このボリュームが本物だ。ダナーのマウンテンライトを徹底解説

このボリュームが本物だ。ダナーのマウンテンライトを徹底解説

昔ながらの登山靴の佇まいとボリューム感が堪らない名靴として愛され続けている「マウンテンライト」。アウトドアMIXの切り札としての魅力と、街使いのコツをおさらい!

遠藤 匠

遠藤 匠

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2021.01.30

アウトドアブーツの代名詞。『ダナー』には「マウンテンライト」がある

アウトドアにおける名靴を多数輩出してきた『ダナー』ですが、その中でも集大成的な位置づけといえるのが「マウンテンライト」です。まず解説すべきは、同社を一躍有名にした名靴として1961年に誕生した「マウンテントレイル」。ビブラムソールを他社に先駆けて採用したこのブーツは、登山&ハイキングが大流行していた当時のアメリカで絶大な人気を誇りました。そんな同社は、1979年になると世界初のゴアテックス採用ブーツの開発に成功。そうして生まれたのが、「ダナーライト」です。完全防水ブーツの代名詞として愛され続けているのは、皆さんもご存じでしょう。

アウトドアブーツの代名詞。『ダナー』には「マウンテンライト」がある

OutdoorStyle サンデーマウンテン

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そして、この2型の名靴で成功を収めた同社が「マウンテンライト」を世に放ったのが、1982年のこと。「マウンテントレイル」の系譜を受け継ぐ靴といううたい文句で発売されたため、総革アッパーやビブラムソールが特徴的です。しかし、性能面では「ダナーライト」で培った技術が満載されています。象徴的なのが、ゴアテックスを用いた完全防水構造。要は、昔ながらの登山ブーツの顔つきなのに、最先端の防水技術を搭載しているということ。このハイブリッド感こそ、「マウンテンライト」の持ち味なのです。

『ダナー』の「マウンテンライト」はここがすごい。その長所をピックアップ

ここからは、「マウンテンライト」そのものの持ち味をより詳しく見てみましょう。温故知新で味わい深い靴と思いきや、実際履いてみると高機能素材がもたらす快適さに驚かされます。そんな名靴たる所以が、3つの長所から浮かび上がってきます。

長所1

『ダナー』といえば。ゴアブーティーと防水レザーの採用による透湿防水性能

『ダナー』といえば。ゴアブーティーと防水レザーの採用による透湿防水性能

SHOETIME

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前述したように「マウンテンライト」は、「ダナーライト」で完成した完全防水構造を継承しています。これはゴアテックス社と共同開発したゴアブーティーという技術によって可能になったもの。防水透湿素材であるゴアテックスをソックスのような袋状に加工し、これをアッパーの内側にライニングしています。従来の登山靴は縫い目から浸水してしまうのがネックでしたが、この革新的な構造によって完璧な防水性を確保できるようになりました。また、アッパーに関してもウォータープルーフ加工を施したフルグレインレザーを採用しているので、従来の革と比べて雨や水濡れに強い仕上がりです。

長所2

“ダナー式”ステッチダウンが叶える、高い排水性能と屈曲性

“ダナー式”ステッチダウンが叶える、高い排水性能と屈曲性

THREE WOOD 楽天市場店

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重厚な登山靴は足に馴染むまで時間を要しがちですが、「マウンテンライト」は最初から足に馴染みやすく、快適な履き心地を楽しめるのが特徴。これは『ダナー』が得意とするステッチダウン製法によって実現しているもの。アッパーの革を内側に巻き込まず、コバ側に張り出すようにつり込みながら中底と一緒に外周部分で縫い合わせることで屈曲性を高めています。水捌けが良く、軽量化を図りやすい製法でもあるのも強みとなっています。

長所3

高い安定性とグリップ力を発揮する、ビブラム クレッターリフトの採用

高い安定性とグリップ力を発揮する、ビブラム クレッターリフトの採用

OutdoorStyle サンデーマウンテン

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アウトソールには、ビブラム社のクレッターリフトを採用しています。これは「ダナーライト」にも採用されているもので、土踏まずの内側と外側にもラグが施されているのでグリップ力が非常に高く、山の斜面を下る際も滑りにくいのが強み。さらに衝撃を吸収するPUミッドソールがクッション性と安定感を高めており、疲れも低減できます。

このボリュームをどういなすか。「マウンテンライト」はこう履きこなす

「マウンテンライト」を街使いする際は、そのボリューム感をどう味方につけるのかがポイントに。とはいえ、それほど難しいことではないのでご安心を。トップスとのバランスや色使いをちょっと工夫すれば、温故知新にして男らしいカジュアルへと落とし込めます。

着こなし1

ブーツに合わせたボリューミーなトップスで、足元とのバランスを調整

ブーツに合わせたボリューミーなトップスで、足元とのバランスを調整

WEAR

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長丈で身幅にもゆとりのあるタイロッケンコートを纏い、上半身にボリューム感を持たせたコーデ。こうすれば、「マウンテンライト」の重厚感が悪目立ちせず、コートと靴が互いのバランスを取り合ってくれるので、絵になる装いに仕上がります。パンツは細身にして着こなしに緩急をつけ、ブーツと同じ黒で都会的な印象に引き寄せています。

