
定番観葉植物のフィカスとは? その仲間や育て方のコツとおしゃれなインテリア例
観葉植物で人気の種類といえば、フィカス。よく耳にするウンベラータやガジュマルもフィカス属の植物なのです。その種類から育て方のコツ、飾り方などをご紹介します。
インテリアグリーンとして人気。フィカス属の観葉植物とは?
「フィカス・ウンベラータ」や「フィカス・ベンガレンシス」など、インテリアグリーンとして人気のフィカス属の観葉植物。フィカスとはクワ科フィカス属の属名です。日本語ではイチジク属。そう、あのイチジクも仲間なんです。フィカス属の観葉植物は、耐陰性のある植物なので、室内で育てやすいこともありインテリアグリーンとして人気があります。
とにかく、種類がいろいろ。フィカス属
観葉植物で人気のガジュマルもフィカス属の植物。フィカス属の観葉植物は何百種類もあり、葉のサイズや色、形状がさまざま揃います。種類によって自生地では十メートル以上にもなる常緑樹も。ちなみに写真は「フィカス・シャングリラ」。つる性のガジュマルです。
定番人気から個性派まで。人気のフィカス属はこの4種類
さまざまな種類があるフィカス属。ここではインテリアグリーンとして人気の高い4つをご紹介します。どれも一鉢で絵になるフィカスです。
種類1
大きなハート型の葉が魅力! 「フィカス・ウンベラータ」
大きなハート型の葉が特徴的なのが「フィカス・ウンベラータ」。ライトグリーンの葉が部屋をより明るい印象にしてくれます。見ての通り存在感のある葉なので、小さめの鉢でも存在感があります。寒さには強くないので、冬場は暖かい場所で管理すること。冬の窓辺は外気に近い気温なので、窓辺から離して、空調が直接当たらない場所に置くようにしましょう。
種類2
どんな部屋にも馴染む。丸葉の「フィカス・ベンガレンシス」
楕円形の濃い緑の葉に葉脈が美しい「フィカス・ベンガレンシス」。「ゴムの木」や「ベンガルゴムの木」という名称でも流通しています。丸みを帯びたシルエットはやさしい印象で、部屋のスタイルを選ばず馴染みます。大きめサイズの鉢でも、ウンベラータに比べると縦長でコンパクトなので限られた空間でも飾りやすいです。
種類3
光沢のある葉が上品な「フィカス・ベンジャミン(ベンジャミナ)」
ウンベラータやベンガレンシスと比べると葉がコンパクトなのが「フィカス・ベンジャミン」。光沢のあるライトグリーンの葉が上品な印象です。幹がねじられた仕立てや三つ編みされたものが多いです。
種類4
くるくるの葉っぱが面白い。「フィカス・ベンジャミン・バロック」
一目でわかるくらい、葉がくるくるとした個性的なルックスで人気なのが「フィカス・ベンジャミン・バロック」です。先にご紹介したフィカス・ベンジャミンの変種がこのバロック。ユニークな見た目ですが、育て方は他のフィカスと同様なので、ウンベラータなどスタンダードなフィカスをもう育てている、という人にもおすすめです。
ポイントは4つ。フィカスの育て方の基本
フィカスを育てるときのポイントをご紹介しましょう。共通しているとはいえ、種類ごとに若干異なる場合もあります。購入時、鉢についているラベルを確認して、その種類に適した管理をするようにしましょう。
ポイント1
水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと
毎日水やりをする必要はなく、水やりの目安は土の表面が乾いたら、でOKです。水の量は鉢底の穴から水が出るくらいたっぷり与えます。土が乾いたかどうかは、土の色を見ること。湿っているときは土の色が濃く、乾いていると明るくなります。また、フィカスは寒さに弱いため、春から秋に比べて冬は生育が緩慢になります。そのため冬は水やりを控えめにしましょう。なお、水やりの時間は昼間の暖かい時間帯がベストです。
ポイント2
日当たりは強すぎず、やさしい日差しが好き
日光が不足していると、ヒョロヒョロと伸びて間延びした姿になってしまいます。とはいえ、強すぎる直射日光は葉焼けの原因に。適度なやさしい日光が当たる場所に置いて育てましょう。日差しが強い窓辺ではレースカーテン越しに置くと◎。たまに鉢を回して、まんべんなく日が当たるようにするとより良いでしょう。
ポイント3
乾燥を防ぐために、こまめに霧吹きで葉に潤いを
水やりと同じく、大切なのが葉水。霧吹きすることで植物に湿度を与えることができます。乾燥で発生するハダニの予防にもなりますよ。葉が広いウンベラータや、アルテシマはホコリが目立つのでこまめに葉水をし、ホコリを取り除くことがきれいに育てるためのポイント。葉に水を吹きかけたらティッシュなどでやさしくホコリを拭き取りましょう。
ポイント4
風通しの良い環境で、新鮮な風に当てよう
締め切った環境は植物にとって好ましい環境ではありません。窓を開け、こまめに換気をして新鮮な空気を取り込むようにするだけでも効果があります。自分自身の気分もリフレッシュできそうですね。どうしても換気ができない、風通しが良くない場合はサーキュレーターを使うのも1つの手です。
曲げ方や落葉など……フィカスのここが気になる!
