
クラシックながら革新的。ケースイスのスニーカーが今、気になる理由
80年代に日本で大ブレイクした『ケースイス』。80~90年代トレンドが熱い昨今、クラシック感とハイテク感が絶妙に融合するシューズの良さが再評価されています。
このクラシックさが心地良い。『ケースイス』のスニーカーが今、アツい
ここ最近のジョギングブームやスポーツMIXの台頭を皮切りに、一気に熱い注目を浴びているアイテムこそがレトロランニングシューズ。そしてカジュアルファッションシーンでは80~90年代トレンドが熱い現在、両シーンを満足させるシューズとして注目を浴びているブランドがあります。それはずばり、『ケースイス』。2000年代にはアイアンマンレースのスポンサーとして優れたテクノロジーを発揮した経歴を持つ実力派であり、他ブランドにはないシンプルでシックなルックスが魅力です。大人の着こなしを邪魔しないスタイリッシュな逸品が、豊富にラインアップされています。
誕生から50年以上。意外と長い『ケースイス』の歴史をピックアップ
『ケースイス』とは、アート・ブルナー氏とアーネスト・ブルナー氏というスイス人兄弟が、ハイクオリティなテニスシューズを作るために1966年にアメリカのカリフォルニア州にて立ち上げたシューズブランド。ちなみにブランド名の“ケー”とは、ドイツ語表記のカリフォルニア(=Kalifornien)の頭文字より由来したものとなります。
もともとテニスシューズブランドとして設立された『ケースイス』は、1960年代当時キャンバス地が当たり前だったテニスシューズ界において初となるオールレザーアッパーを採用したテニスシューズを発表。テニス競技における激しい動きでも足をしっかりと支えてくれるサポート力が評価されて一気に広まり、世界中のテニスプレーヤーから高い信頼と支持を獲得しました。さらに2000年代に入るとその熱はテニスに留まらず、アイアンマンレースやロサンゼルスマラソンのスポンサーになるなど、ランニングシーンでも確固たる地位を築いていったのです。
『ケースイス』といえば、この1足。「クラシック」が名作たる所以
『ケースイス』が誕生したのと同時に1966年に登場した、ブランドのオリジンといっても過言ではないモデルが「クラシック66」。世界で最初のオールレザーアッパーを採用したテニスシューズで、シンプルでクラシックなルックスながらも革新的な機能をいくつも投入した実用的な1足となっています。その人気の高さは『アディダス』の「スタンスミス」と二分する程ともいわれています。
所以1
アッパーのレザーの伸びを防止する、アイコニックな5本ライン
「クラシック66」を特徴付けるディテールの1つが、アッパーのサイドに設けられた5本ライン。ミッドソールからシューホールをつなぐようにレザーテープを配することでホールド力を高めつつ、激しい動きでも足とシューズの一体感、および優れたサポート力を実現。さらに、シューズそのものの耐久性を高めています。
所以2
スキーブーツから採用した、フィット感を高めるDリング
シューホールの先端をよく見ると、Dリングを採用。こちらはスキーブーツからヒントを得たもので、他のシューズで多く見られるハトメのシューホールと比べて耐久性を格段に高めています。そしてシューレースの摩擦が若干抑えられることで、トゥ付近からシュータン付近まで均等なホールド力をキープしてくれます。
「クラシック」の派生モデルも。『ケースイス』のスニーカーおすすめ6選
代表作「クラシック66」をはじめとして、60年代から多くの名作を次々と生み出してきた『ケースイス』。昨今ではダッドシューズブームから90年代のアーカイブに最新テクノロジーを加えたアップデートモデルもかなり充実しているので、そちらも要チェックです!
アイテム1
クラシック88
フィット感の高いフォルムが特徴の「クラシック66」をベースに、万人が履きやすい丸みのあるラストを採用。よりリラックスした履き心地へとアレンジされたタウンユース向けモデルが「クラシック88」です。ラストの変更でボリューム感も増しているので旬なワイドパンツとも相性が良く、今っぽい着こなしとも相性抜群! ちなみにモデル名の“88”とは、1988年に登場したことに由来したもの。オールレザーによる上品な雰囲気が、ドレッシーな装いにも対応してくれますよ。
アイテム2
クラシック66 JPN
『ケースイス』のアイコンモデルとして80年代に一世を風靡した「クラシック66」。同モデルが1970~80年代にチェコスロバキアで生産されていた時代のデッドストックを参照しつつ、当時のフォルムからディテールにいたるまでを忠実に再現した復刻モデル。さらにモデル名にもあるように、安心と信頼のジャパンメイドという点も魅力的です。
アイテム3
コート ビットラ
『ケースイス』ならではのDNAを継承した、コートタイプデザインの万能シューズ。余分な切り替えやステッチを配したシンプルなサイドパネルには『ケースイス』のロゴであるヘリテージシールドロゴが配され、上品かつアカデミックな表情を醸しています。シンプルなストレートシルエットのミッドソールにはTPR素材を使用しているので、軽さと安定性、クッション性をしっかりと確保。さらにアウトソールにはピボットポイントも設けて高いグリップ力を発揮してくれます。
アイテム4
KSL
ダンサーやDJなどの間で1990年代に大ブレイクした、ヒップホップカルチャーをバックボーンにした名品「エバー」をベースとしたリバイバルモデルがこちら。オリジナルモデルの肉厚でボリューム感のあるミッドソールを踏襲しながら、よりモダンにアップデートされています。アッパーもオールレザーでクリーンな印象を残しながら、大胆なブランドロゴ使いでストリート感を前面へと押し出しています。
アイテム5
エンドースメント
90年代に発売されたテニスパフォーマンスモデル「エンドースメント」の復刻モデルです。多重レイヤー構造のレザー&メッシュ素材のコンビネーションアッパーと、ケージ状になった5本ストライプでサポート性とコンフォート性を両立。クラシックパフォーマンススタイルを踏襲しています。一方、ツートーンカラーのミッドソールはオリジナルからボリューム感を大幅にアップさせ、ダッドシューズとしての存在感をいかんなく発揮しています。さりげなくトリコロールでまとめた、ポップでクリーンな雰囲気もポイントです。
アイテム6
CR-キャッスル
1990年代に登場したトレーニングシューズのアップデートモデル。天然由来の上質なレザーとナイロンのコンビネーションによるアッパーは、90年代を彷彿とさせるエッジの効いたハイテクデザインを採用。ソールには肉厚なミッドソールを使い、サイドにはウェービーなラインを描いてインパクトのある印象を構築。そこに「クラシック66」から続く伝統ともいえるサイドに入る補強の5本ラインを設け、『ケースイス』ならではのアイデンティティもアピールしています。

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