
コーヒーやワイン好きも虜に。ビーントゥバーはチョコレートの新潮流
カカオ豆の個性を生かしたチョコレートとして人気を高めるビーントゥバー。甘党だけでなく、コーヒー好きやワイン好きにも支持されています。その魅力を深掘りしてご紹介!
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チョコレートの新たなトレンド、ビーントゥバーをご存じ?
今、注目度を高めている「ビーントゥバー」をご存じですか? 「バー」と入っているので、お酒を嗜むおしゃれな空間か何かだと思わず勘違いしそうですが、ぜんぜん違うんです。
ビーントゥバーとは、チョコレートの一種。「bean(ビーン)」は豆という意味で、ここではカカオ豆のことを指します。そして「bar(バー)」は板チョコのこと。つまり「Bean to Bar(ビーントゥバー)」とは、カカオ豆を仕入れるところから焙煎して板チョコに仕上げるまでの工程を一貫して手掛けるチョコレートの製法、またはそれによってできたチョコレートのことを指します。従来のチョコレートは、すでにカカオ豆がブレンドされて作られた板チョコを溶かして味付けをする、という製法で作られることが多かったのですが、ビーントゥバーは豆のまま仕入れて一から作るところが大きく異なっています。
ビーントゥバーのチョコレートは、カカオ豆の種類や産地、調合、焙煎方法、味付けなどを自由に選ぶことができ、こだわりをダイレクトに反映できるというのが重要なポイント。その分、大量生産は難しくなりますが、作り手の個性や遊び心、哲学や美学を存分に注ぎ込めるとあって今、脚光を浴びているのです。
ビーントゥバーが誕生したのは、2000年代はじめのアメリカ。そこからヨーロッパに広がり、日本でも東京を中心に専門店や生産者が増加しています。東京において人気をけん引している専門店といえば、富ヶ谷(代々木公園)が本店の「ミニマル」、アメリカから上陸して蔵前でスタートした「ダンデライオン・チョコレート」、中目黒で誕生した「グリーン ビーン トゥ バー チョコレート」、表参道の「サマーバードオーガニック」、等々力の「ショコル」、三宿の「クラフト チョコレート ワークス」などが挙げられます。店頭や公式サイトでないと購入できないショップも多く、どこでもすぐ手に入れられるわけではありませんが、そんな希少性がスペシャル感をそそります。
コーヒー好きやワイン好きも惹きつける、ビーントゥバーの魅力とは
すでにお気付きの方もいるかもしれませんが、ビーントゥバーは、サードウェーブ(第3の波)コーヒーと共通する点が多く、チョコレート界のサードウェーブとも呼ばれています。サードウェーブコーヒーと同じく、ビーントゥバーも基本的にシングルオリジン(単一産地のカカオ豆)で作られるため、豆の個性をストレートに生かせるのが大きなポイント。豆本来の自然な味や香りを引き出したチョコレートに仕上げられているものが主流です。
豆の種類や農園、製法などによって味が変わり、わかる人にはわかるうんちくも多数。コーヒーやワイン、シングルモルトウイスキーを嗜むのと同じ感覚で楽しめるのも大きな魅力です。さらにワインやコーヒーとのマリアージュも楽しめるので、ビーントゥバーのチョコレートが揺るぎないポジションを確立してきているのも納得です。しかもビーントゥバーには“他にはない”というスペシャル感があるため、ギフトとしても最適。バレンタインデーはもちろん、季節やイベントを問わない贈り物として重宝します。
いつものサイトですぐ買える。ビーントゥバーチョコレートのおすすめブランド17選
ビーントゥバーの魅力を理解すればするほど、カカオ豆の個性が際立ったこのチョコレートを食べてみたくなりませんか? そこで早速、すぐにでも買える商品をピックアップ。ぜひ気になるアイテムから取り寄せて味わってみてください。
▼日本発のビーントゥバーブランド
