付けた際はピンバッジやブローチのような見た目になりますが、大きな違いは針の長さ。タイタックはネクタイの剣の部分に刺すので針が短く、スティックピンは結び目に刺すので針が長くなっています。いずれも装飾的な要素が強く、本来はフォーマルなシーンで使用するものなので、ビジネスシーンには適しません。
疑問2
ネクタイピンはどれくらいの長さがちょうど良い?
タイバーに限っていうと、ネクタイの幅よりも少し短めがネクタイピンの適正な長さです。目安としては、ネクタイの幅に対して、2/3~4/5程度。タイバーが長過ぎても短過ぎてもバランスが悪くなります。ネクタイの幅は高さによって異なってきますので、付ける位置を考慮してタイバーの長さを選ぶことも重要です。特にビジネスシーンでは適正なバランスを遵守して、品格を損なわないよう注意しましょう。ただし、ビジカジスタイルなどではタイバーの長さで遊んでも問題ありませんので、TPOやドレスコードを加味して長さを選んでください。
疑問3
ネクタイピンはどの辺りに付けるのが正解?
ネクタイピンを付ける位置に厳格な決まりはありません。ただし、ジャケットを着た際にネクタイピンが見えていないと装飾的な意味がなくなってしまいますので、留めているジャケットのボタンの少し上に付けるのが通例。シャツのボタンを基準にすると、上から3つ目と4つ目の間くらいに付けるのが目安です。ただし、あえて少し上の位置にすることでネクタイピンの存在感を高め、こなれたイメージを演出するというテクニックもあります。さらに、(写真2枚目のように)ネクタイの結び目の下辺りを少し引き上げてシャツとの隙間を作り、立体的に見える位置でネクタイピンを固定すると洒脱な印象がアップします。TPOに合わせつつ、自分にあった位置や付け方を模索してみてください。
また、ジャケットを脱いだときはネクタイがしっかり固定できるようにネクタイピンの位置を下げるのが通例。シャツのボタンの4つ目~5つ目の間くらいが目安です。ちなみにネクタイピンを留める際は右側から左に向かって差し、ネクタイの大剣と小剣だけでなくシャツも一緒に留めて固定するのが基本です。
着こなし巧者のお手本から、ネクタイピンのおしゃれな付け方を学ぶ
付け方の基本がわかったところで、次は実践編。ネクタイピンを上手に付けこなしている実際のコーディネートをピックアップしてポイントを解説しますので、ぜひ活用する際の参考にしてください!
着こなし1
オーセンティックなスーツスタイルをネクタイピンで昇華
ネイビーのスーツをシンプルにタイドアップした正統派のコーディネートですが、ネクタイピンを付けることでリュクス感をさりげなくプラスしています。ネクタイピンはシンプルなデザインですが、プレミアムジュエリーブランドの『ティファニー』ということで、着こなし全体がクラスアップした印象に。
着こなし2
こなれ感とクール感が同居したブラックのスーツスタイル
ブラックのスーツとチェスターコートをメインにしたモードなコーディネート。ナロー幅のネクタイとロゴ入りのタイクリップがクールなイメージを上乗せしています。ネクタイピンの付ける位置を少し高めにすることで、こなれた印象を演出することにも成功しています。
着こなし3
モノトーンスタイルに映えるシルバーピン
シンプルかつ定番のグレースーツは小物で工夫を施すことで周りと差別化しましょう。こちらは小物類をブラック系でまとめつつ、シルバーのタイバーを使用することで都会的なイメージを加味。この着こなしでは、ネクタイピンを高めに付けて洗練された印象も演出しています。
着こなし4
ネクタイピンを斜めに付けて、無造作なイメージを演出
ネクタイピンをあえて少し斜めにズラして付けることで、無造作感やこなれたイメージを創出するというテクニックもぜひ覚えておきたい手法の1つ。このコーディネートでは他のアイテムがシンプルな無地ばかりなので、ネクタイピンの存在感や着けこなしが一層際立っています。チーフやブローチでも華を添え、パーティ仕様のスーツスタイルへとアレンジ。
着こなし5
遊び心のあるネクタイピンでさりげなく着崩したお手本
一見トラッドなムードのジャケパンスタイルですが、グレーのパンツがコーデュロイ生地でややカジュアルなムード。さらに、メガネ型のネクタイピンを付けることで遊び心も加味しています。カジュアルなデザインのネクタイピンを選べば、カジュアルダウンや個性の主張も簡単です!