くねっと曲がった姿のフィカスもあれば、そうでもないものもある。フィカスは曲げることができるの? ちょっと前まで元気だったのに急に葉が落ちたのはなぜ? フィカスを育てていて、よくある2つの疑問について解説します。
Q1
フィカスをくねっと曲げることは自分でできる?
お店で見るフィカス・ウンベラータやアルテシマなどは、良い感じにくねっとしていますよね。曲げ木は自分でも可能です。盆栽に針金が巻き付けられていることを見たことがある人もいるのではないでしょうか。同じようにフィカスを曲げる場合も針金を使って行います。
園芸用の針金と支柱を用意し、支柱を土に立てて、成長した茎をゆっくりと曲げたい方向に曲げて支柱に針金で止めます。または支柱を曲げて土に挿し、沿わせるように茎を曲げて針金で固定をする方法もあります。固定して形になるまでは時間がかかりますので、気長に待ちましょう。
Q2
フィカスの葉っぱが落ちる……。原因は何?
元気だったのに、葉が落ちていく……。実際に著者もありました。寒さや環境の変化は葉が落ちる原因の1つ。環境の変化のよくある例が、寒暖差です。急に寒くならないように、気温が低くなる予報があるときは早めに暖かい場所へ移動を。また移動する場合、真っ暗な場所と空調が直撃する場所は避けるようにしてください。
こんな風に飾るとおしゃれ。フィカスを取り入れたインテリア例
ここからはフィカスを飾っている素敵なインテリア例をご紹介します。ただ置いているだけではなく、フィカスにやさしい環境になっている点もポイントです。どういった場所で管理しているかも、参考にしてください。
インテリア例1
落ち着いたトーンでまとめた部屋の挿し色に
落ち着きのあるグレー、ネイビーでまとめられたインテリア。そんな寒色系の中に緑があると映えるだけではなく、部屋に暖かみが出ます。葉の形状が違う観葉植物をハンギングで飾ってメリハリをつけるのは真似したい飾り方。どこに座っても植物が見えるのもうれしいですね。
インテリア例2
植え替えしないでも、鉢カバーで印象チェンジ
好みの鉢がなかなか見つからない場合、鉢カバーを活用しましょう。それを使えば観葉植物を植え替えすることなく、素敵に飾ることができます。パッと目に飛び込むブルーのポット。白とブラウン系でまとまった空間にブルーとグリーンが映えていますね。小さめの鉢の場合は、スツールの上に乗せて高さを出して飾るのも◎。日当たりに合わせて高さの調整ができるのも便利です。
インテリア例3
打ちっ放しのかっこいい部屋のコーナーを彩る
丸みの帯びた葉のフィカス・ベンガレンシスが打ちっ放しの壁の無機質な感じを和らげ、明るさをプラス。フローリングの濃いブラウンに合わせて鉢をチョイスすることで、鉢が浮くこともなくグリーンも映えます。大きめの鉢をコーナーに置く場合、日当たりのチェックをお忘れなく。フィカスは耐陰性がありますが、適度に日が入る明るい場所に置きましょう。
インテリア例4
ただの横並びではなく、高低差をつけて飾る
鉢を横並びにするならば、ちょっとひと工夫をするだけでガラッと印象が変わります。台やスタンドなどを使って高さにメリハリをつけるだけで、垢抜けた雰囲気に。鉢の素材を変えるのもおすすめです。台に霧吹きを置いておけばこまめに葉水ができて、管理も忘れずに続けられそうですね。
インテリア例5
1鉢でインパクト大。室内のシンボルツリーに
窓より大きいフィカス・ウンベラータが、部屋のポイントになっています。ウンベラータは葉が大きいので存在感があります。大きいサイズの観葉植物は、ちょっとした目隠しにもなりそう。シンボルツリーになる1鉢は樹形にもこだわりたいところ。気に入ったフィカスを見つけたらその出会いを大切にしましょう!
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