まずは、ビーントゥバーのチョコレートを販売している日本のブランドの中から、オンラインで手軽に購入できるところをピックアップしてご紹介。ここで挙げる4ブランドの特徴をチェックするだけでも、ビーントゥバーならではの豊かな個性を垣間見ることができます。
ブランド1
『イマージュ』
広島にある人気の洋菓子店「パティスリー・イマージュ」がビーントゥバーで作り上げたチョコレートを販売しています。オーナーパティシエの花口庄太郎氏は、パティシエの世界大会「クープ・デュ・モンドコンクール」で2位に輝いたこともあり、実力は折り紙付き。ガーナ、キューバ、ニカラグア、ブラジル、ベネズエラ、マダガスカルのカカオ豆を選ぶことができ、カカオの配合率は65%と45%を展開しています。
ブランド2
『バカス』
岐阜の小さなカフェからスタートした『バカス』は、コーヒー豆の販売に注力した時期を経て、ビーントゥバーのチョコレートも販売開始。ガーナ、トーゴ、ベトナム、マダガスカルのカカオ豆を使っています。パッケージにメッセージを入れることができるので、各種ギフトとして最適。ドリップバッグコーヒーとのセットもラインアップされています。チョコレートとコーヒーのマリアージュを楽しむのもおすすめです。
ブランド3
『ウシオチョコラトル』
『ウシオチョコラトル』は、広島県尾道市の海岸を臨む山の中にあるチョコレート工場で生産。「食べるチョコレートから感じるチョコレートへ」を合言葉に、新しいチョコレートの可能性を探求しています。ガーナ、グアテマラ、台湾、タンザニア、トリニダード・トバゴ、ハイチ、パプアニューギニア、ベトナム、ホンジュラスのカカオ豆を使ったチョコレートをラインアップ。商品ごとに異なるアーティストの作品をパッケージに採用しているので、見た目から選んでみるのもおすすめです。香川県の海沿いにあるコーヒー専門店『トートコーヒー』のドリップバッグとセットになったギフトパックも販売。
ブランド4
『明治 ザ・チョコレート』
独特のパッケージがリニューアルされたことでも話題になった『明治 ザ・チョコレート』ですが、こだわっているのはデザインだけではありません。“ビーン”トゥバーではなく、“ファーム”トゥバーという考え方のもと、生産地においてカカオの木の栽培方法の勉強会を開催したり、井戸の整備や環境に配慮した農法を伝えたり、農家やコミュニティの生活を支援する活動まで実践。つまり、ファーム(農園)作りから関わっているのです。数量限定で発売された「カカオトリップ」なら、ドミニカ共和国、ブラジル、ベネズエラ、ベルー産のカカオが一気に食べ比べできます。
▼ヨーロッパ発のビーントゥバーブランド
イタリアをはじめ、ヨーロッパでもビーントゥバーは盛り上がっています。さまざまな国、いろいろタイプのチョコレートが楽しめるので、多種多様なヨーロッパのビーントゥバーを制覇してみるという楽しみ方もアリです。
ブランド5
『チョカッルーア』
イタリアが誇る「三大チョコレートの街」はトリノ、ペルージャ、シチリア。その1つであるシチリア島のモディカで生産されているのが『チョカッルーア』です。古代アステカ帝国から生まれたカカオの製法がスペインに伝わり、当時は支配下にあったシチリア島にも伝播。それ以来、モディカではカカオ、砂糖、スパイスのみを使用したビーントゥバーに通じるシンプルな伝統製法が守られているのです。現在『チョカッルーア』のビーントゥバーでは、エクアドル、シエラレオネ、ベネズエラの厳選したカカオ豆を使っています。
ブランド6
『ドンナ・エルヴィーラ』
『チョカッルーア』と同じシチリア島のビーントゥバーチョコレートブランドが『ドンナ・エルヴィーラ』。チョコレートの甘さを引き出すためにイタリアンソルトを使用した商品は「インターナショナルチョコレートアワード」で金賞を受賞したこともあります。また、コーヒー豆やレモンピールを加えたタイプなどもラインアップ。いずれも、熱しながらお湯に溶かしてホットチョコレートとして楽しむのもおすすめです。
ブランド7
『ヴェストリ』
