
即実践したいクローゼット収納術&アイデア。簡単テクと便利アイテムを整理収納のプロがレクチャー
知らず知らずのうちに不要な服が溜まり、洋服が山積みになりがちなクローゼット。そうならないために、散らかりにくいクローゼット収納のコツをレクチャーします。
本コンテンツはTASCLAPが制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
ただ詰め込んでいませんか? 目指すは、シンプルですっきりしたクローゼット収納
シンプルですっきりしたクローゼット収納を実現するためには、各々のクローゼットに合った収納アイテム選びがポイントに。100円ショップや『ニトリ』、『イケア』などで購入できるコスパアイテムを使うだけで、簡単に散らからない仕組み作りができますよ。整理収納アドバイザーの資格を持つ著者の自宅クローゼットに盛り込まれた、すぐに実践できる収納術をご紹介!
執筆・監修
エディター・ライター/整理収納アドバイザー はなむらあや
出版社勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。2019年からは整理収納アドバイザーとして、雑誌・WEBにて多数コラムを執筆。自身のSNSでも「おしゃれですっきりした暮らし」を提案しており、愛用しているシンプルな収納アイテムにも要注目。
うまく片付けられない人は、物の量とスペースの無駄が多い!
多くの人がやりがちなクローゼット収納のNG例は、寸法を測らずに収納アイテムを買ってきてしまうこと。収納アイテムをメインに考えてしまうと、クローゼットの寸法に合わず無駄なスペースが生まれてしまうことも。効率良く空間を使い、収納力をアップさせることは、きれいなクローゼットを維持するポイントの1つです。もちろん、物の量が多すぎると元も子もないので、手持ちの洋服を定期的に見直して、収納する物の量はキャパシティの7~8割程度を心掛けておくと良いですね。
1.見た目も使い勝手も◎。おしゃれに見せるクローゼット収納の6つのコツ
クローゼット収納において重要となる、空間の使い方や収納アイテムの活用法について解説します。無駄なスペースを作らず、使いやすさを意識した配置がポイントです。
コツ1
クローゼットの寸法を測ってから、収納アイテムを選ぶ
クローゼット収納の計画を立てるときには、まずクローゼットの寸法を測ってみましょう。扉によっても、使えるものの幅が変わってきます。例えば折れ戸であれば、扉を開けたときに左右にデッドスペースができるので、その分を引いた寸法で考えてみてください。開き戸と引き戸であれば、横幅をまるっと使えます。寸法をもとに、スペースに合う収納アイテムを選びましょう。
コツ2
ボックスの大きさを揃えると使いやすい
寸法を測ったら、スペースに合うようにボックスを選んでみましょう。同じサイズのボックスで揃えると使いやすいのでおすすめですよ。横幅225cmの我が家のクローゼットの場合、ハンガーに掛けている洋服の下には、横幅55cmの引き出しボックスを4列並べて使っています。積み重ねられるボックスを使っていて、横幅はすべて同じもの、高さは2サイズを使い分けています。引き出しの中身は季節ごとに分別しているので、衣替えのときには、同じサイズの引き出しを上下で入れ替えるだけでOK!
コツ3
収納ボックスの1番下にはキャスターを付けるが鉄則
収納ボックスを使うときには、1番下のボックスだけキャスターを取り付けるのがおすすめです。重たいものでもキャスターがあれば移動もラクラク。クローゼットは埃も溜まりやすいので、定期的にボックスを移動させて掃除をすれば、清潔な空間をキープできます。収納計画を立てる段階から、掃除のしやすさも考えられると良いですね。
コツ4
まくら棚収納には取っ手付きアイテムが◎。ラベリングもおすすめ
案外デッドスペースになりがちなまくら棚。高さも奥行きもあって、簡単に物を取り出しにくい場所だからこそ、スペースに合うサイズの取っ手付きボックスを選ぶのが収納力を上げるコツです。我が家では、シーズンオフの布団や洋服、季節ものの飾りなどをここに収納。また収納の中身がわかるようにラベリングをしておけば、誰が見てもどこに何が入っているのかがわかるので、家事を分担できますよ。
コツ5
引き出しボックスの中は仕切り収納が便利。目隠しすれば見た目もすっきり
引き出し収納のメリットは、開けたときに俯瞰で見て、ひと目で何があるのかがわかるということ。散らかりにくい仕組みを作るためには、ジャンルごとに仕切って、物の定位置を決めておくと、しまうときにも戻しやすいですよ。また、ケースのフロント部分に目隠しのシートを使えば、よりシンプルですっきりした印象が叶います。
コツ6
ハンガーを揃えて、すっきり見え&省スペース化を実現
クリーニング屋から返却されたものなど、気づいたらいろいろな種類やカラーのハンガーを使っていませんか? 実はクローゼット収納において、ハンガーは見た目を左右する重要なアイテムなんです。ハンガーを同じ素材や色で揃えるだけでも、格段にすっきりした印象になりますよ。嵩張らないタイプのハンガーを使えば、1着1着が省スペースになり、収納力がアップするので一石二鳥です。
無駄なスペースなくすっきりがおしゃれ! これがクローゼット収納の正解例
整理収納業界では「中→下→上」の順に取り出しやすいとされています。「中」の位置には、よく着るトップスやボトムスをハンガーで吊るす収納を。「下」の位置には引き出しボックスを重ね、シーズン物を1番上に。「上」のまくら棚には、出番の少ないシーズンオフのアイテムをしまうことで、すっきりした見た目だけでなく使い勝手も良好なクローゼットが完成しました。ちなみに、我が家のクローゼットは夫婦共有。右側が夫のスペースで左側が私用。それぞれ同じボックスを揃えて、左右対称にして使っています。