タイドアップスタイルに華を添える。ネクタイピンのおすすめ8選
最後は、付けこなしやすいおすすめのネクタイピンを選りすぐってご紹介! さまざまなタイプをピックアップしていますので、自分の好みや使用するシーンに合わせて選んでみてください。
アイテム1
オールマイティに使えるプレーンなタイバー
使用するシーンを選ばないシンプルなシルバーのタイバーは、最初の1本としておすすめ。このタイバーは英国の老舗『マッキントッシュロンドン』のもので、クオリティもお墨付きです。
アイテム2
さりげなく個性がプラスできる変形デザインのタイバー
四角柱をねじったような形状が独創的。光の当たり具合によって印象が変化し、センスや個性を何げなくアピールすることができます。上質なフォーマルウェアを提供する『タカキュー』のタイバーなので、ネクタイとのバランスも絶妙です。
アイテム3
チェック柄があしらわれたトラッドな印象のタイバー
このタイバーは『ブラックレーベル・クレストブリッジ』のもの。ブランドを象徴する「クレストブリッジチェック」が描かれているため、トラッドなニュアンスが漂っています。また光沢が抑えられているため、華美な印象が少なくビジネスシーンでも使いやすい仕上がり。ブラックに加えてシルバーも展開しています。
アイテム4
リュクス感が漂うゴールドのクリップ式タイバー
細身の繊細なボディが美しいタイバー。メタリックな光沢をたたえるゴールドカラーがラグジュアリーなムードを主張しています。華奢なサイズとツヤやかな質感のバランスが絶妙なので、幅広いシーンで使えます。
アイテム5
アンティーク感が新鮮なコインモチーフのネクタイピン
コインモチーフのネクタイピンは、アンティークな風格が魅力です。ブレザーを着るようなトラッド調のビジネスカジュアルや、オフのカジュアルスタイルに合わせるのがおすすめ。実際に付けるとタイタック風のルックスで、カジュアルなパーティなどでも使えます。コインの種類が豊富で、実に11タイプもラインアップ。
アイテム6
誕生石を使ったカジュアルなネクタイピン3点セット
カジュアルなネクタイピンは、ドレスコードが自由なオフィスで大活躍。もちろん、カジュアルなコーディネートでも使用できます。ネクタイピンはデザインの種類が多すぎて選ぶのに苦労しますが、こちらは3種類のネクタイピンがセットに。ツイスト仕様のシルバー、プレーンなブラック、メガネ型が一気に揃うので、気分やコーディネートに合わせて使い分けられます。その一方、3点すべてに誕生石カラーのストーンを1粒ずつセットし、統一感を醸成。意味のあるデザインを探している人に最適です。
アイテム7
胸元にひとさじのユニークさをもたらすモチーフ
基本的にはシンプルなネクタイピンを身に付けておくのがビジネスシーンにおいては正解ですが、これくらいのちょっとした遊び心であれば問題ナシ。人と人とのコミュニケーションが求められる現場ではむしろ話のネタとして取り入れてみるのも良いかもしれません。
アイテム8
イニシャルをモチーフにしたゴールドのタイタック
アルファベットの1文字をモチーフにしたタイタック。自分のイニシャルを選ぶのが定番ですが、パートナーやチームの頭文字を選ぶなど、工夫次第でいろいろと活用できます。実はネクタイと比べるとかなり小ぶりな作りのため、ゴールドでも嫌味がなく、さりげなく個性をプラスすることができます。
このアイテムに限らず、ネーム入りのタイバーを使用するといった方法でも自己主張できるのがネクタイピンの魅力の1つ。プレゼントにももってこいなので、いろいろ活用してみてください。
この記事の掲載アイテム一覧(全5商品)
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『トゥモローランド』 タイバー
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『ゼロスタイルクラバット』 コインネクタイピン
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『クイト ランニング』 誕生石ネクタイピン 3点セット
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『ジャムホームメイド』 ダイヤモンド ボタン ネクタイピン
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『タノー宝石』 イニシャルタイタック
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