イタリアのアレッツォやフィレンツェで地域密着型のショップを展開しているブランド。ドミニカ共和国のサント・ドミンゴにある自社農園で収穫した最高級のカカオを使用しています。象徴的なアイテムは「壮健チョコレート」。そもそもカカオは健康に良い効果が望めますが、さらに健康効果がある素材をプラスして健康食品へと昇華しています。抗酸化作用があるクランベリー、オメガ3脂肪酸を含む亜麻の種、豊富な栄養素を含むミツバチ花粉(ビーポーレン/花粉団子)などを用いたチョコレートをぜひ試してみてください。
ブランド8
『オームバー』
スーパーフードともいえるカカオ豆の効果を最大限に引き出すためのビーントゥバーを確立しているブランド。カカオ豆にはポリフェノールの一種であるフラバノールが含まれていて、抗酸化作用、血管のリラックス効果、記憶力低下の抑制といった効果があるといわれています。ただし、カカオフラバノールは加熱や発酵で大半が失われてしまうともいわれていて、それを防ぐためにローカカオ(生カカオ)を追求したのが『オームバー』なのです。添加物、白砂糖、乳製品を使わずヴィーガンにも対応。まさに健康食品としてのチョコレートを提案しています。ロンドンで誕生した人気ブランドですが、オンラインで購入することができます。
ブランド9
『プレイン チョック』
『プレイン チョック』もイギリスのブランドですが、クラフト感のある「食玩(おもちゃつき食品)」ともいえる商品を展開。芸術大学の名門、セントラル・セント・マーチンズでシノグラフィを学んだ創業者が「遊び心のあるチョコレートを作りたい」という想いを具現化したブランドなのです。オーガニックなビーントゥバーのチョコレートに付属しているのは、紙製のフィギュア型パズル。「恐竜」「絶滅危惧種」「森の動物」といったシリーズがあり、チョコレート1つにつき1点のパズル入っています。
ブランド10
『ネロ』
児童文学の名作「フランダースの犬」の舞台となっているベルギーのフランダースで誕生したブランドです。ベルギーチョコレートは世界的にも知られていますが、『ネロ』も上質で美味。「やさしくほっとする、友情の味」のするチョコレートを提供しています。ビーントゥバーではエクアドル、コスタリカ、タンザニア、ニカラグア産の豆を採用。それぞれに適したカカオの配合率で仕上げられています。
ブランド11
『ビオンステッド』
1895年に創業したドイツの老舗チョコレートメーカー「エコフィニア」が展開しているオーガニックなビーントゥバーブランドが『ビオンステッド』。エクアドルをはじめとする中南米の3か国から有機カカオ豆を厳選し、伝統の技術によってそれぞれのカカオが持つ味わいや香りを引き出しています。パッケージのデザインに高級感があるので、単品をプチギフトとして使うのもおすすめです。
ブランド12
『フェイトリア・ド・カカオ』
数少ないポルトガル発のビーントゥバーブランドです。カカオごとの個性を生かすシングルオリジンをモットーとしつつ、ショコラティエが世界中からカカオ豆を選定して滑らかでフレッシュなチョコレートに仕上げています。採用しているカカオ豆の産地はコスタリカ、サントメ島、タンザニア、ニカラグアなど。日本の宮崎で採れた抹茶と特上煎茶をブレンドしたチョコレートも提案しています。
ブランド13
『ラナヤ』
バルト三国の1つとして知られているリトアニアは、自然と湖に恵まれた国。その田舎町に『ラナヤ』のチョコレート工房があります。「世界にまだないユニークなチョコレートをつくる」という共通の夢のもとに集まったチームによって2015年に誕生したばかりのブランドですが、美しいオーガニックのチョコレートをラインアップ。個性的な味付けも特徴です。象徴的なのは「そば蜂蜜と有機ライ麦パンのミルクチョコレート」で、香ばしさとやさしい甘さが絶妙なバランスで共存しています。
▼その他の国のビーントゥバーブランド
ビーントゥバー発祥のアメリカは市場規模が拡大していてブランドも多彩ですが、日本で手軽に買えるのは主に2銘柄。また、東南アジアでは自国産のカカオ豆を使ったビーントゥバーのブランドが生まれています。今後の動向も含めて要チェックです!
