
ストリート、だけじゃない。カンゴールの帽子に大人は今こそ注目
100年以上の歴史を誇る英国の老舗帽子ブランド『カンゴール』。音楽業界で脚光を浴び、ストリートにて存在感を発揮してきたが、実は大人にもうれしいモデルが目白押しだ。
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アーティストyファッショニスタから愛され続ける『カンゴール』の帽子
きっと誰もがこのロゴを見ればピンとくるに違いない。そう『カンゴール』だ。イメージするのは、ストリートシーンに欠かせないファッション小物といったところだろうか。それも確かに間違いではないのだが、忘れてはいけないのは、『カンゴール』は100年以上の歴史を誇る英国の老舗帽子メーカーだということ。そして、これまでに英国軍へ納品したり、世界最大のスポーツの祭典に参加した英国選手団へもヘッドウェアを提供したりと、さまざまなシーンで親しまれてきた過去を持つ由緒正しき名門なのである。そんな質実な背景もありながら、ユースカルチャーとも密接に関係してきたそのブランドとしての深みこそ、『カンゴール』の帽子が永く世界中で愛される所以といえるだろう。
『カンゴール』はここから始まった。ブランドを象徴するベレー帽とハンチング
『カンゴール』の歩みは1918年、元英国軍人であり創立者のジャック・スプライルゲン氏が帽子の輸入販売をスタートしたところから始まる。その後、自社製品の生産を開始。その過程の中で、他者との差別化を図るべく『カンゴール』という名が冠された(ちなみにその由来はニット、アンゴラ、ウールという素材名からというのが有力な説)。当時からよく知られているアイテムといえば、ベレー帽だろう。開業時に同社がフランスから輸入していたのはバスクベレーであり、製造販売していたのもベレー帽。英国軍や英国選手団へ納入・提供したのもまたベレー帽である。
『カンゴール』の帽子の実績は高く評価され、その名は徐々に知られるようになる。’50年代には、ピエール・カルダン、マリー・クヮントといった著名なデザイナーもデザインを提供するようになり、その知名度は世界規模へと進展。ファッションブランドとしての地位を固めていくことになる。その流れを決定的にしたのは、ザ・ビートルズとのクロスオーバーだろう。人気絶頂だった1960年代、彼らの公式グッズの製造販売権を取得するとアイリーン・グレイグがデザインを担当し、ビートルキャップとベレー帽を発表。彼女のプロモーションをマスコミとともに行ったことも相まって、音楽の世界にその名を轟かせていったのである。
そして、1980年代にはランDMCをはじめとする絶大な影響力を持ったヒップホップのラッパーたちが愛用。彼らを支持するティーンエイジャーたちもこぞって手に取り、オールドスクールファッションの神器の1つとして定着していった。その名声は英国王室にまで轟き、ダイアナ元王妃がオーダーメイドで帽子を作製したという。さらに、1990年代にはストリートファッションで一世を風靡したのはつとに有名。今なら、その流れを汲みながら着こなすのもいいし、きれいめスタイルのハズし役として取り入れるのもおすすめだ。
『カンゴール』の帽子をカルチャーと結びつけた立て役者。ベルハットの秘密に迫る
『カンゴール』の象徴的アイテムといえば、原点でもあるベレー帽だろう。しかし、なかにはもう1つのアイコニックなアイテムを挙げる人も少なくない。そう、通称ベルハットだ。火付け役として知られるのは、LLクールJことジェームズ・トッド・スミスだろう。若かりし日の彼が自身のアルバムジャケットでこれを着用するや、周囲の熱はヒートアップし若者を中心として一気に浸透。他にも、先述したランDMCやビースティボーイズなど、愛用していたミュージシャンを挙げれば枚挙に暇がない。彼らの活躍はそのまま『カンゴール』の帽子の存在感を強めることに繋がり、ベルハットはユースカルチャーの一部として欠かせない存在となった。
今なら例えばこんな着こなし。ベスト、シャツ、ショートパンツと、どれもがビッグサイズで身を固めたその出で立ちは、往年のヒップホップスタイルをイメージさせる。しかし、ホワイト&アイボリーに配色を統一させたことで途端にクリーンさが香り立つ。その程良いアクセントとなっているのがハットをはじめとする小物たち。のっぺりとなりがちなワントーンのいい味付けとして作用している。
こちらは一転してブラックをベースとしたクールな仕上がり。被り物やサングラスも黒で統一することでシャープさがより際立っている。黒の多用はモダンさを生むと同時にやや重な空気も流れるが、シャツを総柄にしながら随所に白を覗かせることでうまく回避。足元に取り入れたピスタチオカラーがさりげない抜け感として機能している。
『カンゴール』の帽子は他にも。大人にマッチするハット&キャップおすすめ10選
