
ただかわいいだけじゃない。キャラクターTシャツを大人が着こなすコツとは
没個性的なシンプルコーデに陥りやすい夏だからこそ、程良いインパクトを残せるキャラクターTシャツがおすすめ。そこでマスターしたいのが、大人ならではの着こなし術。
かわいらしくて洒落感もあるキャラクターTシャツは、大人の着こなしにもマッチ
その昔、アメリカ生まれのキャラクターが描かれたユーズドTシャツに誰もがお世話になったのでは? 当時は、キャラクター本来の愛くるしさに加え、古着ならではの味わいと希少性も相まって、アメカジ好きやファッションギークたちを随分と熱中させたものである。ただ、それも遠い過去の話で、大人となった現在、キャラクターTシャツを選択肢から気づかぬうちに外してしまっているとしたらそれはもったいない話。今やトップメゾンも積極的にキャラクターをモチーフに採用する時代である。その茶目っ気とインパクトは、大人の着こなしにおいても、いや、大人の着こなしにこそ威力を発揮するのだ。
大人がキャラクターTシャツでハズさないために。押さえておきたいコーデのポイント
とはいえ、元来子供たちを喜ばせるために誕生したキャラクターだけに、大人が袖を通すにはそれなりの配慮も必要だ。昔取った杵柄にならってばかりでは、コスプレ感も出かねない。そこで、子供っぽくならず時代遅れ臭も漂わない、大人ならではのキャラクターTシャツの着こなしルールをご紹介したい。これらに則って普段着に取り入れれば、また新たな気持ちでキャラTと向き合えるはずだ。
ポイント1
モノトーンの配色でクールなムードに
キャラクターの存在感は誰もがよく知るところ。それに輪をかけて色数まで増やしてしまうと、途端にトゥーマッチ。余計、着こなしレベルが上がってしまいキャラTを手懐けることは難しくなる。まずは、馴染みのある色をベースにサラッと着こなすのが常道。キャラクターのスパイスが、淡白なスタイリングのいい隠し味になってくれるに違いない。
ポイント2
トップに茶目っ気がある分、アンダーはキリッと
Tシャツのファニーなプリントがいい抜け感になってくれる分、合わせるボトムスまでラフなアイテムを合わせてしまうとルーズさだけが目についてしまう。そこで、年相応の1本を選ぶことで全体が引き締まり、トップスの抜け感がより生きてくる。ボトムスのカラーはネイビーやブラックといった落ち着いた印象のものが理想。その抜けとシメのバランスをうまくとりたいところだ。
ポイント3
セットアップの脇役として取り入れる
大人としての威厳を保てるだけでなくコーデを組み立てる労力も半減。そんなセットアップは、なにかと大人にうれしいアイテムだが、普段使いするとなればにわかに漂う緊張感を適度にユルめる必要がある。格好のアイテムとなり得るのがキャラクターTシャツ。ファニーなデザインを内側からチラッと覗かせるだけで効果はテキメン。しかも、覗く面積が狭い分取り入れやすいという利点もある。
ポイント4
プリントを引き立てて全体をシャープに見せるVラインを活用
上下たっぷり、ないしはタイトTにゆったりパンツといったシルエットバランスがキャラTの基本だったひと昔前。過去との差別化、そして何よりデザインを生かしながら大人らしいスタイルに仕上げるなら、Tシャツは今どきなゆるめのシルエットで、パンツは程良くテーパードのかかった美シルエットを選び、Vラインコーデを作りたい。さらに厚底の革サンダルを合わせれば引き締め役と脚長の効果も得られる。
ポイント5
印象的なボトムスをセレクトし、目線を下げる
インパクトの強いトップスには、バランスをとるべく落ち着いたボトムスを合わせるのが基本路線。ただし、上に見慣れたボディカラーをセレクトし、ボトムスに印象的なアイテムをもってくることで目線を下に集中させるという上級テクニックもある。結果として、キャラクターTが全体に馴染んでくれるのだ。柄パンや派手パンじゃなくとも、黒Tとベージュなど、上下で明度に差がつくアイテムを合わせるのがコツ。
大人の新たな相棒に。おすすめキャラクターTシャツ15選
ディズニーやピーナッツ、スターウォーズなど、昔から慣れ親しんだ面々もいれば、日本が世界に誇るジャパニメーション出身者たちも。しかも、アート的に描いたものもあればパロディ化したものまで、タッチも実にさまざまだ。そんな多彩なバリエーションもまたキャラクターTシャツの魅力。数ある選択肢から、大人が着ても遜色ない、今着るべきアイテムを厳選した。