ブランド14
『フルイション』
2011年にニューヨークで誕生したブランドで、「インターナショナルチョコレートアワード」で金賞を3つも獲得してきた実力派。それもそのはずで、アメリカの「トップショコラティエ10」に選出されたこともあるブライアン・グラハム氏が手掛けています。使用しているカカオ豆の産地はドミニカとペルー。カカオ豆の配分は43%~100%の範囲で数種類ラインアップしています。
ブランド15
『ラーカ』
ニューヨークのブルックリンにある工場で生産しているブランド。無焙煎(非加熱)のローチョコレート(生チョコレート)を提案していて、『ラーカ』ではそれを「ヴァージンチョコレート」と呼んでいます。実はブランド名の「Raaka(ラーカ)」もフィンランド語で「生」という意味。栄養素を残すためだけでなく、カカオのフルーティな風味を残すためにも非加熱にこだわっているのです。ほとんどの原料がオーガニックで、動物性の原料を使わないヴィーガンスタイルであるのもポイント。カカオ豆はウガンダ共和国やタンザニア、ドミニカ共和国で採れたものを厳選して使用しています。スパイスやフレーバーの種類が多く、玄米茶をブレンドしたタイプも。
ブランド16
『テオ アンド フィロ』
自国で収穫された原材料だけを使ったフィリピン初のビーントゥバーブランドです。カカオ豆はもちろん、サトウキビ、マンゴー、ココナッツ、コーヒーなどをフィリピン国内で調達しています。生産者たちと毎日のようにコミュニケーションを取りながら、素材を厳選し、手間を惜しまず、自分たちが納得できるチョコレートだけを生産しています。ダークチョコレートからミルクチョコレートまで展開し、フレーバーなどのアレンジも多彩。
ブランド17
『マルゥ』
2人のフランス人が2011年にスタートしたブランド。創業のきっかけは、ベトナム旅行で出会った惚れ込むほどに高品質なカカオです。チョコレートの原料はベトナム国内の6つの地域で収穫されたカカオときび砂糖のみで、カカオの産地がそのまま商品名になっています。販売先は国境を超えていて、各国のチョコレートアワードやカカオアカデミーで多くの賞を獲得。世界の著名なパティシエやショコラティエがお菓子の材料として利用するなど、優れたクオリティが評価されています。
この記事の掲載アイテム一覧(全17商品)
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『イマージュ』 ビーントゥバー・タブレット・ガーナ
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『バカス』 ビーントゥバー チョコレート
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『ウシオチョコラトル』 チョコレートギフト
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『明治 ザ・チョコレート』 カカオトリップ
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『チョカッルーア』 モディカチョコレート
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『ドンナ・エルヴィーラ』 ビーントゥバー モディカ チョコレート ソルト
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『ヴェストリ』 壮健チョコレート
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『オームバー』 ローチョコレート
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『プレイン チョック』 紙製パズル付きチョコレート
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『ネロ』 ビーントゥバー
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『ビオンステッド』 OGチョコレート
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『フェイトリア・ド・カカオ』 ミルクチョコレート ニカラグア57% + NIBS
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『ラナヤ』 ビーントゥバー
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『フルイション』 ドミニカン ヒスパニューラ ダークチョコレート
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『ラーカ』 ビーガンダークミルクチョコレート
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『テオ アンド フィロ』 チョコレート
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『マルゥ』 シングルオリジン ミニタブレット
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