
今だからこそ、のエアウォーク。懐かしのスニーカーをまた履きたい
かつてストリートシーンで大ブレイクした過去を持つ『エアウォーク』。しばらくは落ち着きを見せていましたが、近年の90年代ブームから今再び熱い視線を集めているんです。
このいなたさが良い。『エアウォーク』が、ファッションシーンに返り咲き
世間では引き続きオーバーサイズファッションが主流。まだまだ熱も冷めやらぬといった様子ですが、スニーカーにおいても90年代ブームはまだまだ続きそうな気配を見せています。その流れを受け、ストリートで熱い視線を集めているブランドの1つが『エアウォーク』です。『ヴァンズ』や『ナイキ SB』といったブランドのスケートボードシューズが熱い注目を浴びる中、コアなスニーカー&スケートボードファンが当時のデッドストックや復刻モデルを漁り始めたことからジワジワと人気が復活。再びスニーカーシーンのメインストリームへと返り咲いたというわけです。
代表的モデル「ワン」をはじめ、90年代に登場した「スコーチ」や「エニグマ」などを次々と復刻させ、当時を知るスニーカー好きをうならせている『エアウォーク』。最近ではきれいめスタイルにもハマることから90年代に大ブレイクした「アウトランド」に加えて、レトロなロゴやグラフィックを蘇らせたウェア類も展開しており、古き良きストリートテイストを現代に発信しています。
そもそも『エアウォーク』とは。90年代を席巻した、その生い立ちを知っておく
スケートボード&BMX愛好家のニーズに応えるタフなフットウェアを展開するブランドとして、1986年にカリフォルニアで生まれた『エアウォーク』。そのシンプルで洗練されたデザインと優れた機能性から、80年代に全米でブームを巻き起こしました。90年代には日本でも急激に知名度を上げ、スケートボーディングやBMX、スノーボーディングといったアクションスポーツの発展とともに絶大な支持を獲得。当時のスケートスタイルのトレンドを確立した立て役者的存在といっても過言ではありません。現在もアスリートはもちろん、ミュージシャンやスポーツ&音楽イベントへ積極的にサポートしていることでも知られています。
あえてのアメカジか、きれいめコーデの抜けとするか。『エアウォーク』のこなし方
ここまでストリート感を前面に押し出した解説を行ってきましたが、『エアウォーク』は“ド”カジュアルからきれいめスタイルまでマッチする稀有なブランドでもあります。それを可能としているのが、スポーティさの所以となるハイテクさを抑えた“いなたい”デザイン。90年代トレンドに忠実に従っているがゆえの、メリットといえるでしょう。
例えば、チャッカブーツ然としたシルエットが目を引く「アウトランド」。スエードライクな素材感がラフな印象の1足です。もちろんベージュを選べば、画像のようにアウトドアMIXにもスムーズにマッチしてくれます。マスタードカラーのダウンとも相性はばっちりで、着こなしを邪魔しないどころかカジュアルさをグッと後押ししてくれます。
しかし、同モデルもブラックを選べば印象は一変。グレーのウールスラックスとの相性は、見ての通りです。スエード風の質感も、クリーン過ぎない大人のオフの“抜け”として上手く作用しています。シンプルなブラックのステンカラーコートとの合わせも、まったくミスマッチに見えません。それもこれも、良い意味でやり過ぎていないデザインのおかげ。むしろ、ブランドの背景に鑑みると“わかっている”感すら漂います。このバランス感は、なかなか他のブランドでは真似できません。『エアウォーク』ならではの、長所といえるでしょう。
今買える『エアウォーク』。ファッションにも映えるスニーカー8足
『エアウォーク』の定番的モデルを中心に、押さえておきたい8モデルを以下で披露しましょう。当時のオリジナルモデルを忠実に再現した復刻版はもちろん、人気ストリートブランドとのコラボレーションでより今っぽくアレンジされたアップデートモデルもラインアップ!
1足目
ワン
1992年にスケートシューズとして発売された「ワン」。そのシンプルで汎用性の高いデザインとバリエーション豊かなカラー展開から、スケートボードだけでなくタウンユースとしても多くのファンから愛された、『エアウォーク』を代表する名作です。フラットなアウトソールはペダルとも相性が良く、ピストバイクなどのサイクリストからも高い評価を得ています。
2足目
『マジカルモッシュミスフィッツ』別注 MxMxM DOKU スコーチ
1990年代後半にスケートシューズとしてリリースされた「スコーチ」。スマートなフォルムのアッパーをキャンバスとした、大胆にあしらわれたフレームス(炎)のグラフィックが特徴的です。本作は「スコーチ」ならではのフレームスはそのままに、人気ストリートブランド『マジカルモッシュミスフィッツ』とのコラボレーションによりグリーンやパープルでアレンジ。ホラーチックなテイストへとアレンジされています。
3足目
アウトランド
90年代にブレイクした『エアウォーク』の代表的モデル「アウトランド」の復刻版。アッパーは微撥水のシンセティックスエードを使用し、ライニングにはメッシュを使用することでシューズ内をドライにキープするなど、優れた機能性を兼ね備えています。ハンドステッチで1足1足丁寧に作られた丸みのあるフォルムで、ストリートはもちろんきれいめスタイルにもハマります。
4足目
ビック
1980年代にリリースされたオールドモデルの名品「ビック」の復刻版。ヴァルカナイズ製法による美しいシルエットとしなやかな履き心地で、多くのファンを魅了しています。つま先部分にはデッキテープとの緩衝を考慮して設置されたトゥガード、甲部分にはシューレースカバーを設けるなど、スケートボーディング時に必要な機能性を搭載した本格仕様モデルとなっています。
5足目
『グッドオル』別注 AW スコーチ B
アッパーのフレームスパターンがポイントの「スコーチ」をベースとして、『グッドオル』とのコラボレーションによってグッと大人っぽく仕上げられたこちら。ブラックをメインにしながらフレームスパターンのトゥ部分を耐摩耗性&耐燃性に優れた生地へ切り替え、デザインのアクセントを構築しつつよりタフな1足へとレベルアップさせています。
6足目
ワン SP キックス ラボ.
『エアウォーク』と原宿を拠点に展開するスニーカーショップ「キックス ラボ.」とのコラボレーションモデル。ベースとなっているのは上でもご紹介した『エアウォーク』の代表的モデル「ワン」。アッパーに高級感あるブラウンレザーを採用し、ソールやシューレース、サイドのロゴなどはブラックで統一することいによりカジュアルな雰囲気から一転、大人にふさわしい落ち着きのあるシックな1足へと昇華させています。
7足目
『シムス』別注 エニグマ
1990年代に“キング オブ スケートシューズ”と称され絶大な人気を誇った傑作「エニグマ」の復刻モデル。ボリューム感のあるフォルムと機能性の高いディテールはそのままに、老舗スケートブランド『シムス』の別注によって、ブラック基調の中にレッドの挿し色を効かせた、ドープな雰囲気のカラーへと仕上げられています。
8足目
『エフエーティー』別注 ワン
東京発のストリートブランド『エフエーティー』と『エアウォーク』のコラボレーションによる「ワン」。アッパー、ソールともにオールブラックで統一して重厚な雰囲気を生み出しながら、ホワイトのステッチワークで足の動きを軽やかに演出。さらにヒールには『エフエーティー』オリジナルのピスネームが配されており、さりげなくもアクセントとして効いています。

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