アイテム1
『クラブ コーヴ』キャラクターモチーフハワイアンヴィンテージUネックTシャツ
センターでほほ笑んでいるのはご存じミッキーマウス。モチーフは、コミックに描かれていた頃のレトロな姿だ。しかも、ハワイのローカルサーファーが着古した1枚をイメージして作られていて、それはクタッとしたボディやプリントのかすれ具合からも伝わってくる。『ピーナッツ』でお馴染みのスヌーピーバージョンもラインアップし、それぞれプリントの手法を変えているところも手が込んでいる。
アイテム2
『アルテックス』×『ジャーナル スタンダード レリューム』トゥーンキャラクターTシャツ
‘30年代のアメリカにおいて、セクシーかつかわいらしい姿で人気を博したベティ・ブープ。以降もその人気は継続し、古着ブームにおいてはマニアも登場するほど。当時の想いがこみ上げてきそうなのが、今回の『ジャーナル スタンダード レリューム』のコラボ作。他にも、ルーニーテューンズで最も有名なタズマニアン・デビル、シルベスター・キャットもスタンバイ。
アイテム3
『ドムレーベル』DUDEボックスT
2003年にカナダのモントリオールで誕生したクリエイターズブランドの『ドムレーベル』。パンクやロックをテーマにする彼らの特徴はこの1枚からもヒシヒシと感じるはずだ。描かれているのはコミカルないつもの顔つきからは想像もつかない、クールなバート・シンプソン。しかも羽織っているのはスタッズを全体に打ち込んだ革ジャン。そのギャップが面白い。
アイテム4
『オーバーザストライプス』×『グレムリン』Tシャツ
‘80年代の名画に数えられるスティーブン・スピルバーグ監督作品の映画『グレムリン』。主役を務めるのは多くのキッズの心をつかんだモグワイだ。その愛嬌たっぷりのルックスをモノトーンで忠実に再現し、プリントとして落とし込んだこちらの1枚は当時の熱狂を彷彿とさせる。しかも、世界的ポストロックボンドのモグワイを同シリーズとして発表している点も心ニクい。
アイテム5
『UCLA.』×『ピーナッツ』バックプリントT
フロントは「ユニバーシティ オブ カリフォルニア, ロスアンゼルス」のイニシャルをとった控えめな“UCLA”の文字。ただ、バックを見ると『ピーナッツ』の人気キャラたちが勢揃いしている。しかも、お馴染みのイエローポロに袖を通した主人公のチャーリー・ブラウンがいいアクセントに。その上に配されたカレッジ風のロゴもアメカジ好きにはたまらない。
アイテム6
『ネオス』トム&ジェリーリンガーT
ケンカばかりのネコのトムとネズミのジェリーによるドタバタ劇が痛快な『トムとジェリー』。アメリカにて’40年代から続く2匹のやり取りは、いつ見てもニンマリしてしまうが、その主役たちをカラフルな配色でプリントしたのがこちら。ボディはストリート感が香るゆったりシルエットで、実にアメリカらしいリンガーTというところもミソ。
アイテム7
『フリークス ストア』スペース・プレイヤーズ別注T
今年の夏に公開予定の映画『スペース・プレイヤーズ』は、NBAのスーパースター、レブロン・ジェームズが本人役として登場し、ワーナーブラザースの人気キャラが大集結するとあって封切り前から話題沸騰。こちらはその別注Tシャツで、胸元に映画のタイトルロゴをさりげなく落とし込みながら、バックには5匹の人気キャラたちが集っている。
アイテム8
『ナイキ』レブロン ロゴ バスケットボールTシャツ
NBAのスーパースター、レブロン・ジェームズと聞いてピンとこなかった方、彼こそが、NBA史上最高選手との呼び声も高い、“キング”ことレブロン・ジェームズだ。ほどほどにデフォルメしながら描かれているのは、試合中よく目にする彼の豪快なダンクとそれに熱狂する人々。古着シーンでは“神様”マイケル・ジョーダンのTシャツが価値を高めたが、こちらもそれに匹敵するに違いない。
アイテム9
『ビームス』グレイトフルデッド チェックベアT
