半歩先を行くトレンドのキーは“サファリ”

半歩先を行くトレンドのキーは“サファリ”

カモ柄のモノやモダナイズされた軍アイテムが注目を浴びる昨今。ついついそちらへ傾倒しがちだが、まわりと差をつけるならミリタリーの派生系であるサファリにご注目を。

菊地 亮

2015.07.22

ミリタリーファッション

リバイバルムーブメントの次なるターゲットは60~70年代

90年代のストリートカルチャーや80年代の古着ブームなどへ目を向け、当時のファッションを現代的解釈によって表現しているのが今。そこで、次なる狙い目が1960~70年代にかけて一世を風靡したサファリルックだ。『ラルフローレン』や『エンジニアド ガーメンツ』などのブランドも、率先してコレクションに取り入れている。

ムッシュ、イヴ・サンローランも注目していた“サファリ”

モード界の重鎮としてシーンをリードしてきたイヴ・サンローラン。彼もまた、アフリカの狩猟旅行で身に着けるアイテムに着目し、鮮烈なコレクションを発表したひとり。1968年、当時のミューズ的モデルであるベルーシュカを被写体に撮影された1枚はあまりにも有名だ。普段から自身もサファリアイテムを愛用していた様子。

ウィメンズでは馴染みが深く、ファッションのスタンダードとして認知

ファッションシーンの最前線を行く、多くのメゾンブランドが、これまでに“旅”や“ミリタリー”をキーとしながらサファリテイストをコレクションに取り入れてきた。それもあり、サファリシャツやジャケット、ショーツなどはもはや定番。これから我々が着こなすうえで、ウィメンズカジュアルを参考にするのも悪くない。

夏のサファリルックに欠かせないアイテム筆頭

サファリシャツは、その名もずばり同ルックを象徴するアイテム。もとを辿れば、亜熱帯地域で着用されていたシャツが原点なだけに、これからの季節にも格好のアイテムとなる。軍アイテムのごとくラフに羽織れ、複数あるポケットは機能的。そのうえ、サンドベージュの柔らかな表情は軍特有の粗野感をやわらげてくれる。

Item1『ラルフローレン』のサファリシャツ

全体に入ったフェード感、随所に施されたアタリなど、長年着続けてきたかのようなリアルなビンテージ加工に同ブランドの実力がうかがえる。背後には、お馴染みとなったアウトドアスポーツを想起させるプリントをセット。コットン100%の裏起毛生地を使用しているため、着心地の良さも十分堪能できる1着に。

Item2『メゾンキツネ』のサファリシャツ

フランスを拠点に、ファッションのみならずミュージックやアートなど様々な活動で話題を呼ぶ『メゾンキツネ』。その感性の高さはこの1着にも落とし込まれている。“ニュークラシック”を標榜するブランドだけに、ベーシックなサファリシャツを基調としながらも、胸元へ大胆に入れた大きなポケットがこの上なく新鮮だ。

Item3『オアスロウ』のサファリシャツ

ワーク、ミリタリーをベースに、今なお愛され続ける永遠のベーシックウェアを独自のフィルターを通して表現。徹底したこだわりのもの作りにも定評がある。こちらのシャツもご多分に漏れず。絶妙な色合いを見せる生地は、ポプリン100%のオリジナル生地。両裾にはマチを加え補強しながら、ヴィンテージ調に仕上げている。

Item4『キャプテンサンシャイン』のサファリシャツ

業界人からも一目置かれる『キャプテンサンシャイン』。そのサファリシャツは、素朴さと上品さが同居した抜群の仕上がり。生地に使用しているのは120/2のハイカウントタイプライター。目の詰まった薄手の生地は光沢があり、高級感を漂わせている。また、台襟一体型のためオープンカラーシャツ風にも着こなせる。

押さえておくべきサファリルックを体現するマスターピース

ほかにもサファリルックを表現するうえで重要なアイテムがある。サファリはもともと狩猟を目的とした小旅行に端を発しているだけに、ハンティングベストやサファリショーツは欠かせない存在といえるだろう。また、サファリシャツとボーイスカウトのユニフォームも深い関係があるといわれているだけにチェックしておきたい。

Item1ボーイスカウトシャツ

ボーイスカウトは、20世紀初頭、英国の退役軍人であるロバート・ベーデン・パウエル卿が青少年の健全育成を主たる目的として創設したワールドワイドな青少年団体。そのユニフォームとして知られるのがボーイスカウトシャツ。動きやすさや丈夫さを視野に入れ、そのベースはサファリシャツ同様ミリタリーシャツとも。

Item2ハンティングベスト

狩猟時に使用するアイテムで、猟銃の弾を収納するスペースを含め複数のポケットを配した機能的なベスト。ダックディガーのこちらは、30~40年代にアメリカンフィールド社が製作したハンティグベストを忠実に再現したモノ。生地に目の粗いダック地を使用しているため堅牢で、シルエットも今風にアップデートしている。

Item3ハンティングショーツ

通気性とアクティブ性能を重視したショーツは、当時アフリカの小旅行の必需品だった。クローヴィスと名づけられたこの『ジェラード』の逸品は、1930~40年代にかけ生産されていたモンゴメリーワード社のハンティングジャケットのデザインにアレンジをきかせたモノ。フロントの大きなポケットもアクセントに効果的。

地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。
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