2.著者も愛用。使い勝手抜群な4つのおしゃれな収納アイテムを活用しよう
収納アイテムは、使い勝手はもちろん、見た目にもこだわりたいもの。とはいえ、見えない部分の収納ならなおさら、コスパ良く取り入れたいですよね。我が家で実際に愛用している、シンプルなデザインで使いやすい、おすすめの収納アイテムをご紹介します。
アイテム1
まくら棚収納で大活躍! 収納力抜群の『イケア』のスクッブ
再生ポリエステルでできた軽くて柔らかい収納ボックス。ワードローブ用に作られたアイテムで、種類はなんと10種以上。我が家は写真のタイプの収納ケースを2サイズ(小・中)使っています。まくら棚の高さがあるクローゼットなら、すぐにものを取り出せる蓋なしボックスを組み合わせて使うのもおすすめ。
アイテム2
シンプルでスタイリッシュ。省スペースが叶う『ニトリ』のハンガー
すべりにくいメンズハンガー(5本組)/304円、すべりにくいレディースハンガー(5本組)/304円、すべりにくいズボンハンガー(3本組)/304円
メンズサイズ、レディースサイズ、ボトムス用と3種類使っている『ニトリ』のハンガー。服を掛ける部分には滑りにくい素材が採用され、ハンガーラックに掛けるフック部分はスチール製です。これならハンガーが並んでいるだけでもスタイリシュ! 薄型で省スペースなので収納力も抜群。
アイテム3
どんなクローゼットにも合う『無印良品』の収納ケース
インスタグラムでもよく見かけるほど愛用者の多い『無印良品』のポリプロピレン収納ケース。その秘密は、大体のクローゼットを網羅しているんじゃないかというほど、高さも横幅も奥行きもバリエーションが豊富なサイズ展開です。専用の目隠しシートもネット限定で販売されています。フロント部分が白く揃っているだけですっきり見えますよ。専用のキャスターも合わせて使用するのがおすすめです。
アイテム4
引き出し収納の仕切りは、『セリア』の布ケースで決定
整理収納仕切りケース/110円
柔らかい布製で自立するセリアの「整理収納仕切りケース」。フリーサイズ、ハンカチ用、下着用、靴下用、スリム用の全5種類。ケースを外側に折り曲げれば、高さ調節も自由自在です。どんな引き出しでも高さを合わせられるので汎用性◎
3.すぐに散らかってしまう……。そんな方のための整理整頓をキープする4つのコツ
いくら収納アイテムが効率良くハマっても、収納の仕方や動線が悪いと、すぐに散らかってしまうもの。以下では、整理されたクローゼットがストレスなく維持できる収納のコツをご紹介します。
コツ1
引き出しの中身はとにかく立てる収納!
積み重ねて洋服を入れてしてしまうと、下のものが埋もれてしまい、何を持っていたのかさえ忘れてしまうことも。引き出し収納をするときには、立てる収納が鉄則! 引き出しの高さに合わせてたたみ、すべてのアイテムを立てて収納すれば、どこに何があるのか一目瞭然です。
コツ2
ジャンルごとに分けて収納すれば散らからない
洋服を収納するときには、定位置を決めることが大事。ジャンルごとに分けて仕切ることで、物の出し戻しがスムーズになります。例えばこちらの写真であれば、くるぶしソックス、クルーソックス、Tシャツ、短パン、ハンカチと、それぞれ仕切って場所を決めているので、他のものが混ざって散らかる心配もありません。
こんな便利アイテムも!
片方がなくなりがちな靴下は100均アイテムで解決
ソックスハンガー(4枚)/110円
立てて収納をするのが難しく、迷子になりがちなくるぶしソックス。我が家で使っているのが、この足型の「ソックスハンガー」。『ダイソー』や『セリア』などの100円ショップで販売されています。しまうときにセットで掛けておけば迷子の心配がなく、引き出しの中で立てて収納ができるので、とっても便利ですよ。
コツ3
頻繁に使うものは腰高のケースに入れる
収納するときには「中」ぐらいの位置が1番取り出しやすい場所です。我が家でいうと、毎日使う靴下やハンカチ、シーズン物の服などは、腰高の位置にある1番上の引き出しボックスが定位置。ちなみに、パジャマや下着などは、動線を考えて洗面所の近くに配置しています。頻繁に使うものは、自身の使いやすい位置、生活動線上に置くとより暮らしがスムーズになりますよ。
コツ4
バッグやすぐに洗わない洋服など、一時置きボックスがあると便利
クローゼットに一時置きのためのカゴやボックスがあるととても便利です。我が家では、私と主人それぞれにカゴを設置。すぐに使う予定のあるストールやバッグ、帽子など、一時的に置いておけるカゴがあるだけで、収納ボックスの上が物で山積みにならずにすみます。
ストレスフリーな整理整頓で快適な暮らしを
収納アイテムを揃えるのは大変ですが、100円ショップや『ニトリ』『イケア』などを上手に活用して、コスパ良く整理整頓をしてみてください。もし同居する人がいるなら、ラベリングもおすすめ。誰が見てもわかりやすい収納なら、みんなで家事を分担できて、負担も減ります。
また、収納を考えるときには、シンプルで簡単な仕組み作りをすると、無理なくきれいな状態をキープできるようになります。そのためには物を増やしすぎないことも大事。新しい服を買ったときなど、定期的に見直せると良いですね。
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※掲載の金額は2021年4月5日時点のもので、すべて税込価格です
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Photo_Kentaro Hanamura
illustration_Hochi kanata
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