『カンゴール』といえば、ベレー帽やハンチング、ベルハットはまず押さえておきたいところ。ただ、その印象があまりにも強すぎるがゆえに、他のモデルを見落としてはいないだろうか。実は、大人が喜ぶモデルが思っている以上に数多くリリースされている。なかでも大人ストリートや、それ以外の着こなしにもすんなりハマりそうなおすすめの10アイテムをご紹介したい。
アイテム1
バケットハット
ベレー帽、ベルハットに次ぐ定番モデルともいえるアイテムがこのバケットハット。深みのあるクラウンに短めのブリムが特徴で、多才なカラーバリエーションも魅力。コットンならではの素材感は心地良い被り心地を演出し、しかも洗いがかけられているため長年被ってきたかのようなこなれたムードも感じられる。
アイテム2
ベースボールキャップ
ストリートシーンには欠かせないベースボールキャップもまた、随所に『カンゴール』らしいこだわりを披露。深めにとったクラウンは頭をすっぽり覆い、内側の縁部分にはラバーがあしらわれているため滑りにくく抜群のフィット感をもたらしてくれる。ウール混の生地は品を醸し、大人も胸を張れって被れるキャップとなっている。
アイテム3
ジェットキャップ
2トーンデザインが目を引くこちらは、スポーツシーンにおいても無類の活躍が期待できる。ブラック部分は雨の日もものともしない撥水性のあるリップストップナイロン。その周りをメッシュ生地で囲んでいるため、通気性はハイレベル。暑い季節にうってつけの素材のコンビネーションにより、いつでも快適でいられる。
アイテム4
サファリハット
アウトドアシーンにおいても重宝しそうなサファリハット。それは何も見た目だけとは限らない。素材に使われているコットンキャンバスは耐久性に優れ、ラフに扱える頼もしさ。ツバの先端をシリコンに浸したデザインはユニークで、カラフルなあごひもは、フロントに入れたロゴとともに気の利いたアクセントに。
アイテム5
キャスケット
ほのかに光沢を放つ生地が品の良さを感じさせる、『カンゴール』のキャスケットの定番。そのウリは何といっても応用力の高さ。トップを前に倒し気味に被ればハンチング風に、さらにバックトゥフロントで被れば、バックのロゴを主張させながらベレー風にも演出可能。そのアレンジ力はあらゆる着こなしのスパイスに最適だろう。
アイテム6
ワークキャップ
『カンゴール』のコレクションに毎シーズン登場するアーミーキャップ。アメリカの人気ラッパー、エミネムが愛用したことでさらに知名度を高めたモデルだ。汗汚れを受け止める汗止め部分は程良い伸縮性を備えたフレックスフィット仕様。トップパネルの内側に隠しポケットをあしらったギミックも楽しい。
アイテム7
ポークパイ
春夏の『カンゴール』を語るうえで欠かせないアイテムといえばこちら。竹繊維を素材に使用した“バンブー”シリーズの1つで、アクリル糸との混紡によるほのかな輝きがどこか品の良さを醸し出す。このモーブレイは、ポークパイハットの原点であるモルトンモーブレイに由来し、毎シーズン売れ筋のモデルとしてランクインする。
アイテム8
チューリップハット
『カンゴール』の代表的モデルであるバケットハットをベースにしたこちらは、チューリップハットのようなフォルムが他とは一線を画す。見た目的にもストリートシーンで存在感を発揮する同ハットは、リバーシブル仕様で気分に合わせて変えられるのもいい。また、ナイロンの素材は撥水性があり、しかも軽量で機能性も申し分なし。
アイテム9
スペースキャップ
『カンゴール』のストリートコレクションに登場したニュースタンダードがこのスペースキャップ。フォルムはベースボールキャップのようだが、素材にはブランド独自の生地であるBERMUDAを使用。ふんわりとした見た目はやさしい印象を与え、被り心地はふっくら。そのビジュアルは大人も被れるキャップとして無類の存在感を発揮する。
アイテム10
フェルトハット
『カンゴール』といえばベレー帽やストリート系ハットのイメージは強いが、実はハットも優秀。例えばこちら。ブランドの中でも特に高い支持を得るベーシックな中折れハットは、質が高くキメの細かいメルトン素材を贅沢に使い、被り心地は実にソフト。その素材の素晴らしさが上品さを漂わせ、コーディネートに取り入れれば大人っぽさがグッと増す。
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『カンゴール』 バケットハット
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『カンゴール』 ワークキャップ
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『カンゴール』 ポークパイ
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『カンゴール』 スペースキャップ
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