こちらのクマを見て思わず身を乗り出した音楽好きは多いはず。そう、ご存じデッドベア。ジェリー・ガルシアを中心に結成されたアメリカの伝説的ロックバンド、グレイトフルデッドを象徴するキャラクターだ。チェック柄があしらわれ、コミカルに踊っている姿がまたキュート。チェッカーフラッグ柄の文字で入れられた、バンド名の大胆なバックプリントも見もの。
アイテム10
『ピーナッツ』×『ワイルドライフテーラー』ピアノT
一見、譜面のみのプリントに首をかしげる人もいるかもしれない。しかし、アメリカを代表するコミック『ピーナッツ』に登場するキャラクターで、いつもおもちゃのピアノを弾いている天才音楽少年のシュローダーをテーマにしていると聞けば納得するかもしれない。しかも、その生地に使われているのは、洗濯を繰り返しても毛羽立ちが少ないコーマ糸を使ったこだわり派。背面にはシュローダー本人のプリント入り。
アイテム11
『フルーツ オブ ザ ルーム』×『ウラタスパンコール』Tシャツ
アメリカのボディメーカーとしてお馴染みの『フルーツ オブ ザ ルーム』。無地Tなどで知られるがこちらは珍しくもプリント入り。しかも、背後にはリンゴの着ぐるみを纏ったいかにもアメコミに出てきそうな少年。これ、実はアメリカへの憧れを絵に綴る作風で注目されている気鋭アーティスト、ウラタスパンコールの作品で、ブランドのために描き下ろされたもの。
アイテム12
『オーケー』バスケットゴールT
オーセンティックなアイテムをユーモア溢れるアイデアや手法で表現するアパレルレーベル。その魅力は、この1枚からも感じとってもらえるはず。赤いユニフォームに身を包んだキャラクターがドリブルをしようとするも、ゴールリングで前が見えずアタフタしているその姿に思わずほっこりしてしまう。オーバーサイズ気味のシルエットで、ユニセックスで着られるのも今っぽい。
アイテム13
『ハフ』ストリートファイター コラボ Tシャツ
毎回ユニークなネタで楽しませてくれる『ハフ』のTシャツ。今回は、お相手に格闘ゲームの革命を起こした「ストリートファイター」から、キャミィを起用。イエローのボディに胸のグラフィックが映え、左袖には「ストリートファイター2」のロゴも。ゲームフリークならずとも、目を引かれる一品だ。
アイテム14
『ナノ・ユニバース』EVA別注Tシャツ アスカ
ついに完結編が劇場公開され、シリーズ過去最高の観客動員数と興行収入を記録している「エヴァンゲリオン」。その波は国内だけにとどまらず世界各国にまで飛び火し、多くのファンを魅了している。こちらは同作とのコラボTシャツで、人気キャラクターの式波・アスカ・ラングレーを背面にプリントした1枚。フロントの左胸にはアスカが所属する組織ヴィレと『ナノ・ユニバース』、ダブルのロゴが。
アイテム15
『オサムグッズ』×『ベースコントロール』プリントT
『オサムグッズ』は、1976年に誕生したイラストレーター原田 治氏の作品。あの有名なドーナツショップでも採用された、アメリカナイズされたポップな作風でもよく知られている。こちらは、そんな彼の作品をTシャツに落とし込んだもの。ふっくらとしたソフトなコットン天竺の生地にあしらわれたデザインはバリエーションも多彩で、思わず揃えたくなる衝動に駆られる。
この記事の掲載アイテム一覧(全5商品)
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『ドムレーベル』 DUDEボックスT
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『ビームス』 グレイトフルデッド チェックベアT
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『ピーナッツ』×『ワイルドライフテーラー』 ピアノT
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『フルーツ オブ ザ ルーム』×『ウラタスパンコール』 Tシャツ
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『ナノ・ユニバース』 EVA別注Tシャツ アスカ
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