着こなし2

スタイリッシュなダークトーンで馴染ませて、街顔コーデに誘導

スタイリッシュなダークトーンで馴染ませて、街顔コーデに誘導

WEAR

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こちらは、色使いの巧さが光るコーデ。ともに『スノーピーク』ブランドのアノラックとパンツを、「マウンテンライト」と同じダークトーンで統一。靴もウェアもアウトドアテイストながら、配色によって土っぽさを消すことに成功しています。ジェットキャップやアノラックの裾からチラ見えするTシャツが抜け感ある配色なので、重過ぎる印象にも傾きません。

着こなし3

マイルド感あるワントーン配色で、足元のゴツさを緩和

マイルド感あるワントーン配色で、足元のゴツさを緩和

WEAR

WEAR

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地厚なカバーオールと5ポケットパンツの武骨さは、「マウンテンライト」の重厚さと好相性。ですが、色使いさえこんな感じのナチュラルな配色のワントーンでまとめてあげれば、男っぽ過ぎる印象にならず、休日らしい力の抜けた着こなしに。色のイメージのおかげか、パンツの丈を短めに折り返してブーツを見せてもゴツさが強調されず、こなれたセットアップコーデに仕上がっています。

意外と素材が多種多様。『ダナー』の「マウンテンライト」4種

防水加工を施したフルグレインレザーのイメージが強い「マウンテンライト」ですが、実はスエードやヌバックを採用したものも存在し、それぞれ雰囲気が微妙に異なります。また、オイルドレザーを用いた「マウンテンライト2」という派生形も存在し、こちらも同様に捨てがたい魅力を備えています。

1足目

王道といえば艶やかかつ丈夫なフルグレインレザー

王道といえば艶やかかつ丈夫なフルグレインレザー

ABC-MART楽天市場店

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「マウンテンライト」の“らしさ”を存分に味わうなら、王道のフルグレインレザーに勝るものなし。銀面の1番外側の部分だけを贅沢に使い、傷を隠すために磨きやヤスリをかけたりもせず、ありのままに限りなく近い状態に仕上げています。そのナチュラルで武骨な味わいが、昔ながらの登山靴の面影を残すデザインを引き立ててくれます。

2足目

裏革特有の起毛感で、程良く力の抜けた足元に

裏革特有の起毛感で、程良く力の抜けた足元に

THREE WOOD 楽天市場店

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ブラウンスエードを採用したものは、「マウンテンライト オイルドボブ」と呼ばれます。アッパーには防水加工されたスエードを採用し、アウトソールもハンティング用として『ダナー』がオリジナルで開発したボブソールを用いているのが特徴です。Dリングはシルバー色からガンメタル色に変更され、スエードの風合いを引き締めて見せています。

3足目

革本来の自然な表情を楽しむなら、アウトドア色強めの赤茶一択で

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ARKnets

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オリジナルと同じウォーターブルーフのフルグレイレザーを採用しつつ、赤みの強い茶色に仕上げた「マウンテンライト カスケード」がこちら。濃茶や黒と比べると、革本来の風合いを残したフルグレインレザーならではのナチュラルな表情がより一層際立つ仕上がりです。D環はシルバー色で、他の配色にはない赤シューレースが革の色に良く映えます。

4足目

オイルを染み込ませた防水革。そのぬめりのあるツヤで、存在感もひとしお

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スニークオンラインショップ

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アッパーにしっとり肉厚なオイルドレザーを採用したモデルは、「マウンテンライト2」と呼ばれます。ソールはビブラム社「クレッターリフト」で、ゴアテックスをライニングした仕様も変わりありません。ただ、こちらもガンメタル色のDリングを採用しており、オイルを染み込ませた防水レザー特有の重厚感に拍車をかける意匠となっています。

アウトドア靴ゆえに。大きめのサイズ感は純正インソールで対応を

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Amazon.co.jp

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「マウンテンライト」自体は他の登山ブーツに比べ、初期段階から足馴染みが良いのが売り。ですが、あくまでアウトドアユースを想定した靴なので、街用の薄いソックスでは微妙にフィット感がゆるく感じることも。これを解消するのにうってつけなのが、「ダナー」純正のインソールです。純正なので「マウンテンライト」の形状にピタリとフィットしてくれるうえに、ポリウレタン製のエアクッションによって履き心地がさらに柔らかに。速乾性も備わっているので、蒸れ低減にも一役買ってくれます。加えて、土踏まずを支えるアーチサポートの効果も手助けして、疲れにくくなるのも魅力。すでに足入れがぎちぎち……という人でもなければ試しておいて損はありません。

遠藤 匠

紺ブレもビーサンも守備範囲。雑食系服飾ライター

遠藤 匠
モノ雑誌と男性ライフスタイル誌の編集を経て、現在はフリーライターとしてメンズファッション誌、ライフスタイル誌、WEBを中心に執筆。ファッション遍歴は、渋カジから英国系テーラードを経て、再びアメカジに回帰。現在は無国籍状態に。
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